サーフや河口のシーバスフィッシングよりもエキサイティングな釣りを楽しめるとして人気のヒラスズキゲーム。サラシの出る磯場がポイントなので、過酷な釣り場に対応できる「ヒラスズキロッド」が必要です。
しかし、どのような基準で長さや硬さを選んだらよいのか迷ってしまう場合も。そこで今回は、ヒラスズキロッドにフォーカスしておすすめモデルをご紹介します。あわせて選び方も解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
ヒラスズキロッドの特徴

By: majorcraft.co.jp
ヒラスズキロッドとは、サラシが出る磯場に生息しているヒラスズキを狙うためのロッドのことです。足場の高い磯場で快適に使える操作性や、ウネリを回避しながらキャストできる安全性の確保などを考慮した長めの設計が特徴。また、磯場では強風が吹き荒れるケースも少なくなく、10cm程度のミノーを正確にキャストできる張りや硬さも求められます。
大型かつパワフルなヒラスズキをしっかり寄せて、岸にずり上げてランディングするパワーも必要。さらに、掛けたヒラスズキがフックを外すべくジャンプしながら首を振る独特の「エラ洗い」に対応できるしなやかさも持ち合わせています。
ヒラスズキロッドの選び方
長さは10ft以上を目安に選ぼう

By: amazon.co.jp
磯場で使うヒラスズキロッドは、遠投ができる長さ10ft以上のモデルを選びましょう。フィールドの状況によりますが、10~12ftが長さの目安。長いほど反発力を活かしたロングキャストやファイトが可能です。
サーフや河口などのシーバスフィッシングで兼用する場合も、長めのモデルがおすすめ。しかし、レングスが長いモノほど扱いにくくなるので、初心者であればやや短めのほうが適しています。
また、仕舞寸法もチェックしておくと安心。地磯へ上がる際は、足場の悪い場所を長時間歩く場合もあります。シーバスロッドは2ピースが主流ですが、持ち運びを重視したい場合はより仕舞寸法が短くなる3ピースや、マルチピースのパックロッドを選んでみてください。
硬さはMH以上がおすすめ

By: daiwa.com
ヒラスズキはパワフルな引きが特徴。硬さを選ぶ際はMH以上のパワーがあるロッドがおすすめです。強烈な魚の引きだけでなく、うねっている波の抵抗も加わるので、M以下のロッドではパワー負けしてしまうことがあります。
ただし、必要以上に硬すぎるとバラシが頻発するケースがあるので、オーバーパワーは注意。ヒラスズキは、フックを外そうとジャンプして首を振るエラ洗いを繰り返すため、ある程度のしなやかさやクッション性も必要です。魚の動きに追従する柔軟性があれば、バラシを軽減できます。
なお、ロッドの硬さは各メーカーによって基準はさまざま。表記はあくまで目安です。パットとティップの組み合わせなど、バランスが重要になる点は留意しておきましょう。
青物と兼用できるロッドも

By: amazon.co.jp
磯場では、ヒラスズキ以外にも大型魚種がエサとなる小魚を狙って回遊してくる場合があります。ときには、ブリやヒラマサなどの青物がヒットするケースもあるので、さまざまな状況を想定したうえで選ぶようにしましょう。
青物が頻繁にヒットする可能性が高いフィールドなら、MHよりワンランク上のパワーを発揮するHクラスも候補。なお、青物用のロッドでもヒラスズキ狙いに対応できますが、硬すぎるとバレる恐れがあります。ヒラスズキロッドのなかには、不意の青物に対応できるパワーを備えたモデルも販売されているので、ぜひチェックしておきましょう。
上級者はハイエンドモデルもチェック

