長い距離を比較的安定して狙えるユーティリティ。自分のスイングに合ったユーティリティシャフトに交換すれば、手持ちのユーティリティがさらに打ちやすくなる場合も多々あります。
そこで今回は、ユーティリティシャフトのおすすめモデルをご紹介。素材や硬さ、キックポイントの違いなど、選び方のポイントもあわせて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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ユーティリティシャフトとは?

ユーティリティシャフトとは、ユーティリティのヘッドに装着して、ヘッドとグリップをつなぐ棒状のパーツのことです。シャフトはしなりを使ってボールを飛ばしやすくするだけでなく、重さや硬さなどによってスイングを安定させる役割も果たします。
なお、欧米ではユーティリティのことをハイブリッドと呼ぶことが多いため、シャフトについても「ユーティリティ用」ではなく「ハイブリッド用」と表記されているモノが多くあります。
ユーティリティシャフトの選び方
素材をチェック
スチール

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金属素材を採用したシャフトのことをスチールシャフトと呼びます。カーボンシャフトに比べると重めで、ねじれにくいモデルが多め。また、スピン量やコントロール性能を重視したモデルが多くラインナップしています。
ただし、近年はヘッドスピードが遅い方でも扱いやすい軽量モデルも登場しているので、スチールシャフトだからといって重いとは限りません。
スチールシャフトは、ユーティリティをアイアンに近い感覚で安定して振りたい方にぴったり。また、ボールをあまり高く上げたくない方にもスチールシャフトが向いています。
アイアンとのバランスを重視する場合は重さに注意が必要。ユーティリティはアイアンよりも1~1インチ半ほど長いため、アイアンシャフトよりも10~20g程度軽いモノを選ぶと違和感が少なく、スムーズに振れます。
カーボン

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カーボンシャフトとは、炭素繊維から作られているシャフトのことです。軽量でしなりのよいモデルが多く、ヘッドスピードを上げやすいのがメリット。飛距離性能を重視する方や、ボールを高く上げたい方には特におすすめです。
また、カーボンシャフトを装着したユーティリティは、ドライバーやフェアウェイウッドの延長感覚で振れるのも特徴。アイアンが苦手でフェアウェイウッドのほうが得意という方には、カーボンシャフトが向いています。
近年は、製造技術の進化によって、軽量モデルだけでなく、ハードヒッター向けの重くてしっかりとした硬さのあるモデルも登場。カーボンシャフトは製品ごとに個性が大きく異なるので、どのような機能を重視しているのかしっかりと確認しましょう。
硬さをチェック

ユーティリティシャフトには、ヘッドスピードに合わせてさまざまな硬さが用意されています。シャフトの硬さはフレックスとも呼ばれており、柔らかいほうから順にL・A・R・SR・S・Xと表示します。
一般的に、LとAは女性向け、R・SR・S・Xは男性向けの硬さ。女性向けのAは推奨ヘッドスピード32~36m/s程度、男性向けのRは38~40m/s程度に設定されています。なお、Rより柔らかいモノをR2と表示する場合もありますが、R2はAとほぼ同じ硬さです。
シャフトは柔らかいほうがよくしなって飛ぶ傾向がありますが、ヘッドスピードに対して柔すぎるとダフリやトップなどのミスが多くなったり、ボールが曲がりやすくなったりします。
反対に、シャフトが硬いとミートしやすく、ボールの曲がり幅も少なくなりますが、硬すぎると飛距離のロスにつながるので注意が必要。自分のヘッドスピードに合った硬さを選びましょう。
重量をチェック

一般的にシャフトは、軽すぎるとスイングが不安定になりやすいため、無理なく振り切れる範囲で重いモノを選ぶとよいとされています。
ただし、ユーティリティシャフトの重量は、手持ちのフェアウェイウッドやアイアンとのバランスを考慮して選ぶことが大切。ユーティリティシャフトはフェアウェイウッドよりも10~20g重く、アイアンよりも10~20g軽くすると、違和感なく振れます。
シャフト同士で比べるのが難しい場合は、クラブの総重量を目安にするのもおすすめ。フェアウェイウッドとアイアンの中間ぐらいの重量になるようにユーティリティシャフトを選ぶと、クラブセッティング全体のバランスが整います。
キックポイントをチェック

キックポイントとは、シャフトの一番しなりやすいポイントを示したモノです。しなりやすいポイントがヘッドに近い方から順に、先調子・先中調子・中調子・中元調子・元調子と表示されます。
先端がしなりやすい先調子系のシャフトは、切り返しのタイミングが速い方や、トップでタメの強い方と好相性。また、打ち出しが高くなりやすく、ボールをつかまえやすいので、飛距離を重視したい方や初心者の方におすすめです。
中調子のシャフトは、しなりのクセが少なく安定感に優れているのがメリット。幅広いスイングタイプの方が扱いやすいため、迷ったら中調子のシャフトを選ぶのもおすすめです。
手元がしなりやすい元調子系のシャフトは、トップでタメが弱い方との相性が良好。また、打ち出しが低くなりやすく、ボールのつかまりも抑えられるので、上級者の方や、つかまりすぎによる左へのミスが怖いパワーヒッターにおすすめです。
長さをチェック

