セキュリティ意識の高まりから、市場規模も広がっている「インターホン・ドアホン」。さまざまなメーカーが製品をリリースしており、ラインナップも豊富です。なかでも、テレビ付きインターホンは訪問者の顔を確認できることから人気があります。また、多くのモデルは録画にも対応するなど、セキュリティ面も安心です。
そこで今回は、インターホンやドアホンの選び方とおすすめのメーカーとモデルをご紹介。自宅のセキュリティアップのためにぜひチェックしてみてください。
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- インターホンの選び方
- インターホンのおすすめメーカー
- インターホン・ドアホンのおすすめモデル|シンプルタイプ
- インターホン・ドアホンのおすすめモデル|テレビタイプ
- インターホン・ドアホンのおすすめモデル|ワイヤレスタイプ
インターホンの選び方
インターホンの種類をチェック
呼び出しと通話のみに対応「シンプルタイプ」
チャイムなどによる呼び出しと通話機能だけのシンプルなインターホンです。親機はハンズフリーで通話できるタイプと受話器を利用するタイプがあります。
構造がシンプルなので比較的簡単に設置できるのが魅力。2000円ほどの製品もあり、価格が安いのもメリットです。ただし、相手の姿を確認できないので、防犯という観点から考えると不安があります。
モニターで訪問者の顔を確認できる「テレビタイプ」
玄関に設置する子機にカメラが搭載されているインターホンです。室内から訪問者や外の様子が確認できるので安心。カラー映像のタイプが主流となっています。多くのモデルで、周囲が暗くなってもLED照明が点灯して外の様子を確認可能。
動画や静止画として録画できる製品も数多くラインナップされており、録画した映像は内蔵メモリやSDカードに保存可能です。
また、スマホと連動して外出先からスマホで映像を確認したり、訪問者と通話できたりする高機能なモデルも登場しています。外出することが多い方におすすめの機能です。
配線不要の「ワイヤレスタイプ」
これまで、玄関にインターホンを設置する場合やインターホンの交換時には、基本的には電気・配線工事が必要でした。しかし、最近は、インターホンやドアホンの技術開発が進み、「ワイヤレスインターホン」が発売され、呼び出し音のみのものから、通話のできるシンプルタイプ、カメラで映像を確認できる高性能なテレビタイプも発売されています。
テレビタイプのものは安価とはいえないものの、交換が簡単なので使いやすいのがメリットです。配線工事が一切不要なので好きな場所にインターホンを設置できることも魅力。場合によっては設置する場所や条件によって通信が不安定になることがあるので、取り付け前に確認することが大切です。
給電方式をチェック
コンセントから給電する「電源コード式」
「電源コード式」はコンセントから電源を供給するタイプです。一般的に、室内に設置する親機をコンセントに接続し、親機からの配線で玄関側に設置する子機へ電力を供給します。
ワイヤレスタイプのものであれば、室内の親機のみコンセントに接続し、玄関側の子機は電池で駆動するものが多いことが特徴です。電源コード式は一度接続してしまえば、コンセントから安定して電力を取れるので、電池交換などの心配がないのも大きなメリット。
しかしながら、親機の設置場所が限定されるので、事前に必ず配線の確認が必要です。加えて、コンセントから親機まで配線が伸びるので、インターホンの周りをスッキリとさせたい方は事前に配線を確認しましょう。
乾電池による簡単給電「電池式」
乾電池から電力を供給するものが「電池式」です。本体に直接乾電池を取り付けるため、コンセントなど電源を確保する場所を選ぶ必要がなく、どこでも簡単に設置できる手軽さが魅力。
親機・子機ともに、乾電池式のものはチャイムや音声のみの簡易的なものが一般的です。また、来客時に電池切れでインターホンが使えなくなるのを防ぐためにも、定期的に電池交換をする必要があります。
電源に直接配線する「電源直結式」
電源直結式は、電気工事を行って壁の中に電源線を配線し、その電源線を本体に接続して設置するため、本体に電源コードがないタイプです。設置には電気工事技師の資格が必要なので、一般的には業者に依頼する必要があります。
配線を直接壁の中から引くため、コンセントまで電源コードを引く必要がなく、本体周りをスッキリと見せることが可能です。機種によっては、電源コード式のものからコードを取り外すことができ、電源直結式に交換できるものもあります。