By: amazon.co.jp
ヒラスズキロッドは、エントリーモデルからハイエンドモデルまでさまざま。アングラーのレベルや釣行回数などを考慮しながら自分にぴったりの1本を選びましょう。
上級者であれば、ハイエンドモデルもしっかりとチェック。高弾性かつ高品質のカーボンを採用しているモデルは価格帯としては高価ですが、軽さや感度に優れているほか、快適な操作性やキャスト性能も備えています。購入を検討する際は、予算との兼ね合いを考慮して判断するようにしましょう。
ヒラスズキロッドのおすすめ
シマノ(SHIMANO) 23 ディアルーナ S100MH
操作性と遠投性のバランスが取れているヒラスズキロッドです。12~17cmクラスのミノーや20~40g超のバイブレーションを使うシーンにおすすめ。河川やサーフなど、さまざまなシチュエーションに対応したい場合にも適しています。
オールラウンドに使える1本で、60gまでのメタルジグにも適合しているなど青物との兼用にもぴったり。激しくエラ洗いして暴れるヒラスズキに対応できるパワーを備えています。
シマノ(SHIMANO) 18 エクスセンス ジェノス S108M+/R
同社のハイエンドモデルで、長さ10.8ftのヒラスズキロッド。ロッドの硬さは「M+」で、硬すぎるロッドだとバラシが気になる上級者におすすめです。
遠投性能が高いため、足場の高い磯場からサーフまでポイントを選ばず活躍。粘りとシャープさのバランスを追求しており、さまざまなシチュエーションで快適な釣りをサポートします。移動の多いシーバスゲームでの利便性を高めるべく、ルアーのフックを掛けられる折りたたみ式フックキーパーを配置しているのも便利です。
シマノ(SHIMANO) 20 ルナミス S120M-3
長さ12ftのヒラスズキロッドです。ロングキャストに適した長さながら、独自の基本構造「スパイラルXコア」によって大幅な軽量化を実現。遠投性能と操作性のバランスに優れた1本を求めている方におすすめです。
ロングロッドの課題である、重さやだるさを抑えた設計もポイント。10~15cmクラスのミノーをキャストできます。3ピースモデルで仕舞寸法127.2cmと、携帯性が高い点にも注目です。
シマノ(SHIMANO) 21 ムーンショット S106MH
キャスト時やファイト時に発生するねじれを抑える強化構造「ハイパワーX」搭載のヒラスズキロッド。釣り人が意図する曲がりの方向性をキープし、ブランクス本来の性能をフルに発揮するのがおすすめポイントです。
ロッドの硬さはMHで、激しくエラ洗いして抵抗するヒラスズキに対応可能。12~17cmクラスの中~大型ミノーに適しているほか、60gまでのメタルジグを使ったライトショアジギングの青物など多種多様なターゲットを狙えます。
ダイワ(Daiwa) ラテオ 110MH・K
独自のロッドテクノロジー「X45」を搭載しているヒラスズキロッドです。キャスティングやアクション、ファイトなどの動作で発生するねじれを防ぐべく、カーボン繊維の巻き方を工夫しているのが特徴。ねじれを防止して、優れたパワーや操作性を発揮するおすすめモデルです。
リアグリップの形状と素材をシーバスフィッシング用に設計しているのもポイント。両サイドにフラット面を設けているため、ロッドを真っ直ぐ振り抜きやすくなっています。同シリーズのなかでもパワーがあるMHクラスで、不意の青物にも対応可能。長さ3.35mで遠投性能にも優れており、沖の潮目やシモリをロングキャストで狙いたいシーンで活躍します。
ダイワ(Daiwa) モアザン ワイズメン 113M/MH
独自技術「SVF COMPILE-Xナノプラス」を採用したヒラスズキロッド。同社のハイエンドモデルで、より優れた操作性や高感度、キャスタビリティを求めている上級者におすすめです。リールシート部にはカーボンファイバー入りの「エアセンサーシート」を採用することで、軽量化と高強度も実現しています。
高強度ながら細身のブランクにより、強風が吹き荒れる磯場でのキャスティングをサポート。風に逆らってミノーをピンポイントにキャストしたい場面で活躍します。強靭なバットを備えており、ヒラスズキを一気に浮かせられるパワーを発揮するのも魅力です。
ダイワ(Daiwa) ラブラックスAGS 110MH-3・N
