ランドナーは、自転車で旅する方向けに開発されたツーリングバイクです。自転車に荷物を多く載せても安定した状態で走行できるため、何泊もするような長距離ツーリングにも重宝されています。
そこで今回は、ランドナーのおすすめをご紹介。初心者向けに特徴や選び方も解説するので、ツーリングで行動を共にする相棒を見つけてみてください。
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ランドナーとは?

ランドナーとは、自転車で旅する方向けに開発されたフランス発祥のツーリングバイクのことです。別名でツーリングバイクとも呼ばれており、日本では長距離ツーリングや自転車キャンプなどの用途を中心に根強い人気があります。
高い積載能力を持つのが特徴。車体の各所にダボ穴が豊富に設けられており、キャリアを取り付けることで一度に多くの荷物を持ち運べます。また、荷物を大量に載せても安定した状態で走行を続けられるため、ある程度まとまった荷物を持って行く必要のある長期間のツーリングキャンプにもおすすめです。
自分でも比較的修理しやすいのもポイント。カンチブレーキなどシンプルな構造を持つパーツが使われているので、道中に万一トラブルに見舞われても自力での修理が可能です。愛車の面倒を見ながら共に旅する楽しみも味わえます。
ランドナーとスポルティーフの違い

ランドナーに近い車種としてよく挙げられるのが、スポルティーフ。どちらも旅行用に作られた自転車ですが、タイヤ仕様と積載能力などの点に違いがあります。
ランドナーは、650Bホイールと幅38〜40mmとやや太めのタイヤを採用。優れた衝撃吸収性を備えており、悪路でも安定して走行できるように作られています。
対して、スポルティーフは直径が一回り大きい700Cホイールを採用。タイヤはやや細身のモノが使用されており、走行安定性よりも直進時のスピードが重視されている傾向にあります。
車体の前後にキャリアを搭載でき、一度に大量の荷物を運搬できるのもランドナーの特徴。スポルティーフは前方にのみキャリアを取り付けられるため、ランドナーよりも積載能力が少ない傾向にあります。
ランドナーの選び方
タイヤの太さをチェック

ランドナーを選ぶ際は、まずタイヤの太さに注目。スポルティーフのように細身のタイヤは、一般的に転がり抵抗が少なく、舗装路での走行効率が高いとされています。
一方で、悪路を走行する際は安定しにくいのが難点です。長距離ツーリングに使う場合は、悪路を走行する場合も考慮し、太めのタイヤを搭載したランドナーを選びましょう。
海外と違って日本の道路は大部分が舗装されているため、国内でツーリングする場合は幅38〜40mm程度のタイヤを持つランドナーがおすすめです。タイヤの太さが40mm程度あれば、多少荒れた道を走行する場合でも、十分に安定した状態を保ったまま移動できます。車体にかかる荷物の負担も軽減可能です。
フレームの素材をチェック

By: araya-rinkai.jp
ランドナーのフレーム素材には主に「クロモリ」が採用されています。クロモリとは、鉄にクロムやモリブデンなどの希少金属を配合して作られた合金素材のこと。ロードバイクのフレームに使われることもあります。
高い耐久性を持つのがクロモリの特徴。フレームを細身に設計しても、鉄やアルミ以上の強度を確保できます。ランドナーに大量の荷物を載せてもフレームでしっかり支えられるため、荷物量が多くなる長期間のツーリングにもおすすめです。
衝撃吸収性に優れているのもクロモリフレームの魅力。弾性が高く、悪路を走行していても路面からの衝撃を吸収できるので、腕や尻など体にかかる負荷も軽減可能です。ランドナーで長距離を走行する場合にも重宝します。
ギアの枚数をチェック

ギアの枚数もチェックしておきましょう。フロントにギア2枚を搭載するモデルが多いロードバイクやクロスバイクと比較して、ランドナーはギア3枚からなる「トリプルギア」をフロントに採用しています。
トリプルギアによって多彩な変速調節が可能になるのがポイント。リアギアと組み合わせることで、モデルによって21段階から30段階の幅広い変速に対応するため、さまざまなシーンでより快適に運転しやすくなります。
傾斜が急な上り坂を駆け上がる場合や、重い荷物を大量に積載する場合もギア変速で柔軟に対応可能です。走行の快適さを重視するなら、フロントにトリプルギアを採用したランドナーを選びましょう。
装備品をチェック

