デスクトップだけでなく、ノートパソコンでも見かけることが多くなった「SSD」。ひと昔前まで主流だった「HDD」と比較してハイスペックであることが特徴です。しかし、容量当たりの価格が高価であるため、コストパフォーマンスを考えるとHDDも未だ根強い人気があります。

そこで今回は、SSDとHDDを比較しつつ違いや選び方を徹底的に解説。その上でおすすめのSSDとHDDをご紹介します。

SSD/HDDとは?

SSDとHDDは、どちらも記録媒体と呼ばれるものの一種でパソコンの内蔵ストレージとして広く採用されています。パソコンで作成した文書や画像などのデータは、ストレージ内にある記録媒体へ保存される仕組みです。

SSDやHDDなどの記録媒体は、パソコンにおけるデータの長期保存に不可欠なパーツ。そして、容量が増えるほどより多くのデータを保存できます。

SSDとHDDの違い

SSDの特徴

SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、USBメモリなどと同様にメモリーチップを内蔵した記録媒体を指します。HDDと違って内部で機械的に駆動する部分がないためサイズが小さく軽いのが特徴。

HDDは内蔵ディスクを回転させてデータの読み書きを行いますが、SSDは、メモリーチップでデータの読み書きを行うため処理速度が早く、ソフトの起動時間もHDDと比較して約30%も短縮できます。

また構造上、耐衝撃に優れているのも特徴。よほど強い衝撃でなければデータの保存中でもドライブが破損する心配はありません。しかし、HDDに比べ容量当たりの価格が高く、故障時のデータ復旧が難しいため、用途と予算に合わせて選びましょう。

SSDがおすすめの方

SSDはHDDと比較してソフトの起動や作業時におけるデータの読み書きを高速で行えます。そのため、画像編集や動画制作などでデータの保存をストレスなくスムーズに行いたい方におすすめです。

また、SSDはHDDと違って機械駆動部分をもたず、データの読み書き時に駆動音が発生しません。消費電力をカットすることで発熱も抑えられているので、動画視聴や書類作成などの作業でも静かな環境で快適に使用できます。

耐衝撃にも優れたSSDは、大事なデータをしっかりと保管したい方におすすめです。

HDDの特徴

HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略で、プラッタと呼ばれる磁性体ディスクを内部に搭載した記録媒体のことです。構造的にはCDやDVDと似ており、データを保存する際はこのプラッタに磁気ヘッドを使って書き込み、データを読み込む際も同様に磁気ヘッドでプラッタ上から読み込みます。

HDDはSSDと比較して容量当たりの価格が安いのが特徴。高価なメモリーチップが内部に使われていないため、同じ容量でもSSDの約半額で入手可能です。

しかしHDDは、データの読み書き時に衝撃を加えると、内部の磁気ヘッドに大きな力が加わってプラッタを傷付けてしまい、データが破損してしまう場合があります。また、構造上消費電力が多く、高負荷時に発熱が起こりやすいのが難点です。

HDDがおすすめな方

HDDは容量当たりの価格がSSDと比較しても安いため、2TBや4TBを超える大容量のものを安価に入手できます。そのため、写真や動画などを大量に保存したい方にはHDDがおすすめです。SSDよりも内蔵ストレージの容量に対して余裕がもてるので、消費容量をほとんど気にすることなく写真や動画の保存ができます。

また、内蔵ストレージの価格を抑えたい方にもHDDはおすすめです。処理速度ではSSDに敵いませんが、同じ容量でもコストを半分以下にできるので、パソコン環境を安価に入手できます。

SSDとHDDの選び方

SSD & HDD:容量で選ぶ

By: amazon.co.jp

容量は内蔵ストレージにどれだけ多くのデータが保存できるかを示し、容量が多いほどたくさんのデータを保存できます。

256GBを例にすると、1800万画素の写真が約3万8000枚、フルHD画質の動画が約40時間、MP3形式の音楽は約6万4000曲保存可能。これを基準に考えると、よほど頻繁に動画を撮影・編集する方でないかぎりは、512GBや1TBの容量を超える大容量のSSDやHDDは必要ありません。

最近では外付けタイプの大容量ストレージもあるため、容量の少ないSSDをパソコンに搭載して、容量が少なくなってきたら外付けストレージと併用することもできます。

ただし、趣味で動画配信をしたり仕事で映像制作をしたりする場合は、最低でも512GB以上、可能であれば1TB以上の内蔵ストレージを確保しておくと安心です。

HDD:回転数で選ぶ

HDDは内部に搭載されたプラッタという磁性体ディスクが回転することでデータの読み書きを実行します。このときプラッタの回転数が多いほど、短時間で大量のデータ処理が可能です。回転数はrpmという単位で表示され、これは1分間にHDD内のプラッタがどれだけ回転するかを示します。

