サーフボードの表面に塗り、足や体を滑らせないようにする「サーフィンワックス」。ライディング時には、サーフィンワックスのグリップ力が必要不可欠です。1年中同じものは使わず、季節や水温によって変える必要があるため、何を使えばよいのか迷いがち。

そこで今回は、サーフィンワックスの選び方やおすすめの製品をご紹介します。時期にあった最適なものを選んで、より快適なサーフィンライフを楽しみましょう。

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サーフィンワックスとは?

サーフィンワックスは、サーフボードのデッキパッド以外の部分に塗り込み、サーファーの体や足が滑らないようにするためのアイテム。沖へ出る際のパドリング時、テイクオフ後のライディング時に、高いグリップ力でサーフボードを安定してコントロールできます。

サーフィンワックスは、たかが滑り止めと侮ってはいけません。製品の選び方や塗り方などで、ターンをするときや技を繰り出すときの感覚が全く異なると言われるほどの重要なアイテム。選び方についてもしっかりと把握することで、上達を早めることができます。

そして、サーフィンワックスには種類によって適した温度があります。四季がある日本では、春・夏・秋・冬で海水温や外気温が全くことなるため、季節に応じたサーフィンワックスの使用が必須です。

サーフィンワックスの種類

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COLD

「COLD」は、最も海水温が低くなっている時期に使用するサーフィンワックス。使用に適している海水温の目安はおよそ14℃以下となっており、非常に冷たい温度の際に威力を発揮します。使用する季節としては、真冬の1月から3月頃までの使用がベスト。

サーフィンワックスは、温度が低い場所では硬くなるのが通常ですが、COLDタイプは温度が低くても柔らかいままなのが特徴。温度の低い真冬でも、適度な柔らかさでしっかりとグリップ力を保ってくれます。

COOL

比較的海水温が低い時に威力を発揮するのが「COOL」タイプのサーフィンワックスです。使用に一番適している海水温は12℃から20℃ほどになっており、「COLD」よりも適温が多少高くなっています。

使用に適した季節は、春・秋・初冬です。3月から5月、10月から12月上旬あたりまでの使用がベスト。春や秋などは、時折暑い日もあります。「COLD」と比較して硬めではありますが、暑い日は柔らかくなりすぎて使えなくなることもあるので注意が必要です。

WARM

比較的海水温が高い時期にピッタリなのが「WARM」。使用に適している海水温は17℃から25℃ほどです。使用する季節としては、初夏や初秋がベスト。6月から7月がベストタイミングで、外気温が高ければ9月や10月も使えることがあります。

「COOL」と、適した海水温がかぶっている部分が多いため、適切時期でなくても、海水温の様子を見ながら「COOL」と「WARM」を臨機応変に使用するがおすすめ。「COOL」が柔らかすぎると感じたら「WARM」を使うのもアリです。

TROPICAL

「TROPICAL」は、海水温・外気温ともに高い場合に使用します。高温の状況でも溶けないように、サーフィンワックスの種類のなかで最も硬いのが特徴。水温が25℃以上となっていたら、迷わず「TROPICAL」を使用しましょう。

使用に適した季節は7月から9月までで、真夏の使用に適しています。現在では、5月や6月に30℃以上の真夏日になることも珍しくなくなりました。そのため、7月よりも早い時期に使用するケースも十分あり、早めに持参しておくのをおすすめします。

BASECOAT

「BASECOAT」は、1年を通して使用するサーフィンワックスです。「BASECOAT」は、ほかのサーフィンワックスの下地として塗り込むのが特徴。

通常のサーフィンワックスを塗る前に、下地として「BASECOAT」を塗っておくことで、さらにグリップ力が強力になります。「BASECOAT」でサーフボードの至るところに「だま」が作られることによって、サーフィンワックスが付きやすくなる仕組みです。

サーフィンワックスの選び方

季節や水温で選ぶ

サーフィンワックスを選ぶ際に一番重要なのが、「季節や水温で選ぶ」ことです。サーフィンワックスには使用に適した水温があります。適した水温以外で使用すると、最大限のグリップ力を得ることができなくなってしまいます。

サーフィンワックスは、「適度に柔らかい状態」であると体にほどよくくっついて、最大のグリップ力を発揮します。溶けたように柔らかすぎたり、完全に硬化してツルツルになってしまったりすると、滑ってターンやパドリングがうまくできません。

暖かい時期用になるほど溶けないように硬めに、寒い時期用になるほど硬化しないよう柔らかめに作れられています。「季節や水温」は、サーフィンワックスを選ぶ際には最優先に考えておきましょう。

ワックスの成分をチェック

サーフィンワックスの主な原材料は、石油成分由来のロウです。昔からロウが主な現在料として使用されてきましたが、現在では環境汚染の問題が叫ばれるようになりました。そのため、石油成分を使用していない植物由来の製品も販売されています。

最近では、「松油」100%の素材でできたサーフィンワックスがあり、海で溶けて流れても環境に影響をおよぼしません。ほかには、大豆や豆を原料としている製品も発売されており、今後は石油由来に変わって植物由来の製品に移り変わっていくことが予想されます。

香り付きのものもおすすめ

まずは「季節や水温」で種類を選んだら、よい匂いのする香り付きの製品を選ぶのもおすすめです。ココナッツの香りをはじめとして、ストロベリー・オレンジ・グレープなど甘い香りがする製品もあります。

