細身のフレームを採用したモデルが多く、ファッション性も高い「ピストバイク」。変速機を搭載しておらず、シンプルな構造を採用しているのが特徴です。
ただし、フジやチネリ、リーダーバイクなどのメーカーから多種多様なモデルが展開されており、購入する際にはどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、おすすめのピストバイクをご紹介します。選び方のコツも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
ピストバイクとは?

By: amazon.co.jpz
ピストバイクとは、変速機がなく、シンプルな構造を採用している自転車のこと。ロードバイクのようにギアはチェンジできませんが、シティサイクルに比べて車体重量が軽く、スポーツバイクらしい走りが楽しめます。
また、細身のフレームを採用したモデルが多いのもピストバイクの魅力。クラシカルながらスタイリッシュな外観を備えており、おしゃれでデザイン性に優れた製品も数多く展開されています。
ピストバイクで公道を走行できる?

By: fujibikes.jp
ピストバイクにはブレーキが搭載されていないモデルも存在します。敷地内を走行するのであれば問題ありませんが、道路交通法で運転者はブレーキのない自転車を運転してはいけないと規定されており、公道でブレーキのないピストバイクは利用できません。
ただし、ブレーキを搭載しているモデルあれば、ピストバイクでも公道を走ることが可能。通気や通学、街乗りなどでピストバイクを使用する場合は、ブレーキの有無をしっかりと確認しておきましょう。
また、ブレーキは、前輪と後輪の両方に取り付けが必要。制動装置については、道路交通法で前車輪および後車輪を制動することと規定されているので、留意しておきましょう。
ピストバイクの選び方
用途に合わせてギアを選ぶ
街乗りや初心者におすすめのフリーギア

By: amazon.co.jp
フリーギアは、ママチャリとも呼ばれるシティサイクルと同じ構造のギアのこと。ペダルを漕いで自転車を前進させたあとに、漕ぐのを止めてもタイヤが回転して前に進みます。
フリーギアを採用した自転車はシングルスピードとも呼ばれ、シティサイクルに慣れている場合に乗りやすいのが魅力。通勤や通学はもちろん、街乗りで使用する場合にもおすすめです。
ピストバイク本来の走りが楽しめる固定ギア

By: amazon.co.jp
「固定ギア」とは、ペダルと後輪の回転が直結されているギアのこと。フリーギアではペダルを止めても後輪が回転しますが、固定ギアを備えたピストバイクはペダルを止めるとタイヤもストップします。
また、固定ギアは、ペダルを後ろに回すとバックすることが可能。走行中はペダルを回し続ける必要がありますが、ピストバイクと一体になったような走行が楽しめます。さらに、トリックと呼ばれる技を練習したい場合にもおすすめです。
固定ギアに乗った経験がなく不安な場合は、フリーギアと固定ギアの両方を備えたモデルも選択してみましょう。
ハンドルの形状で選ぶ
安定感があり初心者でも乗りやすいフラットバー

By: fujibikes.jp
フラットバーと呼ばれるハンドルは一般的なシティサイクルにも採用されている場合があり、ピストバイク初心者でも扱いやすいのが魅力。ストレートな形状に設計されており、安定感に優れている点もおすすめです。
また、ハンドル操作が安易で、小回りを利かせやすいのもメリット。街乗りでピストバイクを使用する場合にも適しています。
空気抵抗が少なくスピードに乗りやすいドロップバー

「ドロップバー」は、ロードバイクに採用されている傾向があるハンドル。バーの先が下に曲がった設計により、ハンドルの上部だけでなく下部を握って走行できるのが特徴です。
ドロップバーは競技用のピストバイクにも数多く採用しており、スポーティな走りを求める場合にもおすすめ。ハンドル下部を握れば深い乗車姿勢がとれるので、空気抵抗を抑えて走行できます。
ただし、フラットバーに比べて扱いにくい点には注意が必要。疲労が溜まりやすい点も留意しておきましょう。
幅広いシーンにマッチするブルホーンバー

By: rakuten.co.jp
「ブルホーンバー」とは、名称の通り牛の角のようにデザインされているハンドルのこと。バーの先が前方に突き出した形状を採用しており、先端部分を握って前傾姿勢をとれるのが魅力です。風の抵抗を軽減し、スピードに乗った走行を楽しみたい場合にも適しています。
また、攻撃的でインパクトのある外観を備えているのもブルホーンバーのポイント。街乗りからスポーティな走行まで幅広く対応でき、デザイン性を重視したい場合にもおすすめです。
ただし、フラットバーに比べるとコントロールしにくいので、ピストバイク初心者は注意しましょう。
身長に適したサイズを選ぶ

