色の微調整が行え、正確に色味を再現することに長けている「カラーマネジメントモニター」。特に、作品作りの際、細部までこだわりたいクリエイターには必要です。さらに、長く使っていると色精度や色の階調に若干バラつきが出てくることもあるため、ハードウェアキャリブレーションを行えるモノが求められます。

そこで今回は、BenQから新発売された、AQCOLORシリーズのカラーマネジメントモニター「SW242Q」をご紹介。広色域や高い色精度を実現させるための工夫が施されており、SAKIDORI編集部のカメラマンも愛用しているハイスペックモデルです。

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色精度に対する並々ならぬこだわり。BenQの「AQCOLORシリーズ」モニターの魅力とは?

BenQの「AQCOLORシリーズ」とは、色精度に優れたプロクリエイター向けのモデルのこと。正確さを意味する「Accuracy」と「COLOR(色)」を組み合わせた造語です。

色精度に対して、非常にこだわりが強いBenQ。AQCOLORシリーズのモニターは、Display P3・DCI-P3・sRGB・Rec.709など、さまざまな規格の広い色域をカバーしています。

それだけでなく、プロが求める色味の正確さに対応するために、工場出荷時の個別キャリブレーションを行ったり、カラー認証を取得したりと、さまざまな工程をクリア。特に、色精度を決める要素に、手間暇を惜しみません。

キャリブレーションされた精度の高い機器で、モニターのガンマ補正・色温度調整・色域補正・ユニフォミティ(輝度/ムラ)補正を行っているのがポイント。AQCOLORシリーズのモニターには工場キャリブレーションレポートが付属し、業界基準の厳しい試験に合格していることが分かります。

AQCOLORシリーズの「カラーマネジメントモニター SW242Q」

AQCOLORシリーズならではの正確な色精度

BenQのAQCOLORシリーズから、2024年6月に発売された「カラーマネジメントモニター SW242Q」。色域はDisplay P3/DCI-P3が98%、Adobe RGBが99%、sRGBが100%をカバーしており、約10億7000万色を表現できると謳われています。

10bitカラーパネルを採用しているのに加え、16-bit 3D LUTに対応。平均ΔE≤1.5で正確に色再現を行います。ΔEとは、モニターに表示される2種類の色の違いを数値化するための測定基準のこと。本製品は、肉眼では色の違いを感じにくいのがポイントです。

また、CalMAN認証のほか、Pantone認証およびPantone SkinTone認証といった、国際的な色精度に関する規格を取得。1製品ずつ工場出荷前にキャリブレーションも行われているので、開封してからすぐに、再現度の高い色味で作業を行えます。

異なるカラーモードを並べて表示する「Gamut Duo機能」

SW242Qには、異なる色空間のモードを並べて表示できる「Gamut Duo機能」を搭載。表示できる色空間のモードは、Adobe RGB・sRGB・Rec.709・DCI-P3の4種類です。

さらに、ガンマ値や色温度、シャープネスなどを細かく調節でき、手軽に自分のイメージする色味に近づけられます。実際に撮影した写真と、色味調整をして仕上がった画像を並べてSW242Qで表示すると、違いが一目瞭然でした。プロが作品を編集する際にも役立てられます。

作業領域が広く美しい。WQXGAの24.1インチIPSパネルを採用

SW242Qはアスペクト比16:10のWQXGA(2560×1600)解像度パネルを採用しています。通常の16:9パネルより縦に11%作業領域が広く、一度により多くの情報を表示することが可能です。2K相当の解像度で、画像のディテールを鮮明に表示できます。

外見はコンパクトながら、写真2枚を並べた際も、十分な解像度を確保できるのがポイント。ズームイン・ズームアウトを使う機会も少なく、効率的に編集作業を行えました。

また、本製品にはIPSパネルを採用。視野角が178°と広いのに加え、見る角度による輝度や色変化が少ないのも魅力です。さらに、SW242Qには反射を軽減させ、環境光によって、モニターの色味に出てしまう影響を最小限に抑えた「ファインコートパネル」を採用しています。

