スマホでのリスニングスタイルが定着したことで製品ラインナップが増えているイヤホン。特に最近はハイレゾ音源の普及以降、音質に関わるドライバーやケーブルにこだわった「高級イヤホン」のリリースも顕著で、そうした製品を選ぶ際にはこれまで以上に慎重にならざるを得ないのが現状です。

そこで今回は高級イヤホンのおすすめモデルをご紹介。ハイエンドクラスの製品をピックアップしたので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

高級イヤホンの選び方

音質傾向をチェック

イヤホンはメーカーやモデルごとに音質傾向が異なるので、製品を購入する際には自身が聴く音楽に合ったモノを選ぶことが重要。特に高級イヤホンは低音域から高音域まで妥協せずに音を鳴らすポテンシャルが求められます。そこで今回は事前におさえておくべき代表的な3つの傾向をご紹介します。

ドンシャリ傾向

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低音の「ドン」と高音の「シャリ」という擬音語を組み合わせたのが「ドンシャリ」です。その名の通り、低音と高音を際立たせたサウンドのことを示します。

この特徴があるイヤホンは中音域をカバーするボーカルの声よりも、ミュージックサウンド重視の傾向になるので、特にロックやハウス、テクノ、トランス、ヒップホップなどの低音が得意。ノリや迫力が重要な音楽に向いています。

かまぼこ傾向

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「かまぼこ」とは中域が強く、低音と高音を抑えたサウンドのこと。イヤホンが再生する音を周波数別にグラフ化したスペクトルアナライザーでの形状が、かまぼこを切断したような形に見えるのが由来となっています。

この特徴があるイヤホンはワイド音域レンジをカバーする性能よりも、ボーカルサウンドの再現性を優先しているタイプ。極端な低音や高音はカバー領域ではないので、サウンドの聴き疲れが少ないのがメリット。一方で、繊細なサウンドの聴き取りにはやや懸念点があります。

フラット傾向

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「フラット」はその名の通り、すべての音域が満遍なく出ているという意味。イヤホンとしては原音を忠実にサウンド化していることを示しています。音源をありのまま伝える傾向にあるため、生演奏に近いライブ感を堪能できるのが特徴です。

なお、「ドンシャリ」や「かまぼこ」が特徴のイヤホンと比べると音が平坦で、サウンドにエッジやエフェクトを求めるユーザーには物足りなさを感じることがあります。フラット=万能という意味ではないので、その点は留意しておきましょう。

ドライバーの種類をチェック

イヤホンを選ぶ際には、音を鳴らす機構である「ドライバーユニット」の性能がとても重要になってきます。どんなドライバーユニットを選ぶのかによって、音質の特性も大きく違ってくるので、しっかりとチェックしておきましょう。

ダイナミック型

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「ダイナミック型」は電気信号を受けたコイルが振動板を前後に振動させることで音を鳴らすタイプ。エントリーモデルからハイエンドモデルまで、さまざまイヤホンで使われているドライバーユニットです。

構造上、音がこもりやすいのがデメリットではありますが、周波数帯域が広く、低~高音域まで広い音域をカバーできるのが特徴。比較的安価に購入でき、音質もそこそこ高いのでコストパフォーマンス重視で選びたい方におすすめの方式です。

バランスド・アーマチュア(BA)型

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「バランスド・アーマチュア型」はもともと補聴器用のユニットをオーディオ向けに改良したドライバーです。「ダイアフラム」と呼ばれる振動板を小さなピンで振動させることで音を鳴らしています。

周波数帯域としては中~高音域の表現力に優れているのが特徴。振動レスポンスが繊細なので、原音に忠実なサウンドを楽しみたい方におすすめです。

ただし、部品が細かく作りも複雑なため、価格帯としては高価。また、低音域が出にくく重低音の表現が難しいため、迫力あるサウンドを求めている方にとってはやや物足りなさを感じることもあります。

