ロードバイク用ヘルメットは、走行中の安全性を高めるためのアイテムです。衝突や転倒をしたときのケガのリスクを軽減できるほか、つけ心地が快適で、空気抵抗も軽減できるなど、機能性に優れています。
しかしロードバイク用ヘルメットは、市場に多くのモデルがラインナップされているので、どれを選べばよいのか分からない方も多いはず。そこで今回は、ロードバイク用ヘルメットの選び方とおすすめ品についてご紹介します。
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ロードバイクはヘルメット着用義務がある?必要性を解説
2023年4月1日から、改正道路交通法の施行により、ロードバイクを含むすべての自転車利用時にはヘルメット着用が努力義務化されました。
ロードバイクは、一般的なママチャリなどの自転車に比べてスピードが出やすく、プロのレースでは時速60km以上、市街地での走行でも時速30km以上のスピードが出るとされています。スピードが出ていると自転車事故で致命傷になりやすいので、ヘルメットで頭部を保護することが大切です。
万が一衝突や転倒をした際に、少しでも安全性を高めるためにもヘルメットは着用しましょう。
ロードバイク用ヘルメットの選び方
きのこ頭にならないようにアジアンフィットなどの形状をチェック
ロードバイク用ヘルメットは、頭とヘルメットの形状が合っていないと、かぶった際にきのこのようなシルエットに見えてしまいます。
頭の形は、アジア人の場合は上から見たときに円形であるのに対して、欧米人は前後に長い楕円形状になっている傾向にあります。海外メーカーのヘルメットは、欧米人用にフィットしやすく設計されているため、製品選びの際は注意が必要です。
海外メーカーのヘルメットを選ぶ際は「アジアンフィット(AF)」と記載されているかをチェックしましょう。アジアンフィットのモデルは、アジア人の頭の形に合わせて作られているので、きのこ頭になりにくく、日本人の頭にしっかりとフィットします。
サイズをチェック
ロードバイク用ヘルメットは、しっかりと頭部を保護できるよう、サイズが合うモノを選びましょう。サイズは、M・L・XLで表記されていたり「cm」で表記されていたりするので、製品選びの際は必ず仕様欄を確認してみてください。
もしヘルメットのサイズが大きすぎると、転倒したときにヘルメットが脱落する場合があります。一方で、サイズが小さすぎると圧迫感があり、長時間ヘルメットをかぶるときに痛みや不快感を招く可能性があるため注意しましょう。
軽量なモデルを選ぼう
ロードバイクの走行による疲れを軽減したい方は、軽量なヘルメットを選ぶのがおすすめです。特にツーリングなどで長時間走行する場合は、重たいヘルメットをかぶると首が疲れやすくなるので注意しましょう。
軽量性に優れているモデルは、本体重量が200~300g程度が目安です。しかし、軽量性に優れているほど、価格が高くなる傾向にあるため、予算を考えながら選ぶようにしましょう。
通気性をチェック
ロードバイク用ヘルメットを選ぶ際は、通気性に優れているかをチェックしましょう。ロードバイク用ヘルメットは、複数の通気用穴であるベンチレーションが配置されており、ベンチレーションの数が多いほど通気性は良好です。
通気性に優れていると、夏場でも涼しくて快適に走行できるほか、空気抵抗が軽減されて、スピードが出やすくなります。
安全性をチェック
夜間など暗い道を走るならテールライト付き
夜間などの暗い道を走行する方は、テールライトを標準搭載しているモデルを検討してみましょう。テールライトを搭載していると、後方からの視認性が高まり、自動車などによる事故のリスクを軽減できます。
なかには、別途で用意したテールライトを、ヘルメットの後部に後付けできるモデルもあるのでチェックしてみてください。
目の周りを保護するシールド付き
ロードバイクの走行中で目の周りを保護したい方は、シールド付きのロードバイク用ヘルメットや、シールドをオプションで取り付けられるモデルがおすすめです。シールドはメガネとの干渉を考慮したタイプや、紫外線をカットできるタイプもあります。
また、シールド付きのモデルでも着脱に対応していれば、必要なときと不要なときで使い分けが可能です。
ロードバイクに合う色をチェック
ロードバイク用ヘルメットは、ロードバイクの色に合うモデルを検討してみてください。ロードバイクの色を考慮しないで選んでしまうと、実際に使用するときにヘルメットのデザインが浮いてしまう場合があります。
また、ロードバイクだけでなく、普段着ているウェアも合わせてトータルコーディネートを楽しむのもおすすめです。
ロードバイク用ヘルメットのおすすめメーカー
オージーケーカブト(OGK KABUTO)
オージーケーカブトは、大阪府を拠点とした自転車用ヘルメットの専門メーカーです。「何か違う」という高い問題意識と、「もっと良いものができる」という向上心を追求し続けることで、品質のよいヘルメットを提供しています。
