特に仰向け寝のときに理想的な寝姿勢をキープしやすい「低い枕」。首のカーブが浅い女性などに適しているといわれています。使われている素材によって寝心地が異なるため、どれを選べばよいか迷う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの低い枕をご紹介します。選び方のポイントも解説しているので、購入を検討している方はあわせて参考にしてみてください。
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低い枕のメリット・デメリット

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低い枕は仰向けで寝るときに、頚椎のラインが不自然に曲がったり、肩まわりが敷き寝具から浮いたりしにくいため、首や肩への負担を軽減できるのがメリット。また、背骨のS字ラインを保った理想的な寝姿勢をキープしやすく、気道が確保されるので、ラクに呼吸しやすいのもポイントです。
ただし、横向きで寝たときには肩幅の分の高さが足りず、背骨のラインが曲がってしまう場合があります。肩にかかる負担が大きくなりやすいほか、頭が下がって寝姿勢が不安定になりやすいのもデメリットです。
低い枕がおすすめの方

低い枕は、頭や首と敷き寝具とのすき間が狭い場合に使うのが適しています。小柄な方や細身の方、女性の方、仰向け寝が多い方はすき間が狭いため、低い枕がおすすめ。また、頚椎のカーブの深さが通常より浅いストレートネックの方も、高い枕よりも低い枕の方が負担を抑えてフィットしやすいのがポイントです。
なお、柔らかな敷き寝具を使用している場合、身体が沈み込みやすいのが注意点。頭や首と敷き寝具とのすき間が狭まるので、低い枕を使用してみてください。
低い枕の選び方
サイズは寝返りのしやすさや体格で選ぼう

低い枕を選ぶときは、高さだけでなく幅や奥行もあわせて確認することが大切です。人は、寝ている間に無意識で約20〜30回の寝返りをするといわれています。頭が3つ分入る幅の枕を使えば、左右に寝返りした際に頭がずり落ちにくいのがポイント。寝相が気になる方や寝返りが多い方は、より幅の広い枕を選ぶのがおすすめです。
また、すき間を埋めて頭や首をしっかり支えられるようにするには、枕のすそを肩口に沿わせる必要があります。頭から肩口まで支えられる奥行があれば、理想的な寝姿勢を維持しやすく、首などへの負担を軽減可能です。
なお、枕は一般的に、約幅50×奥行35cmの小さめのモノ、約幅63×奥行43cmの標準的なモノ、約幅70×奥行50cmの大きめのモノなどが展開されています。
中身の素材で選ぶ
自分好みの硬さを選べる「ウレタン」

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ウレタンは主に高反発素材と低反発素材が展開されており、それぞれ使い心地が異なるのがポイント。高反発ウレタンは弾力性が高いので、荷重を押し返します。頭が過度に沈み込まないため、スムーズに寝返りできる低い枕を探している方におすすめです。
低反発ウレタンは、頭や首のライン・重さに応じてフィットします。圧力を分散しやすいので、頭や首への負担を減らしやすいのがメリット。枕によっては、頭が沈み込みすぎて寝返りしにくい場合がある点には注意しておきましょう。
通気性に優れ、お手入れしやすい「パイプ・ファイバー」

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パイプとファイバーは通気性が高いため、枕内部の熱や湿気を逃しやすく、蒸れにくいのが魅力です。また、本体を洗濯機やシャワーなどで丸洗いできるので、衛生的な状態を保ちやすいのもポイント。寝汗をかきやすい方、カビ・ダニが発生しにくい枕やラクにお手入れできる枕を求める方におすすめの素材です。
パイプは、大きさや硬さにより寝心地が異なるのも特徴。人によっては、寝返りするときに動くパイプの音が気になる場合があります。ファイバーは適度に反発力があるため、スムーズに寝返りしやすいのがメリットです。
ふんわりとした弾力がある「ポリエステルわた」

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ポリエステルわたを使った枕は、ふわふわとした弾力のある寝心地を実現しています。ホコリが出にくいことに加えて、天然素材と比較してカビなどに強いのも魅力です。
また、ポリエステルわた枕は洗濯機で洗えるモノが多いため、ラクにお手入れしやすい枕や、清潔に使い続けやすい枕が欲しい方にもおすすめ。ただし、吸放湿性が低いので、洗濯後はしっかりと乾燥することが大切です。価格はリーズナブルな傾向にあるため、予算を抑えて枕を購入したい方もぜひチェックしてみてください。
柔らかな感触や優れた吸湿性が特徴的な「羽毛・羽根」

