数あるビールのなかでも濃厚かつアルコール度数の高い「バーレイワイン」。その名の通り、ワインのように熟成させているのが特徴で、ビールが苦手な方はもちろん、炭酸自体が苦手な方からも親しまれています。また、最近はクラフトビールの盛り上がりを受け、ラインナップが増加しているのも魅力です。
そこで今回はバーレイワインのおすすめ製品をご紹介。国内外の銘柄をピックアップしたので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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「バーレイワイン」とはイギリス発祥で、エールビールの一種。「大麦でつくったワイン」という意味があり、ビールのなかでは珍しく長期熟成させた銘柄もあります。
モルトを大量に使っているため甘みが強く、口当たりがとろりとしているのが特徴。カラメルやドライフルーツのような香りが感じられるのもポイントです。アルコール度数はやや高めで、飲む温度としては14〜16℃が目安。ゆっくりと味わいを楽しめるタイプのビールです。
バーレイワインとビールの違い
バーレイワインは上面発酵のビール。いわゆるエールビールの一種で、上面発酵酵母によって、20℃前後の常温で発酵させる製法を採用しています。フルーティーで香り高く、濃厚に仕上がっているので、ゆったりと飲むのがおすすめです。
一方、日本で馴染み深いビールは「ピルスナー」と呼ばれるタイプで、下面発酵させているのが特徴。この下面発酵のことを「ラガー」と言い、国内ではその名が浸透しています。下面発酵酵母によって10℃前後の低温で発酵させる製法を採用しており、副産物が少なく、スッキリとした味わいなので、ごくごく飲むのがおすすめです。
バーレイワインの特徴
バーレイワインはワインと同じように樽で熟成させるので、数あるビールのなかでもビターでフルボディ、甘みが強く奥行きのある味わいを楽しめるのが特徴です。
また、アルコール度数が高いのもポイント。カラメルやドライフルーツを感じさせる複雑な香りが楽しめるのも魅力です。ライトなビールとは対極にあるタイプなので、興味がある方はぜひ試してみてください。
バーレイワインのおすすめ
ヤッホーブルーイング ハレの日仙人
国内のクラフトビール市場を牽引する存在とも言える「ヤッホーブルーイング」。代表的な「よなよなエール」を筆頭に、さまざまな製品をリリースしているのが特徴です。
なかでも本製品は「人生の折り目・節目のお祝いごとの席で飲んでほしい」という思いから生まれた長期熟成のバーレイワイン。ふくよかな甘みと繊細な苦味が堪能できる1本です。
グラスに注ぐと深い琥珀色を楽しめるのもポイントで、飲みごろとしては10〜13℃あたりが目安。なお、本製品は完全限定生産で希少性があるビールなので、プレゼント用のビールを探している方にもおすすめです。
ベアードビール がんこおやじのバーレィワイン
さまざまな国産クラフトビールを手がけている「ベアードビール」のバーレイワイン。同ブルワリーは静岡県伊豆市修善寺の狩野川を水源としているほか、自家製ホップなど素材にこだわりを持っているのが特徴です。
本製品は華やかな香りと深い味わいを感じることができる1本で、個性の強いホップを大胆かつ贅沢に使用しているのがポイント。余分な甘さを抑え、味わいのバランスに配慮しているのも魅力です。
アルコール度数は11%と高め。重厚なフルボディのビールを飲みたい方はぜひチェックしておきましょう。
スワンレイクビール スワンレイクバーレイ
新潟県の「瓢湖屋敷の杜ブルワリー」が醸造する「スワンレイクビール」のバーレイワイン。約1年間熟成したビールとして知られており、味わいは重厚なフルボティに仕上がっています。
アルコール度数は8%で、飲みごろの温度の目安としては8~11℃。麦芽の甘味が強く、フルーティーな香りが感じられるほか、 適度な苦味もあり、トータルバランスに優れています。バーレイワインを飲みながら贅沢な時間をゆっくりと過ごしたいという方におすすめの1本です。
ヘルトック・ヤン グランド・プレステージ
オランダ「ヘルトック・ヤン」のバーレイワイン。4種類のモルトをブレンドしたビールで、濃厚な甘みと苦味を堪能できるのが特徴です。
アルコール度数は10%で、色合いはダークな赤褐色。合わせる料理としては味の濃い肉料理、おつまみとしてはウイスキーやワインを楽しむ際と同様、ナッツ・レーズン・チーズなどがおすすめです。また、チョコやパイなどお菓子とも相性良好なので、気になる方はぜひ試してみてください。
ミッケラー スリーフロイド マイスグープ
特定の醸造所を持たないファントム(幻影)ブルワリーとして知られるデンマークの「ミッケラー」とアメリカのビールブランド「スリーフロイド」がコラボしたバーレイワイン。大麦とモルトを大量に使っているため甘みが強く、しっかりとコクが感じられるのが特徴です。
アルコール度数は10.4%とやや高めなのもポイント。芳醇な味わいを堪能したい方におすすめの1本です。