ハイブリッド型

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「ハイブリッド型」は低音域が得意な「ダイナミック型」と中~高音域が得意な「バランスド・アーマチュア型」を組み合わせたドライバーユニット。周波数帯域はワイドレンジで、パワフルでありながら繊細なサウンドもカバーできます。

ただし、双方のいいとこ取りなので、その分高価。また、ドライバーユニットの数が増えることで、本体の重量がそれなりに重くなるため、長時間音楽を楽しみたい方にとってはストレスを感じることがあります。サウンドクオリティ重視の方におすすめです。

ドライバーの数をチェック

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高級イヤホンでは再生周波数範囲を広くカバーするほか、歪みを減らして繊細な音も表現できるよう、ドライバーの数を増やしているモデルもあります。

ダイナミック型ではドライバー1基が基本で、低音の増強のために2基使用している場合もあります。バランスド・アーマチュア(BA)型では2基以上で、各ドライバーが担当する音域を限定して高音質を担う設計が主流です。

なお、ドライバーの数が増えるほど価格は高くなり、本体サイズは大きく重たくなる傾向にあります。購入する際は予算と装着感との兼ね合いも考慮しておきましょう。

機能をチェック

ハイレゾ対応

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従来のCDを超える高精細でワイドレンジな高音質を楽しめるのが「ハイレゾ音源」。なお、製品の条件としては再生周波数帯域が40kHz以上であることが定義されています。

なお、ハイレゾ対応の要件を満たしたオーディオ機器には日本オーディオ協会(JAS)から「ハイレゾロゴマーク」が付与されているので、対応の有無の目安としましょう。

リケーブル対応

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「リケーブル対応」とはイヤホン本体とケーブル接合部の着脱が可能な製品のこと。業界標準規格である「MMCX端子」のイヤホンなら、通常の3.5mm径ステレオミニ接続に加えて、2.5mm径と4.4mm径バランス接続、さらにはBluetoothワイヤレス接続にも、ケーブルの付け替えで対応できます。高級イヤホンの特徴と言える部分なので、音質にこだわりたい方はぜひチェックしておきましょう。

高級イヤホンのおすすめメーカー

ソニー(SONY)

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世界的に知名度が高い「ソニー」。音響機器でも定評のあるブランドで、かつて「ウォークマン」の発売により携帯音楽プレーヤーというジャンルを確立させるなど、常に先進的な技術をオーディオ分野に注ぎ込んでいるのが特徴です。

ハイレゾ音源に対応しているモデルやBluetoothで伝送する際の高音質コーデックに対応している機種などもラインナップしており、これまで培ってきた技術とノウハウを製品に注ぎ込んでいます。音質はもちろん、ノイズキャンセリング機能や防水性能なども優秀です。

JVCケンウッド(KENWOOD)

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「JVCケンウッド」は国内の老舗オーディオメーカー。別会社であった「JVC」と「ケンウッド」が合併して2008年に誕生し、現在もそれぞれのブランド名で製品を販売しています。

音質にこだわったメーカー独自の技術を採用しているほか、卓越したチューニングにも定評があるのが特徴。リーズナブルでコスパ良好な製品から重低音再生を得意とするモデルまで、幅広いラインナップを取り揃えているのもポイントです。

オーディオテクニカ(audio-technica)

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「オーディオテクニカ」は日本を代表するオーディオ機器メーカー。ラインナップが充実しており、イヤホンに関しては耳に差し込むタイプのカナル型や耳の穴に装着するタイプのインナーイヤー型、耳かけ型、ネックバンド型、完全ワイヤレスイヤホンなど製品ジャンルを網羅しているのが特徴です。

駆動方式においても、低音域から高音域までを幅広くカバーするダイナミック型と中高音域のサウンドが良好なバランスド・アーマチュア(BA)型の双方を用意しているのもポイント。エントリーモデルからハイエンドクラスまで幅広く製品を取り揃えています。

シュア(SHURE)