ココナッツの香りはサンオイルで使用されていることもあり、香りが漂うと一気に南国ムードになるのが魅力です。サーフィンをする前に、サーフィンワックスを塗る作業から楽しむことができます。

サーフィンワックスのおすすめ

セックスワックス(SEX WAX) クラシック サーフィン ワックス

本製品は、サーフィンをしていれば知らない人はいないほど定番のサーフィンワックス。高いグリップ力を持ちながらも安価であり、コスパに優れている点も人気の理由です。

また、本製品は高い粘着力があるのも特徴。サーフボードに一度塗り付けたら簡単に剥がれることがないため、途中で塗りなおさなくていいのが魅力。長時間サーフィンを楽しむ予定の方も、わざわざ車に戻る必要がないので手間がかかりません。

さらに、甘い匂いが好きな方にもおすすめ。ココナッツの甘い香りが南国ムードを漂わせ、まるでハワイでサーフィンをしているかのように楽しめるのが魅力。サーファーに愛される昔ながらのサーフィンワックスです。

グリーンフィックス(GreenFix) サーフワックス

石油原料を一切使用しておらず、植物油で製造されている地球環境に優しいサーフィンワックス。人体にも優しいため、お子様のサーファーでも非常に安心して使用できます。

さらに、本製品は地球環境に優しいだけでなく、熱に強いのも魅力のひとつです。70℃もの熱に耐えることができ、超高温の状況下においても溶けることがありません。夏の車内に置き忘れて、車のシートがどろどろになるのも防いでくれる優れものです。

フーワックス(FU WAX) SURF WAX

本製品は、とにかくグリップ性能に特化した製品を求めている方におすすめです。非常に高い粘着力によって、一度サーフボードに塗ったら簡単に剥がれることがないうえに、高いグリップ性能を得られるのが特徴。

十分踏ん張れることで、切れ味鋭いターンや技などが行いやすくなるのも魅力のひとつです。

スティッキーバンプス(stickybumps) サーフワックス

高品質とコスパが特徴のサーフィンワックスです。本製品は世界でトップクラスのシェアを誇っており、世界最高水準の高い技術力で作られた、高品質なサーフィンワックスであることが魅力。高いグリップ力で、安心して使用することができます。

そして、価格が比較的安いのも特徴。世界トップクラスのシェアである安心感、高品質で高いグリップ力、価格の安さの三拍子が揃っているので、非常にコスパがよいのが嬉しいポイントです。

さらに、石油原料を一切使用していないため、地球環境にも優しいというメリットもあります。全ての性能がオールマイティに揃っているため、初心者から上級者までおすすめできるサーフィンワックスです。

サーフオーガニック(Surf Organic) サーフィン ワックス

「ベースワックスを塗るのが面倒」という方におすすめの製品。ベースワックスを塗る必要がなく、そのまま季節に応じたワックスを塗ることが可能で手間がかからないのが魅力です。ベースワックスがなくても、比較的高いグリップ力を発揮してくれます。

さらにグリップ力を高めたいというときは、「TROPICAL」をベースコートとして使用することで、グリップ力を高めることが可能です。

そして、梱包には土に還りやすいリサイクルペーパーを使用しているのも、地球環境を大事にするサーファーにとっては嬉しいところ。さらに、売り上げの一部を環境保護団体に寄付する活動をしており、購入と同時に環境保護のサポートができるのも魅力のひとつです。

セックスワックス(SEX WAX) クイックハンプス

本製品は、セックスワックスシリーズのなかでも、特にグリップ力が強いのが特徴。体をしっかりとサーフボードの上で固定してくれるので、安定した力強いパドリングを行うことが可能です。

さらに、サーフボードに立ったとき、強力なグリップで思い切り踏ん張ることができるため、鋭いターンやカットバックなどが行いやすくなるのも魅力。

そして、「COLD」や「WARM」などの季節に対応した種類が6種類もあり、細かいセッティングを行うことができます。その季節の水温にピンポイントに合うサーフィンワックスを使うことで、より一層高いグリップ力を得ることが可能です。

スティッキーバンプス(Sticky bumps) SOFTBOARD用 WAX

ソフトボードを使用している方には、本製品がおすすめです。ソフトボードは、通常のサーフボードと異なり非常に柔らかい素材で製造されています。そのため、普通のサーフィンワックスだとうまく付かず、グリップ性能が低くなってしまうのがネックです。

本製品は、ソフトボードの柔らかい素材に合うよう専用に作られているため、十分にしっかりと塗ることができます。よって、今まで諦めていたソフトボードでの高いグリップ力を得ることが可能です。持続効果も高いので、長時間楽しめるのも嬉しいところ。

さらに、ブルーベリーの甘い香り付きで、女性やお子様にもおすすめ。サーフィンワックスを塗る作業中や、波待ちしているときも癒されます。当たっても痛くない安全なソフトボードでも、本製品を使用することで本格的なライディングを行うことが可能です。

フェイマス(Famous) サーフワックス

サーフィンを楽しむとき、いつも長時間になる方におすすめの製品。UV保護剤を使用することにより、長時間太陽光に当たっても劣化しにくくなっています。

さらに、形状安定剤などの成分を配合することで、グリップ性能を保持したまま長時間サーフィンを楽しめるのが最大の魅力。わざわざワックスを塗りなおしに戻る必要がないのが嬉しいポイントです。長時間の練習を行う方や、アウトドアやバーベキューなども含め、一日中サーフィンを楽しむ方におすすめです。