ヘッドルーペは、頭に装着して、細かな対象物をズームで見られるようになるアイテムです。幅広い倍率のレンズが市場にラインナップされており、鑑定や研究などの精密な作業に使える高倍率タイプから、細かな文字を読むのに便利な低倍率のタイプまであります。

しかし、ヘッドルーペはさまざまなメーカーが取り扱っており、どれを選べばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ヘッドルーペの選び方とおすすめのアイテムについてご紹介します。

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ヘッドルーペとは?

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ヘッドルーペとは、ルーペ(拡大鏡)を頭に固定できるアイテムのことです。装着することで、手が空いた状態のまま細かい部分の確認ができるため、ワークショップやモノの鑑定などの緻密な作業をするときに活躍します。倍率の抑えられたモノであれば、読書などの用途にも便利です。

レンズの倍率は、ヘッドルーペの製品によりさまざま。メガネのように視界全体を確認できるのではなく、見たい箇所のみをズームして見ることに特化しています。また、普段メガネ装着している方でも気軽に使えるよう、メガネと併用できるタイプもラインナップしています。

ヘッドルーペの選び方

作業用途に合わせて倍率を選ぼう

プラモデルや研究・実験などの精密作業には5倍以上の高倍率

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プラモデルや研究・実験などの精密作業をする方は、5倍以上の高倍率に対応しているモノがおすすめです。高倍率のモデルは、主に1枚のレンズだけでなく、複数のレンズと組み合わせて使うことで実現している場合がほとんどのため、仕様をよく確認してみてください。

高倍率のレンズを採用しているヘッドルーペは、対象物の精密な部分を確認できるようになります。しかし、レンズを複数枚使用することと、倍率が高いことから、目が疲れやすくなったり、メガネ酔いしたりする可能性があり、普段使いには不向きです。

ビジネスシーンでも使える3〜4倍程度の中倍率

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対象物の鑑定や、細かい作業などのビジネスシーンで使う方は、3~4倍程度の中倍率に対応したヘッドルーペがおすすめです。中倍率のタイプは、1枚のレンズのみで対応できるモノと、2枚のレンズの組み合わせて対応できるモノの2種類があります。

中倍率のレンズも、高倍率のレンズと同様に、長時間使用していると眼精疲労やメガネ酔いのリスクが発生するため、長時間の作業には不向きです。ビジネスシーンなどで長時間使う場合は、適度に休憩を入れるようにしましょう。

本や新聞を読む程度なら2倍以下の低倍率

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本や新聞を読む程度での使用なら、2倍以下の低倍率を採用したレンズがおすすめです。低倍率のレンズを採用したヘッドルーペは、中倍率や高倍率のレンズに比べて疲れにくく、普段使いしやすい傾向にあります。

低倍率のヘッドルーペは、基本的に1枚のレンズで対応ができるため、気軽に本や読書を楽しめます。特に、レンズが分割されていないタイプや、フチのないタイプは、より広い視界を確保できるのでおすすめです。

多様な場面で使える倍率可変タイプも

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倍率可変タイプは、用途に応じてレンズを入れ替えられるヘッドルーペで、多様な場面で活躍します。レンズを2枚重ねて搭載できるモノを選べば、レンズの組み合わせを変えることで、より大きな倍率で対象物が見えるようになります。

レンズの組み合わせによる倍率の変化については、仕様欄や取り扱い説明書にて記載がされているので、目的の倍率に対応しているかをチェックしてみてください。なかには、小さな補助レンズの搭載により、さらに高倍率で対象物を見られるモデルもあります。

精密作業にはライト付きを

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精密な作業がメインでヘッドルーペを使う方は、ライト付きのモデルがおすすめです。精密な作業をするときは、対象物と顔が近くなりやすく、明るさが遮られやすいもの。ライト付きのヘッドルーペだと、どのような状況でも対象物が明るく照らされるので、快適に作業を行えます。

