PCを構成するパーツのなかで、ストレージの部分に該当するのが「M.2 SSD」。ファイルなどを保存する役割を担っています。規格によってサイズや転送速度などのスペックが異なるのが特徴です。

そこで今回は、おすすめのM.2 SSDを選び方とあわせてご紹介。用途別の適切な容量などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

    

M.2 SSDとは?

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「M.2」と呼ばれる規格に対応した接続端子を備えているのが、M.2 SSD。画像や動画、ゲームファイルなどを保存するために必要なPCパーツです。デスクトップPCだけでなく、ノートPCにも使われています。

別種類の2.5インチSSDよりも薄く、コンパクトな形状で製造されているのが特徴。マザーボードにある専用のスロットに差し込むだけで接続できるので、組み込みやすいのもポイントです。

採用されているインターフェースによっても異なりますが、比較的データの転送速度が高速な傾向にあるため、スペックを重視する方に人気があります。

M.2 SSDの選び方

接続規格で選ぶ

PCIe3.0×4

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PCIeは、マザーボードに搭載されている拡張インターフェース規格「Peripheral Component Interconnect Express」の略称。PCIeにはバージョンがあり、2010年にリリースされたのが「PCle3.0」です。基本的にバージョンが新しいほどデータの転送速度が優れています。

PCIe3.0×4の転送速度は、理論値で32Gbps。SATA3の転送速度6.0Gbpsを大きく上回っており、スピーディーなデータ転送が期待できます。また、PCIe4.0×4のM.2 SSDより低価格で販売されている傾向にあるのも魅力。価格とデータ転送速度のバランスに優れたタイプです。

PCIe4.0×4

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データを高速で転送したい場合には、「PCIe4.0×4」規格対応のM.2 SSDがおすすめ。理論値では最大64Gbpsのデータ転送が可能で、PCIe3.0×4の2倍の速度にあたります。ただし、PCIe4.0×4規格で接続するM.2 SSDは価格が高い傾向にあるので留意しておきましょう。

また、同じPCIe4.0×4のM.2 SSDであっても製品ごとにデータ転送速度は異なります。購入する際は、事前に製品のスペック表をしっかりと確認しておくのがおすすめです。

SATA

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SATAとは、Serial ATAとも表記される接続規格。世代が新しくなるにつれて、転送速度が速くなるのが特徴です。一般的なのは第3世代である「SATA3」のSSDで、理論上は最大6.0Gbpsの速度でデータ転送を行えるといわれています。

NVMeの製品よりも発熱が小さいほか、比較的リーズナブルな価格で手に入れられるのが魅力。コスパ重視で選びたい方におすすめです。

サイズで選ぶ

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M.2 SSDの製品サイズは、「Type ○○○○」といった形式でスペックなどに記載されます。「Type 2242」と書かれている場合、幅は約22mmで奥行きは約42mmです。一般的な大きさは「Type 2280」ですが、ほかにも「Type 2260」や「Type 22110」など複数の種類があります。

ほしい製品のサイズにマザーボードが対応していない場合は、接続できない恐れがあるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。

用途に合わせて容量を選ぶ

OS用なら「128~256GB」

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M.2 SSDをOSの保存用に使うのであれば、128~256GBの容量を備えたモデルがおすすめです。たとえば、Windows10の容量は32ビット版で16GBほど、64ビット版でも26GBほど。OSの定期的なアップデートを考慮しても、128GBのストレージを用意していれば対応できます。

また、ユーティリティソフトを複数使用する場合や、Officeソフトで作成した画像入りのビジネス資料などを多数保存しておきたい場合には256GBほどのモデルが便利です。

128~256GBほどの容量を備えたM.2 SSDは比較的リーズナブルな価格で購入しやすいのが魅力。ただし、ソフトやデータを保存する際に容量が不足してしまうトラブルを予防したい場合には、容量に余裕をもたせておくことも検討してみてください。

OS+メインストレージなら「500GB程度」

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OSはもちろん、アプリや写真、動画、音楽などのデータも保存するメインのストレージとして利用するのであれば、500GB程度のM.2 SSDがおすすめ。500GBの容量を備えていれば多数の写真を保存しておけるので、家族やペットとの思い出などをたくさん保管しておきたい場合にも便利です。

