庭の水まきやベランダの掃除、洗車などさまざまな場面で使える「散水ホース」。製品によってサイズや機能面など備わっている特徴も多岐にわたり、用途に適したタイプを選ぶのがポイントです。
そこで今回は、散水ホースの選び方やおすすめのモデルをご紹介します。各モデルの特徴も解説するので、ぜひ用途に合った散水ホースを選ぶための参考にしてみてください。
散水ホースの選び方
用途に合ったタイプをチェック
屋外に出しっぱなしにするなら「据え置きタイプ」

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自宅の庭など、屋外に出しっぱなしにしておく場合は据え置きタイプがおすすめ。散水ホースの据え置き型でよく見られるのは、自立ができるリールタイプです。使いたいときにホースを伸ばし、使用後はハンドルを回転させて巻き取れます。
ただし、通常のリールタイプはホースがむき出しになっているため、屋外に出しておくと紫外線や雨風によって劣化が早まることも。ホースの劣化を抑えるにはカバーが付いているかどうかもチェックしましょう。
カバー付きのタイプは、通常のリールタイプより重量が増すので持ち運びにくい面もありますが、劣化のリスクを軽減できるため屋外でも長持ちしやすいのがメリットです。
毎回収納するなら「コンパクトタイプ」

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必要なときだけ取り出し、使用後は毎回収納しておく場合であればコンパクトタイプがおすすめ。ベランダの掃除など、比較的狭い空間で便利に使えます。
スリムかつ軽量なモデルが多いため、持ち運びやすく取り回しがよいのも特徴。製品によっては、コンパクトながら据え置きもできるタイプや、フック付きで引っ掛けて収納できる製品も展開されています。そのため、使い勝手のよさや収納のしやすさをチェックして選ぶのもポイントです。
ホースの長さをチェック

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散水ホースは、使用する環境や用途に合ったサイズのモノを選びましょう。まず、庭やベランダなどの広さに応じて、長さをチェックするのが選び方のポイントです。長さには余裕を持たせるのが重要。蛇口がある場所から散水する位置までの距離に、2m程度加えるのが必要な長さの目安です。
ただし、使用する蛇口が室内にあるのか屋外にあるかによっても必要な長さが変わります。蛇口が屋外にあり、散水場所まで障害物がない環境であれば、距離をそのままの長さで計算が可能。しかし、室内のように間取りに合わせて方向を変えたり、障害物を避けたりして使う場合には、さらに余裕を持たせた長さが必要です。
また、洗車に使用する場合には、蛇口との距離に車を一周できる長さをプラスし、さらに2m程度加えて計算するのが目安。長さに余裕があれば、角度を変えたり回り込んだりでき、扱いやすくなるのがメリットです。
ホースの内径をチェック

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水まき・掃除・洗車・ガーデニングの水やりなどの用途によって、ホースの内径をチェックするのもポイント。ホースは内径が太いと水圧が強くなり、勢いよく散水できます。そのため、広範囲の水まきや掃除をしたり、しっかり汚れや泡を落とすための洗車をしたりする際は内径の太いタイプが便利です。
家庭用ホースの内径は、7.5~15mm前後のサイズが一般的。水圧にこだわらず汎用的に使うのであれば、内径7.5~12mmのタイプが適しています。強い水圧で勢いよく散水したい場合には内径15mm前後、ガーデニングなどでの花の水やりといった、低めの水圧で使いたい場合には、内径10mm以下のタイプがおすすめです。
水形を切り替えられるかチェック

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散水ホースを多用途で使用したい方には、水形を切り替えられるタイプがおすすめ。ホースの放水口に搭載したノズルにより、ストレート・シャワー・ミストなど水形や水量の切り替えができます。
遠くまで散水したり汚れを落としたりするのにはストレート、近距離の水まきや洗車にはシャワー、花への水やりにはミストといった、シーンに応じての使い分けが可能です。
巻き取り方式をチェック

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長さのある散水ホースは、使用しないときに邪魔にならないよう巻き取って収納しておく必要があります。スムーズに後片付けをするためにも、巻き取り方式をチェックして選ぶのがおすすめです。
リールタイプの散水ホースは、ハンドルを回すだけでスムーズに巻き取れるため便利。そのほか、ボタンを押したりペダルを踏んだりすれば、自動で巻き取れる散水ホースもラインナップされています。片付けの手間を大幅に省けるのがメリットです。
なお、ホースは長くなるほど巻き取る際にねじれが生じやすくなるため要注意。そのため、ロングタイプの散水ホースを使用する場合には、ねじれにくいように配慮されたモデルを選ぶのがおすすめです。
ノズルの形状をチェック