ヘッドルーペのライトは、電池式と充電式の2種類があります。電池式は、乾電池などの搭載により、比較的重たくなる傾向にあるため、長時間の作業でライトを使う方は、充電式のタイプがおすすめです。

長時間の作業なら軽量なモノがおすすめ

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長時間の作業をする際は、重たいモノよりも軽量なモノのほうが、頭・首・肩などへの負担が少なくなるのでおすすめです。軽量なヘッドルーペは、100g以下の重量で提供されているため、製品選びの目安にしてみてください。

また、ヘッドルーペには、メガネ型とヘッドバンド型で併用できるモデルが提供されています。ヘッドバンド型のほうが、軽量かつ快適に使える傾向にあるので、仕様をよく確認してみましょう。

レンズのタイプにも注目

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レンズは、製品によってガラスレンズを採用しているモノと、プラスチックレンズを採用しているモノがあります。

ガラスレンズは、表面に硬さがあり、キズがつきにくいので、長期間愛用したい方におすすめです。ただし、落とすと割れてしまう危険性があります。プラスチックレンズは、ガラスレンズに比べて劣化しやすいものの、軽量性がよく、割れにくいのが特徴です。

また、装着しているレンズを上げ下げして、取り外すことなく倍率を変更できるモノもあります。レンズを外すことなく、肉眼で対象物を見たり、倍率を変更したりできて便利です。

メガネ併用タイプだと便利

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普段からメガネを装着している方で、ヘッドルーペを使う場合は、メガネ併用タイプを用いるのがおすすめです。メガネ併用タイプは、ヘッドルーペのレンズと顔までの距離が確保されているため、メガネをかけたままでも装着できます。

メガネに対応していないヘッドルーペだと、ヘッドルーペを使用するたびにメガネを外したりかけたりする必要があるので、手間がかかってしまいます。

ヘッドルーペのおすすめ

オーム電機(OHM) L-ZOOMエルズーム 精密作業用ヘッドルーペ RP-HDL1 08-0784

オーム電機(OHM) L-ZOOMエルズーム 精密作業用ヘッドルーペ RP-HDL1 08-0784

用途に応じて、3つのレンズを使い分けられるヘッドルーペです。レンズ倍率は、約1.7倍・2倍・2.5倍の3種類を付属。精密な作業をするときは高倍率を、小さな文字を読むときは低倍率を使うなど、使い分けが可能です。

レンズ交換は、パチンと差し込むだけの簡単操作なのも嬉しいポイント。使用していないレンズは、付属の収納ケースに入れて保管できます。また、ヘッドルーペのレンズは、目と距離があり、メガネをかけたままでも装着が可能です。

バンドは、長さ調整できる仕組みで、頭をしっかりとホールドします。レンズを除く本体の質量は約56g、レンズの重さは19gで軽量性に優れています。

シンワ測定 ルーペ 1.2~3.5倍 LEDライト付 W-5 75737

シンワ測定 ルーペ 1.2~3.5倍 LEDライト付 W-5 75737

普段メガネをかけている方におすすめの、メガネ対応ヘッドルーペです。本体は、読書や細かい作業、精密部品の検査におすすめ。1.2倍・1.8倍・2.5倍・3.5倍のレンズ倍率に対応し、幅広い用途で活躍します。

レンズは、2枚装着できる仕組みで、組み合わせ次第で高倍率の調整が可能です。頭への固定は、長さ調整ができるヘッドバンドタイプのため、ぴったりとフィット。バンドは角度調整ネジを搭載し、お好みの角度に固定できます。

レンズの上部にはLEDライトを搭載し、高い視認性を発揮。電源は、単4乾電池2本を使用します。

シンワ測定 双眼ヘッドルーペ W-4 2.2・3.3倍 75735

シンワ測定 双眼ヘッドルーペ W-4 2.2・3.3倍 75735

ヘッドルーペを装着したままでも倍率の切り替えができるモデルです。本製品は、レンズの2層構造で、内側に配置されたレンズを操作することにより、倍率の切り替えが可能。レンズの取り外す手間をなくして、倍率を切り替えたい方におすすめです。

