タイ料理のエスニックな風味には欠かせない「ナンプラー」。ナンプラーはタイの魚醤で、魚を塩で発酵させて熟成によりしみ出た汁をろ過してできあがります。魚醤は、タイに限らずベトナムや日本でも古くから作られている調味料です。

今回は、ナンプラーのおすすめ商品を各国の魚醤とあわせてご紹介。独特な香りとしょっぱさが特徴ですが、アジア料理以外にも幅広く使えます。ぜひ、お気に入りの商品を探してみてください。

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• 目次
• ナンプラーとは？
• ナンプラーとニョクマムやしょっつるとの違い
• ナンプラーの選び方
• ナンプラーのおすすめ

ナンプラーとは？

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ナンプラーは、タイの魚醤です。カタクチイワシなどの生の魚を塩で漬け込み、発酵させて作られています。魚の持つ旨味成分を凝縮した、タイ料理には欠かせない存在です。

ナンプラーを使用した料理は、エスニックな風味に仕上がります。独特の風味と旨み成分を持っているため、使うのが難しいと思われがちですが、実は日本の醤油と同じように、つける・かける・風味付けに使うことが可能。タイ料理だけではなく、和食の隠し味としても活躍する万能調味料です。

ナンプラーとニョクマムやしょっつるとの違い

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ナンプラー・ニョクマム・しょっつるの違いは生産地にあります。ニョクマムは、ベトナムで作られている魚醤のこと。ヌックナムとも呼ばれており、ナンプラーよりも色が濃く、魚の香りがやや強いのが特徴です。

一方、しょっつるは日本3大魚醤のひとつで、秋田県で古くから作られている伝統的な調味料。ハタハタやイワシを塩漬けし、発酵させて作っています。しょっつるで味付けした「しょっつる鍋」は、秋田の郷土料理として昔から親しまれてきました。

材料や製法はほとんど同じですが、香りや味わいが微妙に異なるのもおもしろいところ。世界各地の魚醤を食べ比べてみるのもおすすめです。

ナンプラーの選び方

原産国をチェック

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魚醤は、タイ原産のナンプラーが有名ですが、ベトナム産や中国産のモノもあります。ベトナム産は「ニョクマム」、中国産は「魚露」です。原料や製法はタイのナンプラーと大きな違いはありません。

また、日本ではあまり見かけませんが、フィリピン産の魚醤「パティス」も有名。日本産の魚醤では、石川県の能登半島で作られている「いしる」や、秋田県の「しょっつる」が有名です。香川県の小豆島で製造されている「いかなご醤油」と合わせ、日本三大魚醤と呼ばれています。

原材料と添加物をチェック

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ナンプラーを選ぶときは、原材料と添加物にも注目してみてください。主な原材料はカタクチイワシと食塩で、砂糖が入っているモノ・入っていないモノに分けられます。

独特な香りと魚の風味をぞんぶんに味わいたいときは、砂糖や化学調味料が入っていないモノを選ぶのがおすすめ。一方、臭みが気になる方は砂糖で味を整えた、まろやかな旨みのナンプラーが適しています。

また、鮎やキンキを使用した魚醤もあります。高級魚ならではの、クセの少ない上質な旨みが楽しめるのがメリットです。

容量をチェック

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130ml前後の小容量のモノから1L近い業務用までありますが、売れ筋は200ml前後の商品です。ナンプラーは塩気の強い調味料で、料理に少量使うだけでコクやうま味がアップします。エスニック料理をメインに頻繁に使う方以外は、200ml以下の商品がおすすめです。

また、原料の塩が魚のアミノ酸と結合して結晶化し、容器の底に沈殿することがあります。品質に問題はありませんが、開封後はなるべく速やかに使い切るようにしましょう。使用頻度を考えて、自分に合った容量のナンプラーを選んでみてください。

ナンプラーのおすすめ

ユウキ食品(YOUKI) そのままかけられるナンプラー

中華やエスニックの調味料や食材を広く扱う「ユウキ食品」のナンプラーです。独特な香りが苦手な方向けに、魚臭さや塩辛さを抑えているのが特徴。コクや味わいは残しつつ、醤油感覚で使える商品に仕上げられています。

ユウキ食品のほかのナンプラー商品に比べ、塩分が約20％カットされており、瓶入りで内容量は135g。マイルドな味なので和食とも合います。

生春巻きやフォー、バインミーといったエスニック料理の定番レシピの調味料にはもちろん、唐揚げや焼き魚、チャーハン、焼きそばなどの仕上げにも使えます。テーブルに置いて醤油のように使えるため、ナンプラー初心者にもおすすめです。

