古くから日本人の生活になじんできた伝統的なアイテム「手ぬぐい」。現代でも、身体を拭いたりモノを包んだりするときに活用されています。デザインで選ぶことが多い手ぬぐいですが、製法や素材によっても使用感が異なるので、自分が使いやすいモノを選ぶのが大切です。
そこで今回は、手ぬぐいのおすすめアイテムをご紹介します。加えて、手ぬぐいの選び方も解説するので、アイテム選びの参考にしてみてください。
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手ぬぐいとは?
手ぬぐいとは、身体を拭いたり汚れを拭ったりするときに使う布のことを指します。その歴史は古く、奈良時代から存在していたという説もあるほど。やがて江戸時代になると、綿花栽培が盛んになり、生活に欠かせないアイテムとして人々の間に浸透しました。
水や汚れを拭う使い方だけでなく、帽子のように頭に巻いたり、包帯のように応急処置に使用したりと、さまざまな用途で使われています。
また、縦と横の糸を交互に織る「平織り」で作られている手ぬぐいは、薄くて持ち運びしやすく、丈夫なのが特徴です。さらに、速乾性に優れているため、衛生的に使えます。
繰り返し使うことで柔らかくなっていき、ソフトな手触りになるのもポイント。使いながら育てる楽しみがあるのも、手ぬぐいのメリットです。
手ぬぐいの選び方
染め方による違いをチェック
色落ちしにくく耐久性がある「捺染」
捺染は、1色ごとに型を用意し、スキージーと呼ばれる木のヘラで布に色を付ける染め方。その後に加熱して、色を固定させます。
捺染の特徴は、複雑な模様や色合いを作りやすく、美しい絵柄を表現できること。手ぬぐいのソフトな手触りを保ったまま、キレイに染め上げるのが魅力です。また、裏面には色がはっきりと出ないので、表裏の色の違いが楽しめます。
さらに、色落ちしにくいため、キレイな状態を長期間キープしやすいのもメリットです。長く使える手ぬぐいが欲しい場合に向いています。
独特の風合いを楽しめる「注染」
捺染と並ぶ一般的な手ぬぐいの染め方として、注染が挙げられます。注染とは、重ねた布の上から染料を注ぎこんで、色を付ける方法のこと。白く残したい部分には、防染糊と呼ばれるのりを付けて作業を行います。
注染は、20~30枚を一気に染めあげることができ、大量生産が可能です。また、ボカシやグラデーションを作るなど、手ぬぐいらしい独特の風合いを表現できます。裏と表が同様に染まり、同じ絵柄になるのも特徴です。
ほかに、繰り返し使用することで色が抜けていくため、表情の変化が楽しめます。なお、洗濯するときは、色移りに注意してメンテナンスしましょう。
生地の種類で選ぶ
目が細かく肌触りのよい「特岡・岡生地」
手触りに優れた製品が欲しい場合は、特岡・岡生地を使用したモノが適しています。
岡生地は、細い糸を高密度で織り上げており、目が細かいのが特徴。なめらかでしっとりとした肌触りに仕上がります。また、色が美しく染まるので、グラデーションや細かい柄などを表現したい場合におすすめです。
岡生地よりも糸の密度が高いモノは特岡生地と呼ばれます。手触りがよく厚みがあるため、高級な手ぬぐいにも使用される生地です。
通気性や吸水性に優れた「総理・文生地」
特岡・岡生地よりも太い糸で織られた生地が総理生地です。別名、文生地とも呼ばれます。
総理・文生地のメリットは、厚みがあり、吸水性・通気性に優れている点です。そのため、ハンカチやタオル代わりに手ぬぐいを使いたいときに向いています。また、ザラッとした独特の手触りも特徴です。
なお、糸がざっくりと織られているため、グラデーションや細かい柄の表現には不向きだといわれています。繊細な絵柄を楽しむよりも、カジュアルにデイリーユースできるアイテムを探している場合におすすめです。
模様に込められている意味をチェック
手ぬぐいに描かれることが多い伝統的な和柄には、特別な意味が込められていることがあります。そのため、模様の意味を考えて、デザインをセレクトするのもおすすめです。とくに、手ぬぐいをプレゼントするときは、あらかじめ模様の意味をチェックしておきましょう。
たとえば、正六角形の幾何学文様が美しい麻の葉は、麻の成長スピードが早いことから「子供の健やかな成長」という意味が込められています。
ほかに、矢の羽根部分をくり返し描いた矢絣(やがすり)は、一度放った矢が戻ってこないことから「出戻らない」という意味です。模様に込められている意味を知り、より深く手ぬぐいの文化を楽しんでみてください。
