ピリッとした辛みと爽やかな香りが楽しめる「山椒」。最近では料理だけでなく、スイーツの材料としても注目されている食材です。山椒にはさまざまな品種や商品タイプがあり、どれを選んだらよいか迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、山椒のおすすめをご紹介。山椒の魅力や選び方のポイントも解説します。用途に合った山椒を見つけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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山椒の魅力とは?
山椒は、日本原産のミカン科の落葉低木です。しびれるような刺激的な辛みと独特の香りが特徴。国外でも「ジャパニーズペッパー」として知られるようになり、ジェラートやチョコレートのフレーバーとして活用される例も増えています。食用だけでなく、漢方薬のひとつとして使われることがあるのもポイントです。
山椒は、季節ごとに使われる部分が変わります。和食の彩りとして添えられることが多い「木の芽」は、主に山椒の若葉を使ったモノ。初夏から秋にかけて収穫できる実は、色味や味わいが少しずつ異なるのも魅力です。
山椒の選び方
加工タイプから選ぶ
粉末タイプ
山椒を手間なく使いたい方には、粉末タイプの商品が適しています。粉末タイプは封を開けるだけで使えるため、気軽に一味プラスしたいときにぴったり。市販のタレや総菜にひとかけして味に変化をつけるのにもおすすめです。
粉末タイプのなかでも、石臼で丁寧に挽いたモノは、熱による影響が少ないので香り豊かに仕上がるのがメリット。注文を受けてから挽く商品なら、より山椒らしい風味が楽しめます。ミル付きのモノなら、挽きたての風味が味わえるので試してみてください。
乾燥ホールタイプ
乾燥ホールタイプは、山椒を砕かずに丸ごと使ったモノです。調理の最初に油と一緒に炒めて香りを移したり、煮込み料理など長時間加熱したりする場合に適したタイプ。粒の形が残るので、出来上がりのインパクトも大きいといわれています。
乾燥ホールタイプは、使う直前にミルなどで挽いて使うのがおすすめです。ただ、山椒は粉状にしにくいスパイスといわれています。ミルのほかに、すり鉢とすりこぎを使うとより細かい粉状にでき、香りもよくなるのでチェックしてみてください。
生山椒
生の山椒は旬が短く、初夏の風物詩ともいえる山椒。5月下旬から6月上旬の限られた時期のみ販売されるモノもあり、ほかのタイプよりも手に入りにくい商品です。佃煮や煮物など、より香り豊かに仕上げたい場合にぴったり。運よく手に入った場合は、爽やかな香りを存分に味わってみてください。
生の山椒はそのままでは日持ちが短いため、湯通ししてから冷凍するのがおすすめ。旬の味わいを長く楽しめます。下処理の手間が気にならない方、限られた時期しか味わえない貴重な味を堪能したい方はチェックしてみてください。
冷凍タイプ
冷凍タイプは、山椒を収穫してすぐに急速冷凍したモノです。枝など実以外の部分も付いているので、自分で取り除いて下処理をする必要があります。下処理は、枝や軸を取り除いてたっぷりのお湯で塩ゆでし、指でつぶせるようになるまで加熱。ザルにあけた後、水を替えながら30分~1時間程度さらしてあく抜きします。
冷凍タイプのなかには、実山椒をあらかじめ下ゆで・あく抜きして冷凍したモノも。本来収穫時期しか食べられない生の山椒に近い味わいが楽しめる一方で、下処理の手間を大幅に省けます。旬の風味を手軽に味わいたい方は、下処理してから冷凍した山椒を探してみてください。
水煮・佃煮タイプ