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「シュア」はアメリカの老舗音響機器メーカー。かつては業務用のマイクロフォンを得意としていましたが、最近は一般向けのイヤホンが人気です。

同メーカーは、遮音性の高いイヤホンを他社に先駆けて製品化したことでも注目され、現在主流のカナル型イヤホンを牽引。耳の後ろにケーブルを掛ける、いわゆる“シュア掛け”仕様のイヤホンを普及させたことでも知られています。

ゼンハイザー(SENNHEISER)

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「ゼンハイザー」ドイツの音響機器メーカー。精密でありながら滑らかなサウンドに定評があるのが特徴です。クラシックを中心としたアコースティックな音楽との相性がよいのも魅力。価格は比較的高めの製品が多いので、音質にこだわりたい方におすすめです。

以前は業務用向けで実用的な機種も多かったのですが、近年はデザイン性や趣味性の高い機種も取り揃えており、サウンドクオリティと実用性を兼ね備えたアイテムをリリースしています。

高級イヤホンのおすすめモデル

ソニー(SONY) ハイレゾ対応カナル型イヤホン バランス標準プラグケーブル付属 XBA-N3BP

4.4mm径端子によるバランス接続に対応するカナル型イヤホン。MMCX規格でのリケーブルにより、従来の3.5mm径端子機器との接続も可能です。

駆動力を向上させる「外磁型磁気回路」を採用した9mmダイナミック型ドライバーと、独自のバランスド・アーマチュア(BA)型ユニットによるハイブリッド構成を採用。ややドンシャリ気味のフラット傾向で、情報量の多いクリアなサウンドを鳴らします。

ソニー(SONY) ハイレゾ対応 マルチBAシステムイヤホン IER-M9

3.5mm径と4.4mm径のバランス接続にMMCX規格リケーブルで対応するハイエンドイヤホン。5基のバランスド・アーマチュア(BA)型ユニットを採用し、再生周波数帯域は5~40000Hzとハイスペックな仕様です。

振動板とハウジング内部双方に音響上有利な素材であるマグネシウムを採用。ノイズの少ないクリアで透明度の高いサウンドを体感できます。

ノイズブロック構造により遮音性が高いのもポイント。カーブした柔らかいプリフォームドイヤーハンガーを採用しているほか、イヤーピースも13種類用意されているので耳の形状に合わせやすいのも魅力です。

ソニー(SONY) ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン ハイレゾ対応 WI-1000X

ハイブリッド型のドライバーユニットを採用しているBluetooth対応のイヤホンでです。ハイレゾ相当のBluetooth伝送可能な「LDAC」と「aptX HD」コーデックにも対応しているのが特徴。送信対応のスマホやポータブルプレーヤーと組み合わせることで、ワイヤレスでも高精細なサウンドが楽しめます。

また、Bluetooth使用時に、MP3などの圧縮音源をハイレゾ相当に変換再生できる「DSEE HX」機能により、音源を選ばずに高音質を楽しめるのもポイント。専用アプリ上で音質を調整することも可能です。

ノイズキャンセリング機能も備えるので、騒々しい場所でも静かにハイレゾを楽しめるのも魅力。汎用性の高いおすすめアイテムです。

JVCケンウッド(KENWOOD) カナル型イヤホン CLASS-S SOLIDEGE HA-FD01

ハイレゾ対応のイヤホン。チタニウム・ブラス・ステンレスと素材の異なる交換用ノズルが3つ付属しており、ドンシャリ気味の基本サウンドをベースに各金属の音色の違いを聴き比べることができるのが特徴です。

ステンレスボディが音の雑味を排除し、締まりのある低音を体感できるのもポイント。ノズルが360°回転するので、コードを下に垂らすのと耳掛けの2つの装着スタイルに対応できます。

JVCケンウッド(KENWOOD) WOODシリーズ カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 HA-FW10000

「ウッドドームドライバーユニット」を採用しているカナル型の高級イヤホン。木製の振動板はイヤホンとしては理想的ながらも実用化が難しく、同社のお家芸とも言える特徴です。