By: fujibikes.jp
ピストバイクにはサイズがあり、購入する際は身長に合ったモデルを選択するのが重要。大きすぎたり小さすぎたりするピストバイクでは、乗りにくさを感じるだけでなく事故につながる危険性もあるので注意しましょう。
ピストバイクのサイズは、49・51・53などと数字で表記されるのが一般的。表記されている数字は、シートチューブの長さを表しています。
49サイズは154〜172cm、51サイズは158〜176cm、53サイズは162〜180cmの身長に適応するのが目安です。
フレーム素材で選ぶ
クロモリ

By: durcus-one.com
クロモリをフレーム素材に採用したピストバイクは、細身ながら堅牢性に優れているのが魅力。丈夫で長持ちするので、長期間使用するピストバイクを求めている場合にも適しています。
また、振動吸収性が高いのもクロモリフレームのポイント。路面の凹凸による衝撃を抑え、疲労が蓄積しにくい点もおすすめです。
アルミ

アルミ素材のフレームを採用しているピストバイクは、軽量ながら丈夫。軽快に走行したい場合はもちろん、堅牢性を求める場合にも適しています。
また、比較的リーズナブルなモデルが多いのもアルミ製ピストバイクの魅力。コスパを重視したい場合にもおすすめです。ただし、強度の高いアルミはしなりにくく、乗り心地が硬く感じる場合もあります。
さらに、剛性の高さにより、パワーロスしにくいのもアルミフレームの特徴。スピード感を重視する場合にもおすすめです。
カーボン

By: fujibikes.jp
カーボン製のフレームはアルミを使ったモノよりも軽く、スピードに乗って走りたい場合におすすめ。競技用の自転車にも数多く採用されており、高額ながら速度を求める場合にも適しています。
また、衝撃を吸収しやすいのもポイント。長距離を走行する場合の疲労を軽減したい場合にも便利です。さらに、デザインの自由度が高いのも魅力。完成車のラインナップは少なめですが、流線形に設計された美しいフレーム単体の製品が数多く展開されています。
ただし、予期せぬ方向からの衝撃に弱い点には注意が必要。衝撃によってフレームにヒビが入ってしまうトラブルなどにも気をつけましょう。
ピストバイクのおすすめブランド
フジ(Fuji)

By: fujibikes.jp
「フジ」は、1899年に創業され、100年以上にわたって数多くの自転車を世に送り出してきた老舗のメーカー。街乗りに適したシティサイクルや競技用のロードバイク、電動自転車などさまざまな製品を取り扱っているのが特徴です。
フジが製造するピストバイクは、ラインナップが豊富。レトロなデザインを採用したモデルやカーボンフォークを備えたモデルなどが展開されており、好みに合うモデルを選びやすい点もおすすめです。
チネリ(Cinelli)

By: ysroad.co.jp
「チネリ」は、プロのロードレーサーとして活躍したチーノ・チネリによって創業された自転車メーカーです。競技用や街乗りに適したモデルなど数多くの自転車を展開しているのが特徴。ピストバイクは、「gazzetta」と呼ばれるモデルが人気です。
チネリが製造するピストバイクは、汎用性の高さが魅力。街乗り用としてはもちろん、メッセンジャーの仕事やシクロクロスのレースなどで使用する場合に適したモデルを取り扱っている点もおすすめです。
リーダーバイク(LEADER BIKES)