SSDと比較すると、HDDは絶対的なデータ処理速度ではどうやっても敵いません。しかし、回転数の多いものを選べば、SSDの処理速度に近付けることができます。安価で高性能なパソコン環境を用意したい場合は、回転数の多いHDDを選びましょう。

HDD:故障率で選ぶ

HDDはメーカーによって故障率が異なり、クラウドストレージを運営しているオンラインバックアップサービスでは、社内で利用しているHDDの故障率を公開しているメーカーもあります。

例えば、シーゲートの特定モデルでは年間の故障率が約3%、ウェスタンデジタルでは約4%。一方、ウェスタンデジタル傘下のHGSTではほとんどのモデルで故障率が1%未満という好成績をマークしています。

HDDは精密機器なので特定メーカーのものが壊れやすいと一概には言い切れません。しかし、心配であればできるかぎり故障率の低いメーカーのHDDを選びましょう。

SSDのおすすめモデル

シーエフデー(CFD) 内蔵SSD CG3VX 240GB CSSD-S6B240CG3VX

シーエフデー(CFD) 内蔵SSD CG3VX 240GB CSSD-S6B240CG3VX

CFDは愛知県に本社を置き、オリジナル商品を含むPCパーツを幅広く取り扱っている総合サプライヤーです。本製品は、コストパフォーマンスに優れたエントリー向けのSSDで、240GB・480GB・960GBの3つのモデルをラインナップしています。

2018年に発売された「S6ONCG3V」シリーズの後継モデルで処理速度が改善され、より性能が向上しているのがポイント。圧縮技術Smart ZIPの採用により、データ書き込みの効率化と耐久性もアップしています。初めてSSDを使う方やなるべく予算を抑えたい方におすすめです。

サムスン(Samsung) 内蔵SSD 860 EVO 500GB MZ-76E500B/IT

サムスン(Samsung) 内蔵SSD 860 EVO 500GB MZ-76E500B/IT

コストパフォーマンスに優れたサムスンのSSD。NAND型フラッシュメモリは世界トップクラスのシェアを誇る安心で信頼性の高い製品です。

SSDの基幹部分ともいえるコントローラーには自社製で最新の「Samsung MJX」を搭載し、従来よりも性能がさらに向上。寿命を示す書き換え可能容量は旧モデルと比較して、500GBモデルでは約4倍にまで延びています。さらに、5年間の長期保証も付いているので安心です。

管理ソフトウェア「Samsung Magician」を利用すれば、ファームウェアの確認やデータの保護、書き込み速度の検査などが可能。また、定番の2.5インチサイズ以外にもM.2やmSATAといったサイズにも対応しているので、さまざまなコンピューターデバイスで使用することができます。

シリコンパワー(Silicon-Power) 内蔵SSD A55 512GB SP512GBSS3A55S25

シリコンパワー(Silicon-Power) 内蔵SSD A55 512GB SP512GBSS3A55S25

シリコンパワーは台湾に本社を置くメモリーカードなどのストレージ機器を取り扱うメーカーです。低価格ながらも高品質で安定した性能を備えているのが特徴。

本製品が採用する「SLCキャッシュテクノロジー」は、従来よりも高速な書き込み速度と耐久性が向上しています。また、S.M.A.R.T.監視システムの実装によりデータ転送の安全性も実証済みです。厚さ7mmのスリムデザインなので、7mm厚対応の薄型ノートパソコンにも搭載できます。

無料のモニタリングソフト「SP ToolBox」をダウンロードすれば、SSDの使用状況や空き容量、デバイスの温度など詳細な情報の確認が可能。コストパフォーマンスの優れたモデルを探している方におすすめです。

シーエフデー(CFD) 内蔵SSD MG4VT 1TB CSSD-S6B01TMG4VT

シーエフデー(CFD) 内蔵SSD MG4VT 1TB CSSD-S6B01TMG4VT

CFD販売の高機能なSSDです。性能を左右する基幹部分であるコントローラーにはPhison製のハイエンドコントローラー「PS3112-S12」を採用し、ハイパフォーマンスと高い耐久性を実現。

フラッシュメモリには東芝のBiCSフラッシュが搭載されているので、書き込み速度の向上と消費電力低減に成功しています。また、SSDの寿命を示す書き換え可能容量は1TBで1600TBWとかなり大きいのが特徴。ゲームや動画などの大容量ファイルの保存や頻繁に読み書きを行う方におすすめです。

5年間の長期保証が付いているほか、本製品は「CFD Selection」というライトユーザー向けのラインナップなので、PCパーツなどに詳しくない方でも安心して使うことができます。

トランセンド(Transcend) 内蔵SSD SSD230S 1TB TS1TSSD230S

トランセンド(Transcend) 内蔵SSD SSD230S 1TB TS1TSSD230S

放熱性に優れたアルミの筐体を採用したSSD。トランセンドは台湾に本社を置く半導体メモリの製造メーカーです。特にUSBメモリではサンディスクとキングストンと並び多くのシェアを占めています。