オージーケーカブトのロードバイク用ヘルメットは製品ラインナップが豊富で、プロ向けから小さな子供向けのシリーズまで展開。シールドを標準搭載したモデルや、オプションで後付けできるモデルがあるのも特徴です。
カスク(KASK)
カスクは、イタリアを拠点としたヘルメットの専門メーカーです。専門メーカーならではの高い品質で、自転車・スキー・登山など、幅広い種類のヘルメットをラインナップしています。
カスクのロードバイク用ヘルメットは、頭部への衝撃をなるべく軽減するように設計されているのが特徴です。低価格のモデルでも衝撃吸収性がよく、安心してロードバイクを楽しめます。
レイザー(LAZER)
レイザーは、自転車大国であるベルギーのヘルメットメーカーです。創業から100年を超える老舗のメーカーで、デザイン性と安全性を両立したヘルメットを世界各国に提供しています。
レイザーのロードバイク用ヘルメットは、日本で提供されているモデルがアジアンフィット仕様のため、日本人の頭にフィットしやすい設計です。また、ヨーロッパの厳しい安全規格「CE」をクリアしているモデルも存在します。
ロードバイク用ヘルメットのおすすめ
オージーケーカブト(OGK KABUTO) RECT
日本人の頭にフィットするように作られたロードバイク用ヘルメットです。フィット感がよく、快適にロードバイクを走行したい方におすすめ。日本自転車競技連盟公認モデルで、レースシーンに対応しながらも、価格が安く抑えられています。
本製品はM/Lサイズのみの展開。コンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴です。重量245gと軽量性に優れています。
本体の後部はシリコンベルトタイプのテールライトを取り付けやすい設計。夜間での走行時に優れた視認性が得られます。また、後頭部を包み込むようなフィット感が得られる「XF-8アジャスター」を搭載しているのもポイントです。
オージーケーカブト(OGK KABUTO) REZZA-2
マルチな用途で使いたい方におすすめのロードバイク用ヘルメットです。本製品はオプションで専用シールドアタッチメントの取り付けに対応。走行中に目を保護したい方に適しています。また、着脱可能なフロントバイザー付きで、視界を良好にしたい方にもおすすめです。
本体後部に配置されているアジャスターには、適度なしなりをもたせたスプリング構造を採用。後頭部のフィット感がよく、快適にロードバイクを楽しめます。本体はカラーバリエーションが豊富で、ロードバイクやウェアに合わせやすいのも魅力です。
オージーケーカブト(OGK KABUTO) VOLZZA
空冷効果が高く、レーシングの用途におすすめのロードバイク用ヘルメットです。本体に備わっているベンチレーションは、効率よく配置されており、優れた通気性を発揮。ヘルメット内部に使われている「COOLMAX」生地は、汗を素早く発散し、体表温度を下げる機能を有しています。
本体形状は「セミフローティング構造」により、頭部の均一な締め心地と、安定したかぶり心地を実現。フィット感の調節は「BOAフィットシステム」で、片手での操作が可能です。また、後頭部の形状に合わせた調節が可能なヘッドレストを採用しています。
あごヒモは、消臭機能と撥水機能があり、汗をかいても快適な付け心地です。内装は、通気性に優れた「ノーマルインナーパッド」と、虫の侵入を防止できる「A.I.ネット」を用途に合わせて取り替えられます。
オージーケーカブト(OGK KABUTO) AERO-R2
目を保護したい方におすすめの、シールドを標準搭載したロードバイク用ヘルメットです。シールドはマグネットで取り付けられるため、着脱が簡単。メガネとの干渉を考慮した作りなのも嬉しいポイントです。
本体は空力性能を向上させる「エアトンネル構造」を採用。走行中のエアの乱れを整えて後方へ流すことで、ムダな空気抵抗を抑制します。また、ショートテールながらもロングテール同等の空気抵抗を有しているため、レースシーンでの利用にもおすすめです。
本体前面のベンチレーションは、付属のノンスリップラバーを用いることで、アイウェアを安定してセットできます。内装に使われている生地は、吸水速乾性に優れた「クールマックスファブリック」を使用。1日中ドライで快適な付け心地を実現します。
オージーケーカブト(OGK KABUTO) IZANAGI
空冷性能とフィット感の調節に優れた、オージーケーのハイエンドモデルです。本製品は、高温多湿な日本の夏を想定した、エアルートデザインを採用。ヘルメット内部の熱気が残りにくく、効率よく冷気を取り込みます。
頭の締め付けは、手のひらで頭を包み込むような優れたフィット感を実現。「BOAフィットシステム」により、片手でのサイズ調節が可能です。頭頂部から後頭部にかけてのアジャスターアームは、上下8段階で調節できます。
ヘルメット内部の生地は「COOLMAX」の採用により、汗を素早く発散。体表温度を下げる効果も期待できます。
内装は、通気性重視の「ノーマルインナーパッド」、虫の侵入をブロックする「A.I.ネット」、防寒用の「WINTERインナーパッド」を、用途に合わせて取り替えられます。