手ぬぐいのおすすめブランド
かまわぬ
1990年に創業した、注染で仕上げた手ぬぐいや和雑貨を販売している会社です。手ぬぐいと和雑貨は伝統的な絵柄からモダンなデザインまで、400種以上の柄をラインナップ。ブランドオリジナルデザインや、季節限定の絵柄も取り扱っています。
会社名は、鎌 +◯(輪)+ ぬを合わせて「かまわぬ」と読ませるなぞなぞが由来です。自分よりも弱き者を助ける、江戸町人の心意気を表した言葉を冠しています。
永楽屋
元和元年の創業から400年以上の歴史を持つ、風呂敷や手ぬぐいなどを取り扱っている専門店です。ほかに、ハンカチ・帆布カバン・マスクなども販売しています。
手ぬぐいは伝統的な絵柄だけでなく、カジュアルにデイリーユースできる絵柄もラインナップ。さらに、アーティスト・芸能人・人気キャラクターとコラボレーションしたアイテムも揃えています。
自分で使うのはもちろん、お土産やプレゼントにもおすすめのブランドです。
にじゆら
注染で仕上げた手ぬぐいを取り扱う、大阪・堺発祥のブランド。「にじゆら」という名前は、注染の特徴である、にじみやゆらぎが由来です。職人の手で染められた手ぬぐいは、1枚ずつ絵柄の現れ方が微妙に異なり、独特の味わいが楽しめます。
また、幸さらしと呼ばれる生地を使用しているのもポイント。目がしっかりと詰まっているので手触りがよく、色が美しく染まる生地です。
ほかに、さまざまな作家が手掛けた絵柄を使用しているのも特徴。ユニークなイラストや明るいカラーリングで、気分が上がるような製品を多く揃えています。ほかの人と被りにくいデザインのアイテムが欲しい場合にもおすすめです。
手ぬぐいのおすすめ
かまわぬ 投球手習帳 06703216
東京に拠点を置く手ぬぐいブランド、かまわぬが手掛けるアイテムです。チェンジアップ・スライダー・シンカーといった投球の技を描いたユニークなデザインが目を引きます。季節や性別を問わず使えるデザインです。
話のタネになるような見た目のため、野球観戦のお供に持っていくのもおすすめ。また、野球をプレイしている方や、野球観戦が好きな方に渡すプレゼントにも向いています。
吸水性と通気性に優れた綿100%のため、汗を拭うときにもぴったりです。サイズはスタンダードな約33×90cmで、幅広い用途で活躍します。
永楽屋 手ぬぐい HAPPINESS FROGS
永楽屋と壁画絵師の木村英輝氏がコラボレーションして作られた手ぬぐい。池に浮かぶ睡蓮の中を飛び回るカエルが描かれた印象的な絵柄に仕上がっています。見た目を重視して選びたい方におすすめです。
また、ブルーとゴールドのコントラストが美しく、存在感があるのもおすすめのポイント。サイズは約91×36cmで、綿100%で作られています。
にじゆら 夏の夜 てぬぐい TB16101
夜空に咲く大きな花火と、盆踊りを楽しむ人々を描いたキレイなデザインが魅力の手ぬぐい。注染で仕上げているため、美しいグラデーションと独特のにじみが表現されています。
また、華やかな絵柄なので、通常の使い方だけでなく、タペストリーとして部屋に飾るのもおすすめです。夏らしい見た目で、部屋の雰囲気をガラッと変えられます。
にじゆら 中秋の名月 てぬぐい
秋の夜空にぽっかりと浮かんだ丸い月が描かれている、美しい見た目の手ぬぐいです。お月見のお供としてススキとお団子も描かれており、秋らしいデザインに仕上がっているのが特徴。シンプルな色合いでまとめています。
また、注染の技法を使っているので、キレイなグラデーションも楽しめます。サイズは約37×90cmです。
二幸(niko) てぬぐい 白無地
無地の真っ白な手ぬぐい10枚セットです。1枚あたりの価格が安いため、コスパのよいアイテムを探している場合に向いています。また、清潔感のあるデザインもポイント。自分で好きな色や柄に染める際の材料としても便利です。
加えて、岡生地を使用しており、なめらかな手触りなのもおすすめのポイント。端は切りっぱなしなので、最初はほつれがありますが、使っていくうちにほつれにくくなっていきます。さらに、好きな大きさにカットできるため、用途に合わせてサイズ調整が可能です。
米七(KOMESICHI COLLECTION) 洗顔てぬぐい
洗顔をするときに使える手ぬぐいです。柔らかい綿で作られた岡生地を使用しているので、ソフトな肌触りなのがメリット。さらに、優れた速乾性も有しているため、衛生的に使えます。
