自転車で旅行を楽しむ目的でつくられた「ランドナー」。ロードバイクのようなスポーティーな外観ながら、頑丈で長距離ツーリングに適している自転車です。荷物を収納するバッグを装着できるなど、通勤や通学用としても注目を集めています。

そこで今回は、ランドナーの選び方やロードバイクとの違いを解説。併せて、おすすめモデルもご紹介するので参考にしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ランドナーとは?

By: araya-rinkai.jp

ランドナーとは、フランス発祥のツーリング用自転車です。フランス語の「ランドネ(小旅行)」が名前の由来となっています。日帰りや2~3泊程度の旅行での使用を想定して開発されており、マウンテンバイクのような頑丈さが特徴。ロードバイクのような美しいフォルムも魅力です。

最近、健康を意識する方が増えたことによってランドナーの人気が高まっています。壊れにくくパンクにも強いなど、長距離ツーリングはもちろん普段使いとしても活躍。とくに、耐久性を重視して自転車を選びたい場合の選択肢のひとつとしておすすめです。

ロードバイクとの違い

ランドナーはロードバイクと同じスポーツ自転車のひとつです。レースなどで使いたい方はロードバイク、旅行や通勤、通学で使いたい場合はランドナーがおすすめです。

ロードバイクは細いタイヤや軽いフレームを採用しており、高速で走行できるのがメリット。しかし、荷物を積むためのキャリアなどは装着できないモデルが主流です。一方、ランドナーは旅を楽しむための自転車なので、荷物を積むキャリアやバッグを装着できるダボ穴が設けられています。

なお、ハンドルの形状は同じです。ロードバイクもランドナーも、グリップ部分が曲がっている「ドロップハンドル」を採用しています。上部と下部、レバーの付け根と3通りの持ち方が可能で、長距離ツーリングでも疲れにくい快適な走りを楽しむことが可能です。

初心者向けロードバイクのおすすめはこちら

ランドナーの選び方

距離に合わせてタイヤの太さをチェック

長距離走行は太めのタイヤがおすすめ

数百kmの旅や日本一周など、長距離を走行する場合には太めのタイヤがおすすめです。長い道中はコンディションのよい道ばかりとは限りません。太めのタイヤなら、凹凸のある路面からの衝撃を吸収して快適に走行できます。

とくに、何泊分もの荷物を積んで走行する場合には、太めのタイヤがサスペンション代わりとなって安定性が向上。空気圧を下げめに調節すれば設置面積が大きくなり、乗り心地もよくなります。太いタイヤによってパンクしにくいのもメリットです。

通勤・通学などには細めでもOK

通勤・通学など、比較的短距離を走行する場合は細めのタイヤでも十分です。細いタイヤほど路面との設置面積が少なく抵抗が減るため、スピードが出やすくなります。細めとはいえ、ランドナーのタイヤはロードバイクと比較すれば太めです。舗装されていない道路でも快適に走行できます。

ランドナーのなかには、太いタイヤを装着できるモデルがあるため要チェック。たとえば、通勤・通学用として不要となった際に太いタイヤやマウンテンバイクタイヤと交換すれば、オフロード走行を楽しめるようになります。

フレームの素材をチェック

旅行や長距離サイクリングなら「クロモリフレーム」

By: rakuten.co.jp

フレームの素材によって全体の重さが変わるため、走行距離や用途を考慮して適切な素材を選びましょう。ツーリングや長距離サイクリングなら、鉄にクロモリとモリブテンをくわえた合金の「クロモリフレーム」がおすすめです。やや重めなものの強度に優れているので、多くの荷物を運ぶのを想定し頑丈さを求める方に適しています。

クロモリフレームは衝撃に強いほか、溶接できる点にも注目。仮に転倒してフレームが破損した場合でも溶接して修復が可能で、お気に入りの1台を長く愛用したい場合にも重宝します。しかし、アルミフレームと比べてやや耐腐食性に劣るのがデメリット。長期間屋外で保管しないのがおすすめです。

普段使いには軽量な「アルミフレーム」

通勤・通学や買い物など、普段使いで短距離を走行する場合には、アルミフレームのランドナーがおすすめです。軽量な素材で扱いやすく、スピードを出して軽快な走りを楽しめます。

また、サビに強いのもアルミフレームのメリット。長時間雨で濡れたり、屋外で保管したりする際も安心です。ただし、クロモリフレームが主流なので、製品数が少ない点は留意しましょう。

ギアは「フロントトリプルギア」がおすすめ

By: araya-rinkai.jp

長距離サイクリングやツーリングで使用するなら、フロント部分にギアを3枚搭載した「フロントトリプルギア」を採用したランドナーがおすすめ。スポーツタイプの自転車に多く採用されており、パワーがあって登り坂に強いのが特徴です。