カスク(KASK) MOJITO3
カスクの製品のなかでも高い安全性を有したロードバイク用ヘルメットです。本製品はカスク独自の安全基準「WG11」をクリアしたモデル。実際の事故に基づく衝撃条件を分析し、あらゆる角度からの衝撃も対応します。
インナーパッドはカスク独自の「Blue-Tech」を採用。ヘルメット内部の温度や湿度の上昇を抑え、快適性を向上しています。フィット感は「Octfit」テクノロジーにより、きめ細かく調節が可能。装着時はライダーがきのこ頭になりにくいため、おしゃれを重視する方にもおすすめです。
カスク(KASK) RAPIDO
軽量なロードバイク用ヘルメットを求める方におすすめのモデルです。本体重量はMサイズで220gと軽量性に優れています。価格はロードバイク用ヘルメットのなかではリーズナブルなので、初心者にもぴったりです。
本体は内部のポリスチレン層と外部のポリカーボネート樹脂を連結し、優れた衝撃吸収性を発揮。事故の発生時には内部シェルを維持し、ヘルメットが壊れるのを防止します。ベンチレーションの数は24個と豊富で、通気性に優れているのも特徴です。
レイザー(LAZER) Genesis AF
Mサイズの重量が210gと、レイザー製品のなかでも軽量のロードバイク用ヘルメット。日本自転車競技連盟に認証されているのが特徴です。
本体は「レースパッド」と「コンフォートパッド」の2種類を付属。軽量性または快適性のどちらを重視するかでパッドを入れ替えられます。また、頭頂部にあるダイヤルを操作すれば、フィット感を調節可能。頭全体をホールドし、一定の箇所に圧力がかかるのを防止します。
ロードバイクの走行時は優れた通気性により、頭部の熱を発散。ヘルメット内の空気の流れがよく、ロングライドの際に快適な状態をキープします。ベンチレーションは雨・雪・泥が入りにくい設計なのも嬉しいポイントです。
レイザー(LAZER) Strada kinetiCore AF
安い価格でありながら、高い安全性を有するロードバイク用ヘルメットです。本体に搭載されたプロテクション技術の「キネティコア」により、優れた耐衝撃性能を発揮します。また、重量はMサイズで290gと軽量な作りなのも特徴です。
サイズ調節は、本体後部の「スクロールフィットシステム」で簡単に変更できます。頭への圧迫感が抑えられているほか、通気性も良好で快適な走行を実現。アジアンフィット仕様なので、日本人の頭にぴったりとフィットします。
本体は、アイウェアをヘルメットに固定しやすいのも嬉しいポイントです。ヘルメットの背面には別途で用意したLEDライトの取り付けが可能。視認性が向上し、夜間での走行も安心です。
ジロ(GIRO) SYNTHE MIPS AF
優れた保護性能で、安心してロードバイクを走行できるモデルです。本体は多方向衝撃保護システムの「MIPS」を搭載。衝撃エネルギーのかかる向きを変えられるため、高い保護性能を発揮します。
本体の形状は空気抵抗が受けにくい設計で、通気性も良好。涼しい状態をキープできるので、長時間走行する方に適しています。また、アジアンフィット仕様で、日本人の頭にフィットしやすいのも嬉しいポイントです。
本体は高級感とスポーティさを両立したデザインが特徴。ショートテールでコンパクトなフォルムを好む方におすすめです。
ジロ(GIRO) SYNTAX MIPS AF
街乗りでロードバイクを楽しむ方にもおすすめのモデルです。ヘルメットの形状は、街に溶け込みやすいスタイリッシュなデザイン。アジアンフィット仕様で、日本人の頭にフィットしやすいのも特徴です。
内部のライナーは一体化し、簡素化することでフィット感を向上。かぶり心地が快適で、ロングライドの用途にも適しています。ベンチレーションの数は25個と多く、通気性に優れているのもポイントです。
ヘルメットの外装は頑丈なポリカーボネート樹脂を採用。ライナーと融着して厚みをもたせており、優れた耐久性を実現します。多方向衝撃保護システムの「MIPS」テクノロジーにより、事故が起きたときの衝撃も緩和しやすい設計です。
ウベックス(uvex) rise
かっこいいデザインと優れた軽量性で人気のロードバイク用ヘルメットです。本体はダブルインモールド構造を採用した、スリムなシルエットが特徴。ライディングでのコーデをおしゃれに見せたい方におすすめです。
重量は軽めで、走行時の頭の負担を軽減。11個のベンチレーションにより、通気性も良好です。保護素材の発泡ポリスチレンフォームは、ポリカーボネート製のシェルと一体化した設計。ヘルメットの下部には第2のシェルを採用し、耐久性を高めています。
サイズ調節は、高さと幅の両方に対応。かぶり心地がよく、長時間の走行も快適です。あごヒモはワンプッシュ操作での着脱が可能。片手で簡単にサイズ調節ができるのもポイントです。
ロードバイクは一般的な自転車に比べてスピードが出やすく、事故のリスクが大きいため、走行の際は必ずロードバイク用ヘルメットを装着しましょう。快適にロングライドを楽しみたい方やレースに参加する方は、軽量性や通気性に優れたモデルがおすすめです。