山登りやツーリングなどのアウトドアアクティビティでは、宿泊を伴うかどうかにより持ち運ぶ量が変わりますが、一泊でも宿泊を伴う場合はテントからシュラフ、クッカーやコンロなど、いくらコンパクトなギアを選んだとしても最低限のものだけでも相当な荷物量になってしまいます。
そんなギアを収納するリュックサックも必然的に大容量のものが必要になりますが、アウトドアブランドにより収納の考え方やリュックサックの開閉方法などに違いがあり、使い勝手に大きく影響します。今回はリュックサックの選び方を含め、人気アウトドアブランドおすすめ大容量リュックサック10選を紹介します。
大容量リュックサックの選び方
ポイント1:体にフィットするかどうかが一番大切
リュックサックを選ぶポイントで一番大切なのは、自分の体にフィットするかどうかです。アウトドアフィールドでリュックサックを使うということは、多かれ少なかれある程度の時間はリュックサックを背負っている状況にあると思うので、その時間が長ければ長いほど体への負担が大きくなります。
ポイントとしては、自分の背面長がリュックサックと合っているか、ヒップベルトのサイズが合っているか、背負った際の装着感が体に合うか、という点を重点的に確認しましょう。体にフィットしないということは、体のどこかに部分的に負担が大きくなることになるので必ずフィットするものを選びましょう。
ポイント2:サイズ(容量)は最適か
サイズ(容量)選びは非常に重要な要素です。 日帰りなのか宿泊なのか、また泊数によっても必要とする荷物量は変わっていきますし、工程の期間が長ければ長いほど当然ながら大きな容量が必要にもなります。あくまでおおまかな目安ですが、1泊程度で40L前後、3泊程度で60L前後、5泊以上となると80L程度というのがだいたいの容量として考えられるサイズです。
ビギナーの場合はいきなり長期の工程で出かけることは考えにくいので、日帰り用のリュックサックとして決して大きすぎることはなく、1泊程度の宿泊でも十分対応可能なサイズとしては汎用性の高い30L~40L程度がおすすめです。
ポイント3:リュックサックの機能性
最後のポイントは、リュックサックの機能性です。自分が使用するアウトドアアクティビティによっても要求される細かな機能は変わって来ますが、例えば、レインカバーが標準で付属しているかどうかというのは意外と重要です。防水性能が高いリュックサックでない限り、雨に当たると持ち物が濡れてしまいますし、アウトドアでは雨に当たることは当然のこととして考えておかなければならない要素です。
その他にも、内部構造が1気室なのか分割された複数気室なのか、リュックサックもジッパーだったり紐だったりロールアップだったり、各メーカーにより多岐にわたりますので自分に合ったものを探すことが重要ですね。
おすすめリュックサック10選
パタゴニア(patagonia) デイバッグスノードリフター40L
バックカントリーなどでハードに使われることを想定したトップロード型のリュックサック。優れた収納力とサイドからも出し入れできる便利な構造は、アウトドアフィールドでの負担を最小限にする要素。必要な物をすべて収納して、体への負担を最小限にして快適に運ぶことができるデザインがおすすめです。
グレゴリー(GREGORY) ターギー45
45Lという十分な容量により昼も夜も行動するアクティビティでも十分にサポートし、長期にわたる工程においてもさまざまなギアを運ぶために豊富な機能が積み込まれています。特徴は背負った時の縦形状の安定性と荷重のバランスを保持する機能で、各種ギアを収納しやすく、かつ取り出しやすい構造になっています。
チャムス(CHUMS) スプリングデール50
チャムスと言えばブービーバード。そのカラーリングが目を惹きますね。このキュックサックは、見た目だけじゃなく機能性も十分なリュックサック。上蓋を取り外してポーチとして使うことができたり、ウエストベルトにはポケットが付き、持ち歩きたい小物を入れるのに便利です。下部には付属のレインカバーが収納されているので、雨でも安心ですね。
クレッタルムーセン(KLATTERMUSEN) ガングナー50
スウェーデンの歴史あるバックパックメーカーであるクレッタルムーセンが創業当時に採用していた、ロールトップクローズ式という開閉方式のリュックサック。荷物量により調整がきくので便利。また、クレッタルムーセンのもう一つの特徴であるリサイクルナイロンというエコな素材を使用しており、それにより耐久性が高く、長く使えるリュックサックです。エコな製品を購入したい方にはこちらをおすすめします。
モンベル(mont-bell) アルパインパック60
大容量なのにスリムなシルエットで狭い山道でもスムーズな歩行が可能なリュックサック。考えられた重量配分が自然ととれる構造になっていて、荷物を満載にして背負っても優れた安定性を発揮します。さらに、開口部が大きく開くのでギアの出し入れもしやすく、アウトドアで使用することを追求したリュックサックです。
マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARD WEAR) サミットロケット30
険しい山にアタックする際など、選りすぐりのギアを収納してアウトドアアクティビティを行うよう考えられたリュックサック。本体の軽さにあわせてショルダーハーネスは薄くできており、フレームシートは取り外し可能で、外せばさらに軽量になります。背負ってもスピーディな行動を可能にするモデルです。
コロンビア(Columbia) バークマウンテン30L
トップ部を上へずらして容量を調整できるトップローディングという方式のリュックサックです。背中に密着する部分は中央に通気路を設けた蒸れにくい構造で、快適性を確保。形状確保機能や大型ポケットに本体内部へアクセス可能なファスナーを備えるなど、使いやすさと機能性は大満足な製品です。
ノースフェイス(THE NORTH FACE) プロヒューズボックス
耐久性と耐水性に優れる素材を全面に使用したボックス型のリュックサックです。 ボックス形状のため内部の荷物が整理しやすく、取り出したり収納したりが瞬時にできるように便利な機能が備わっています。 荷物の量によってはサイドのストラップで調整が可能で、上部のフタ部分のポケットにはキークリップが付いていたりと、細かい点にも気を配った作りがおすすめです。
コールマン(Coleman) アトラスロールトップ
全体をワンカラーでまとめたシンプルなデザインでカラーバリエーションも鮮やかな赤からベージュ、黒と年齢や性別などさまざまな層に対応したラインナップがあります。特徴的なのは、開閉方法にロールトップを採用しているので内容量の調整が可能で、全体のフォルムをボックス型に近づけることでより大きな容量を確保できるようにしています。
バートン(BURTON) Prism Pack
スノーボードギアメーカーであるバートンのリュックサックを紹介します。人間工学に基づくクッション構造のショルダーハーネスとバックパネルで、快適な背負い心地。内部にはオーガナイザーが付いた大型のコンパートメントや、外側の複数のポケット、キークリップが付いた内側のメッシュポケットなど、機能性を高める装備が随所にあるリュックサックです。
アウトドアブランドのリュックサックやバックパックは、現在ではメーカーやサイズ、機能などによって数え切れない程の選択肢が存在しています。アウトドアフィールドで使用するリュックサックは、大容量になればなるほど長時間背負っていると肩や腰が痛くなったり、歩きのバランスを崩すなど体に合わないものを購入してしまった時のリスクが大きいです。なので、今回紹介したポイントを含めてしっかりと吟味して、自分の体に合ったリュックサックをチョイスしてくださいね。