本製品は繊細かつパワフルで、自然なサウンドで再現できるのが特徴。磁気回路やボイスコイルにも高品位素材を採用しており、サウンドのポテンシャルを十分に引き出すことができます。

日本産の楓や漆、阿波和紙、絹などの高級天然素材をボディやケーブルに採用しているのもポイント。満足度の高い高級イヤホンを求めている方は要チェックです。

JVCケンウッド(KENWOOD) ワイヤレスイヤホン K2テクノロジー搭載 HA-FW02BT

木製振動板を採用したBluetoothワイヤレス対応イヤホンです。Bluetooth再生時に音源を192kHz/24bitのハイレゾ相当に変換再生する「K2テクノロジー」を搭載。Bluetoothでもハイレゾ並みの高音質が楽しめるのが魅力です。

さらに、MMCX端子を採用しているので有線接続も可能。バランス接続にも対応できます。木製振動板ならではの温かみのあるサウンドを体感したい方におすすめです。

オーディオテクニカ(audio-technica) インナーイヤーイヤホン ATH-CM2000Ti

ハイレゾ対応のインナーイヤー型高級イヤホン。15.4mm径HDドライバーを搭載し、再生周波数帯域が10~45000Hzとインナーイヤー型としてはワイドレンジをカバーしているのが特徴です。

精密切削チタニウム製のハウジングを採用しているのもポイント。不要な振動を排除し、高域は伸びやかでクリアです。ドライバーには高価ながらも音質に有利な高い磁束密度を得られるパーメンジュールを用いた磁気回路と、硬度が高く軽量で反応のよいDLCコーティング振動板を採用。インナーイヤー型のイヤホンにこだわりたい方はぜひ試してみてください。

オーディオテクニカ(audio-technica) Bluetooth対応密閉型カナルイヤホンATH-DSR5BT

デジタル信号をアナログ音声に変換せず、直接ドライバーまで直結する「ピュア・デジタル・ドライブ」を搭載したBluetoothイヤホン。鮮度の高いリアルなサウンドを楽しめるのが特徴です。

2基のダイナミック型ドライバーを向い合わせに配置した独自構造も採用。駆動力と振動板の運動性の向上により、広帯域にわたり歪みの少ない音を再生します。高音質なBluetoothイヤホンを求めている方におすすめです。

シュア(SHURE) 高遮音性イヤホン ワイヤレスケーブル/マイク付きケーブル付属 SE846-BT1-A

バランスド・アーマチュア(BA)型ユニットを4基搭載した高級イヤホン。豊富な情報量のある繊細なサウンドながらも、ワイドレンジをカバーしているのが特徴です。

ケーブルが3種類用意されているのもポイント。スマホ対応のマイク付きリモコン、Bluetoothレシーバー内蔵、通常の3.5mmステレオミニが揃っており、視聴スタイルに合わせて柔軟に対応できるのも魅力です。なお、ハイレゾ音源には非対応なので、その点は留意しておきましょう。

ゼンハイザー(SENNHEISER) カナル型イヤホン IE 800 S

ダイナミック型の高級イヤホン。オーディオ機器においては小さな音が大きな音に隠れて聴こえにくくなる「マスキング効果」が懸念される部分ですが、本製品はそれを低減する「D2CAテクノロジー」を採用。微細なサウンドもしっかりカバーできるのが特徴です。

独自の小型7mm径振動板により、ワイドレンジなダイナミック型としては小型サイズ。人間工学に基づいたイヤーパッドを採用しているため、長時間の装着もストレスなく対応することができます。

通常の3.5mm径ステレオミニプラグケーブルに加え、2.5mm径と4.4mm径のバランス接続ケーブルが付属しているのもポイント。見た目はシンプルながら、満足度の高いイヤホンです。