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散水ホースに搭載されたノズルの形状をチェックするのも選び方のポイント。ノズルの形状が使用する蛇口と合っていなければ、適合する別売りのニップルで繋ぐ必要があります。
多くの家庭で用いられている蛇口の形状は、横水栓・万能ホーム水栓・自在水栓と呼ばれるタイプです。市販されている散水ホースは、基本的にこの横水栓・万能ホーム水栓・自在水栓に合うニップルが付属。しかし、特殊な形状の蛇口など場合によっては取り付けられない可能性もあります。
そのため、散水ホースを選ぶ際には、ニップルの形状が使用する蛇口の形状と合っているかをしっかりと確認しましょう。
防藻対応ホースをチェック

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ホースの詰まりを防ぐためには、防藻に対応しているかのチェックも必要。とくに屋外で使用する散水ホースは、内部に藻が発生することがあります。ホースの内部で藻が増殖すると、詰まりの原因となりスムーズに放水できなくなるのがデメリットです。
防藻対応のホースは、内側を黒くしているのが特徴。光を遮断するため、藻の発生や育成を抑えます。ホースの内部はケアが難しいので、詰まりを起こさず長く愛用したい方は、防藻に対応しているかどうかも確認して選ぶのがおすすめです。
散水ホースのおすすめメーカー
タカギ(takagi)

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福岡県北九州市に拠点を置き、水栓や浄水器をはじめとする水周り関連の製品を扱っているメーカー。散水用品においても水やり・洗車など、ニーズに応じた利便性の高いアイテムを幅広く展開しているのが特徴です。
ラインナップされている散水ホースには、コンパクトかつ軽量なモデルや、使いやすいスティックタイプのモデルなどがあり、人気を集めています。それぞれの用途に合った散水ホースを、幅広いラインナップから選びたい方におすすめのメーカーです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)

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家電・家具・インテリアをはじめ、幅広い生活用品を展開する人気メーカー。散水用のアイテムも幅広く展開しています。
「アイリスオーヤマ」の散水ホースは、フルカバータイプやコンパクトタイプなど、使用シーンに合った高性能なモデルを選べるのが魅力。ねじれに対する強度の高さや、巻き取りやすさといった特性を備えたモデルも展開しています。多様なニーズに対応するメーカーです。
散水ホースのおすすめモデル
タカギ(takagi) オーロラNANO RM110FJ
サイズが幅14.1×奥行き28×高さ25.4cmとコンパクトで使いやすく、収納にも便利な散水ホース。ノズルも手のひらサイズのコンパクト設計で取り回しやすいうえ、本体への収納できます。
本体に付いている巻き取り用のハンドルも折り畳み可能。また、持ち運び用の取っ手や、ラティスフェンスなどに引っかけられるフックも付いており、使い勝手に優れているのが特徴です。フルカバーのホースリールタイプなので、屋外に出しっぱなしでも劣化のリスクを軽減します。
ノズルはストレート・シャワー・キリ・ジョロの4タイプに水形の切り替えができ、用途に応じて使い分けが可能。内径は7.5mmのため、花の水やりなど低い水圧で使うのにもおすすめの散水ホースです。
タカギ(takagi) nano next RM1220BR
Wリール仕様により、ノズル側のホースとサイドホースをスッキリと収納できる散水ホース。本体のサイズは幅15.2×奥行き27.1×高さ28cmと比較的コンパクトで、重量も約2.9kgと軽量なため、取り回しがしやすく持ち運びにも便利です。
ノズルは根元から角度の調節ができる可変式を採用しており、放水しやすい角度で使えます。スティックタイプで握りやすいのも特徴。ワンタッチするだけで通水と止水ができるレバーを搭載しているので、ラクに操作可能です。
内径は7.5mm。ベランダやバルコニーなど、プランターに低い水圧で優しく水やりを行う際に適しています。
タカギ(takagi) オーロラX2 R715FJC2
本体上部に設置されたボタンで簡単に巻き取りができる散水ホース。ボタンを押せば自動で巻き取りを行い、離せば停止する仕様なので、後片付けはもちろんホースの長さを調節する場合にも便利です。カバー付きのため、ホースの劣化を防ぎ、長く使えます。
また、ノズルは本体のホースや蛇口にワンタッチで接続ができ、スムーズにセッティング可能。さらに、本体側のホースにノズルを取り付けたり、サイドホース側にノズルを取り付けて使用したりと、作業スペースに合わせた使い分けができて便利です。
ノズルはコンパクトな手のひらサイズで、収納面や取り回しのしやすさにも優れています。使いやすく利便性の高い散水ホースを探している方におすすめのモデルです。
タカギ(takagi) スパイラルGホース R007SBR