ユウキ食品(YOUKI) ラヨン・ナンプラー

透き通った色とクセのない味わいが特徴のナンプラー。カタクチイワシ・食塩・砂糖を使用して作られています。カタクチイワシのだしが効いているので、スープのベースとして使うのもおすすめです。

内容量は840g。使い切りやすい360gを展開しているのもポイントです。生春巻きのソースにはもちろん、タイカレーや炒め物の調味料としても活躍します。

・1本

・12本セット

メガシェフ(Megachef) ナンプラー

一般的には1年のところをじっくりと2年間熟成させて作られた、タイ原産のナンプラーです。沖揚げされたばかりの新鮮なカタクチイワシを、そのまま工場へと運び、上質な海塩で漬け込んでいます。伝統的な自然工法によって生み出された、まろやかな味と香りのよさが特徴です。

瓶入りで内容量は200ml。保存料、着色料、合成調味料は入っていません。エスニック料理はもちろん、スープや炒め物などにも使えます。マイルドな味わいのナンプラーを探している方におすすめです。

・1本

・3本セット

ヤマモリ ナンプラー

明治22年創業で、タイにも工場を有する「ヤマモリ」が作ったナンプラーです。原材料はカタクチイワシに塩と砂糖のみ。一番搾りだけを使うことで、うま味がしっかり効いていて、特有の生臭さの少ない上質なナンプラーに仕上げられています。

内容量は100mlと150mlの2種類。スクイズタイプのボトルなので、片手で押して一滴ずつ注げます。また開栓後も中身が空気に触れない密封タイプのため、ナンプラーの味や香りが劣化しにくいのも魅力です。

使いやすいボトルに入った、長持ちするナンプラーを探している方もチェックしてみてください。

・1本

・3本セット

アライドコーポレーション バランス フィッシュソース ゴールド

香り高くクリアな味わいが特徴のタイ・バランスブランドのナンプラーです。じっくり2年の熟成期間で製造されています。ナンプラー独特のくせや魚臭さが少なく、日本人の口にも合いやすい商品です。

瓶入りで内容量は200ml。上澄み液だけを使うことで、雑味のない味わいが魅力です。蒸し物やスープ、タイカレーに合うのはもちろん、上品な風味なので和食やイタリアンにもマッチします。

たとえば、ごはんにかけたり、カップラーメンにちょい足ししたりなど、使いみちはさまざま。本場タイでも高級とされています。タイ料理以外のレシピにもおすすめです。

・1本

・3本セット

エスビー食品(S＆B) 李錦記 魚醤(ナンプラー)

オイスターソースを作ったことで知られる「李錦記」のナンプラー。アンチョビのうま味に加え、適度な塩分と砂糖の甘みを感じられるのが特徴です。

豚肉のサティや根菜のタイ風スープなど、本格的なエスニック料理にぴったりのうま味が魅力。また、チャーハンやビーフン、炒め物などの加熱調理で使えるのはもちろん、サラダにそのままかけるドレッシングとしてもおすすめです。

瓶入りで内容量は130g。使い切りやすい手頃なサイズなので、ナンプラーを初めて使う方もチェックしてみてください。

・1本

・12本セット

丸美屋 魚醤 業務用

ふりかけでおなじみ「丸美屋」が作った業務用のナンプラーです。イワシに塩のみを加えて発酵させており、化学調味料は不使用。雑味や濁りが少なく、濃厚な魚のうま味が感じられます。

ペットボトル入りで内容量は1L。ジャンボサイズでたっぷり使えます。エスニック料理にはもちろん、野菜炒めや煮物、チャーハンと使いみちはさまざま。スープ作りや料理の下味に活用すれば、レシピの幅が広がるのでおすすめです。

フラインググース ナンプラー

上質なイワシを使ったタイ原産のナンプラーです。塩と砂糖のみで12カ月間じっくり発酵。エスニック料理はもちろん、和洋中のレシピに幅広く使える上品なあじわいが特徴です。

内容量は200g。炒め物に煮込み料理、スープやサラダにもぴったりです。つけダレに少し加えるだけで、いつものメニューが東南アジアテイストに早変わり。鍋料理でポン酢がわりにも使えます。

容量も多くないので、本場タイのナンプラーを試してみたい方にも適しています。

・1本

・4本セット

フンタン フーコック フィッシュソース ニュクマム

ベトナムではプレミアム商品として知られるニュクマム。ニュクマムはベトナム作られる魚醤で、ベトナムの万能調味料として知られる「ニュクチャム」のベースとして使われます。

フーコック島周辺で穫れる良質なカタクチイワシを、伝統的な製法により熟成・発酵しており、タイのナンプラーに比べて塩気が薄く、魚の香りが強いのが特徴です。

エスニック料理はもちろん、さまざまなレシピのうま味調味料としても重宝します。タイのナンプラーとはひと味違う、ベトナムのニュクマムを味わってみたい方におすすめです。