ユーティリティシャフトの長さは、手持ちのクラブとのバランスを考慮して選ぶのがおすすめ。一般的に、フェアウェイウッドと5番アイアンの中間の長さを選ぶとバランスが取りやすいとされているので、まず手持ちのクラブの長さを確認しましょう。
なお、市販のユーティリティのシャフトの長さは、男性向けで39~42インチ前後。女性向けの場合は37.5〜40インチ前後に設定されています。長さ選びで迷った際は、手持ちのクラブと同じメーカーのユーティリティのインチを参考にするのもおすすめです。
また、ゴルフクラブのシャフトは長いほど遠心力を利用して飛距離を出しやすくなりますが、長いほどミート率が下がりやすいというデメリットもあるので注意が必要。重視する機能や他のクラブとのバランスを総合的に考慮して、自分に合った長さを選びましょう。
トルクをチェック

トルクとは、スイング中のシャフトのねじれやすさを2.0~7.0前後の数値で示したモノです。数値が大きいほどねじれやすいことを表しています。
トルクが3.5以上あるユーティリティシャフトは、フェースターンが起こりやすく、ボールをつかまえやすくなるのがメリット。特に、フェースターンが間に合わず右へのミスが多い初心者の方は、トルクが大きいモデルを選ぶのがおすすめです。
一方、トルク3.5以下のユーティリティシャフトは、手元の動きを反映しやすいため操作性を高めやすいのがメリット。ただし、ミスにも反応しやすくなるので、ある程度スイングが安定している中・上級者の方におすすめです。
なお、カーボンシャフトにはトルクが大きめのモデルが多く、スチールシャフトにはトルクが小さめのモデルが多くラインナップしています。
ユーティリティシャフトのおすすめ|メンズ向け
トゥルーテンパー(TRUE TEMPER) ダイナミックゴールド 95 40インチ ユーティリティ
人気スチールシャフト「ダイナミックゴールド」のユーティリティ用モデルです。ユーティリティ用モデルの長さは40インチ。スチールシャフトとしては軽量ですが、シャフトには独特のねばり感があり、しっかりと振れます。
キックポイントは、飛距離とコントロール性能のバランスがよい中元調子。硬さはRとSがラインナップしています。アイアンに近い感覚で振りたい方におすすめのユーティリティシャフトです。
日本シャフト(NIPPON SHAFT) N.S.PRO HYBRID
ツアープロのリクエストをもとに設計された、上級者向けのユーティリティシャフトです。重さは100g前後のモデルと110g前後の2種類。100g前後のモデルはキックポイントが中元調子で、トルクは2.2以下に抑えられています。
110g前後のモデルのキックポイントは、球筋をコントロールしたい方にぴったりな元調子。また、トルクは2.0以下と低く設定し、操作性をさらに高めています。
また、ウッド系の剛性配分を採用することで、高めの打ち出し角を実現。長い距離のセカンドショットでグリーンをアグレッシブに狙いたい方におすすめのユーティリティシャフトです。
フジクラ(Fujikura) Speeder TR HYBRID
ハードヒッターの方が安心して叩けるように開発されたユーティリティシャフトです。先端の剛性を高めることで、負けずにしっかりとボールにパワーを伝えられるようにしています。
キックポイントは、インパクトでフェースをコントロールしやすい中元調子。硬さはSとXの2種類、重さは70g台・80g台・90g台・100g台の4種類がラインナップしています。
トルクはどのモデルでも2.5以下と低く設定。つかまりすぎによる左へのミスを避けたい上級者や、ヘッドスピードが速めでこれから本格的にシングルをめざす方にぴったりな、おすすめのユーティリティシャフトです。
グラファイトデザイン(GRAPHITE DESIGN) TOUR AD U
先端のしなりを活かして、ボールのつかまりやすさと上がりやすさを向上させたユーティリティシャフト。重量は50g台・60g台・70g台・80g台・90g台と幅広くラインナップしており、クラブセッティング全体のバランスを整えやすいのが魅力です。
トルクは50g台のモデルで3.6。60g台以上のモデルはトルクが2.9以下と抑えられているので、フェードやフックなど、球筋を操作しながら攻めたい方にも適しています。
モノトーンカラーのおしゃれなデザインも魅力のひとつ。初心者から上級者まで、幅広いレベルのゴルファーにおすすめのユーティリティシャフトです。
KBS KBS TOUR HYBRID PROTOTYPE