水煮タイプは、収穫した山椒を下ゆでして煮汁ごとパッキングした商品です。水煮なので、下処理せずにすぐ料理に使えるので便利。料理を作るときに煮汁も一緒に入れると、山椒の香りがより楽しめます。
しょうゆなどの調味料で味付けされた佃煮タイプもおすすめです。ご飯と一緒に食べるほか、料理のアクセントとしても重宝します。オリジナルの調味料にこだわったモノもあるため、山椒をおかずのひとつとして食べてみたい方はチェックしてみてください。
産地や品種から選ぶ
和歌山県産「ぶどう山椒」
ぶどう山椒は、実が大粒で、ぶどうの房のように育つことから名付けられた品種です。ほかの品種よりも果皮が厚く、しっかりとした実ができることが特徴。食べ応えがある食感と、山椒らしい風味が存分に楽しめる一品です。
和歌山県は、国内有数の山椒の産地とされています。なかでも、有田川流域に位置する有田川町が山椒栽培の中心地。地域の生産者が生産組合を結成し、品質管理や技術の向上に取り組んでいます。高品質な山椒を選びたい方は、和歌山県産のぶどう山椒を選んでみてください。
兵庫県産「朝倉山椒」
朝倉山椒は、フルーティーな香りとまろやかな味わいが特徴の品種。ほかの品種よりも香り成分の割合が多く、かんきつを思わせる香りのもととなる「リモネン」、ペパーミントのような爽やかな香りのもととなる「フェランドレン」を豊富に含んでいるとされています。
実が大粒でやわらかく、加工しやすいのも魅力。鮮やかな緑色の実も特徴的です。豊臣秀吉や徳川家康など、名だたる大名に献上された記録も残っています。山椒を香り重視で選びたい方、歴史ある一品を味わってみたい方におすすめです。
高知県産「仁淀川山椒」
ぶどう山椒のなかでも、高知県越知町で収穫される青い実を「仁淀川山椒」と呼んでいます。越知町は日本が誇る清流として有名な仁淀川流域にあり、温暖な気候にも恵まれた地域。地域で栽培される山椒は、あっさりとした味わいと清涼感のある香りが魅力です。
収穫は6月から7月にかけて行われ、当日中に種を取り除いて雑味が残らないように管理。年間を通して、美しい緑色の実山椒を出荷しています。山椒独特の風味が少し苦手な方、食べやすい山椒を探している方におすすめです。
岐阜県産「飛騨山椒」
飛騨山椒は、国内でも岐阜県奥飛騨温泉郷のみで栽培されている「高原山椒」のことです。香りや辛み、しびれる口当たりのバランスがよい品種。特に香りのよさに定評があり、かんきつ系のような爽やかで上品な香りが楽しめます。後味も程よく残り、料理の素材をより引き立てるのも強みです。
飛騨山椒は、一房ずつ手作業で丁寧に収穫しています。一度陰干しをしてから天日干しに切り替え。乾燥機は使わず、自然に任せてじっくりと乾燥させることで、山椒本来の風味を生かしています。生産地が限られている珍しい山椒を食べてみたい方は、チェックしてみてください。
中国産「花椒」
花椒は、主に中華料理で使われる刺激的な辛みが特徴の山椒です。原料となるのは中国原産の植物で、一般的な山椒とは違う品種の実を加工しています。熟して赤くなった実を乾燥させたモノで、より強い刺激と辛みが楽しめるのも魅力です。
花椒は、麻婆豆腐のような四川料理に使われることが多いスパイス。粉末状に加工されたモノは、実そのものを使ったホールタイプよりも刺激が控えめとされています。辛いモノや刺激の強いモノが好きな方、本格的な中華料理を作ってみたい方におすすめの山椒です。
山椒のおすすめ
やまつ辻田 石臼挽き朝倉粉山椒
朝倉山椒を石臼で丁寧に挽いた粉末タイプの商品。山間部の農家と契約栽培した山椒を使用しています。熱を加えずに挽くことで、山椒の色や香りを損なわないように配慮。使わないときは冷凍庫に入れておくと、香りを飛ばさずに保管できます。