また、500GBの容量があれば、CD以上の情報量を備えたハイレゾ音源もある程度余裕をもって保存可能。高音質で音楽を楽しみたい方にもおすすめです。

ゲームや動画ファイル用なら「1TB以上」

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ゲームのデータや動画ファイルを多数保存しておく場合には、1TB以上の容量を備えたM.2 SSDが便利。特に、3Dグラフィックを採用したゲームや高画質動画のデータは、容量が大きくなる傾向があるので、余裕をもてるアイテムを選ぶのがおすすめです。

最新のゲームをプレイする方や動画編集を行う方などは、容量不足でデータ保存できなくなってしまうトラブルを予防するためにも、1TB以上の大容量モデルを選択しておきましょう。

また、コストを抑えたい場合には500GB以下のM.2 SSDと、比較的大容量なモデルが低価格で購入できるHDDを組み合わせて使用する方法もおすすめです。

M.2 SSDのおすすめメーカー

ウエスタンデジタル(Western Digital)

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HDDでも有名なアメリカのストレージ製造メーカー「ウエスタンデジタル」。「64層3D NAND」フラッシュメモリを製造したメーカーとしても知られており、2.5インチのSSDやM.2 SSDも多数取り扱っています。

また、ゲーム向けのハイエンドなM.2 SSDを製造している点も魅力です。「ゲームモード」機能に対応したモノもあり、有効にすればSSDのピーク時の性能を発揮できるため、快適にゲームがプレイできます。

クルーシャル(Crucial)

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アメリカのマイクロンテクノロジ傘下のSSDブランド「クルーシャル」。高性能かつ耐久性に優れたメモリやストレージを多数ラインナップしています。

SSDは、2.5インチのモデルやM.2タイプ、外付け用など多彩な製品を取り揃えているのが魅力。M.2 SSDは、PCIe3.0×4とPCIe4.0×4に対応したモデルの2種類を主に製造しています。

シーエフデー(CFD)

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愛知県に本社を構えるPC部品や周辺機器を製造する「シーエフデー」。コスパに優れたメモリやストレージなど、多彩な製品を取り扱っています。

M.2 SSDは、エントリーモデルから高性能なゲーミングモデルまでラインナップが豊富。比較的手頃な価格で購入できる製品が多い点もおすすめです。

サムスン(Samsung)

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家電や電子部品などを取り扱う韓国のメーカー「サムスン」。高性能なだけでなく、信頼性にも優れたSSDやメモリを取り扱っており、高い人気を集めているメーカーです。M.2 SSDは、「PCIe3.0×4」「PCIe4.0×4」「SATA」などの規格に対応した多彩なラインナップを取り揃えています。

大容量を備えたM.2 SSDも製造しているので、ゲームデータや動画などを保存しておきたい方にもおすすめです。

M.2 SSDのおすすめ|PCIe3.0×4 NVMe接続

ウエスタンデジタル(Western Digital) WD BLACK SN750 NVMe SSD WDS500G3XHC

PCIe3.0×4規格での接続ながら、転送速度に優れたM.2 SSDです。OSやアプリをスピーディーに起動させたい場合はもちろん、ゲームのロード時間を短縮したい場合にも便利です。

ウエスタンデジタル独自のソフトを使って「ゲームモード機能」を有効にすれば、省電力モードを無効にして、負荷のかかりやすいゲームプレイ時にもM.2 SSDのピーク性能を維持できます。3Dグラフィックを使用したゲームをプレイする方はもちろん、高画質で容量の大きい動画を編集するクリエイターにもおすすめです。

また、効率のよい放熱が可能なヒートシンクを搭載しているのもポイント。マザーボードのM.2スロットにヒートシンクが備わっている場合には、ヒートシンク非搭載モデルも選択できます。

本製品の容量は500GBですが、250GBや1・2・4TBのモデルもラインナップ。大容量モデルが用意されている点もおすすめです。

クルーシャル(Crucial) Crucial P2 500GB PCIe M.2 2280 SSD CT500P2SSD8

500GBの容量を備えているにも関わらず、比較的リーズナブルな価格で購入できるM.2 SSDです。データ読み取り速度は最大2300MB/s、書き込み速度は最大940MB/s。スピーディーにデータを転送できるので、OSやアプリの起動をスムーズに行いたい場合に便利です。