ギアが2枚のタイプより、重い荷物を積んだ状態でも比較的楽に坂を登れます。坂道や山道で、少しでも快適に走行したい場合は要チェックです。変速数が増えるため、平地でもギア数が多いほうが快適に走行できます。スピードを出しやすく高性能なものの、価格が高くなる場合がある点に留意しておきましょう。

ランドナーのおすすめメーカー

アラヤ(ARAYA)

By: araya-rinkai.jp

1903年に日本ではじめて自転車のリムを生産したことで知られている自転車ブランドです。1946年からは高品質な「ツバメ自転車」を生産・販売。現在まで多くのラインナップを発表しており、第1回東京オリンピックでは競技機材としてロードバイクを販売しました。

ランドナーにおいては、リヤ10段シフトのシマノのTIAGRA4600を搭載した高スペックモデルを展開。NITTOのキャンピーキャリアセットや前後フェンダー用ステーダルマネジセットなど、高品質なオプションパーツを用意している点にも注目です。

ルイガノ(LOUIS GARNEAU)

By: louisgarneausports.com

カナダに拠点をかまえているスポーツ用品メーカーです。とくに自転車に力を入れており、自社ブランドのスポーツ自転車を展開。子供用や女性向けモデルなど、豊富なラインナップが魅力です。

ランドナーにおいては、リヤキャリアが標準で付属した長距離ツーリングに理想的な自転車「BEACON9.0」を販売。特殊な形状のバタフライハンドル搭載でさまざまポジションを取りやすく、快適な長距離サイクリングをサポートします。

ランドナーのおすすめモデル

アラヤ(ARAYA) ARAYA Federal

アラヤ(ARAYA) ARAYA Federal

By: araya-rinkai.jp

フロントにトリプルギアを採用した、長距離サイクリングやツーリングにおすすめのランドナーです。高剛性な軽合金鍛造製のカンチブレーキを搭載。ハンドルトップにもブレーキレバーを搭載しているため、ライディングポジションにかかわらず車速のコントロールが容易におこなえます。

ハンドル部分にレザータイプのポリウレタンバーテープが巻かれており、高級感があるのもポイントです。サドルはブラウンカラーで、厚めのフォームクッションを内蔵しています。サドル表面にエンボス加工された「TouringClassics」のロゴマークもおしゃれです。

アラヤ(ARAYA) TUR ARAYA Touriste

アラヤ(ARAYA) TUR ARAYA Touriste

By: araya-rinkai.jp

フレーム素材にクロモリを使用した、重さが13.0kgの軽量なランドナーです。650×38Bタイヤを装着しており、多少荒れた路面でも快適に走行できます。

幅広のクラウンを採用しているのが特徴。最大42Bサイズのタイヤが取り付けられるため、将来的にオフロードの走行性を高めたい方におすすめです。メインチューブにダブルバテッド構造を採用し、軽量性にも配慮しています。

鏡面ポリッシュ加工が施されたアルミフェンダーを搭載しているのもポイント。表面にクリア塗装がされているので、耐食性は良好です。SUGINOの王冠ロゴが刻印された、オリジナルのクランクを採用しています。

アラヤ(ARAYA) DIA ARAYA Diagonale

アラヤ(ARAYA) DIA ARAYA Diagonale

By: araya-rinkai.jp

700×32Cサイズのタイヤを装着した、快速系のバイクです。より軽快な走り味を求める方におすすめのモデル。フロントギアはダブル仕様なものの16段変速ギアを備えているため、アップダウンが連続するコースを快適に走り抜けられます。フルクロモリフレームを採用しており、重さが12.6kgと軽量なのも嬉しいポイントです。

また、チェーンガードを搭載しているのが特徴。ズボンの裾が汚れる心配が少なく済むので、普段着のままちょっと乗るようなシーンで重宝します。脱着式を採用しており取り外せるため、洗車やチェーンメンテナンスの際に便利です。

ルイガノ(LOUIS GARNEAU) BEACON9.0

ルイガノ(LOUIS GARNEAU) BEACON9.0

リアキャリアを標準搭載したバイク。バッグを積むだけですぐに旅に出かけられるおすすめのモデルです。センタースタンドが付属しており、荷物を多く積んでいても、安定して駐輪できます。

バタフライハンドルを搭載しているのが特徴。握れる場所が多いため、走りながら多様なポジションを取ることが可能です。快適に長距離ツーリングを楽しみたい方に適しています。

また、米式バルブを採用しているのもポイント。米式バルブは空気漏れが少なく、空気圧の微調整がしやすいのがメリットです。