幅広い路面に対応できることから、最近注目度が高まっている「シクロクロスバイク」。もともとはロードレースの選手が冬のトレーニングで使っていた自転車ですが、現在はヨーロッパを中心に競技用としても使用されています。

そこで今回は、シクロクロスバイクのおすすめモデルをご紹介。日本でも少しずつ認知され、製品ラインナップも増えてきているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

シクロクロスバイクとは?

By: cannondale.com

シクロクロスバイクとは、障害物を設置したオフロードコースのレースである「シクロクロス」で使用するのに適した自転車のこと。舗装されていないコースを走行したり、斜面では担いで登ったりといった競技の要素に対応しやすいのが特徴です。

また、比較的価格が安いモデルが多く、幅広い用途に使えるのも魅力。競技用としてだけではなく、街乗りをはじめ、冬場のオフシーズンなどではトレーニング用にも使われています。

オンロードからオフロードまで対応しているのも嬉しいポイント。ブレーキの性能にも優れており、未舗装の道路や雨天時などコンディションの悪い路面でも安定した走行が可能です。

シクロクロスバイクとロードバイクの違い

By: fujibikes.jp

見た目がロードバイクと似ているシクロクロスバイクは、ロードレースに用いるロードバイクに比べて、舗装されていない路面を走行しやすいのが特徴。担いで持ち運びやすいのもポイントです。

また、シクロクロスバイクは、フレームとタイヤの間隔が泥詰まりを防ぐために大きく設計されています。ブレーキは、制動力の高いディスクブレーキを搭載しています。

さらに、シクロクロスバイクはロードバイクと比較して、採用されているタイヤが太めなのもポイント。ロードバイクに搭載しているタイヤの太さは23mm前後が一般的なのに対し、シクロクロスバイクは主に太さ30mm以上のタイヤが使われています。

タイヤが太いことで優れたクッション性を実現して負担を軽減し、オフロードでも安定性の高い走行が可能です。

ロードバイクについて詳しく知りたい方はこちら

シクロクロスバイクの特徴

ロードバイクと同じドロップハンドルを採用

By: specialized.com

シクロクロスバイクには、ロードバイクと同じく下方に大きく曲がった形状のドロップハンドルが採用されています。さまざまな乗車姿勢を取れるので、力強いペダリングが可能。また、シクロクロスバイクはハンドルの幅が狭いため、狭い道での細かい操作など小回りが利くのもメリットです。

泥の影響を受けにくいブレーキを搭載

By: giant.co.jp

シクロクロスバイクは泥道や林道などを走ることから、泥が詰まりにくいブレーキを搭載したモデルが主流。一方で、ワイヤーが露出していることもあり、サビやすいというデメリットもあるので保管する際には注意が必要です。

なお、最近ではマウンテンバイクをはじめ、車やオートバイにも使用されるディスクブレーキを採用したモデルも増えています。ディスクブレーキは雨や急勾配でも小さな力でブレーキが効きやすく、泥がついても制動性が高いのが特徴です。

持ち運びのしやすいフレーム設計

By: fujibikes.jp

競技用のシクロクロスバイクは、カーボンやクロモリなどの軽量な素材を採用しているのが一般的ですが、お手頃価格のモデルはアルミが主流。耐久性とコストパフォーマンスに優れており、初心者におすすめのフレームです。

また、フレームは基本的にロードバイクと同じ形状ですが、フレーム設計は上半身が前傾姿勢になりすぎないアップライトのモデルもラインナップされています。そのほか、泥はねを考慮してブレーキや変速ケーブルがフレームに内蔵されているモデルが多いのも特徴です。

シクロクロスバイクとグラベルロードバイクの違い

By: cannondale.com

「グラベルロードバイク」とは、シクロクロスバイクと同じく未舗装路の走行を想定したロードバイクのことです。明確な定義はありませんが、シクロクロスバイクが短距離向けにカスタマイズされているのに対して、グラベルロードバイクは長距離向けに作られる傾向があります。

違いのひとつとして挙げられるのが「タイヤ幅」。シクロクロスバイクのタイヤ幅は、大会でも規定されている33mm以下が一般的です。

しかし、グラベルロードバイクのなかには40mm以上の太めのタイヤを搭載しているモデルもあります。タイヤが太いと重くなってしまう一方で、安定感がアップするのがポイント。パンクする可能性も低くなります。

グラベルロードバイクは耐久性に重きを置いたロードバイクなので、荷物を積んでツーリングしたい場合などにおすすめ。速さと耐久性を両立したい場合は、シクロクロスバイクが適しています。

