アケコンのレバーを廃した「レバーレスコントローラー」。方向入力もボタンで行うのが特徴で、レバー入力と比べて入力速度が速いなど多くのメリットがあることから、現在は使用するプロゲーマーの方も増えてきました。

そこで、今回はレバーレスコントローラーのおすすめをご紹介。選び方もあわせて解説しているので、初めて購入する方はもちろん、買い替えを検討している方もぜひチェックしてみてください。

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レバーレスコントローラーとは?

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レバーレスコントローラーとは、格闘ゲーム用コントローラーであるアケコンのレバー部分をボタンに置き換えたものです。アメリカのHit Box Arcade社が開発した「Hit Box」が有名。上・下・左・右の4方向を、独立したボタンで入力できます。

2010年頃には既に登場していましたが、当時はゲーマーのあいだで多少話題になったものの、そこまで人気はありませんでした。しかし、格闘ゲームのトッププレイヤーたちから有用性が見出されると、瞬く間に大ヒット。現在、さまざまなメーカーからレバーレスコントローラーが発売されています。

レバーレスコントローラーのメリット

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レバーレスコントローラーは「入力精度が高い」のが特徴です。レバー操作と比べて誤入力が少なく、意図しない斜め入力を防げるのが魅力。より正確なコマンド入力ができます。波動拳や昇竜拳が出ないといった、初心者の方にこそ実はおすすめです。

また、「コマンド入力が速い」のもポイント。レバー入力は前から後ろに入力をするときに、一度中央のニュートラルを経由する必要があります。しかし、ボタン入力ならば後ろボタンを押すだけなので、ニュートラルを介さないぶん、早く行動可能です。

ほかにも持ち運びやすいなどさまざまなメリットがありますが、1フレーム(1/60秒)の世界で競い合う格闘ゲームでは、入力精度や入力速度は特に重要。慣れるまでには練習が必要ですが、勝率を上げたい方はぜひ導入してみてください。

レバーレスコントローラーの選び方

PC・PS5など対応機種をチェック

レバーレスコントローラーを購入するときは、対応機種を必ずチェックするようにしましょう。PCから家庭用ゲーム機まで幅広く対応しているモノもあれば、PCのみ対応など機種が限定されているモノも少なくありません。

家庭用ゲーム機で使用することを想定している場合は、公式ライセンスを取得しているかどうかも重要です。非公認でもコンバーターを介すことで接続できる場合もありますが、システムソフトウェアアップデートにより、使えなくなってしまう恐れもあります。信頼性を重視するならば公式ライセンス品がおすすめです。

ボタンの数や配置をチェック

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アケコンを選ぶ際に重要なのがボタンの数や配置です。レバーレスコントローラーの場合、天面に上下左右の方向キー4ボタンと、アクション用8ボタンの合計12ボタンを搭載したモノがスタンダード。最近はボタンを増設したモデルも登場しています。

スト6のインパクトやパリィのように同時押しのアクションが多い場合、ボタン数が多いモデルならばワンボタンに設定できるので便利。確実に発動できます。ただし、ボタンが増えるぶん、誤入力のリスクが増えるので注意しましょう。

ボタン配置においては、大きく分けると2種類あります。アクションボタンの左端が一段下がった「ビュウリックス型」と、指の長さに合わせて山形に配置された「ノアール型」です。どちらが操作しやすいかは人によるので、好きな方を選んでみてください。

搭載されているボタンの種類や仕様をチェック

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レバーレスコントローラーのボタンは、操作性に直結する要素のひとつ。打鍵感はもちろん、入力精度や反応速度も異なります。ゲームセンターでも使用されている三和電子のボタンは反応がよく、推し心地が軽いのが魅力。交換も比較的簡単なので初心者の方にもおすすめです。

また、ゲーミングキーボードと同じメカニカルスイッチを採用したボタンもあります。耐久性が高いほか、ホットスワップ対応ならばスイッチを自由にカスタマイズすることが可能。入力感にこだわりたい方にぴったりです。