レンズ倍率は、2.2倍と3.3倍の切り替えが可能。用途は、読書や検査、模型製作などと幅広く対応します。レンズの素材はプラスチック製を採用。落としても割れにくく、軽量性の向上にも寄与しています。

頭を固定するヘッドバンドは、角度調整用のネジとバックルにより、頭にぴったりとフィット。本体は、メガネをかけたままでも装着でき、使い勝手に優れています。

フェニックス(Phoenix) ヘッドルーペ

フェニックス(Phoenix) ヘッドルーペ

ジュエリー鑑定、校正、校閲用に設計された小型のヘッドルーペです。レンズ直径は約4.2cm、本体重量は約27gとコンパクトかつ軽量。頭に負担がかかりにくいため、長時間の作業におすすめです。レンズの倍率は15倍と高く、宝石や時計などをチェックするのに適しています。

本体は、LEDライト付きで、暗所での作業も安心。電源は、CR1620のコイン電池2枚を必要とします。ヘッドルーペを使わないときは、すぐにおでこに移動させられるので便利。価格も比較的リーズナブルで、ヘッドルーペをお試しで導入してみたい方にもぴったりです。

ゴッドハンド(GodHand) すっきりセンターみえルーペ GH-CT-LP

ゴッドハンド(GodHand) すっきりセンターみえルーペ GH-CT-LP

視界がすっきりと見えやすいヘッドルーペです。レンズは仕切りのない1枚仕様で、視界が良好。歪みが少なく、快適に作業を行えます。レンズの倍率は約1.6倍のスペック。焦点距離が5~40cmと広く、作業中に対象物を動かしても、焦点が合いやすい設計です。

また、焦点距離が広いことで、レンズから目を離したときの違和感を軽減。レンズとヘッドバンドをつなぐアームは、2個所の可動部分があり、見えやすい角度に調整できます。本体はヘッドバンド型を採用し、頭のフィット感が高いのも特徴です。

SUNJOYCO ヘッドバンド拡大鏡

SUNJOYCO ヘッドバンド拡大鏡

交換レンズが5枚付属した、幅広い用途で使えるヘッドルーペです。レンズは1.0倍~3.5倍のレンズを付属。2つのレンズスロットを配置し、組み合わせを変えることでさまざまな倍率に対応します。また、補助の8倍ラウンドレンズを搭載し、最大14倍の倍率で対象物を確認できます。

本体は、LEDライトを搭載し、暗い場所での作業にも対応。明るい照明と柔らかい照明を切り替えられるほか、角度調整も可能で、作業シーンに応じた使い方ができます。電源はUSB充電式で、エコに使えるのもポイント。フル充電したあとは、4~8時間点灯できます。

ウェーブ(Wave) HGワイヤーバンド式ヘッドルーペ HT-069

ウェーブ(Wave) HGワイヤーバンド式ヘッドルーペ HT-069

長時間の作業におすすめの、本体重量がわずか約65gのヘッドルーペです。軽量性に優れているため、長時間作業していても頭や首が疲れにくい設計。ヘッドバンド型で、使用時のフィット感に優れています。また、ヘッドバンド部がワイヤー仕様で、通気性に優れているのもポイントです。

レンズは、約2.5倍と約1.75倍の2種類を付属。作業内容に合わせて使い分けが可能です。レンズはフチなしかつ、非球面タイプで、クリアな視界が得られます。レンズと額当て部の間にあるアームは、動かして角度をつけられる設計。バンドを装着したまま、一時的に遠くを見るときに便利です。

本体は、額当てからレンズまでの距離が確保されており、メガネの上から着用が可能。高品質な日本製のモデルで、安心感もあります。

LEDGLE ヘッドルーペ

LEDGLE ヘッドルーペ

本体重量が、わずか約63gと軽量なヘッドルーペです。本製品は、メガネ型とヘッドバンド型の両方に対応。短時間で手軽に使いたい場合はメガネ型を、長時間使用する場合はヘッドバンド型にするなど、用途に応じた使い方ができます。