全長120cmのロングタイプで、30cm毎に点線が入っているのも特徴です。自分で好きな大きさにカットでき、用途に合わせて使用可能。端は切りっぱなしになっているため、最初はほつれてきますが、使ううちに落ち着いてきます。
米七(KOMESICHI COLLECTION) いろは カラー無地てぬぐい
さまざまなシチュエーションで使いやすい、無地のシンプルな手ぬぐいです。からし・赤・鶯色など、豊富なカラーラインナップを揃えています。また、裏面までしっかりと染まっているのも特徴です。
太目の糸で粗く織った生地を使っているので、通気性・吸水性に優れています。食器や机に付いた水分を拭うキッチンクロスとして使うのもおすすめです。なお、本製品は「ほつれ加工あり」と「ほつれ加工なし」の2種類がラインナップされています。
米七(KOMESICHI COLLECTION) ガーゼ手ぬぐい まめおシリーズ ねこ
ゆるいタッチで描かれた、猫のイラストがキュートなおすすめの手ぬぐいです。デザインは、デザイナー・漫画家として活躍しているおおがまめお氏が手掛けています。
ハンカチ代わりに持ち運ぶのはもちろん、家具の目隠しやインテリアのワンポイントなどにも使えるかわいい見た目が魅力です。
また、約88×35cmのコンパクトサイズで、取り回しやすいのもメリット。ガーゼ生地が使われているため、優しい手触りに仕上がっています。端は千鳥掛けで縫われており、ほつれにくい仕様です。
米七(KOMESICHI COLLECTION) 彩 小紋手ぬぐい 麻の葉 TE-06025-IR
麻の葉の模様が描かれた手ぬぐいです。鮮やかなカラーリングで、カバンの目印やバンダナとしても使えます。本製品は文生地を採用。高い吸水性を有しているので、タオルのように水分を拭うときに活躍します。
サイズは約33×90cm。1枚ずつ帯が付いているため、自分用としてはもちろん、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。
竹野染工(TAKENO SENKO) hirali 銀杏散る
ロール捺染という技術で染め上げており、裏と表の色が異なる手ぬぐいです。さまざまな表情を楽しめます。絵柄は、銀杏の葉を連続させた組銀杏という模様。伝統的な絵柄ながら、モダンな雰囲気も漂います。
織り上がった生地から油分や糊を落とした、和晒しという生地を使用。厚みがあり、吸水性に優れています。おしぼりの代わりに使用するのも適しています。サイズは34×90cmです。
宮本(Miyamoto-towel) ムーミン 注染手ぬぐい ムーミン&星空 51002
ムーミンのキャラクターたちが描かれた、かわいいデザインの手ぬぐいです。星空も一緒に描かれており、美しい絵柄が目を引きます。独特のグラデーションが表現されているのも特徴です。
全体サイズは約33×90cmですが、コンパクトに折りたためるため持ち運びやすいのもおすすめのポイント。端は切りっぱなしなので水ハケがよく、速乾性に優れています。肌触りがよい生地を採用しているのも魅力です。
宮本(Miyamoto-towel) kenema 手ぬぐい 雨宿りの出会い sbn-zak10112
注染の技法で染め上げており、鮮やかなグラデーションを表現した日本製の手ぬぐい。雨に濡れるアジサイとカエルを美しく描いたデザインが特徴です。通常の使い方はもちろん、タペストリーにして飾ったり、家電の目隠しにしたりして活用できます。
特岡生地を採用しているため、手ぬぐいの手触りにこだわりたい場合にもぴったり。使うほどに柔らかくなり、表情が変化していきます。ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。
宮本(Miyamoto-towel) kenema 手ぬぐい 酔い猫 50066
お酒に酔っぱらったように赤くなっている猫が描かれた、かわいらしいデザインの手ぬぐいです。注染で仕上げているので、独特のにじみやグラデーションが美しく表現されています。
手触りのよい特岡生地で作られているため、ハンカチ代わりにデイリーユースするのにもぴったりです。耐久性があり、長く使えるアイテムを探している場合に適しています。さらに、速乾性に優れているので、衛生的に使用可能です。
草間彌生(Kusama Yayoi) 手ぬぐい かぼちゃ
世界的に有名な前衛美術家、草間彌生のアートを再現した手ぬぐい。デザイン性に優れたアイテムを探している場合におすすめです。
通常の使い方だけでなく、テーブルの中央に敷くクロスやタペストリーとしても使用可能。存在感のある見た目とカラーリングで、部屋をおしゃれに演出します。
