キャンプなどのアウトドアイベントで重宝する「インバーター発電機」。家庭で使っているホットプレートやIH炊飯器などの電化製品を、野外でも使えるのがメリットです。また、万が一の際には非常用電源としても利用できます。

今回は、インバーター発電機のおすすめモデルをご紹介。あわせて選び方もわかりやすく解説するので、ニーズに応じた最適なインバーター発電機を選んでください。

インバーター発電機とは?

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さまざまなタイプの発電機のなかでも、家庭のコンセントと同様に最も高品質の電気を発電できるのがインバーター発電機です。インバーターの出力を示す単位はVA(ボルトアンペア)で表記されることが多く、機器や装置を動かすための総電力を表しています。

インバーター発電機は、まず交流で発電した後に直流へと変換し、その後インバーターという装置によって、再び交流に変換。直流から交流に変換する過程で、周波数を整えて出力を安定させます。

そのため、インバーター発電機は周波数や電圧の変動が少ない、質の高い電気を出力できるのがメリットです。なお、パソコンや液晶テレビ、IH炊飯器などマイコン制御の電化製品を出力が安定しない電気で使用すると、誤作動したり故障に至ったりする危険性があるので注意しておきましょう。

インバーター発電機の選び方

燃料の種類で選ぶ

ガソリン

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インバーター発電機で主流なのが、ガソリンを燃料とするモデル。大量の電気を作り出せるのが最大のメリットです。しかも、10時間ほどの長時間運転ができます。

しかし、自動車用の無鉛ガソリンを使用するため、取り扱いには細心の注意が必要です。ガソリンを入れる容器は、消防法令により規格が定められているので、容器購入時には確認してください。なお、灯油用ポリタンクにガソリンを入れることは、危険であるとともに、法律違反となるため、注意が必要です。

また、ガソリンはガスに比べて、品質が劣化しやすいデメリットがあるため、長期間使わない時は、発電機からガソリンを抜いておく必要があります。

ガス

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ガスはガソリンと比べて、取り扱いやすく安全な燃料です。主として、出力1000VAほどの小出力発電機で使用されています。入手しやすいことに加えて、長期間の保管ができるのがメリットです。また、インバーター発電機に装填する時に、手が汚れることもありません。ただし、ガソリン式と比べて出力が弱く、長時間連続運転できないのがデメリットです。

多くの発電機では、カセットコンロで用いられているカセットガスボンベを2本使用するのが一般的です。ただし、最低使用温度が5〜10℃と高めなので、寒い時期のアウトドアでは使えない恐れもあります。この点は考慮しておきましょう。

また、カセットガスボンベのほかに、LPガスボンベを使う発電機もラインナップしています。原料にプロパンガスを使用しており、-10℃程度でも使用可能です。寒冷地でインバーターの使用を考えている場合は、LPガスボンベ対応のモデルも考慮に入れましょう。

起動電力と消費電力で選ぶ

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電化製品のなかには、通常運転時の消費電力と比べて、起動時に多くの電力を消費するモノがあります。起動時に消費される電力が消費電力の何倍になるかによって、電化製品はグループ分けされます。

ノートパソコンや小型電気ポットは「1倍」のグループ。起動電力は消費電力とほぼ変わりません。「1.1〜2倍」グループにはドライヤーやミキサー・扇風機などが含まれます。小型クーラーや冷蔵庫などは「2.1〜5倍」。アウトドアでも使用される小型冷蔵庫は、起動時に約4倍の電力が必要となります。

したがって、発電機を選ぶ時に大切なのが使う用途に合った出力です。出力が電化製品の消費電力を上回っていても、起動電力に達していないと、使用できないことがあります。そのため、必ず電化製品の起動電力をチェックした上で、出力に余裕のあるモデルを選ぶと安心です。

持ち運び安さで選ぶ

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インバーター発電機は、1000VA前後の小出力モデルでも重量は20kg前後です。サイズは幅・奥行き・高さが40cmほど。出力2000VA以上の発電機では30kgを超えてきます。