最大560MB/sの読み出しと520MB/sの書き込みで高速転送が可能。RAIDエンジンとLDPC符号の実装により、エラーを検出しデータを保護する機能も搭載されています。また、DevSleep機能では、待機時間の消費電力を抑え、バッテリーの消費を軽減。

SSDの状態を監視できるソフトウェア「SSD Scope」を利用すれば、ドライブの換装時に便利なシステムクローンやファームウェアのアップデートができます。

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HDDのおすすめモデル

シーゲート(SEAGATE) 内蔵HDD BarraCuda Pro 10TB ST10000DM0004

シーゲート(SEAGATE) 内蔵HDD BarraCuda Pro 10TB ST10000DM0004

シーゲートはアメリカのHDD製造メーカーです。最古参のHDDメーカーで40年以上にわたり製造してきた信頼性の高さが特徴。

本製品は、SSD並みのパフォーマンスと応答性を備えた、10TBのHDDです。読み込み速度は標準的なドライブの約2倍と高速。動画編集やゲームなど容量の重いデータを多く保存する方におすすめです。

また、5年間の製品保証が付いてくるので安心。さらに、購入後公式サイトから「Rescueデータ・リカバリ・プラン」に登録すると、2年間無料でデータリカバリーサービスを受けられます。購入ごも安心して使用したい方におすすめです。

東芝(TOSHIBA) 内蔵HDD 1TB MQ01ABD100

東芝(TOSHIBA) 内蔵HDD 1TB MQ01ABD100

本製品は、コストパフォーマンスに優れたHDDです。日本の大手電機メーカーという安心と信頼が最大の特徴。発売から数年経っているにも関わらず、今もなお売れ続けているロングセラー商品です。

2.5インチサイズなのでノートパソコンなどのモバイル用途での使用が最適。320GB・500GB・1TBの3つの容量がラインナップされています。2年間の製本保証が付き、価格もリーズナブルなので初めてHDDを交換する方にもおすすめです。

ウェスタンデジタル(Western Digital) 内蔵HDD WD Blue 6TB WD60EZAZ-RT

ウェスタンデジタル(Western Digital) 内蔵HDD WD Blue 6TB WD60EZAZ-RT

高性能で人気の高いHDD。ウェスタンデジタルの内蔵HDDは、シーゲートと並び国内の販売台数シェアの約半数を占めています。本製品はスタンダードモデルの「Blueシリーズ」です。本製品以外にも多くの製品ラインナップがあり、用途別に色分けされていて一目でわかるようになっています。

前モデルの「WD60EZRZ」と比較してキャッシュメモリが64MBから256MBに増加。最大内部転送レートも170MB/sから180MB/sに向上しています。回転数は5400rpmと標準的な性能ですが、消費電力が少なく比較的安価で入手できるのが特徴。

無料の「Acronis True Image WD Editionソフトウェア」をダウンロードすれば、ドライブを複製しすべてのデータをバックアップすることができます。

シーゲート(SEAGATE) 内蔵HDD FireCuda 2TB ST2000LX001

シーゲート(SEAGATE) 内蔵HDD FireCuda 2TB ST2000LX001

PCゲームや動画編集などの用途に最適なHDD。シーゲートの「FireCuda」はHDDに最新のNANDフラッシュ技術を融合し、通常のHDDの約5倍の読み書き速度を実現します。SSDに近い処理速度を持ちながらも価格は抑えられているので、ゲーム用途以外にも安価でパソコンをアップグレードしたい方におすすめです。

サイズは2.5インチと3.5インチで容量は最大2TBまでラインナップされています。さらに、電力使用量が少なく済むように微調整されており、電力消費と発熱量を抑えることが可能。読み書き速度に優れたHDDを探している方におすすめです。

ウェスタンデジタル(Western Digital) 内蔵HDD WD Red 8TB WD80EFAX

ウェスタンデジタル(Western Digital) 内蔵HDD WD Red 8TB WD80EFAX

ウェスタンデジタルのNAS用にカスタマイズされたHDD。NASを利用すれば映像や写真、テレビ番組の録画など、すべてのデータをネットワークを介して保存し共有することができます。

また、スマートフォンやタブレット端末からのアクセスも可能。専用のケースが必要となりますが、家族でデータを共有したい方におすすめです。サイズは3.5インチと2.5インチがラインナップ。スタンダードモデルのBlueシリーズとは違い、本製品は24時間365日の稼働を想定しているので耐久性にも優れています。

そのほか、本製品の上位モデル「WD Red Pro」はより多ベイのNASに対応し、回転数が7,200rpmあるのでさらに高速な読み書きが可能です。

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