コンセントから電源を取る電源コード式に比べ、設置までの手間が必要。インターホンは一度設置すれば長く使用するものなので、見た目の配線が気になる方はスマートな電源直結式を選択するのがおすすめです。
セキュリティ機能をチェック
広い範囲を映し出せる「広角カメラ」
テレビタイプのインターホンは、玄関に設置する子機にカメラが搭載されています。カメラは広い範囲を見通すことができる広角レンズが採用されているのが一般的です。
製品によっては左右170°と、ほとんど真横まで見通せる超広角カメラを装備しているモノもあります。玄関先が広い住宅の場合は広角タイプを選ぶと安心。また、ズームと広角を簡単に切り替えられるモデルは、周囲の状況や訪問者の顔・様子を必要に応じて確認でき便利です。
留守中に誰が来たか確認できる「自動録画機能」
テレビタイプには、静止画または動画で映像を録画できるタイプもラインナップしています。空き巣などの被害にあった時に、画像が残っていると証拠となって、犯人逮捕に繋がる可能性もあるため安心です。
画像は内部メモリやSDカードに保存可能。多くのモデルで、訪問者が来た時に自動的に録画が開始されます。
夜間でもハッキリ映る「LEDライト機能」
テレビタイプインターホンには、玄関側の子機にLEDライトが搭載されているモデルもあります。夜間でも来訪者をモニターに映し出すことが可能で、不審者に対しても抑止力になり、防犯対策にも有効です。
明るさ重視で選ぶのであれば、白色系のLEDが搭載されているものがおすすめ。暗闇でもカラーで来訪者を映し出せるので、よりはっきりとした映像で来訪者の確認が可能です。また、来訪者にとって眩しすぎないように配慮したオレンジ系の電球色を搭載したものもあります。また、明るさを重視するなら迷わずLEDライトを選びましょう。
ワイヤレス子機の有無をチェック
インターホンによっては、親機で玄関の映像や音声を確認できるだけでなく、子機を増設したり、持ち運び可能にできたりするものがあります。ワイヤレス子機があれば、来客時に親機の場所まで行かずとも来客者への対応が可能です。携帯さえしていれば、家事の途中でもその場でインターホンを受けることができるので、慌てずに来客対応ができます。
また、普段親機がある場所以外で過ごす時間が多い方にもおすすめです。戸建なら玄関のある1階に親機を設置し、2階にワイヤレス子機を設置しておくと、来客者に気が付かないということも軽減されます。家中どこでも来客対応が可能なワイヤレス子機は部屋数や家族が多い家庭には特におすすめなので、子機が付属しているか、また増設可能かどうかは購入前にチェックしておきましょう。
機能をチェック
両手がふさがっていても話せる「ハンズフリー機能」
インターホンには「ハンズフリータイプ」と「受話器タイプ」がありますが、見た目をスッキリさせたい方や、両手がふさがっていてインターホンに出られないことが心配という方には、「ハンズフリータイプ」がおすすめです。操作も簡単で、来客時にワンタッチで対応でき、手離し状態で通話することができます。家事や育児で手が離せないとき、多少であれば親機から離れても通話できることもメリットです。
しかし、ハンズフリータイプは同時通話ができないものが多く、交互に話さないと声が途切れてしまいます。音を感知して自動的に通話を切り替えるモデルもあるので、家の中の音(犬の鳴き声や喋り声)を拾ってしまい、来客が名乗ってもプツプツ切れて聞こえないことがあるので、注意が必要です。
雨が当たる場合は「防水機能」を確認
玄関に設置して長く使用する玄関子機は、防水性能も確認しておくと安心です。防水性能は「JIS規格」や国際電気標準会議の「IEC規格」で定められています。
多くのモデルは「IPX4」以上に対応。4等級は、あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない「防沫形」です。玄関先で雨などがあたっても問題なく使用できます。
スマートフォンで応答できる「スマホ連動機能」
画像や音声をスマホに送信できるインターホンであれば、スマホを通して訪問者に応対することも可能。外出先でも応対できるので、訪問者が多くて、外出することも多いという方におすすめのモデルです。スマホを子機代わりに使用することもできるので、在宅時でも活躍します。
また、インターホンに火災警報器などを連動させ、通知をスマホに送信することが可能なモデルであれば、外出先でも自宅の異常事態を早めに知ることができて安心です。
インターホンのおすすめメーカー
パナソニック(Panasonic)
日本を代表する総合家電メーカー「パナソニック」は1918年に創業。約500社のグループ企業があり、総合力の高さが強みです。