「リーダーバイク」は、アメリカのカリフォルニアで誕生したピストバイク専門のメーカー。ストリート向けに設計されていますが、スピードに乗った快適な乗り心地を楽しめるのが魅力です。
また、太さのあるエアロ形状のアルミフレームを採用したモデルが有名ですが、クロモリを素材に採用したピストバイクも製造しています。
ピストバイクのおすすめ
フジ(Fuji) VAPAH
ワイドなライザーハンドルを搭載したアイテムです。オンロードからオフロードまで幅広いシーンで使用できるマルチパーパスバイクが欲しい方におすすめ。また、フレームのタイヤクリアランスは最大700×45Cまで許容でき、よりファットなタイヤも装着可能です。
フレームは、ドロップハンドルにも対応可能な汎用性の高いジオメトリーを採用。さらに、前後キャリアやギアなども設置できる豊富なアイレットを各所に配置しています。
フジ(Fuji) TRACK PRO
本格的なトラック競技に取り組みたい方に適したピストバイクです。軽量性・剛性に優れたA6-SLアルミフレームに加えて、部分的にカーボン素材を使用しているのが特徴。また、シャープでエッジの効いた見た目のエアロダウンチューブを搭載し、剛性が高くライダーのパワーをしっかり受け止めて駆動伝達に変換します。
ブランドロゴを生かしたスタイリッシュでかっこいい見た目も魅力。機能性とデザイン性を兼ね備えたピストバイクを求めている方におすすめです。
フジ(Fuji) STROLL
シンプルでレトロなデザインを採用しているピストバイクです。シルバーパーツによるアクセントで、トラディショナルな雰囲気を感じられるのがポイント。細身に設計されたフレームやスキンサイドタイヤなども魅力です。
また、しなりやすいクロモリ素材のフレームや先の曲がったベンドフォークなどを備えているのもメリット。路面の凹凸による衝撃をしっかりと吸収できるので、走行時にかかる負荷を軽減したい場合にも便利です。
サイズ展開は、43・49・52・54・56などと豊富。幅広い身長に対応できます。カラーバリエーションが、Oriental Mustard・Silver・Stone Grayなど3種類展開されている点もおすすめです。
チネリ(Cinelli) gazzetta track

イタリアで知名度の高い新聞「Gazzetta dello Sport」にちなんだ名称が特徴。汎用性が高く、街乗り用のピストバイクを探している場合にもおすすめです。
ハンドルにはライザーバーを採用。乗車時に前傾姿勢になりすぎず、初心者が乗りやすいのもメリットです。操作性に優れているので、曲がり角の多い街中を走行する場合にも便利です。
また、シンプルで飽きのこないデザインを採用しているのもポイント。ダウンチューブにはデザインされたロゴが施されており、フォルムはクラシカルながらモダンな印象を感じられる点もおすすめです。
ギアはフリーと固定の両方を搭載。ブレーキも前後輪に備えており、公道の走行にも対応できます。
リーダーバイク(LEADER BIKES) THE CURE Complete Bike

80年代のタイムトライアル競技で多く用いられていた「パシュートフレーム」を採用したピストバイクです。前下がり形状でホイールベースが短いのが特徴。ソリッドな乗り心地で、瞬発力に優れています。
フレーム素材にアルミを使用しているほか、細かい仕上げを工夫することでコストカットを実現。また、スタイリッシュでかっこいいデザインに仕上がっています。見た目を重視して選びたい方におすすめです。
リーダーバイク(LEADER BIKES) 721TR Complete Bike