多くの発電機は簡単に持ち運べるように、大型タイヤやハンドルを備えています。なかには、折りたたみ式ハンドルを伸ばすことにより、キャリーバッグのように移動できるモデルもラインナップされています。アウトドアで発電機を使用するなら、駐車場からキャンプサイトまで持ち運びしやすいモデルかどうかもチェックしておきましょう。

インバーター発電機のおすすめメーカー

ヤマハ(YAMAHA)

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オートバイなどのエンジン開発で培った高い技術力を背景に、発電機でも人気を博しているメーカーです。インバーター発電機は、900〜5500VAという幅広い定格出力のモデルがラインナップしています。

ヤマハ発電機の特徴は、静音性が高く、コンパクトなモデルが多い点。また、コントロールパネルとリコイルスターターを同一面に配置したことにより、操作性に優れたモデルが揃っているのもメリットです。

ホンダ(HONDA)

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インバーター発電機のなかでも、ヤマハと並んで人気のメーカーがホンダです。1998年には、世界で初めて携帯発電機に「正弦波インバーター」を搭載。以来、周波数が安定した良質な電気を供給できる発電機をリリースしています。

ホンダのインバーター発電機は、基本性能が充実しているのがポイントです。負荷に応じてエンジン回転数をコントロールすることにより、連続運転時間を大幅に向上させる「エコスロットル」や、エンジンオイルが規定量以下になると、エンジンを保護するために自動停止する「オイルアラート」などの機能を搭載しています。

デンヨー(Denyo)

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1948年創業のデンヨーは、エンジン発電機・エンジン溶接機で国内シェア50%を超えている大手メーカーです。1959年には日本初となる高速エンジン溶接機をリリースし、1961年からエンジン発電機の生産を開始しています。

携帯・小型発電機は、ガソリン・ガス・ディーゼルを燃料とするモデルのほか、LPガスボンベを燃料とする発電機をリリースしているのもポイントです。

発電機のおすすめ

ヤマハ(YAMAHA) インバーター発電機 EF2500i

ヤマハ(YAMAHA) インバーター発電機 EF2500i

2500VAと大出力なヤマハのガソリン式インバーター発電機。大電流30A交流コンセントを1つ、15A用を2つ、合計3つのコンセントを備えており、同時に多くの電化製品に出力できます。タンク容量は9.0Lで、エンジン回転数を下げた1/4負荷時には最大約13.2時間の長時間運転ができるのがメリットです。

サイズは幅48×奥行き39×高さ42cm、大出力モデルとしてはコンパクト。燃料を含まない乾燥重量は同クラス内最軽量レベルの29kgであり、男性なら一人でも持ち運べます。ブラシレス仕様なのでカーボンブラシ交換が必要なく、メンテナンス性も良好。多くの電化製品を同時に使いたい方におすすめのインバーター発電機です。

ヤマハ(YAMAHA) 防音型インバーター発電機 EF1600iS

ヤマハ(YAMAHA) 防音型インバーター発電機 EF1600iS

定格出力1600VAと大出力ながら、乾燥重量20kgの軽量化を実現した、ヤマハのガソリン式インバーター発電機です。幅49×奥行き28×高さ44cmとコンパクトなので、クルマに載せても邪魔になりにくいのがメリット。ボディ上部には2人で握れる大型ハンドルを備えており、持ち運びも簡単です。

本モデルの魅力は、静音性の高さ。消音構造を改善した新設計マフラーを搭載することにより、1/4負荷時には51.5dBA、定格負荷時でも61dBAと、騒音をなるべく抑えています。

燃料タンクは4.2Lで、新開発のエンジンを搭載しているため、1/4負荷時には10.5時間の長時間運転が可能。また、過負荷警告ランプ付き電子ブレーカー、オイル警告ランプを搭載するなど、基本機能も充実したおすすめのインバーター発電機です。

ヤマハ(YAMAHA) 防音型インバーター発電機 EF900iSGB

ヤマハ(YAMAHA) 防音型インバーター発電機 EF900iSGB

幅40×奥行き33×高さ39cmとコンパクトな、ヤマハのインバーター発電機です。収納性が優れていることに加え、乾燥重量は22kgと比較的持ち運びしやすい重量なのがメリットです。定格出力は850VAで、交流コンセントを2系統、そして12Vの直流出力端子を備えています。