同ブランドの人気アイアン用シャフト「KBS TOUR」との相性を考慮したユーティリティシャフトです。高い打ち出し角と最適なスピン性能を追求しているため、飛距離とボールコントロールの両方を重視したい方に適しています。
キックポイントは、シャフト全体がバランスよくしなる中調子。重さは65~105g、硬さも豊富にラインナップしています。
トルクは最も軽いモデルでも3.5、最も重いモデルは2.5と低め。幅広いスイングタイプの方が自分に合ったスペックを見つけやすい、おすすめのユーティリティシャフトです。
ユーティリティシャフトのおすすめ|レディース向け
三菱ケミカル(Mitsubishi Chemical) ELDIO Hybrid
高度な製造技術を持つ人気シャフトメーカー、三菱ケミカルのレディース向けユーティリティシャフトです。キックポイントは中調子。中調子はしなりのクセが少ないので、幅広いスイングタイプの女性にマッチします。
重さは48g・51g・54.5g・57.5gと、合計4種類がラインナップ。トルクは最軽量の48gで5.8、最も重い57.5gで4.2と高めに設定されているため、ボールをしっかりとつかまえやすくなっています。
パールとプラチナ、2色のカラーが用意されているのも嬉しいポイント。ミスに強いレディース向けのユーティリティシャフトを探している方におすすめです。
ジオテック(Geotech) プロトタイプ RFエボ ユーティリティハイブリッド 50

By: geotechgolf.com
先端のしなりを活かしてボールを高く上げやすい、先中調子のレディース向けユーティリティシャフトです。レディース向けの硬さはLとAの2種類。トルクは6.6と高く、ヘッドスピードを上げてボールをしっかりとつかまえられます。
軽量なシャフトですが、スイング時の安定性能を高めるための剛性分布を追求しているため、方向性も良好。また、シャフトの表面にはネオンカラーを取り入れたグラフィックがあしらわれており、個性的なおしゃれを楽しめます。
価格が比較的リーズナブルで、気軽に試せるのも魅力のひとつ。ヘッドスピードを上げやすい先調子系のユーティリティシャフトを探している女性におすすめのモデルです。
UST Mamiya Magical ATTAS For Utility

By: ustmamiya.co.jp
ヘッドスピードが遅めの女性の方でも気持ちよく振り切れる、40gの軽いユーティリティシャフトです。シャフトが暴れたり、インパクトで当たり負けするのを防ぐため、強度に優れた素材「東レ・T1100G」を一部に取り入れています。
トルクは4.7と、フェースローテーションがしやすい高めの設定。キックポイントは万人が使いやすい中調子に設定されているので、スイングが不安定な初心者の方や、スイング改造中の女性にぴったりです。
シルバーブルーをベースに、イエローのワンポイントを加えた爽やかなカラーもポイント。パワーに自信がない女性でも扱いやすい、おすすめのユーティリティシャフトです。
トゥルーテンパー(TRUE TEMPER) SteelFiber HLS 780 ATSFHLS780HYB-F2

By: truetemper.co.jp
飛距離とスピンコントロールの両立をめざしたユーティリティシャフトです。シャフトの内側にグラファイト繊維の層、外側にスチール繊維の層を配置することで、カーボンシャフトの飛距離とスチールシャフトの安定性、両方を備えたシャフトに仕上げています。
硬さはA。キックポイントは中調子で、トルクは3.2と低めに抑えられています。また、重量が75.0gと、フレックスAのシャフトとしてはやや重めに設計されているのも特徴です。
ユーティリティだけでなく、ロングアイアンにも装着できるのも便利。ヘッドスピードが速めの方や、方向性の精度を重視したい中・上級者の女性におすすめのユーティリティシャフトです。
KBS KBS MAX HL HYBRID

先調子系のシャフトながら、クセの少ないしなり方で扱いやすいユーティリティシャフトです。フレックスR2のモデルは重量が40gと軽いため、ヘッドスピードに自信がない女性でも快適に振り切れます。
また、女性に多いヘッドスピード帯に対応したフレックスR2のモデルはトルクが6.8に設定。高いトルクによって、フェースターンがしやすいので、フェースが開いてプッシュスライス気味のミスが出やすい方も、安心して使えます。
ボールをつかまえて、しっかりと飛距離を出したい女性におすすめのユーティリティシャフトです。
自分にぴったりなユーティリティシャフトを選べば、ユーティリティの精度が上がり、ミドルホールやロングホールをよりアグレッシブに攻略できます。スコアアップを狙えるのはもちろん、ゴルフの楽しみがグッと増すので、ぜひ今回の記事を参考に、自分のスイングに合ったユーティリティシャフトを見つけてみてください。