インターホンやドアホンのジャンルでは、戸建住宅を中心にトップのシェアを誇ります。ラインナップが豊富で価格帯が広いので、予算と用途に応じて幅広い製品から選べるのがメリットです。
パナソニックはインターホンやドアホンだけでなく、屋外センサーライトや窓開閉センサー、ファックスなどをワイヤレスで繋げて防犯性を高めた「ホームセーフティー」を展開。自宅のセキュリティを考える時には、チェックしておきたいメーカーです。
アイホン
「アイホン」は1948年に設立された住宅設備機器メーカーです。インターホンやドアホンを中心に製造、販売しています。戸建て住宅をはじめマンション、オフィスや学校のセキュリティシステムのメンテナンスも行っており、インターホン・ドアホン分野ではパナソニックと並んで2強といわれるメーカーです。
また、医療機関や介護施設などのナースコールや緊急通報システムなど幅広く事業展開しています。インターホンやドアホンの専業メーカーとして防犯性の高い製品がラインナップしているおすすめのメーカーです。
インターホン・ドアホンのおすすめモデル|シンプルタイプ
アイホン 乾電池式インターホン デミトーク TCS-MHP
子機からのチャイムに受話器の音声で応対する、シンプルなタイプのドアホンです。親機・子機で同時通話をすることができるので、来訪者との会話が途切れることがありません。
本モデルは、子機を電源につなぐ必要のない「電池式」なので、設置場所を気にせずに利用できます。親機と子機に乾電池をセットして、配線をつなぐとすぐに使える点が魅力です。また、電池寿命が分かる「インジケーター」の機能が付いているので、突然電源が切れる心配はありません。
呼び出しは、2打点チャイム音なので呼び出しに気づきやすいのも特徴。玄関子機からも音が鳴るので、来訪者にチャイム音で呼び出したことを知らせます。
シンプルな機能に加えて、3000円程度とリーズナブルなので価格重視の方におすすめのインターホンです。
アイホン ハンズフリーインターホン WAS-1A
手放しで通話ができる「ハンズフリー」タイプのドアホンです。玄関子機からチャイムが鳴ったら、通話ボタンを押すだけで、手放しで通話をすることができます。料理など手が離せないときの来訪時に応対することができるので安心です。
玄関子機と親機の同時通話はできませんが、親機の「送話表示灯」で、送話と受話の状態を一目で知ることが可能。電源は、コンセントから給電する「電源コード」式を採用しています。親機を電源につなぎ、子機と配線で繋ぐだけなので取り付けが簡単。電池の目減りも気にする必要はありません。
また、室内子機を1台増設することができるので、玄関から離れた場所で応対するも可能です。室内の子機同士で通話ができない点に注意しましょう。シンプルで、ハンズフリー機能も付いているおすすめのインターホンです。
インターホン・ドアホンのおすすめモデル|テレビタイプ
パナソニック(Panasonic) カラーテレビドアホン VL-SV38KL
夜間でもカラーで来訪者を確認できるLEDライト付きのインターホンです。来訪時に、周囲の明るさで自動的にライトが点灯するので、暗くなっても来訪者の顔を確認することができます。ライトも電球色を使っているので、眩しすぎず来訪者を照らすことが可能。
また、カメラに「8枚連続静止録画」機能も搭載。留守中に訪問者画像を1秒おきに8枚撮影し、最大50件まで保存します。帰宅時に、親機で録画した静止画像をチェック。仕事や買い物中でも撮影画像をデータに保存できるので便利です。
さらに、手動の録画機能も付いているので、映像で保存することができるのもポイント。防犯面でも安心して利用することができます。親機のモニターは奥行約23.5mmとスリムなので場所を取りません。家内のインテリアにすっきり馴染むおすすめのインターホンです。
アイホン カラーテレビドアホン ROCO録画 JQ-12E
録画機能が特徴のインターホンです。通話中に録画ボタンを押して静止画を手動録画する機能に加えて、呼び出し直後から動画を自動録画する機能まで付いているので便利。来訪者の録画動画を最大30件まで保存するので、外出中でも安心です。
「ワンタッチズーム」機能を使うと、親機のモニター画面を1.5倍まで拡大。来訪者とモニターの距離が遠い時や、はっきりと姿を確認したいときに活躍します。夜間にカラーで確認することもできるので、防犯面で安心できる機能を備えたインターホンです。
電源は「AC電源直結式」を採用。工事の手間はかかりますが、配線を直接壁の中から引くため、見た目をすっきりさせることができます。インターホンを長く使う時は配線が気にならないので、すっきりとした見た目になるのが特徴。