3ピースのヒラスズキロッドです。仕舞寸法118cmと短く、持ち運びしやすいのがおすすめポイント。足場の悪い磯場を長時間歩くようなケースでも移動しやすいのが魅力です。ロッドの硬さはMH。大型ヒラスズキはもちろん、不意の青物にも対応可能です。
設計法の根本的な見直しによって細身化・高弾性化を図るとともに、ねじれや潰れに強くなっているのも特徴。また、ガイドシステム「AGS」にカーボンフレームを採用して軽量化を実現しているほか、コントロール性も大幅に向上しています。
アピア(Apia) グランデージ STD. 106MH
全長10.6ftのヒラスズキロッド。磯からサーフまで、さまざまなシチュエーションに対応できる同社のスタンダードモデルです。中弾性素材を採用した「多積層バイアス工法」により、ブランクの強度を向上させつつ、軽量化と高復元力を実現しています。
カーボンソリッドティップを採用し、硬い穂先ではヒラスズキのバイトを弾いてしまうシチュエーションにおすすめ。MHパワーとの組み合わせで、フックを外そうとするエラ洗いするヒララスズキをいなしながらランディングに持ち込めます。
ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks) バリスティック・ヒラ 107MH TZ/NANO
ヒラスズキ狙いに特化した性能を備えているヒラスズキロッドです。長さは10.7ft、硬さはMHと、さまざまなヒラスズキゲームに対応できるスペック。逆風下でピンポイントにキャストしやすいと謳っており、小磯・荒磯・サーフなど、ポイントを選ばずヒラスズキゲームを楽しめるおすすめモデルです。
繊細なロッドで、ヒラスズキ対応ミノーだけでなく小型のシンキングペンシルやバイブレーションもキャスト可能。強靭なバットパワーも備えており、ランカーサイズのヒラスズキはもちろん不意の青物にも対応可能です。
トランスセンデンス(TRANSCENDENCE) エンピナード91S+ Rev.2 EVA
磯場のヒラスズキゲーム専用のヒラスズキロッド。10.8ftを9.1ftに変更できる2in1システムを採用しており、キャストしにくい場所や足場の高い磯場など、さまざまなシチュエーションに対応しやすいのがおすすめポイントです。
カーボン素材の見直しにより、破断強度が高いのも魅力。曲がりの強さを追求し、風速15m/sを超える強風下でもしっかり投げ込めると謳っています。大型のヒラスズキや青物に対応できるパワーを備え、足場の不安定な磯場で安全に釣りを楽しめるように改良している点にも注目です。
アブガルシア(Abu Garcia) ソルティーステージ プロトタイプ シーバス XSBS-1102MH-Hira
長さ11ftのヒラスズキロッドです。TAF製法によって高次元なバランスのよさを実現。強風下でも狙い通りのポイントにキャストしやすい、ブレにくいブランクス設計がおすすめポイントです。ロッドの硬さはMHで、大型のヒラスズキに対応できるパワーを備えています。
繊細なティップを搭載しており、ヒラスズキのバイトを弾かずにしっかりとフックを貫通させる効果が期待できるのも特徴。ロングレングスを感じさせないロッドバランスと、1日中振り切れるシャープさを備えている1本です。
メジャークラフト(Major Craft) タイドリフト 1G TD1-1062M
コストパフォーマンスを追求しているシリーズのヒラスズキロッドです。ロッドの硬さはM。ミディアムクラスのロッドながら、扱いやすい粘りと張りのあるブランクで風に負けないパワフルさを発揮。買い求めやすい価格も魅力で、初心者の最初の1本としておすすめのモデルです。
握りやすいグリップ形状を採用しており、長時間の釣行で集中力をキープしやすいバランスのよさもポイント。ガイドには信頼性の高い富士工業のKガイドフレームを採用し、PEラインが糸絡みしにくく、快適なキャストをサポートします。
磯場でのヒラスズキゲームでは、一般的なシーバスフィッシングよりもパワーのあるヒラスズキロッドが求められます。長いほどキャストやファイトでアドバンテージを得られますが、ポイントによっては扱いにくい場合も。よく行く釣り場の状況などを考慮して、パワーと操作性のバランスに優れたロッドを見つけてみてください。