また、燃料にはカセットガスボンベを使用するため、入手・保管しやすいのもポイント。ボンベ2缶を使った際の定格連続運転時間は約1時間です。オートキャンプ用の発電機としておすすめします。

ホンダ(Honda) インバーター発電機 EU26i

ホンダ(Honda) インバーター発電機 EU26i

定格出力2600VAという大出力を誇る、ハンディタイプインバーターのハイエンドモデルです。電化製品の利用に十分な出力を備えているため、アウトドアレジャーはもちろん、災害時の非常用電源としても利用できます。マグネシウム製フレームや樹脂ボディーを採用したことにより、大出力発電機ながら乾燥質量約35kgという軽量化を果たしています。キャリーハンドル・大径タイヤを備えているため、持ち運びも比較的簡単です。

コンセントは、最大15Aの単相100Vを2つ、最大30Aの単相100V1つ、さらに12Vバッテリー充電専用の直流コンセントを1つ備えています。幅広い電化製品に対応できるのがメリットです。

ガソリンタンク容量は5.9Lと大容量。負荷に応じて回転数を制御するエコスロットル機能を搭載しており、最大約7.7時間の運転ができます。防音も施された、おすすめの大出力インバーター発電機です。

ホンダ(Honda) インバーター発電機 EU16iT1 JN3

ホンダ(Honda) インバーター発電機 EU16iT1 JN3

ホンダで人気の高い、ガソリン式インバーター発電機です。定格出力は、キャンプやアウトドアで充分な1600VA。乾燥重量20.7kgと軽量なのもポイントです。燃料タンク容量は3.6L。エコスロットル作動時には最大約8.1時間の長時間運転ができます。定格負荷時は約3.4時間です。

コントロールパネルをボディ側面に集約してあるため、安定性が高いのがメリット。ケーブルを引っ張っても、倒れにくい工夫が施されています。

ホンダ(Honda) インバーター発電機 エネポ EU9iGB

ホンダ(Honda) インバーター発電機 エネポ EU9iGB

初心者におすすめしたいホンダのインバーター発電機です。定格出力は900VAを備えており、カセットコンロで使用するカセットガスボンベを使って発電できます。燃料を調達しやすいのがメリットです。

乾燥質量19.5kgで、本体には折りたたみ式ハンドルとキャスターがついており、キャリーバッグを引くように持ち運びできます。定格負荷時の連続運転可能時間は約1.1時間。1/4負荷のエコスロットル作動時は約2.2時間使用できます。

また、操作の手順がボディに大きな数字で表示されているので、操作を迷うことがないのもポイント。カセットボンベを2本差し込んだら、レバーで押さえて固定するだけと、装填も簡単です。操作性・携行性が優れているのがメリットなので、初心者やオートキャンプで簡単に使える発電機を探している方におすすめのモデルです。

デンヨー(Denyo) ポータブルガスエンジン発電機 GE-2200P2

デンヨー(Denyo) ポータブルガスエンジン発電機 GE-2200P2

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LPガスボンベを接続して使用する、デンヨーのインバーター発電機。乾燥重量は56kgで、2200VAの大出力モデルです。カセットガスボンベを使う発電機と違って-10℃という低温下でも使えるため、冬でも安心です。

消費電力に応じてエンジン回転数を制御する、エコノミーコントロール機能を搭載しており、低燃費なのがメリット。10kgのLPガスボンベを使用した場合、最大約20時間の連続運転ができます。災害時の非常用電源としても安心のインバーター発電機です。

工進(Koshin) インバーター発電機 GV-9i

工進(Koshin) インバーター発電機 GV-9i

ガソリンを燃料とする、出力900VAのインバーター発電機です。燃料タンク容量は2.6L。エコモードで使用すれば、最大約7.9時間の連続運転が可能です。

サイズは幅45×奥行き40×高さ25cmとコンパクト。しかも14kgと、インバーター発電機としては超軽量です。運転音は、一般的な会話と同レベルの58〜65dBA。価格も5万円前後とリーズナブルなインバーター発電機です。