カラーは、かぼちゃ色をベースに黒の絵柄を入れたモノと、白色に赤い絵柄を入れたモノの2種類をラインナップしています。縦33.5×横90cmのスタンダードなサイズです。
染の安坊 手ぬぐい
浅草を拠点にして染物を作っている、染の安坊が手掛ける手ぬぐいです。自社工場一貫生産を行っており、コストを抑えたクオリティの高いアイテムを展開しています。
職人が1枚1枚染め上げた、少しくすんだような落ち着いた色合いもおすすめのポイントです。無地ですが、色ムラや色だまりが見え、独特の味わいがあります。また、特岡の生地を使用しているためコシがあり、手触りがソフトなのも魅力です。
約35×100cmのやや大きめサイズ。吸水性に優れているので、キッチンクロスとしても活躍します。
羽衣綿業 色無地てぬぐい 徳岡和晒
無地で真っ黒の手ぬぐい。シンプルながら存在感のあるデザインです。年齢や性別を問わず使いやすいアイテムが欲しい場合に向いています。
約37×100cmの大きめサイズもおすすめのポイントです。吸水性に優れているので、水分をたっぷりと吸います。端が切りっぱなしで、高い速乾性を有しているのも魅力です。本製品は、なめらかな手触りの特岡生地を採用。色は、注染の技法で乗せています。
濱文様 てぬぐい ビールに枝豆 コン 12898
ビールと枝豆が描かれた、遊び心を感じるデザインの手ぬぐいです。ビールが好きな方に渡す、ちょっとしたプレゼントに向いています。
メーカーオリジナルの生地である若葉を使用。吸水性に優れ、使い込むほどにソフトな手触りになっていくのがおすすめのポイントです。また、キレイな発色が長持ちする捺染で仕上げています。端が切りっぱなしになっているので水ハケがよく、衛生的に使用可能です。
メゾンブランシュ(MAISON BLANCHE) てぬぐい うさぎと花 53040001
昔ながらのシャトル織機で織られた綿生地を使用している、日本製の手ぬぐい。耐久性に優れています。長く使える手ぬぐいを探している方におすすめです。
両端に縫い目がない切りっぱなしなので乾きやすく、メンテナンスも容易。サイズは約34×90cmです。
うさぎのイラストが描かれているのもポイント 。帯付きパッケージのため、ちょっとしたプレゼントにも向いています。
京佑(Kyoyu) 手ぬぐい
新潟県の特産物であるお米を描いたユニークなデザインの手ぬぐいです。インディゴブルーにおにぎりのホワイトが映えています。また、捺染の技法で仕上げているため、色落ちしにくく、美しい状態を長く楽しめるのもメリットです。
サイズは約34×90cm。ポケットやカバンに入れて持ち運びやすいのが特徴です。素材は綿100%で、吸水性に優れています。
トランパラン(TRAN PARAN) 手ぬぐい 5枚セット sirote5set
真っ白でシンプルな無地の手ぬぐい。5枚セットなので、さまざまな用途で活用したい場合におすすめです。
端は切りっぱなしで水ハケがよく、衛生的に使いやすい仕様なのもうれしいポイント。岡生地を採用しているため、なめらかな手触りを楽しめます。サイズは約34×90cm。好きな場所でカットして使うことも可能です。
福徳産業 いろどり和手ぬぐい 1914
100×33cmの長めサイズで、首からかけたり頭に巻いたりして使いやすい手ぬぐいです。純綿のみで作られており、吸湿性・通気性・保湿性に優れています。
シンプルな無地のため、綿本来の風合いを楽しめるのもポイント。幅広いシチュエーションで使いやすいアイテムを探している場合におすすめです。また、水色・桃色・紺色など、日本らしい落ち着いたカラーを6色ラインナップしています。
洗濯済みの状態で販売されているので、取り出したらすぐに使用可能です。
かまわぬ 手拭祝儀袋 あわじ結び 梅花紋
手ぬぐいで作られたご祝儀袋です。表に付いた飾りを外して広げると、半分サイズの手ぬぐいとして使えます。再利用できるため、お祝いの思い出を手元に残してもらえるのがメリット。表の飾りはあわじ結びで、婚礼のお祝いにぴったりです。
内封筒・のし・短冊が付属するのもポイント。サイズは約10.5×19cmです。白地に赤い梅が描かれた、かわいらしいデザインもアクセントとなっています。
素材や染め方によって使用感・耐久性・機能性などが異なる「手ぬぐい」。また、手ぬぐいはさまざまな活用方法があるアイテムなので、自分の用途や使い方にあったモノを選ぶのが大切です。ぜひ今回の記事を参考にして、ぴったりな1枚を探してみてください。