シクロクロスバイクの選び方

タイヤの種類をチェック

By: fujibikes.jp

シクロクロスバイクは、タイヤの種類によって走り心地が大きく変わります。オフロードを中心に走りたい方におすすめなのが「ブロックタイヤ」。凹凸があるタイヤで、耐久性が高いのも特徴です。ただし、オンロードでは振動が気になるので、スピードを出したい方にはあまり向いていません。

一方、オンロードをメインに走りたい方におすすめなのが「スリックタイヤ」。表面に溝がないタイプです。一般的なノーマルタイヤと見た目は似ていますが、軽くて路面に対する抵抗が少ないのがポイント。少ない力で漕ぎ進められるため、街乗り用にぴったりのタイヤです。

ブレーキシステムをチェック

By: cannondale.com

シクロクロスバイクには、制動力の高いディスクブレーキを搭載したモデルが多くラインナップされています。ホイールの軸側に設置したディスクを押さえてブレーキをかける方式で、泥の影響を受けにくいことから過酷なレースにも対応可能。軽い力でブレーキがかかるので、街乗りやツーリングにもおすすめです。

カスタマイズ性をチェック

By: fujibikes.jp

初めてシクロクロスバイクを購入する場合、必ずチェックしたいのが「カスタマイズ性」です。スポーティーな自転車は、少しでも車体を軽くするために、カゴや泥除けを付けないことが一般的。市販の完成車でも、付いていないモデルがほとんどです。

しかし、街乗り用やツーリング用の自転車として使う場合、重さが増えたとしてもカゴや泥除けなどを付けた方が便利。快適に乗り回したい方は、カスタマイズ用のネジ穴が空いているかどうかをチェックしておきましょう。

シクロクロスバイクのおすすめメーカー

スペシャライズド(SPECIALIZED)

By: specialized.com

「スペシャライズド」は、1974年に創業されたアメリカの老舗自転車メーカー。1981年に量産型のマウンテンバイク「スタンプジャンパー」を発売したことで知られています。

マウンテンバイクのほか、シクロクロスバイクや子供向けの自転車など、バリエーションも豊富。初心者・中級者・上級者向けに分けてフレームを開発しており、用途に応じて使いやすい自転車を選びやすいのが魅力です。

キャノンデール(CANNONDALE)

By: cannondale.com

「キャノンデール」は、1971年に創業されたアメリカの老舗自転車メーカー。自転車パーツやウェアなど幅広く手がけていますが、なかでもキャノンデールの代名詞といえるのが、アルミフレームのロードバイクやシクロクロスバイクです。アルミフレームの製造技術に定評があり、カーボンフレームと変わらない軽量感や高剛性を有しています。

特にアルミ加工技術の集大成とされる「CAAD」シリーズは世界的に評価が高く、同社のなかでも注目のモデル。カーボンやクロモリなどに比べてリーズナブルかつ丈夫なため、初心者にもおすすめです。

シクロクロスバイクのおすすめモデル

スペシャライズド(SPECIALIZED) Crux Comp

スペシャライズド(SPECIALIZED) Crux Comp

軽量で強度が高いカーボン素材を採用したシクロクロスバイクです。フレーム重量が軽く、アップダウンのある地形でも滑らかに加速できるのが魅力。また、スムーズに変速可能な「SRAM Rival 1グループセット」や、制動力が高い「油圧ディスクブレーキ」を搭載しているのが特徴です。

さらに、タイヤのクリアランスが広いため、最大で700x47cのタイヤに対応できるのもポイント。太いタイヤを取り付けることで、悪路でも快適な走行を実現します。初心者でも乗りやすいシクロクロスバイクを探している方におすすめのモデルです。

キャノンデール(CANNONDALE) SuperSix EVO CX

キャノンデール(CANNONDALE) SuperSix EVO CX

短いチェーンステーにより、素早い加速と高いグリップ力を備えたシクロクロスバイクです。「OutFrontジオメトリー」を採用することで、高速時の安定感と低速時の機敏さの両方を兼ね備えているのが魅力。シクロクロスレースで優れたパフォーマンスを発揮できるモデルです。

タイヤクリアランスが広いため、悪路を走行しても泥が詰まりにくいのがメリット。「DT Swiss 470 ホイール」と「Vittoria 33cタイヤ」を搭載し、軽量で快適な走行を実現します。また、45mm幅のタイヤも使用できるため、より安定性のあるライディングをしたい方にもおすすめです。

ジャイアント(GIANT) TCX ADVANCED PRO 2

ジャイアント(GIANT) TCX ADVANCED PRO 2

本格的なレースでも高いパフォーマンスを発揮できるシクロクロスバイク。カーボンフレームを採用しており、前世代モデルよりも剛性は維持しつつ、17%の軽量化を実現したと謳っています。担ぎやすいチューブ形状を採用しているのも魅力です。