SAKIDORI編集部で、撮影した写真をモニターに映しながら行う「テザー撮影」で使ってみました。複数人がさまざまな角度からモニターを見る機会が多いため、便利に使えます。現場にいた人間からも「明るい場所で見ても映り込みがほぼ感じられなかった」「どの角度から見ても写真の色や輝度に、ほぼ差を感じなかった」などの声があがりました。

24p・25p・30pでのビデオ再生をサポート。HDR10にも対応し映画編集にも最適

SW242Qのビデオファイルフォーマットは24p・25p・30pに対応し、動画編集にもおすすめ。特に、24pはフィルム映画のような映像を撮影できるフォーマットで、映画編集にも向いています。

また、高輝度・高色域再現が特徴の「HDR10」に対応しており、階調を豊かに表現することが可能。SW242Qの色域の広さや解像度の高さを、存分に生かせるのが魅力です。白飛びや黒つぶれなどが発生しにくく、肉眼で見るようなきれいな映像を映し出せました。

SDIやHDMIのさまざまなデバイスとの互換性あり

SDIやHDMIデバイスとの互換性に優れているのもSW242Qのポイント。SDI信号をHDMI信号へ変換するためのコンバーターの小型化が進むにつれ、近年個人でのコンバーター利用が増えてきています。しかし、HDMIの規格によってはコンバーターとの相性が悪く、映像信号が壊れてしまう可能性もありました。

そこで、BenQではよく使われることの多いコンバーターをテストし、SW242Qに調整が加えられています。安定した非圧縮信号で、映像品質を維持したまま、編集作業を行うことが可能です。

ハードウェアキャリブレーションに対応。長期間正確な色味を求める方に

色精度に優れたモニターであっても、経年劣化で徐々に明るさや色味が若干変わっていってしまうもの。そこで、ハードウェアキャリブレーションが必要です。

ハードウェアキャリブレーションとは、市販のセンサーやモニターのカラーマネジメントソフトなどと組み合わせ、モニター内部の色表示を直接調整する方法のことを指します。

SW242Qは、ハードウェアキャリブレーションに対応するプロ仕様。別売りのキャリブレーターとキャリブレーションソフト「Palette Master Ultimate」を使えば、いつでも色味を調整できるようなります。

調整しながらであれば、色彩を重視するクリエイターでも長期間使い続けられるのがメリット。Palette Master Ultimateは使いやすいUIで、約7分と短時間でキャリブレーションを完了させられました。

「SW242Q」でより効率よく編集・デザインなどの作業を行うための便利な機能

最大90Wの給電が可能なUSB Type-Cポートを搭載

SW242Qは、ケーブル1本で映像の伝送・給電を行えるUSB Type-Cポートを搭載。HDMIなどで映像の伝送を行い、ACアダプタでパソコン本体に給電することを別で行う必要がなく、ケーブル1本で済みます。デスク周りをすっきりさせられるのがメリットです。

ほかにも、HDMI・DisplayPort・USB Type-B・USB 3.1ポートを備え、さまざまな接続方法を選択可能。高解像度での映像伝送ができるDisplayPortも備わっているのは、嬉しいポイントです。

高さ・ピポット・スイーベル・ティルト調節ができ適した角度・高さで快適に作業

SW242Qには、エルゴノミックデザインを採用。12cmの間での高さ調節、90°回転し縦画面にもできるピボット、奥と手前に30°のスイーベル、前後に-5~20°のティルトができ、適した角度や高さに微調整できます。

長時間編集作業を行うなかでは、姿勢も変えたいため、どんな姿勢を取っても作業をしやすい角度や高さにできるのは嬉しいポイント。テザー撮影でさまざまな場所にいる人物に写真を見せる際にも便利に使えました。

スタイリッシュなデザインとレザー調の台座もおしゃれ

SW242Qの台座部分は、高級感のあるレザー調でしっかりした作りなのもポイント。オールブラックのスタイリッシュな見た目で、カメラのバッテリーやマルチツールなど、カメラ周辺のアイテムを置いておくのにも便利です。

シックな部屋のインテリアにもなじむデザインで、SAKIDORI編集部カメラマンからも好評でした。また、レザー調でありながら、傷がつきにくいスムースな質感で、ほどよいツヤ感があるのも魅力です。

製品情報

ベンキュー(BenQ) AQCOLORシリーズ カラーマネジメントモニター SW242Q

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