山椒と塩を3:1の割合で混ぜた山椒塩にアレンジするのもおすすめです。肉料理や天ぷらと合わせるとおいしく食べられます。1パックあたり4gと使い切りやすい容量なのもポイントで、賞味期限は製造日から1年。山椒本来の味わいがより楽しめるモノを探している方は、チェックしてみてください。
・4g
・4g×2袋
樽の味 臼挽き粉山椒
和歌山県産ぶどう山椒をさらに厳選した「紀奥山椒」を使用した商品です。ぶどう山椒のなかでも、有田川町清水地区で収穫・選別されたモノが紀奥山椒とされています。生産地では「みどりのダイヤ」と呼ばれることもあり、豊かな風味と清涼感のあふれる上質な香りが特徴です。
風味豊かな本商品は定番のうなぎに加え、パスタやそうめんなど麺類との相性も良好。チャック付きのアルミ包装袋に入っていて保管にも便利です。容量は1袋あたり8g入りで、賞味期限は10ヵ月。より品質のよい山椒を選びたい方におすすめです。
山本勝之助商店 紀州香山椒 山椒粉
和歌山県産の高品質なぶどう山椒100%で作られた商品。注文が入ってから石臼で挽くので、香りや風味が存分に堪能できます。山椒本来の風味をキープするため、油分を含んだ種子を手作業で取り除いてから加工。手間暇かけて製造されています。
機械挽きのように均一な粒子にならず、さまざまな大きさの粒に挽けるのでより風味が増すのもポイント。カレーやみそ汁など、定番メニューの隠し味にもぴったりです。バニラアイスにかけると、大人向けのくせになる味わいが楽しめます。
容量は5g・10g入りのほか、0.2gずつ小分けされた豆袋タイプも。まとめて購入したい方にも、1回分ずつ個包装にされたモノを選びたい方にもおすすめです。石臼挽きの山椒ならではの味わいを楽しみたい方もチェックしてみてください。
・10g×1袋
・5g×3袋
ハウスギャバン GABANサンショウパウダー
山椒特有の香りや刺激的な味わいが楽しめる商品です。乾燥させた山椒の外皮を粉末状に加工したモノ。肉の下味や煮物の風味付け、ドレッシングなどさまざまな料理に使いやすい一品です。
ブランドを象徴するブルーを基調とした缶入り。業務用サイズの展開があり、コスパ重視の方におすすめです。スタンダードな味わいの山椒を探している方にも適しています。
・65g
・150g
ハウスギャバン グルメミル 高知県産 仁淀川山椒入
レモンを思わせる爽やかな香りが堪能できる仁淀川山椒を使った商品です。品種や産地を厳選し、本場ならではの味わいを自宅で楽しめる「プレミアムスパイス」というシリーズのひとつ。和食のほか、イタリア料理やフランス料理などにも幅広く使えます。
色味は黄緑色からうぐいす色をしており、鮮やかな見た目が特徴的。ミル付き容器で、使う直前に粉末状にできるので香りがより楽しめるのもポイントです。容量は1瓶あたり14g入り。挽きたての風味を手軽に味わいたい方におすすめです。
飛騨山椒 山椒粉
ミシュランガイドに掲載されている名店でも使用とうたわれている山椒。奥飛騨で収穫される高原山椒のなかでも、高度800m地点の一部地域で栽培された山椒のみを使用しています。香りが強く、料理の味わいを引き立てて食欲をそそる一品。程よい辛みとしびれも感じられます。
旬の山椒を思わせる鮮やかなグリーンの缶入りで、容量は1缶あたり5g入り。使わないときは、冷蔵庫保存がおすすめです。詰め替えパックも展開しており、長く使いたい方にも向いています。賞味期限は6ヵ月。産地指定の厳選された山椒を味わってみたい方に適しています。
ハウスギャバン 四川赤山椒ホール
中国四川省産の花椒を使用したホールタイプの山椒です。真っ赤に完熟した実のみを使っているのがポイント。国産の山椒よりも辛みが強く、濃厚な香りがあります。中国で「麻味(マーウェイ)」という言葉で表現される、刺激的でしびれるような辛みが楽しめるのも魅力です。