エティモティック・リサーチ(Etymotic Research) カナル型イヤホン ER4SR

モニターイヤホンのロングセラーとして知られる同社の「ERシリーズ」。本製品はアルミ製ボディを採用し、不要な振動を低減。微小な音の再現性が高く、ハイレゾ音源を聴くのにもおすすめです。

耳の奥まで挿入する独特の装着構造を採用しているのもポイント。ハウジング部分には耐摩耗性に優れたアノダイズド加工が施されているので、耐久性も良好です。

付属のイヤーチップに交換することで音質の変化を楽しめるのも魅力。サウンドクオリティにこだわりたい方はぜひチェックしておきましょう。

ベイヤーダイナミック(beyerdynamic) XELENTO REMOTE

ダイナミック型ドライバー1基の高級イヤホンです。強力な磁力により振動板を的確に駆動する独自の「テスラテクノロジー」を搭載。これにより、パワフルなサウンドを楽しめるのが特徴です。

高純度銀メッキ銅線を採用した芯線と外部ノイズを低減するアウタージャケットにより、信号ロスを抑制しているのもポイント。ケーブルによる音質劣化や色付けも排除しています。着脱式ケーブルにマイク付きリモコンを搭載しているのでスマホとの相性も良好です。

アーカーゲー(AKG) Bluetooth/ハイレゾ対応カナル型イヤホン N5005

ハイブリッド型の高級イヤホン。ダイナミック型ドライバー1基とバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー4基の構成により10Hz~40kHzの広帯域再生に対応しているのが特徴です。

フィルターの付け替えにより4種類の音質を楽しめる「メカニカル・チューニング・フィルター」構造を採用しているのもポイント。MMCXリケーブルも3種類付属しており、Bluetooth・3.5mm径・2.5mm径バランスの接続に対応しています。幅広い機器と接続可能な高級イヤホンを求めている方におすすめです。

オーデジー(Audeze) 平面磁界駆動型イヤホン iSINE 20 Lightning & standard cable

平面駆動型ドライバーを採用した高級イヤホン。他の方式よりも正確で歪みの少ない再生が可能で、フラットで高解像度なサウンドを発するのが特徴です。

イヤホンらしからぬスケール感あるサウンドを自然に鳴らすのもポイント。ケーブルは着脱式で、通常の3.5mm径ミニプラグのほか、マイク付きリモコンとハイレゾ対応DAC/ヘッドホンアンプを内蔵するLightningケーブルも付属しています。

バング&オルフセン(Bang & Olufsen) Bluetoothワイヤレスイヤホン Beoplay E6

Bluetooth接続に対応する高級イヤホン。着け心地やフィット感を追求した形状を採用しており、ストレスなく長時間使用できるのが特徴です。ゴムとポリマーを使用した本体は汚れや汗をケア。さまざまなシーンで活用できるのもポイントです。

高精度マイクによる高音質な通話性能も魅力。肝心の音質も定評あるチューニング力により、ボーカルを中心に聴き疲れしにくい「かまぼこ」の傾向にまとめています。

RHA 平面駆動ハイレゾ対応イヤホン CL2 Planar

平面駆動型ドライバーを採用したハイレゾ対応のBluetoothイヤホン。平面の振動板を前後に振動させる「平面駆動型」は、ダイナミック型に比べてより正確で歪みの少ない再生が可能な発音方式です。ただ、小型化が困難なため、イヤホンに採用しているメーカーは世界でも少数。アンプのパワーを要求する点にも注意が必要です。

本機はMMCX規格でのケーブル着脱と、Bluetooth、3.5mm径、2.5mm径バランス接続対応ケーブルが付属。アンプ出力に余裕のあるプレーヤーやヘッドホンアンプと使用することで、一般的なイヤホン以上のナチュラルなサウンドを体感できます。高価でもあり、決して汎用性高いとは言えませんが、サウンドクオリティを追求したい方にとっては候補となるハイレゾ対応イヤホンです。