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装備品の内容もランドナーを選ぶ際に確認したいポイント。特に、タイヤを覆って泥除けとして機能する「フェンダー」が便利です。濡れた悪路を走行する場合でも泥が体や服にかかりにくくなるため、ツーリングはもちろん、街乗りや通勤などの普段使いでランドナーに乗る場合にもおすすめです。
ランドナーに追加で装備できる別売りパーツの内容にも注目。長距離ツーリングの際は、自転車に大量の荷物を運搬する必要があるので、キャリアの取り付けは必須になります。より大型の「キャンピーキャリア」が前後に装備できると便利。サイドバッグの装着も可能になるため、搭載できる荷物の量を増やせます。
本体サイズをチェック

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ランドナーを選ぶ際は車体サイズにも注意。背丈や体格に対して車体のサイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、操縦がしにくくなるほか、最悪の場合は事故に繋がるリスクもあります。安全かつ快適にツーリングを楽しむためにも、必ず自分の体に合ったサイズを採用するランドナーを選びましょう。
日本で展開されているランドナーは、主にモデルごとに2〜3種類の車体サイズを用意。多くのメーカーの公式サイトではサイズごとに適正身長が掲載されているため、背丈に合ったサイズのモノが見つけやすくなっています。また、やや小ぶりのサイズが用意されたランドナーもあるので、小柄な方でも安心して使用可能です。
カラー・デザインをチェック

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デザイン性の高さもランドナーが根強く支持されているポイント。フレア形状の丸ハンドルを搭載するなど、全体のフォルムがロードバイクに似ていることもあり、スタイリッシュな外観も楽しめます。ツーリングだけではなく、街中でも使いやすいデザインなので、通勤・街乗り・買い物などの普段使いにもおすすめです。
ランドナーを選ぶ際は車体のカラーにも注目。シックな色合いのモノを中心に、各モデルで2〜3種類のカラーバリエーションが展開されています。好みに近い色合いのランドナーを選べば、より愛着が湧きやすくなるのが魅力。長期間のツーリングに使う場合も日々の移動がより楽しくなります。
ランドナーのおすすめメーカー
アラヤ(ARAYA)

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アラヤは大阪市に本社を置く1903年創業の国産自転車メーカーです。マウンテンバイクやグラベルロードが主流となるなかでも、ランドナーの製造を継続している代表的なメーカーのひとつです。
組み立てされた完成品を購入でき、到着後すぐに使用可能。耐久性や機能性も高く、追加できるオプションパーツも充実しているため、本格的なツーリングにおすすめです。
ランドナーのおすすめ
アラヤ(ARAYA) FED ARAYA Federal

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初心者でも比較的安く購入できるコスパ良好のランドナーです。フレーム素材には耐久性と衝撃吸収性に優れたクロモリを採用。650×38Bサイズのタイヤと組み合わせることで、大量の荷物を積載する場合や悪路を移動する場合でも負担を抑えつつ安定した走行が可能です。
フロントにトリプルギアも備えており、リアとの併用による24段階変速で多彩なシーンに対応できます。車体サイズは、450mm・500mm・550mmの3種類を展開。自分の背丈に合わせて選択可能です。
標準装備のフェンダーも便利。濡れた道を走行する場合も泥がかかりにくいため、街乗りなどの普段使いにも重宝します。オプション品には車体の前後に取り付け可能なキャンピーキャリアも用意し、多くの荷物を運搬可能です。
アラヤ(ARAYA) TUR ARAYA Touriste

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細部の機構まで使いやすく進化したハイグレード仕様のランドナーです。650Bのホイールを搭載し、快速な走行性も考慮して38mmとやや細めのタイヤを採用。最大厚さ42mmまでのタイヤも装着できるため、走行する道の状態に応じて車体を細かくカスタマイズしたい方にもおすすめです。
高品質なパーツが使われているのもポイント。王冠ロゴの刻印が特徴的なSUGINOのチェーンホイールや、SHIMANOのフロントトリプルギアなどが組み込まれています。伝統的なマース型TouringClassicドロップバーはクイックレリーズ機構を搭載。自転車を電車に乗せる輪行の場合も車体をスムーズに分解できます。
フレーム素材はクロモリで、ホイールにはフェンダーを搭載。カラーバリエーションは3種類で、街乗りとも相性のよい上品なカラーです。車体サイズは500mmと550mmを展開しています。
ランドナーには、長距離ツーリングに役立つ機能が充実しています。悪路にも強く、一度に多くの荷物を運搬できるため、旅先で使用するキャンプ道具を持ち運ぶ場合にもおすすめ。街乗りや買い物などの普段使いにも重宝します。ぜひ長期旅行にはランドナーを採り入れて、旅の行動領域を広げてみてください。