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羽毛・羽根はふんわりと柔らかい感触で、包み込むように頭を支えます。また、吸放湿性に優れているため蒸れにくく、暑い夏場や汗をかきやすい方でも快適に使いやすいのが特徴です。
羽毛・羽根枕は、ボリュームに対して軽いのもポイント。さらに、品質のよい羽毛・羽根は復元力に優れているので、長く使い続けられます。ただし、湿気が溜まるとへたりやすいほか、独特のニオイが気になる場合があるため、定期的に干して乾燥させることが大切です。
熱のこもりにくさを重視するなら「TPE・そばがら」もチェック

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枕内部に熱がこもりにくい素材を求めるなら、TPEやそばがらがおすすめ。TPEは熱可塑性エラストマーとも呼ばれ、通気性が高まる構造を採用しています。そばがらは吸湿性・通気性に優れているため、吸い取った汗の水分を逃しやすいのが特徴です。
TPEはやさしく包み込む柔らかさと、優れた反発力を兼ね備えています。頭や首のラインにフィットするほか、スムーズな寝返りをサポートするのがポイント。また、汚れが気になったときに丸洗いできるTPEもあります。
そばがら枕は中身を出し入れできるモノがあり、高さを調整可能です。なお、そばアレルギーの方は使用できないので注意しましょう。
形状で選ぶ
定番でなじみのある「標準型」

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標準型の枕は昔からなじみのある長方形で、豊富に製品が展開されています。さまざまな枕から自分に合うモノを見つけやすいのが魅力。また、幅広い枕カバーに対応しやすいのもポイントです。
枕が平らな形状なので、頭を動かしやすく、自然に寝返りできます。ただし、高さが全体的に均一のため、仰向けと横向きのどちらの寝姿勢にも対応するのが難しい場合がある点には留意しておきましょう。
頭が収まりやすく安定感のある「くぼみ型」

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中央にくぼみのある枕は、仰向けで寝たときに後頭部が収まりやすく、安定した寝姿勢を保ちやすいのが特徴。また、枕の両サイドは中央よりも高さがあるため、横向きで寝るときに両サイドに頭をのせれば、理想的な寝姿勢を維持しやすいのもポイント。くぼみ型枕は、仰向き寝にも横向き寝にもフィットするモノを求める方におすすめです。
ただし、中央と両サイドで高低差がありすぎる場合、寝返りしにくいので留意しておきましょう。余計な力を入れず、ラクに寝返りできる構造を採用しているかもチェックしてみてください。
頭や首の形にフィットしやすい「波(ウェーブ)型」

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ウェーブ型枕は、横から見ると波のような形状です。頭や首の形にフィットしやすく、過度に沈み込まないため、理想的な寝姿勢をキープしたい方におすすめです。
ウェーブの山の高さが上下で異なる場合は、基本的に高く盛り上がっている方を首元にあてて使います。なお、製品によっては、使う方の好みに合わせて上下の高さを使い分けられるのがポイントです。
首の負担を減らすように設計された「アーチ型」

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アーチ型枕は、下側がゆるやかなカーブを描いています。肩口までしっかりフィットするので、頭・首と敷き寝具とのすき間を埋めて支えるのが特徴。首への負担を軽減したい方におすすめです。
また、人は弧を描きながら寝返りするといわれており、肩口に沿ったアーチによりスムーズに寝返りしやすいのも魅力。さらに、肩口が枕に密着するため、肩口が冷えにくいのがメリットです。
洗濯の可否や機能性もチェック

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快適に枕を使い続けるには、清潔な状態を保つことも大切です。枕カバーを取り外して洗濯できる場合は、カバーに付いた汗・皮脂・よだれなどの汚れを落とせます。
枕によっては中身の素材も丸ごと洗えるため、本体に溜まった汚れを洗い流せるのがメリット。枕を丸洗いしたい方は、パイプやファイバー、ポリエステルわたなどを使用した枕を選ぶのがおすすめです。お手入れのしやすさは洗濯機洗いや手洗い、シャワー洗いによって異なります。
さらに、抗菌・防臭加工が施された枕も展開されており、気になるニオイの発生を防げるのが魅力です。
枕選びにこだわりのある方は高さ調整できる枕もおすすめ