・1本

・4本セット

まるはら 鮎魚醤

大分県にある醤油や味噌の製造販売会社「まるはら」の魚醤です。タイやベトナムではおもにカタクチイワシが原料ですが、本商品は川魚の鮎を使っており、食塩を加えて8ヶ月熟成させ、ていねいに濾して仕上げられています。

魚醤ながら、ほとんど臭みのないのが特徴。素材の持ち味やうま味を引き立てるのが魅力です。えぐ味や嫌な香りを消す働きもします。

料理の隠し味としても便利。ほかの調味料とブレンドしても使えるのもポイントです。魚醤特有の匂いが苦手な方もチェックしてみてください。

・1本

・2本セット

諸井醸造 秋田しょっつるハタハタ100%

原料としてハタハタを使った、諸井醸造のしょっつるです。代替原料を使わず、秋田の県魚でもあるハタハタと天日塩だけで作られています。熟成期間がおよそ3年と長く、ナンプラーに比べ、味にコクと深みがあるのが特徴です。

瓶入り130gの商品のほか、ペットボトル入りで1Lの大容量タイプ、携帯しやすい50mlのスプレーボトルタイプもあります。

しょっつる鍋はもちろん、塩のかわりにサラダにかけるのにもぴったり。ラーメンやチャーハンにかけて使うのもおすすめです。

・1本

・2本セット

ティパロス ナンプラー 魚醤

日本のエスニックレストランで多く使われているといわれている、タイ産のナンプラー。本場の味が楽しめるのが魅力です。カタクチイワシを塩漬けにし、1年半かけて発酵熟成。上澄みのみをろ過することで、旨みとコクのある味わいに仕上げています。

内容量は700mlでペットボトルの容器入り。日本の醤油と同じように使えるのもポイントです。煮物・炒め物・鍋・チャーハンなどに加えて、魚の旨みを楽しんでみてください。

・1本

・3本セット

プラムック ナンプラー 魚醤

ナンプラーの本場・タイでも根強いファンがいるといわれている商品。カタクチイワシを発酵させ、抽出した液の上部のみを採用しているのが特徴です。透明度が高く、高品質なのが魅力。

内容量は700mlで、和・洋・中のどのテイストの料理にも使いやすいのがメリットです。調味料にはもちろん、つけだれとしても活躍。さまざまな使い方が楽しめるナンプラーです。

・1本

・12本セット

チンスー(CHIN SU) ヌックマム ナムグー

アンチョビエキスに塩や砂糖を加えた、ベトナムの魚醤です。味が調節されているので、通常のナンプラーと比べてクセの少ない味わい。ナンプラーが初めての方や、魚醤の香りが苦手な方でも食べやすい風味に仕上がっています。

内容量は500mlです。肉・魚・野菜にそのままかけるのはもちろん、生春巻きのソースにしたり、スープに加えたりするのもおすすめ。調味料として使用すれば、手軽にエスニック料理が楽しめます。

・1本

・3本セット

ヤマト醤油味噌 魚醤 いわしいしる

鮮度のよいイワシを原材料に使用した魚醤。「いしる」と呼ばれる、石川・能登の代表的な調味料です。地域に根付いたこだわりの製法で、1年以上をかけてじっくり熟成。豊かな旨みと芳醇な香りが楽しめます。

内容量は使い切りやすい180ml。和・洋・中、全ての料理に使用できる汎用性の高い商品なので、ナンプラー初心者にもおすすめです。いつもの料理に少量を加え、コクのある味わいを楽しんでみてください。

・1本

・4本セット

ヤマサ商事 よしる

いわしに塩を加え、約18ヶ月以上の歳月をかけて作られた魚醤です。保存料や着色料などの添加物は使用せず、能登半島に伝わる昔ながらの製法で作られています。

内容量は500ml。野菜煮込みや、おでんの隠し味に使用するのがおすすめです。味の染みが早くなり、味わい深い料理に仕上がります。底に沈殿物が溜まっていたら、混ぜないようにして上澄みを使ってみてください。より上質なコクのあるナンプラーが味わえます。

・1本

・3本セット

中井英策商店 きんきの露

高級魚といわれているキンキを100%使用した魚醤。キンキの旨みがそのまま凝縮された、贅沢な味わいが魅力です。旨みが増すよう、麹を加えているのも魅力。いつもの料理に数滴加えるだけで、ワンランク上の料理に仕上がります。

内容量は100ml。スリムな瓶のボトルに入っています。レシピ集付きなのもうれしいポイント。チャーハンや和風パスタの味付けにはもちろん、味噌汁のアクセントとして隠し味に使用するのもおすすめです。

・1本

・2本セット