スパイラル状に伸縮する仕様で、使用後に巻き取る必要がない散水ホース。長さは7.5mで、約6mの範囲まで伸ばして使えるコンパクトなタイプです。重量も909gと軽量で取り回しがしやすく、ベランダやバルコニーといった限られたスペースでの使用に適しています。
ホースが縮んでいる状態のサイズは、幅13.2×奥行き12.9×高さ30.3cmと非常にコンパクトなので収納にも便利。手軽さと使いやすさを重視する方におすすめの散水ホースです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) エックスホースリール XHR-20

アーチ形状を採用しており、巻き取りの際にホースが片寄ったりバラついたりするのを抑える散水ホース。巻き取りやすいホースリールタイプで、使用後の後片付けがスムーズに行えます。ホースの長さは20mで広範囲にも使用可能。内径は12mmなので、庭の水まきから掃除まで汎用的に使えます。
サイドホースの内径は15mmで、一般的に使われている家庭用蛇口に合わせやすく、蛇口口金やコネクタがなくても直接取り付けが可能。ノズルは後方にレバーが備わっているタイプで、握った分の水量で放水できるため節水にも効果的です。
さらに、ジェット・シャワー・キリ・拡散の4種類に水形の切り替えができ、多用途で使えるのもポイント。利便性と汎用性の高さを備えた散水ホースを探している方におすすめです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) フルカバーハンディホースリール HHR-10M

繋ぎ方によって、ハンディと据え置きの2タイプに使い分けができる散水ホース。サイドホースを蛇口に繋ぐ通常の使い方であれば据え置き、本体のホースを蛇口に繋いでサイドホースから放水する方法であればハンディタイプとして使用できます。
ホースリールは緩やかなアーチ形状となっており、巻き取り時のねじれを軽減。ハンドルを回すだけでホースがスムーズに巻き取れます。また、フルカバーのため、屋外に置いていても紫外線や雨などによる劣化のリスクを軽減できるのが特徴です。
ノズルは手元に備わっているダイヤルにより、ジェット・シャワー・キリ・拡散の4タイプに水形の切り替えが可能。レバーはグリップの後方に付いており、ロックすれば握り込まなくても水が出続けるため、長時間の使用にもおすすめです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) コンパクトホースリール CPHR-20

ジェット・シャワー・キリ・ジョーロ・拡散・ストップの6パターンに切り替えができるノズルを備えた散水ホース。水まきや掃除をはじめ、洗車にガーデニングの水やりなど、幅広い用途で使えます。サイズは幅19.2×奥行き32.8×高さ31.3cmと比較的コンパクトなので収納にも便利です。
ノズルを本体に固定できるほか、手持ち用の取っ手も備わっているため持ち運びやすいのも特徴。また、水道の通常使用とホース使用を切り替える蛇口口金も付いており、シーンに応じて使い分けられます。利便性を高めるさまざまな機能が搭載されたモデルで、使い勝手のよさを重視する方におすすめの散水ホースです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) フルカバーホースリールHG FHHG-20

ねじれに対する強度が高いホースを採用したモデル。アーチ形状のリールを採用しており、ホースの片寄りを防いでスムーズに巻き取れます。フルカバータイプのため、屋外に出しっぱなしでも直射日光や雨風からのダメージを軽減し、ホースの劣化を抑えられるのが魅力。防藻対応の製品で、詰まりを抑えて長く使えるのもポイントです。
ノズルは散水口の直径が約8cmと広めの設計で散水量が多く、水まきや掃除にかかる時間の短縮ができて便利。ホースの長さは20mと30mタイプの2種類が展開されており、環境に応じて選択可能です。
水形は、ジェット・シャワー・キリ・カクサン・ジョーロ・ストップの6種類に切り替えが可能で、簡単に使い分けられます。後片付けがしやすく汎用性にも優れており、使い勝手のよさで選びたい方におすすめの散水ホースです。
グリーンライフ(GREEN LIFE) ジェニアス20 GR20GNF