レバーレスコントローラーのおすすめ

ヒットボックスアーケード(Hit Box Arcade) HIT BOX

ヒットボックスアーケード(Hit Box Arcade) HIT BOX

ウメハラ選手やときど選手など、有名なプロゲーマーが使用している元祖レバーレスコントローラーです。信頼性が高い三和電子のボタンを採用。通常のアケコンはボタンサイズが30mmのところ、HIT BOX は24mmとやや小さめです。間隔も狭く、各ボタンに素早くアクセスできます。

PCをはじめ、PS4とNintendo Switchに対応しているのもポイント。別途Brook Wingman FGCアダプターを介することでPS5でも使用できます。

天面にはアクリルパネル、筐体にはスチールケースを採用するなど、高級感のあるデザインも魅力。底面には滑り止めが搭載されているのでテーブルはもちろん、膝の上に置いても安定したプレイができます。レバーレスコントローラーの入門用としてもおすすめです。

パンクワークショップ(PUNK WORKSHOP) ULTRA BOX

パンクワークショップ(PUNK WORKSHOP) ULTRA BOX

ULTRA BOXは競技シーンに向けて設計された格闘ゲーム用レバーレスコントローラーです。ボタンを右側に2つ追加した「Bタイプ」と、左右に1つずつ追加した「Dタイプ」をラインナップ。ボタン数の需要が高まったスト6用のコントローラーとしておすすめです。

ボタンには、格闘ゲーム用の高性能ボタン「PWS Blaze」を搭載しています。マイクロスイッチによって操作の応答性を速めているのが特徴。また、ソフトなタッチ感と高い静音性によって、長時間のプレイも快適です。

PCをはじめ、PS5・Switch・Xboxなどさまざまなハードウェアで使用可能。反対方向のボタンを同時押しした際の入力を変更できる「SOCDクリーナー設定」により、格闘ゲーム大会のレギュレーションにも対応できます。高性能なおすすめモデルです。

ヴィクトリクス(Victrix) VICTRIX PRO KO TBF-3001-05

ヴィクトリクス(Victrix) VICTRIX PRO KO TBF-3001-05

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プロ格闘ゲーマーのももち選手との共同開発によって生まれた、ハイエンド仕様のレバーレスコントローラー「Victrix Pro KO」。eスポーツのプロシーンを想定した作りで、ボタンには反応速度に優れたCherry MX Speed Silverスイッチが採用されています。

天面のアルミ製トッププレートは取り外し可能。各ボタンは自由に位置を変更できるほか、使わないボタンは筐体と同じ素材のカバーによって物理的に塞いでしまうこともできます。ボタン配置にこだわりたい方におすすめです。

また、本製品はPlayStation公式ライセンスを取得しているのもポイント。安心してPS5やPS4と接続できるほか、スイッチを切り替えればPCでも使用できます。初心者から上級者までおすすめのモデルです。

パンクワークショップ(PUNK WORKSHOP) PWS CB

パンクワークショップ(PUNK WORKSHOP) PWS CB

どっしりとした大型設計のレバーレスコントローラーです。マグネット式の脱着カバーを採用しており、開閉が容易。筐体内部に十分なスペースを有しているため、カスタマイズの自由度が高いのが魅力です。

ボタンには「PWS Blaze」が採用されています。格闘ゲームの競技シーンに向けて設計されており、高速入力はそのままに、長時間プレイでも指が疲れにくいようにソフトなタッチ感を実現。さらに静音性にも優れているため、ボイスチャット時や配信時でも音が気になりません。

PKBモデルは、応答速度が速いRaspberry Pi Pico GP2040-CEをベースとした「PKB 2040」を基盤に採用しています。対応機種はPCのみですが、そのぶんリーズナブルなのが特徴。PC専門で遊ぶ方におすすめです。

レイザー(Razer) Kitsune RZ06-05020100-R3A1

レイザー(Razer) Kitsune RZ06-05020100-R3A1

ゲーミングデバイスメーカーのRazerが開発した薄型レバーレスコントローラー「Razer Kitsune」。PlayStation公式ライセンスを取得しており、PS5とPCの両方で使用できます。信頼性と汎用性に優れているのが魅力です。