グスヴェルク ディエスイレ
オーガニックにこだわるオーストリアの「グスヴェルク醸造所」のバーレイワイン。アルコール度数は10.5%とやや高めで、ロースト感とやや甘めのカラメルの香りがするのが特徴です。
なお、ボトル名の「ディエスイレ」はキリスト教の終末論における「最後の審判」のこと。さらにオーストリア・ザルツブルク出身の著名な作曲家・モーツァルトの鎮魂歌のタイトルでもあり、同氏の没年「1791」が記載されています。濃厚な味わいとともに偉人の歴史も感じられるおすすめの1本です。
バラデン シャウユ オーロ 2014
イタリアで初めてクラフトビールを手掛けたと言われている「バラデン醸造所」のバーレイワイン。イタリアワインの名産地として知られるピエモンテ州のランゲ地方で熟成されたビールで、ドライフルーツのような香りが感じられるのが魅力です。
グラスに注ぐと琥珀色を呈し、炭酸は穏やか。食後酒としてチョコレートやデザート、フルーツなどと合わせるのもおすすめです。熟成された深みのあるビールを堪能したい方はぜひ試してみてください。
バラデン シャウユ バレル
イタリアの「バラデン醸造所」のブルワーの遊び心から生まれたとされるバーレイワイン。最上級のラム酒を熟成した樽を使用して熟成されており、カラメルのような香りが感じられるのが特徴です。
グラスに注ぐと炭酸や泡立ちは少なく、ダークな銅褐色をしているのもポイント。ごくごく爽快に飲むのではなく、ゆっくり時間をかけて飲んでほしいおすすめの1本です。
バラデン シャウユ キオケ
イタリアの「バラデン醸造所」のバーレイワイン。ネーミングの「キオケ」は日本の「木桶」が由来で、その名の通り、ビールの熟成に日本の木桶を使っているのが特徴です。
さらに、木桶は瀬戸内海に浮かぶ小豆島の「ヤマロク醤油」が使うものと同様のモノを採用。上質な環境で醸造されているこだわりの1本に仕上がっています。まさにイタリアンテイストに日本の伝統がミックスされた貴重なビールと言えるので、興味がある方はぜひチェックしておきましょう。
ラグニタス ブラウンシュガ
アメリカ・カリフォルニアのソノマ群ペタルーマにあるブルワリー「ラグニダス」のバーレイワイン。もともとビールを醸造していた際にモルトの比率を間違え、代わりに大量のブラウンシュガーを投入したのが、本銘柄のはじまりとされており、「Brown Sugar」をもじって「Brown Shugga」としています。
アルコール度数は10%とやや高めですが口当たりはスムーズで、ビスケットのような香りがするのが特徴。後味はビターで、かすかにスパイシーさも感じられます。芳醇な甘味とコクが楽しめるおすすめのバーレイワインです。
えぞ麦酒 フレッドの寝酒ビール
バラエティー豊かな世界中の輸入ビールを数多く揃えている北海道の「えぞ麦酒」。個性的なオリジナルビールのラインナップも豊富で、「フレッドの寝酒ビール」はコニャックやスコッチウイスキーのような深みのある味わいが堪能できるバーレイワインです。
アルコール度数は11%とビールとしては高め。飲みごろの温度としては10〜12℃あたりがおすすめです。ネーミングの通り、寝酒用としてはもちろん、ゆったりと楽しめるビールを探している方はぜひ試してみてください。
ロコビア 百番仕込&四周年記念醸造〜Barleywine 2016〜
1998年に千葉県佐倉市で創業した「ロコビア」。2012年に従業員所有の醸造所として女性ブルワーが再スタートしたという経緯があり、日本国内における最小クラスのブルワリーとしても知られています。
本製品は10ヶ月という長い時間をかけてじっくりと熟成させたバーレイワインで、100本限定の醸造。英国産のマリスオッターを中心としたモルトに5種類のアメリカンホップを加えており、芳醇な味わいを堪能できます。
アルコール度数は10%。飲みごろの温度としては8〜12℃あたりがおすすめです。気になる方はお早めに購入を検討してみてください。
サンクトガーレン 麦のワイン el Diablo
神奈川の「サンクトガーレン」が醸造しているバーレイワイン。通常量の2.5倍の麦芽と6倍のホップを使用し、濃厚で蜜のようなとろりとした口当たりを楽しめるのが特徴です。
アルコールは10%で、飲みごろの温度としては10〜14℃が目安。熟成させればさせるほど味わいの角が取れてまろやかになり、麦芽の甘みをより感じるようになります。飲むタイミングによって変化が楽しめるおすすめの1本です。
最近は価値観の多様化が進み、ビールもおしゃれな雰囲気のラベルやモノづくりの精神が感じられるクラフトビールに注目が集まっています。なお、バーレイビールは時間と手間をかけていることが多く、なかにはビール全体の価格相場よりも高めの銘柄がいくつかあります。普段飲みでリッチな時間を楽しみたい方はもちろん、プレゼント用のビールを探している方にもおすすめなので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。