ユニークメロディー(Unique Melody) MAVERICK II Re; UNM-6455

ミュージシャン向けモニターイヤホンを取り扱うブランド「ユニークメロディー」の高級イヤホン。同社はこれまで「カスタムIEM」というオーダーメイドイヤホンを手掛けてきた経緯があり、その技術とノウハウを製品にいかしているのが特徴です。

本製品は音導管にはクリアな響きが得られる金属製サウンドチューブを採用。空気孔の配置による独自チューニングを駆使し、音の強弱表現力を高めています。

ダイナミック型ドライバーとバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを両立させたハイブリッド型を採用しているのもポイント。力強さと繊細さを兼ね備えたサウンドが魅力です。なお、ケーブルには「Beat Audio」というメーカーの製品を採用しているのもポイント。情報量の多い音を発する本製品に寄与しています。

ファイナル(final) ハイレゾ・リケーブル対応カナル型イヤホン E5000

スタイリッシュでコンパクトな高級イヤホン。ステンレス鏡面仕上げもおしゃれで美しく、ファッショナブルに身に付けられるのが特徴です。

ハイレゾ対応のダイナミック型ドライバーを使用しつつも、小口径に抑えるのが特徴。強調しすぎる音域に配慮し、色付けのないピュアで繊細なサウンドを堪能できます。MMCXリケーブルにも対応。デザイン性と音質の高さが魅力のおすすめ製品です。

キャンプファイヤーオーディオ(Campfire Audio) ANDROMEDA CAM-4808

新興オーディオメーカー「キャンプファイヤーオーディオ」による高級イヤホン。アルミニウムの質感を生かした高品位な筐体と独特なデザインが特徴です。

5つのバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーユニットを搭載。音質劣化につながる音導管を使用しない「レゾネーターアセンブリー 」設計を採用することで、歪みの少ない自然なサウンドを楽しめます。

積極的にチューニングを施しているのもポイント。艶やかで温かみのある音色再現性の体感できるのが魅力です。

アズラ(AZLA) AZLA MK2 Lunatic Silver

韓国の新興イヤホンメーカー「アズラ(AZLA) 」のハイブリッド型イヤホン。通常、ハイブリッド型イヤホンはダイナミック型とバランスド・アーマチュア(BA)型を離れた位置に配置しますが、本モデルは「BED」と呼ばれる技術で同軸上に配置。これにより音の出どころが一致するため、楽器の位置関係の明瞭なワイドレンジサウンドを体感できるのが特徴です。

さらに、開放型構造のドライバーを密閉型のハウジングで覆うことで、双方の利点を備えているのも魅力。空間の広がりが感じられつつも、重低音が充実しているおすすめの高級イヤホンです。

AROMA カナル型イヤホン リケーブル対応 Witch Girl 12

バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを12基使用した高級イヤホン。各ドライバーの受け持つ帯域を分割することにより、歪みを抑えたサウンドを堪能できます。

イヤホンはドライバーが多くなるとそれに比例してサイズも大きくなりがちですが、本製品はハンドメイドによる精密な工法を採用することでカバー。素材の異なる3種類のイヤーピースを3サイズずつ付属することで、装着感のよさも追求しています。

64 AUDIO カナル型イヤホン tia Fourte 64A-0380

見た目はやや奇抜ながら、かなりの実力を秘めている高級イヤホン。独自の「tia(Tubeless In-ear Audio)」を採用することで、バランスド・アーマチュア(BA)型ユニットでありながら密閉構造ではなく、オープン構造を採用。音導管を排除し、音導管内部で起こる音の共鳴問題や減衰を防いでいるのが特徴です。

振動板からの音が直接得られ、ナチュラルなサウンドを体感できるのも魅力。人間の鼓膜にかかる音圧を吸収する「apex」テクノロジーも搭載し、耳の疲労を軽減するとともに、難聴のリスクにも配慮しています。構成はダイナミック型1基とバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー3基のハイブリッド型を採用。大変高価なモデルですが、極上のサウンドを体験したい方におすすめです。