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こだわって枕を選びたい方は、高さを調整できるモノも検討してみてください。自宅で簡単に枕の高さを変えられれば、特にオンラインストアでの購入の失敗をなくしやすいのがメリット。また、体型が変化した場合でも自分に合った高さに調整できるので、枕を長く使用し続けられるのが魅力です。
枕によって、高さの調整方法は異なります。シートを抜き差しするほか、中身の素材を出し入れすることで、自分に合った高さに変えられるのがポイントです。
低い枕のおすすめ
エアウィーヴ(airweave) エアウィーヴ ピロー スリム 2-285011-1
蒸れにくく快適に使いやすい低い枕。内部の素材には、通気性に優れた「エアファイバー」を使用しています。湿気がこもりにくいため、寝汗をかきやすい方にもおすすめの低い枕です。エアファイバーはほどよく反発力もあるので、スムーズな寝返りをサポートします。幅は約80cmと広く設計されており、寝返りしたときに頭がずり落ちにくいのがポイントです。
高さは約5〜7cmで、仰向けで寝たときに理想的な寝姿勢を保ちやすいため、首・肩への負担が軽減されます。また、首が不自然に曲がらないことで気道が塞がりにくく、自然に呼吸しやすいのも魅力。さらに、「シートコア」を抜き差しすれば、高さを調整可能です。
そのほか、エアファイバーはシャワーで、カバーは洗濯機で洗えます。衛生的な状態をキープしやすい低い枕を求める方もぜひチェックしてみてください。
ロフテー(LOFTY) 5セルピロー ホテル枕
好みに応じて使い分けられるリバーシブル仕様の低い枕。片面には頭をやさしく包み込む柔らかめのポリエステル粒わた、もう片面には硬めの寝心地のパイプを採用しています。また、パイプ面は通気性に優れているため、暑い夏でも快適に使いやすいのが特徴です。
本製品は独自の5分割構造により、安定した寝姿勢を維持しやすく、首や肩への負担を軽減します。中央が低め、両サイドが高めの設計なので、仰向き寝にも横向き寝にも対応する枕を求める方にもおすすめ。なお、Sサイズの高さは最も低いところで約2~3cmです。
さらに、枕の片寄りがなく、高さがパーツごとに調整されているため、スムーズに寝返りしやすいのが魅力。そのほか、枕は洗濯機で丸洗いできます。ラクにお手入れしやすいほか、清潔に使い続けやすいのがメリットです。
GOKUMIN 無重力ジェルピロー T-GEL-01
柔らかな感触ながら、弾力性にも優れる低い枕。中身の素材にはTPEを採用しており、頭や首をやさしく包み込むようにフィットします。また、人間工学に基づいた特殊な立体構造を採用することで、圧力を分散しやすく、身体への負担を軽減するのが特徴です。
特殊立体構造のTPEは通気性も高いので、蒸れを防ぎます。本製品には厚さの違う3枚のシートが付いており、約5〜13cmの範囲で高さを調整可能。さらに、上下で山の高さが異なるウェーブ型枕で、好みによって低いウェーブと高いウェーブを使い分けられます。自分にぴったりの高さに調整しやすいおすすめの枕です。
カバーには抗菌・防臭加工を施しているため、気になるニオイの発生を抑えやすいのが魅力。TPEは水で丸洗いできるほか高耐久なので、長く快適に使えます。
GOKUMIN アルティメイトローピロー G-ULLP-BK01
首や肩まわりに負担をかけにくいおすすめの低い枕。頭をのせたときの高さは約3cmで、頭と首が無理のない位置にキープされやすいのが特徴です。また、理想的な寝姿勢を保ちやすいカーブ形状に設計されています。
枕内部の素材には、硬めの高反発ウレタンと柔らかめの低反発ウレタンを採用。異なる素材によってほどよい反発力が生まれ、スムーズな寝返りをサポートします。さらに、片面は波状、もう片面は平面と面ごとに形状が異なるのもポイント。高さと形状などの組み合わせを変えることで、4通りの寝心地を使い分けられるのが魅力です。
枕カバーには抗菌・防臭加工が施されているため、気になるニオイの発生を防ぎます。汚れが気になったときには、枕カバーを取り外して洗濯可能です。
西川(nishikawa) 洗えるスリープフィットネス枕 ポリエステルわた EH93009490300
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頭・首・肩にぴったりフィットしやすい人気の低い枕。仰向け寝のときに後頭部が収まりやすいくぼみ型と、首・肩が沿うアーチ型を採用しています。両サイドにはマチが備わっているため、横向きのときも寝姿勢が安定しやすいのが特徴です。
また、上下で高さが異なり、向きを変えることで低めと高めを選べます。好みのフィット感を使い分けられるおすすめの枕です。中身の素材には、ふんわりとした質感のポリエステルわたを採用。サイドのファスナーからポリエステルわたを出し入れすれば、高さを調整可能です。
そのほか、本製品は洗濯機で丸洗いできるので、衛生的に使い続けやすいのが魅力。サイズは48×38×6cmです。
西川(nishikawa) 医師がすすめる健康枕 肩楽寝 EH93052943