レンズは、1.0倍・1.5倍・2.0倍・2.5倍・3.5倍の5枚を付属。精密な作業から読書まで、幅広い用途に対応します。本体は、USB充電式のLEDライトを搭載しているのも特徴。強い光と弱い光の2種類を使い分けられます。充電にかかる時間は1時間と短いのもポイントです。

レンズおよびLEDライトは、角度調整が可能。使いたい位置に合わせて設定を変えることで、快適な作業を実現します。

oenbopo ヘッドルーペ

oenbopo ヘッドルーペ

レンズおよびLEDの角度を調整できる、使い勝手のよいヘッドルーペです。用途は、読書やイラスト制作、パッチワークなどの細部をチェックするのにおすすめ。レンズは、1.0倍・1.5倍・2.0倍・2.5倍・3.5倍の5種類を付属し、用途に応じて使い分けられます。

本体は、2つの白色LEDを搭載。対象物を明るく照らせるので、薄暗い場所でも作業が可能です。レンズとLEDの角度を調整すれば、よりクリアな視界を確保できます。また、本体重量が軽く、疲れにくいのも嬉しいポイントです。

本体は、メガネ型とヘッドバンド型の両方に対応。メガネのツルが簡単に着脱できる仕組みで、長時間の作業の際には、安定感のあるヘッドバンド型に切り替えられます。

池田レンズ 双眼ヘッドルーペ 1.8倍&3.3倍 ヘッドバンド式

池田レンズ 双眼ヘッドルーペ 1.8倍&3.3倍 ヘッドバンド式

時計工具や手芸などにおすすめの、低倍率から中倍率まで対応したヘッドルーペです。本体は、外側に光学ガラスレンズを、内側にプラスチックレンズを採用したモデル。外側は1.8倍で、内側のレンズを使用すると3.3倍の倍率で視界を確保できます。

また、ヘッドバンド型で、装着時のフィット感が高いのも特徴。ヘッドバンドは合皮を採用し、頭の圧迫感を軽減します。ヘッドバンドとルーペの接続部はヒンジを搭載。上げ下げが可能で、一時的に肉眼で対象物を見るときに便利です。

シャルマン(CHARMANT) ダブルルーペ

シャルマン(CHARMANT) ダブルルーペ

日常のさまざまなシーンで使いやすい、特殊な形状をしたメガネ型ヘッドルーペです。手元を見るときは、視界を下げることで文字などを拡大。遠くを見るときは、視界を上げて、ルーペを通さずに見ることができます。ルーペ脱着の手間が省けるため、日常使いにおすすめです。

フレームの素材は、ポリアミド樹脂を採用。軽量性と弾力性がよく、長時間つけていても快適です。レンズの素材は、割れにくいアクリル樹脂を採用。両面に反射防止コートを施し、すっきりと見やすい設計です。レンズの拡大率は、1.62倍の性能を備えています。

本体の総重量は、約20.7gと軽量。長時間つけていても頭の負担が少なく済みます。フレームのカラーは、レッド・ブラック・クリアの3種類から選択が可能です。

ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) NEW ヘッドルーペ KHD-50N

ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) NEW ヘッドルーペ KHD-50N

高品質のレンズを搭載した製品を取り扱う人気メーカー、ケンコー・トキナーのヘッドルーペです。本製品は、1.2倍・1.8倍・2.5倍・3.5倍の合計4枚のレンズを付属。レンズ素材はアクリル樹脂製で、割れにくい設計です。

本体は、2灯の白色LEDを搭載し、暗い場所での作業にも対応。スイッチ操作でオンとオフを切り替えられます。ライトは上下に約60°、左右に約50°の角度調整が可能で、利用シーンに応じた使い方ができます。電源は、単4アルカリ電池2本が必要です。

本体は、サンバイザーのような形状で、両手を使った作業や、長時間の読書におすすめ。顔とレンズとの距離が広く、メガネの上からでも装着できます。