足踏みタイプのステップにより、スムーズに巻き取れる散水ホース。ノズルはワンタッチで簡単に着脱可能です。また、360°回転するため、ホースのねじれを抑えられます。
ホースリールタイプの据え置き型で、底部に固定用のアンカー穴が付いており、安定した状態で使えるのも特徴。本体にはノズルホルダーを搭載しているので収納にも便利です。
水形は、ストレート・シャワー・キリ・フル・セイリュウ・コウカクサン・カクサン・止水と8種類の切り替えが可能。バリエーションが豊富なので幅広く使えます。さらに、防藻対応のホースを採用しているため、詰まりを抑えて長く愛用したい方にもおすすめです。
三洋化成(Sanyo Chemical) ブロンズホールリール BR4-XT30BRO

英国風のアンティークなデザインがおしゃれな散水ホース。アルミ合金フレームをリールホースの本体に採用しているため、耐久性や防錆性に優れているのが特徴です。ノズルには割れにくい工夫が施されています。
水形は、ストレート・シャワー・シャワーC・カクサンC・カクサンV・カクサンF・キリ・アングル・セイリュウ・ストップの10タイプに切り替えが可能です。また、ホースには摩擦抵抗を軽減する特殊表面処理が施されており、スムーズな巻き取りをサポートします。
さらに、藻の発生を防ぐ防藻対応で、詰まりを起こしにくいのも魅力。ホースの長さは30mで、広範囲での使用に適しています。20mと25mもラインナップされているので、水まきを行う範囲に合わせて選んでみてください。
三洋化成(Sanyo Chemical) ハンディプチリール HDP-F15PR

ピンクのかわいいカラーがおしゃれなホースリールタイプの散水ホース。サイズは幅29.5×奥行き21.3×高さ29cmと非常にコンパクトです。取っ手が付いており、扱いやすいのも魅力。据え置きタイプとしてはもちろん、持ち運びながらの散水も手軽にできます。
また、摩擦抵抗を軽減するホースが採用されており、スムーズに巻き取れるのも特徴。スタイリッシュなデザインや汎用性の高さ、使い勝手のよさを兼ね備えたおすすめのアイテムです。
トラスコ中山(TRUSCO) 大流量ホースリール50m THR-50X

内径が15mmで太さがあり、強い水圧で水まきや掃除ができる散水ホース。さらに、ホースの長さが50mあるため、蛇口から散水場所までの距離が遠い環境での使用にも適しています。ホースは防藻に対応しており、藻の発生による詰まりを防げるのも特徴です。
また、ねじれにも強い構造のホースで、使用後のスムーズな巻き取りをサポート。ホースリールのフレームには強度の高いABS樹脂を採用しており、長く使い続けられます。広い庭での水まきをはじめ、掃除や洗車などで勢いよく放水したい場合の使用にもおすすめの散水ホースです。
セフティー3(Safety-3) プロテクトスリムホースリール SFCH-10S

ボックス型のカバーが付いており、踏み台や腰掛けとしても使える散水ホース。洗車などの際に踏み台として使えば、高い位置に散水できて便利です。取っ手が付いており、持ち運びがしやすいのも特徴。本体のホースは7mなので、ベランダなど狭いスペースでの使用にも適しています。
また、サイドホースは3mと長めで、ノズルの取り付けもできるので用途や環境に合わせた使い分けが可能。多目的な用途で幅広く活用したい方におすすめのモデルです。
ハタヤ(HATAYA) ステンノホースリール SSD-20

ステンレス製のリールを採用している散水ホース。スッキリとしていながら、どこかアンティーク感のあるデザインがおしゃれで庭のインテリアとしても映えます。
シンプルな構造で取り扱いがしやすいのも特徴です。巻き取りでホースの重なりやみだれを防ぐガイドローラーも搭載し、スムーズな後片付けをサポート。また、ホースは防藻対応なので、藻の発生による内部の詰まりを軽減します。デザイン性と機能性の高さを兼ね備えたおすすめのモデルです。
ジョムーン(Joomoon) 散水ホース

通水時、水圧で最大3倍の長さに伸びる散水ホース。水を止めるとホースが縮むためコンパクトに収納できます。持ち運びにも便利なモデルです。ホースの外層には3750Dポリエステル、内層には9層ラテックスが採用されており、耐久性を高めています。
また、水やりや洗車など用途に合わせて、8パターンの水形に切り替えられるノズルも搭載。さらに、レバーにはストッパーが備わっているので、握り続けなくても水を出したままにでき、手への負担を軽減できます。便利に使いこなしたい方におすすめの散水ホースです。
散水ホースは、さまざまな性能や機能を備えたモデルが各メーカーよりラインナップされています。そのため、使用するシーンに応じて、サイズや備わっている特徴をしっかりとチェックして選ぶのがポイントです。今回の記事を参考に、ぜひニーズに合った散水ホースを見つけてみてください。