また、D型断面形状のカーボンシートポストが採用されており、路面からの衝撃を吸収。快適なペダリングをサポートします。さらに、シートチューブはD-FUSEと30.9mmの丸型シートポスト両方に対応しており、ドロッパーポストへの換装も可能です。

さらに、制動力の高いディスクブレーキを採用。高性能な本格派モデルを求めている方におすすめです。

コナ(KONA) MAJOR JAKE

コナ(KONA) MAJOR JAKE

本格的なレースにも適したフルカーボン仕様のシクロクロスバイクです。油圧ディスクブレーキが標準搭載されており、高い制動力と安定したブレーキ操作が可能。また、SRAM RIVALのフロントシングル11速コンポを採用しており、正確でスムーズなシフトチェンジができます。

ブレーキとシフトワイヤーが内装されており、見た目がすっきりとしているため、バイクパッキングにも適したモデルです。さらに、チューブレスレディリムとタイヤを標準搭載しており、パンクのリスクを軽減。安心してレースに臨めるおすすめのシクロクロスバイクです。

キャニオン(CANYON) Inflite CF SL 7

キャニオン(CANYON) Inflite CF SL 7

高い剛性と耐久性を備えたカーボンフレームのシクロクロスバイクです。重さが約8.5kgと軽量。フロントトライアングルが大きく確保されているため、バイクの前後バランスがよく、持ち運びしやすい点が特徴です。

シートポストクランプの位置を下げ、シートチューブに収まる部分を減らすことで、凹凸の激しい悪路でも快適に走行できるのがメリット。また、泥が付着しにくい設計のため、メンテナンスの手間を軽減できるのも魅力です。

本製品は、シンプルなデザインのAdditibe Greyと、個性的で鮮やかなAdditibe Pinkの2色展開。自分に合ったカラーを選びやすいおすすめのモデルです。

ネスト(NESTO) CLAUS

スト(NESTO) CLAUS

By: nestobikes.com

高品質のアルミフレームを採用したシクロクロスバイクです。軽量かつ頑丈で、オンロードとオフロードの両方で優れたパフォーマンスを発揮します。また、チューブレスレディ対応のホイールを採用しており、悪路や凹凸の多い地形でもスムーズに走行できるのがメリットです。

ブレーキにはシマノの油圧ディスクブレーキ「ST-RX600」を搭載しており、安定した高い制動力を発揮。濡れた路面や急な停止にも対応できます。耐久性があり、機能的なシクロクロスバイクを求めている方におすすめのモデルです。

トレック(TREK) Boone 6

シクロクロスレースやトレイルライドに適した本格的なシクロクロスバイクです。軽量でスタイリッシュなカーボンフレーム「600 Series OCLV」を採用しているのが特徴。リアには路面の振動を吸収する「IsoSpeed」を搭載しているため、快適な走行が可能です。

また、制動性の高いディスクブレーキも搭載。泥だらけのコースでも確実な制動力を発揮するのがメリットです。そのほか、シフト操作には「Shimano GRX RX810」を採用しており、スムーズで軽いシフトチェンジが可能。プロライダーから、トレーニング用として使うアマチュアライダーまで、さまざまなニーズに対応したおすすめのモデルです。

メリダ(MERIDA) SILEX 100

メリダ(MERIDA) SILEX 100

By: merida.jp

軽量で高剛性に優れたアルミフレーム採用のモデルです。衝撃や振動を吸収するカーボンフォークを使用しているため、手や上半身への負担を軽減するのがメリット。長距離のツーリングでも快適な走行を実現します。

重量は約10.5kgと比較的軽量なため、加速しやすいのもポイント。さらに、スムーズな制動力を発揮するディスクブレーキが搭載されているのも特徴です。長距離ライドやアドベンチャーライドをより楽しみたい方に適しています。

フジ(FUJI) FEATHER CX+

フジ(FUJI) FEATHER CX+

前後にキャリアが搭載可能なモデルです。フレームには、厳しい品質基準をクリアしたクロモリ鋼「Elios2」を使用。クロモリフレームの強度はそのままに、軽量化も実現したモデルです。

ブレーキレバーに、シマノの「Shimano SORA STI」を採用。ドロップハンドルバーから手を離さず、ブレーキと変速を行えるのが魅力です。さらに、ディスクブレーキを搭載しているので、下り坂や濡れた路面でも安定した制動力を発揮します。

カラーやデザインはシンプルなため、街乗りにも違和感なくマッチ。普段使いもできるシクロクロスバイクを求めている方におすすめです。また、比較的価格が安いため、初心者の方にも適しています。