数千時間かけて品質テストや互換性テストを行ったと謳われており、信頼性が高い点も魅力。また、データセキュリティやSSD管理ソフトウェアも付属しています。

本製品の容量は500GBですが、250GB・1TB・2TBなどのモデルも選択可能。使用用途に合わせて選べます。

キオクシア(KIOXIA) EXCERIA NVMe SSD SSD-CK250N3/N

東京に本社を置く日本国内の半導体メーカー「キオクシア」が製造するM.2 SSDです。性能と価格のバランスがよく、コスパに優れているのが特徴。データの読み取り速度は最大1700MB/s、書き込み速度は最大1600MB/sと、読み書きともに高い性能を備えています。

専用の管理ツール「SSD Utilityマネージメントソフトウェア」を利用すれば、M.2 SSD本体を細かく管理可能。インターフェースなどの状況を把握できるほか、ファームウェアの更新も簡単に実行できます。また、残り寿命を確認できるのも魅力。突然の故障によって、大切なデータを失いたくない場合におすすめです。

キオクシアの3次元フラッシュメモリ技術「BiCS FLASH」を採用しているのもポイント。コストを抑えた大容量モデルの製造を実現しています。本製品の容量は250GBですが、500GBや1TBのモデルも選択可能です。

キングストン(Kingston) A2000 NVMe PCIe SSD SA2000M8/1000G

エントリーユーザーからPCのグレードアップを計画している方まで、幅広い層向けに設計されているM.2 SSDです。読み取り速度は最大2200MB/s、書き込み速度は最大2000MB/s。データをスピーディーに転送できるにも関わらず、消費電力が少なく発熱を抑えられるのが魅力です。

また、256ビットXTS-AESハードウェアベースの暗号化方式を採用しているのもポイント。保存しているデータをしっかりと保護したい方にもおすすめです。

さらに、無料で提供されているソフト「Kingston SSDマネージャー」を利用すれば、M.2 SSDの状態をモニタリング可能。製品寿命や利用頻度などを確認できます。本製品は1TBのモデルですが、250GBや500GBの製品もラインナップされているので、用途に合わせて選んでみてください。

シリコンパワー(Silicon-Power) PCIe Gen3×4 P34A60 SP128GBP34A60M28

自作PCに初めてチャレンジする方にもおすすめのM.2 SSDです。読み込み速度は最大2200MB/s、書き込み速度は最大1600MB/s。本製品の容量は128GBと少なめですが、リーズナブルに購入できます。OS保存用にM.2 SSDの購入を考えている場合にも便利です。

また、強力なエラー訂正技術を備えている点も魅力。複数のポイントでデータの整合性を確保する「エンドツーエンドデータ保護機能」が搭載されており、安定したデータの転送が可能です。本製品の128GBのほか、256GB・512GB・1TB・2TBもラインナップされています。

M.2 SSDのおすすめ|PCIe4.0×4/NVMe接続

シーエフデー(CFD) CFD PG3VNF シリーズ M.2接続 SSD CSSD-M2B2TPG3VNF

優れたテクノロジーを搭載したPCIe4.0×4規格のM.2 SSDです。NVMe帯域幅を最大限利用し、読み込み速度が最大5000MB/s、書き込み速度最大4400MB/sの転送速度を実現。容量の大きなゲームデータや動画データを保存しておくストレージとしても便利です。

ただし、ヒートシンクは搭載されていないため、マザーボードに付属している放熱用ヒートシンクおよび空冷却を使用するようにしましょう。

また、デザインがシンプルで、マザーボードの外観を邪魔しない点もメリット。他のパーツと干渉してしまうトラブルを防ぎたい場合にも便利です。本製品は大容量な2TBのモデルですが、500GBや1TBの製品もラインナップされています。

サムスン(Samsung) SSD 980 PRO MZ-V8P500B

PCIe3.0×4規格に比べて2倍の転送速度を備えたPCIe4.0×4規格のM.2 SSDです。読み込み速度は最大7000MB/s、書き込み速度は最大5100MB/s。SATA規格のSSDと比べて、12倍ほどの速度でデータを読み出せます。

また、放熱設計が採用されているのもポイント。ニッケルコーティングが施されたコントローラーやヒートスプレッダーラベルを備えているほか、「Dynamic Thermal Guardテクノロジ」によって、しっかりと熱を制御できます。

さらに、「Samsung Magician」というソフトを利用すれば、M.2 SSDの健康状態を確認可能。パフォーマンスの最適化やデータの保護、アップデートの受信などが行えます。