シンプルなフォルムと操作性の高さを兼ね備えたピストバイクです。リーダーバイクらしさを残しつつ、コンポーネントやパイプ選定にこだわることでコストを削減しています。初めてピストバイクを購入する初心者におすすめです。
フレーム素材にアルミを採用しており、インパクトのある見た目のエアロフレームながら比較的軽量なのが魅力。また、フロントフォークはフルカーボン製で、クオリティ高く仕上げています。
アニマート(ANIMATO) ピストバイク 700C A-12
前輪にクイックリリースハブを採用しているピストバイクです。工具不要で簡単に車輪を取り外しやすいのが魅力。また、フリーギアと固定ギアの両方が標準搭載されているため、シーンに合わせて使い分けられます。
ハンドルには極短の420mmライザーバーを採用しているのもポイント。さらに、インパクトのあるディープリムホイールを備えており、シンプルで軽快な走りを楽しめるモノが欲しい方におすすめです。
アニマート(ANIMATO) SURFIDE
24インチのコンパクトなサイズを採用しているピストバイク。タイヤサイズが小さく、乗りやすいのが魅力です。サイズが大きいピストバイクへの乗車に抵抗がある場合やシティサイクルしか乗った経験がない場合にも適しています。
フレームの素材にはスチールを採用。フレームのサイズは460mmで、約155cm以上の身長に適応しています。
また、比較的リーズナブルな価格で購入できるのもポイント。コスパを重視する場合にもおすすめのピストバイクです。
CARTEL BIKES CARTEL BIKES AVENUE
地面と平行なホリゾンタルのトップチューブを採用している製品。ピストバイクらしいシンプルなデザインで、エントリーモデルとしてもおすすめのモデルです。
フレームの素材には、振動吸収性に優れたクロモリを採用。しなやかな乗り心地を実現しており、長距離走行時に疲れにくい点もメリットです。
また、他ブランドとの互換性が高く、パーツのカスタマイズがしやすいのもポイント。ハンドルやサドル、ホイールなどを好みに合わせて変更したい場合にも適しています。さらに、前後輪のブレーキやペダルなどが標準で付属しているのも長所。購入後にすぐ乗車して楽しめる点もおすすめです。
CARTEL BIKES CARTEL BIKES AVENUE LO
ハンドルにブルホーンバーを採用しているピストバイクです。前下がりにデザインされたフレームとブルホーンバーにより、個性的でおしゃれなシルエットを実現しているのが特徴。クールなデザインを好む場合にもおすすめです。
また、頑丈なクロモリ素材を使ったフレームを使用しているのもポイント。振動吸収性も高く、しなやかな乗り心地が楽しめます。さらに、ロードバイクへの使用も多いアヘッドステムを採用しているのも特徴。ドロップバーやライザーバー、フラットバーにカスタマイズしやすい点も長所です。
ハブの部分には、高精度なシールドベアリングを搭載。快適な走行性能が期待できます。リアホイールには、フリーギアと固定ギアの両方を搭載。購入後に自分でギアを変更できる点もメリットです。
AVASTA 700C ピストバイク固定ギア自転車
ラクな姿勢で乗車できるライザーバーを採用しているのが魅力。前傾姿勢での走行が苦手な場合にもおすすめです。また、前後輪にブレーキを備えているのもポイント。公道でも安心して走れます。
サドルは、人間工学に基づいたデザインを採用。座り心地がよく、長時間走行した際に疲れにくい点もメリットです。
また、レトロなデザインが採用されているのもポイント。走行性能だけでなく、見た目にこだわりたい場合にも適しています。
Feelings T-STREET 700C
前後輪に一般的なキャリパーブレーキを備えているピストバイク。シンプルながらしっかりとした制動力を有しており、公道を安心して走行できるのが魅力です。
また、ピストバイクらしい形状のサドルを採用しているのもメリット。ペダルが漕ぎやすいデザインに設計されています。
ホイールにはデザイン性の高いディープリムを使用。ロードバイクなどへの採用が多い仏式バルブが配置されていますが、シティサイクルが備えている英式バルブへの交換アダプターも付属しています。
HOW I ROLL CHAMP FLAT
ロードバイクやピストバイクとしては一般的な700cのタイヤを採用している製品。競輪用の自転車からインスパイアされており、スピードに乗りやすく長い直進を走行する場合にも適しています。
フレームの素材にはクロモリを使用。トップチューブとダウンチューブには場所によって厚みの異なるダブルバテッドパイプが使われており、堅牢性と軽量化を両立しています。
ハンドルには、580mm幅のフラットバーを採用。運転時に操作しやすく、初めて購入するピストバイクとしてもおすすめです。
ダーカスワン(DURCUS ONE) STYLIN’
「タフに遊ぶ。街を自由に駆けるバイク」をコンセプトに設計されたピストバイクです。クルージングからアクティブなライディングまで幅広いシーンに対応可能。フレームとフォークは軽量な4130クロモリ製で、優れた強度を期待できます。
タイヤ幅は700×35Cを採用しているほか、最大で40Cまで対応できるのがメリット。路面状況に合わせてタイヤの交換を行えます。また、タイヤは30mm幅のワイドリムかつ、耐久性に優れたダブルウォールタイプを採用しています。
ジオス(GIOS) FELUCA PISTA
すっきりとしたフレームデザインが魅力的なピストバイクです。ジオスのミニベロモデルをベースにしたジオメトリーを採用しており、高い走行性能を発揮します。街乗り用のピストバイクが欲しい方におすすめです。
おしゃれなフレーム形状に加え、ブランドロゴを生かしたデザインもポイント。カラーは、ジオスブルー・ブラック・シルバーの3種類がラインナップされています。
カスタムで自分だけの一台を作ろう

By: fujibikes.jp
ピストバイクは完成車だけでなく、1つ1つのパーツを別途購入してカスタムバイクを組み上げることも可能。購入時にかかる初期コストは高くなりますが、各パーツにこだわって自分好みのピストバイクに仕上げられるのが魅力です。
また、完成車を購入後に、パーツ交換でカスタムできるのもポイント。ハンドルやサドル、シートポストなど比較的簡単に交換できるパーツもあり、自転車に乗るだけでなくカスタムする楽しみを味わいたい場合にもおすすめです。
スポーティな乗り心地とデザイン性の高さで人気を集める「ピストバイク」。細身のクロモリフレームを採用したモデルが多く、スタイリッシュな印象を与えたい場合にもおすすめです。ハンドルバーの形状やサイズ、ギアの種類は製品ごとに異なるので、購入する際な事前にしっかりと確認しておきましょう。