容量は、1袋あたり100g入り。賞味期限は製造から12ヵ月です。麻婆豆腐やよだれ鶏など、本格的な四川料理を作りたい方におすすめ。用途に合わせて使い分けたい方にもぴったりです。
ヤマタ大谷商店 和歌山県産 冷凍 山椒
収穫したての山椒を急速冷凍した商品。和歌山県産のぶどう山椒を使用しており、産地直送で届きます。軸や枝が付いたまま冷凍しているため、使いたい分だけを取り出して下処理してから使ってみてください。
本商品は香辛料として使ったり、佃煮やちりめん山椒の素材として活用したりするのがおすすめ。容量は1袋あたり100g入りで、お試しで使ってみたい方にぴったりです。新鮮な実山椒を1年中使いたい方、山椒の下処理から自分でやってみたい方はチェックしてみてください。
味通ネットワーク プレミアムグレード生冷凍 和歌山県産 実山椒
収穫したての山椒を下ゆで・あく抜きしてから冷凍した商品です。和歌山県産のぶどう山椒を使用。塩漬けではないので、塩抜きせずにすぐ使えるのが魅力です。枝はあらかじめ除去していますが、実の根元にある軸は少し残っています。
1袋あたり1kg入りの大容量で、香り豊かな山椒がたっぷり手に入るのもポイント。自家製の調味料を作ったり、しょうゆ煮や佃煮にアレンジしたりしてもおいしく食べられます。賞味期限は冷凍で1年。下処理不要の実山椒を探している方におすすめです。
・100g
・1kg
山本勝之助商店 山椒水煮
和歌山県産のぶどう山椒を煮汁ごと詰めた水煮タイプの商品。収穫したての青い果実を加工しており、山椒らしい辛みと風味豊かな味わいが楽しめます。軸も短く切られているので使いやすく、煮汁ごと料理に使えるのも強みです。
野菜や肉を使った煮物に入れるのもおすすめ。山椒のオイル漬けなども、下処理の手間を省いて作れます。シンプルながら高級感のあるパッケージで、贈り物にもぴったりの一品です。容量は1瓶あたり45g入り。手軽に使える水煮タイプを探している方に適しています。
小倉屋松柏 青実山椒佃煮
青い実山椒を白しょうゆで味付けした佃煮です。丹波産の山椒のみを使用しており、あっさりとした味わいに仕上げています。あらかじめ味付けされているので、そのままでご飯のお供にぴったり。刺身にのせて食べたり、ゆで野菜に和えたりしてもおいしく食べられます。
容量は1パックあたり100g入りで、50gずつ個包装されているのもポイント。食べる分だけ開封できるので、新鮮さをキープしながら楽しめます。賞味期限は3ヵ月で、冷凍保存も可能。やさしい風味の佃煮を選びたい方、小分け包装された山椒を探している方におすすめです。
ブンセン ぴりはりま 若摘み実山椒
食感がやわらかい若摘みの山椒だけを使った商品。兵庫県の播磨平野にある専用の農園で栽培された有機山椒を使用しているのが特徴です。独自の基準をクリアしたモノを「ぴりはりま」と呼んでいます。化学調味料・保存料・着色料も不使用です。
味付けには、3年の歳月をかけて開発した自社のオリジナル調味料「山椒ピューレ」を使用しています。山椒ピューレの原材料は国産の山椒のみ。かんきつ系の爽やかな香りと程よいしびれを生かしています。容量は1瓶あたり47g入り。独自の調味料で味付けした山椒づくしの佃煮を食べてみたい方におすすめです。
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山椒は、収穫時期が限られているスパイスです。しかし、収穫してすぐに冷凍したモノや乾燥させたモノなど、さまざまな商品があるため、1年中楽しめます。商品ごとに風味や使い勝手が違うため、用途や料理に合わせて適した山椒を選ぶのがコツです。より手軽に使える商品もあるので、特色を見比べながら選んでみてください。