コルセア(Corsair) Force Series Gen.4 PCIe MP600 NVMe M.2 SSD SKU CSSD-F1000GBMP600

一般的なSATA規格のSSDに比べて、最大約10倍の速度でデータ転送が可能なM.2 SSDです。読み込み速度は最大4950MB/s、書き込み速度は最大4250MB/s。本体に「アルミニウム ヒートシンク」を備えている点もメリット。放熱性能に優れており、3Dグラフィックを使用したゲームや高画質な動画編集など高負荷がかかる作業にもおすすめです。

総書き込み容量は3600TBと、耐久性に優れている点も魅力。長期間大切なデータを保存しておきたい場合にも便利です。また、本製品の容量は1TBですが、500GB・2TB・4TBなどのモデルも選択できます。

ギガバイト(GIGABYTE) AORUS NVMe Gen4 SSD GP-ASM2NE6100TTTD

96層の「3D TLC NAND」フラッシュメモリを採用したM.2 SSDです。読み込みは最大5000MB/s、書き込みは最大4400MB/sと高速なデータ転送を実現しているのが特徴。ゲームデータを保存する場合はもちろん、高画質な動画を編集する場合にもおすすめです。

本体には銅製のヒートシンクを搭載。27個のフィンを備えており、高い熱伝導能力で熱バランスを早くします。負荷の高い作業を行っている際に安定したデータ転送を行いたい場合に便利です。

また、専用アプリケーション「SSD ツールボックス」を利用すれば、SSDの状態確認が可能。温度が把握できるほか、「Secure Erase 機能」を使えばデータを完全に消去できます。

M.2 SSDのおすすめ|SATA3.0接続

ウエスタンデジタル(Western Digital) WD Blue SATA SSD M.2 2280 WDS250G2B0B

互換性に優れたSATA規格のM.2 SSDです。ブランドの高い水準を満たす互換性および信頼性テストを行ったと謳われています。TBWは最大600TBで、エラーをリアルタイムで修正する技術を搭載しているのが特徴。大切なデータを長期間保存しておきたい場合に便利です。

読み込み速度は最大560MB/s、書き込み速度は最大530MB/s。HDDに比べてスムーズにOSやアプリを起動できるのがポイントです。また、M.2 SSDの使用状況を簡単に把握できる「Western Digital SSD Dashboard」にも対応しています。

ウエスタンデジタル(Western Digital) WD Red SA500 NAS SATA SSD M.2 2280 WDS200T1R0B

常時稼働するNASアレイ用のストレージとしてもおすすめのM.2 SSDです。HDDのように可動部がなく、経年劣化による摩耗や発熱を抑えられるのが魅力。耐久性に優れているので、長期間データを保存しておきたい場合に便利です。

読み込み速度は最大560MB/s、書き込み速度は最大530MB/s。OSやアプリの起動時間を短縮して、快適にPC作業を行いたい方にもおすすめです。

サムスン(Samsung) 860 EVO MZ-N6E1T0B

1TBの容量を備えたSATA規格のM.2 SSD。耐久性を向上させる「V-NANDテクノロジー」とシステムとの通信を高速化するメモリコントローラー「Samsung MJX」を搭載しているのが特徴です。

また、「インテリジェントターボライトテクノロジー」により、連続読み込み速度は最大550MB/s、書き込み速度は最大520MB/sと高速なデータ転送を実現しています。

シリコンパワー(Silicon-Power) M.2 2280 M55 SP120GBSS3M55M28

低価格でコスパに優れたSATA規格のM.2 SSDです。カバーレス設計を採用しており、スリムなボディを実現しているのがポイント。ノートPCのストレージとしてもおすすめです。

読み込み速度は最大560MB/s、書き込み速度は最大530MB/s。PC作業やマルチタスクの処理を快適に行いたい場合にも便利です。また、本製品の容量は120GBのほか、128GB・240GB・480GB・1TBなどのモデルもラインナップされています。

キングストン(Kingston) A400 SATA SSD SA400M8/120G

一般的なHDDに比べて10倍以上の高速なデータ転送が可能なSATA規格のM.2 SSDです。読み込み速度は最大500MB/s、書き込み速度は最大450MB/s。OSやアプリの起動時間を短縮して、スムーズにPC作業を行いたい場合におすすめです。

また、無料で提供されているソフト「Kingston SSDマネージャー」を利用すれば、SSDの状態をモニタリングできます。容量は120GBのほか、240・480・960GBなどのモデルもラインナップ。使用用途に合わせて容量を選べる点も魅力です。