ボタンには「高速オプティカルスイッチ」を採用。ボタンを押してから認識されるまでのアクチュエーション距離を短くすることで、応答性を向上させています。フレーム単位で勝敗が分かれる格闘ゲームにぴったりのスイッチです。

スタイリッシュなブラックのほか、『STREET FIGHTER 6』とのコラボモデルとして春麗エディションとキャミーエディションをラインナップしているのもポイント。持ちキャラにしている方はあわせてチェックしてみてください。

ヴィクトリクス(Victrix) Victrix Pro FS-12 052-008-BTN

ヴィクトリクス(Victrix) Victrix Pro FS-12 052-008-BTN

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信頼性の高い三和電子パーツで設計されたレバーレスコントローラーです。ゲームセンターでも使用されているボタンで、入力速度や耐久性に優れているのが魅力。ボタン配置は、スト6やブレイブルーの筐体と同じビュウリックス型を採用しています。

ボディは、切れ目のない1枚のアルミニウムを加工して作られているのが特徴。見た目に高級感があるだけでなく、落下や衝撃に強いといったメリットがあります。

本体背面にはクイックアクセスパネルが搭載されており、筐体内部にスムーズにアクセスできるのもポイント。専用ドライバーを内部に格納できるのも便利です。カスタマイズやメンテナンスがしやすい製品を探している方はチェックしてみてください。

アミロ(VARMILO) FK2

アミロ(VARMILO) FK2

中国のメカニカルキーボードブランド「VARMILO」と、eスポーツ用のデバイスを扱う「ふもっふのおみせ」が共同開発を行ったレバーレスコントローラー。安価ながら現在の格闘ゲーム界隈で求められている要素が詰まったモデルです。

FK2はボタンに「ラピッドトリガー」が採用されているのが特徴。ボタンを押した瞬間に入力され、ボタンを離した瞬間に入力が切れるため、従来と比べてより素早い操作を可能としています。キーが認識されはじめる作動点も調整できます。

また、方向キーを同時押しした際の処理を柔軟に変更できるのも魅力。上下・左右の同時押しをそれぞれ個別に決められるため、今後大会のレギュレーションが変更されたとしても安心して使えます。価格も安いのでおすすめです。

Haute42 T16

Haute42 T16

ハイコスパな中華製レバーレスコントローラー。ボタン数は16個と多いのが特徴です。天板が広めに作られているので、多ボタンでも手をしっかりと置くことが可能。天板は薄めで、机置きと膝置きの両方に対応できます。

ボタンは通常のメカニカルスイッチと比べて高さが低い「ロープロファイルスイッチ」で、静音性に優れたKailh Choc V2の赤軸が採用されています。ホットスワップ対応ですが、現状互換性のあるモノが少ないため、スイッチを交換する際は注意が必要です。

低遅延のRaspberry pi pico GP2040-CEシステムを搭載しており、PC用の格闘ゲームをプレイするのにぴったり。安さ重視の方におすすめのレバーレスコントローラーです。

ジャンクフード(JunkFood Custom Arcades) SnackBox MICRO XL MG-SBMXL-AW

ジャンクフード(JunkFood Custom Arcades) SnackBox MICRO XL MG-SBMXL-AW

膝置きスタイルに合わせて設計されたレバーレスコントローラーです。小型タイプのMICROと比べて、MICRO XLは本体サイズを約1.5倍大きく、さらに重さも約2.2倍に増えています。底面にはEVA素材のマットが敷かれているので、膝の上でも安定したプレイが可能です。

ボタンには、Kailhのロープロファイルスイッチ「Amber」を採用しています。通常のロープロファイルスイッチが作動点1.5mmであるのと比較して0.5mm短いのが特徴。ボタンを押してから認識されまでが速いので、対戦格闘ゲームにぴったりの仕様です。

iOS・Androidの専用スマホアプリ「JF Connect」をダウンロードしてから、本体をBluetoothで接続することで各種設定が行えるのも魅力。ボタン設定やLED色の変更など、簡単にスマホ経由で変えられます。デザインもおしゃれなおすすめの製品です。