子機は最大1台まで増設可能なので、2階建ての戸建て住宅にも応対することのできるおすすめのインターホンです。
パナソニック(Panasonic) ワイヤレスモニター付 テレビドアホン VL-SWD220K
親機に加えて、ワイヤレスの子機もセットになったモデルです。子機を使って家中で応対することができるため、手が離せなくて親機まで行く時間がない時も安心。ワンタッチで来訪者からの呼び出しに応対できるため便利です。
親機と玄関子機の配線工事は必要ですが、ワイヤレス子機は配線不要で使用できるので自由に持ち運びが可能。また、ドアの開閉を検知し通知する「センサー機能」が搭載されているのも特徴です。別売のドアセンサーを利用して、登録した窓やドアの開閉時にモニター親機やワイヤレス親機が通知音で知らせます。
さらに、来客画像を8枚連続で撮影する「自動録画機能」も搭載。過去にさかのぼって来訪者を確認することができます。
そのほか、パナソニックの電話機やファックスと連携して来客対応する「ワイヤレスアダプター」機能が付いているので、同機を持っているとより便利に使えるのがポイント。玄関以外でのチャイム応対や防犯面も充実したおすすめのインターホンです。
パナソニック(Panasonic) テレビドアホン VL-SWD505KF
パナソニックの「どこでもドアホン」機能に加えて、カメラ付きモニター親機でビデオ通話ができる「外でもドアホン」機能を搭載したモデルです。Wi-Fiと連携して専用のアプリをダウンロードすると、スマートフォンから来訪者に応対することができます。
子供の帰宅を確認したり、不在時にリアルタイムで応対できたりするので外出中でも安心です。本モデルには、「高画質マルチトーン技術」を搭載しており、従来よりも画質が向上したので、来訪者の顔をはっきり確認できるのもポイント。
また、カメラには左右170°、上下約110°のワイドな撮影画角をもつ「広角レンズ」を搭載しています。目の前だけでなく、左右複数の来客も確認できるので安心です。室内の親機と子機で会話できるので、二世帯住宅や広い住宅でも使用できます。
ほかにも、ワイヤレスカメラや火災報知器、電話とも連携できるなど連携機能が充実。機能性に優れたインターホンを探している方におすすめです。
インターホン・ドアホンのおすすめモデル|ワイヤレスタイプ
パナソニック(Panasonic) ワイヤレステレビドアホン VL-SGZ30
玄関子機は乾電池式なので、配線工事不要で簡単に設置することができます。また、親機と子機の通信もワイヤレスで見た目もすっきりするのも特徴。設置に手間のかからないインターホンです。さらに、親機は持ち運び可能で、100m以内であれば来訪者の応対ができます。
通信方式は、「DECT」準拠方式を採用しているので、家内の他機器と電波が干渉することが少なく利用できるので安心。障害物がなければベランダや寝室からも対応できるので、主婦や高齢の方にも支持されているインターホンです。
また、電池寿命は最大1年間なので、電池を頻繁に交換する必要もありません。また、玄関子機のカメラには左右100°が確認できるレンズを採用。モニターも3.5型と大画面なので、玄関回りをしっかり確認することができます。
自宅で使っているインターホンから置き換えもしやすく、設置が簡単なおすすめのインターホンです。
アイホン ワイヤレステレビドアホン WL-11
配線工事が不要で設置場所を自由に選べるワイヤレスインターホンです。親機はモニター付きのワイヤレスタイプなので、家中どこでもチャイム音に反応可能。専用の充電台もコンパクトサイズなので好きな場所に設置できます。
逆光で映像が見にくい状態の時は「みやすさ補正機能」で映像を修正するので、日中、来訪者の顔を確認しづらい時などにおすすめです。
また、高級感を追求したデザインも特徴。玄関子機は高級感のあるシルバー色を採用しているので、家の外観にマッチしやすいデザインに仕上げています。親機はホワイトとシルバーの2色。電話の子機のような感覚で使うことができます。
玄関子機の電池は単三電池を6本使用。電池は最大2年間もつため、設置から交換の手間も少なく長く利用可能です。また電池残量が少なくなると、「お知らせ表示灯」で通知。メニュー画面にメッセージが表示されるので、電池交換の時期もわかりやすいのが特徴です。
高機能なモデルも続々と登場して、ラインナップが充実しているインターホンやドアホン。自宅を新築する方はもちろん、昔のチャイムやインターホンを使い続けている方も防犯性能が高いタイプへの取り替えを検討してみましょう。今回ご紹介した選び方などを参考に、生活スタイルに合った1台を探してみてください。