肩に違和感を覚えにくい寝姿勢に導く低い枕。後頭部・首・肩をしっかり支えるので、正しい頚椎のS字カーブを保った理想的な寝姿勢をキープしやすいのが特徴です。肩口はアーチ形状で、仰向けで寝たときに首・肩にフィットするほか、肩口が冷えてしまうのを抑えます。
両サイドのマチには高さがあるため、横向き寝のときに背骨がまっすぐになり、寝姿勢が安定しやすいのがポイント。後頭部側と首元側の詰め物を出し入れすれば、高さを調整できます。自宅で手軽に高さを変えられる枕を探している方にもおすすめです。
詰め物にはポリエチレンパイプ、裏面にはメッシュ生地を採用しています。通気性に優れているので、蒸れにくいのがメリット。そのほか、丸洗いできるため、清潔に使い続けやすいのが魅力です。
アメイズプラス 今治睡眠用タオル2 AZ-638
今治タオルでできた、ふかふかとした寝心地の低い枕。頭側には、ふんわりとした感触のわたを詰めています。下側を丸めることで、自分に合った高さに調整可能です。また、かっちり感をアップさせる、高さ調整の専用ポールが付いています。首にしっかりフィットするおすすめの低い枕です。
本体の素材に今治タオルを採用しているため、気軽に洗えます。寝汗をたくさんかきやすい夏でも清潔に使い続けやすいのが魅力。普段タオルを枕代わりにしている方も、ぜひチェックしてみてください。
ふとんの玉手箱 そば枕
硬めの寝心地が好みの方におすすめの低い枕。内部の素材には、国産の厳選したそばがらを使用しています。通気性や吸湿性に優れているので、睡眠中の余分な熱を逃しやすく、汗などの水分を吸収してくれるのが特徴です。
そばがらは約60℃の熱風処理によって湿気などを飛ばしており、防虫・防ダニ・防カビの効果を期待できると謳われています。ファスナー部分からそばがらを出し入れすれば、高さを微調整可能です。サイズは35×50cmと43×63cmを用意しています。高さは3種類ありますが、低めの枕は約4cmです。
そのほか、価格がリーズナブルなのもポイント。複数の枕をまとめて購入したい方にも適しています。
アスモット(ASMOT) すごく低い羽根枕
ふんわりと柔らかい寝心地の低い枕。中身の素材には、羽根を採用しています。吸放湿性に優れているため、枕内部が蒸れにくいのが特徴。また、復元力があり、へたりにくいのもポイントです。
頭をのせたときの高さは約2cmなので、今まで枕を使わなかった方にもおすすめ。表地と中地の素材には綿100%を使用しています。さらに、表地と中地にはダウンプルーフ加工が施されているため、羽根が吹き出してしまうのを防ぐのがメリット。サイズは43×63cmと一般的な大きさです。
ニトリ(NITORI) 横向き寝がラクなまくら フィット2 LOW 5755051

首のカーブが浅い女性にもおすすめの低い枕。くぼみ型を採用しており、仰向け寝のときは中央に頭をのせることでしっかりフィットします。両サイドは高めなので、横向き寝のときに肩口へ負担がかかりにくい自然な寝姿勢をキープしやすいのが特徴。また、横向きに寝ることで気道が確保されやすく、いびきをかきにくいのもポイントです。
中身の素材には、ウレタンを採用しています。枕カバーには抗菌・防臭加工が施されているため、不快なニオイの発生を防ぎやすいのが魅力。さらに、枕カバーは取り外して洗濯機で洗えるので、清潔さを保てます。価格が安いため、予算を抑えて低い枕を購入したい方もぜひチェックしてみてください。
低い枕を選ぶときには高さだけでなく、幅や奥行もあわせてチェックしてみてください。また、素材や形状もさまざまなので、好みの寝心地を考慮して選ぶことが大切。清潔に使い続けたい方は、枕カバーや中身の素材を洗えるモノを購入するのがおすすめです。