奈良県桜井市の三輪地方で作られている「三輪そうめん」。「播州そうめん」や「小豆島そうめん」とともに日本三大そうめんと呼ばれており、三輪は「手延べそうめん発祥の地」といわれるほど長い歴史があります。
そこで今回は、三輪そうめんのおすすめ商品をご紹介。お中元などに適した高級なモノから、手軽に食べられる家庭用のモノ、カラフルに色付けしたモノなど、さまざまな商品があるので、ぜひ参考にしてみてください。
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奈良の名物「三輪そうめん」とは?歴史も合わせて解説
三輪そうめんは、奈良県桜井市の三輪地方で作られるそうめんです。揖保乃糸で名高い「播州そうめん」や香川県の「小豆島そうめん」と並ぶ、日本三大そうめんとして有名。そうめん作りの歴史は古く、三輪地方は「日本の手延べそうめん発祥の地」とも呼ばれています。
奈良時代、日本最古の神社とされる三輪山の大神神社でのことです。当時の神主・大神朝臣狭井久佐(おおみわのあそんさいくさ)の次男・穀主(たねぬし)は、飢饉や疫病に苦しむ民衆の救済を祈願。神の啓示を受けた穀主が、三輪の肥沃な大地に小麦をまいて粉を挽き、湧き水でこねて糸状にしたモノがそうめんの始まりとされています。
やがてそうめん作りが活発になると、三輪は伊勢参りに向かう旅人たちが数多く訪問。江戸時代の文献にも、三輪そうめんの記述が残されています。また、製法を学んだ人たちによって、播州・小豆島・島原に伝えられたともいわれています。
三輪そうめんの特徴
三輪そうめんは、コシの強さと喉越しのよさ、茹でのびしにくい麺が魅力です。撚り・延ばし・熟成することで、自然にグルテンが結合。網目上に整列することで美味しい麺になります。
11~3月の寒い季節に限定して作られているのもポイントです。厳寒期に天日干ししたそうめんは、奈良盆地を吹き降りる「おろし」という季節風にさらされて乾燥。麺が強く引き締まり、強いコシと歯応えのある食感に仕上がります。
また、奈良県は「にゅうめん」が郷土料理として親しまれるのが特徴。茹でのびしにくく、煮崩れしにくい三輪そうめんは、あたためて食べるにゅうめんと好相性です。夏は冷やして、冬はあたためて、1年を通して楽しめます。
三輪そうめんの選び方
ランクをチェック
「三輪素麺工業協同組合」では、三輪そうめんを4等級のランクで分けています。等級が高いほど麺が細く、茹で上がるまでの時間も短め。独自のランクで分類しているメーカーもあります。
生産量が多いレギュラー規格が「三輪の誉」で、黒い帯が目印。1束あたり約350~400本で、小麦の風味を生かした味わい深さが特徴です。3番目にランクの高い「三輪の瑞垣」は金の帯で、1束あたり約400~475本。厳選した小麦粉をブレンドし、独特の風味と食感に仕上げています。
2番目に高級な「三輪の緒環」は、1束あたり約475~525本。極細専用の小麦を使った、細くて弾力のある、見た目も美しいそうめんです。さらにハイグレードな「三輪の神杉」は、1束あたり約600本にもなる麺の細さ。つややかな麺肌で口当たりが上品な、コシのある麺です。
熟成期間をチェック
そうめんには熟成期間を経ていない「新物」と、熟成させた「古物」があります。高温多湿の梅雨を越すことで、そうめんが蔵の中で発酵。1年間熟成させて2年目を迎えたモノが古物で、「2年物」「1年熟成」と呼ばれることもあります。
古物はコシが強くて喉越しがよく、茹でのびしにくいのが特徴。2年間熟成させて3年目を迎えた「大古物」「3年物」「2年熟成」と呼ばれるそうめんもあります。一方、新物はコシの強さでは劣るものの、小麦粉の風味を感じられるのがメリット。好みに合わせて選んでみてください。
原材料をチェック
そうめんの原料は小麦・水・塩などです。厳選された小麦を使っているメーカーも多く存在します。グレードの高いそうめんは細い麺でもコシを出すために、専用の小麦を使用しているモノも。国産の小麦にこだわった商品も展開されているので、気になる方はチェックしてみてください。
また、手延べそうめんは麺同士がくっ付くのを防いだり、乾燥を防いだりするために油を使っていますが、なかには油を使わない商品もあります。油のかわりに吉野葛を使用しているモノも。時間が経ってもそうめんの風味が損なわれにくいうえ、光沢があるつややかな麺に仕上がっています。
見た目も楽しめるカラフルなそうめんも人気
そうめんとの違いをわかりやすくするため、ひやむぎに導入されたといわれる色付きの麺。現在ではそうめんにもカラフルなモノが多く出回っています。通常の白いそうめんに赤やピンクのそうめんを加えて、紅白そうめんにアレンジ可能。お祝いのシーンにぴったりです。
ほかにも、かぼちゃを練り込んだ黄色いそうめん、オクラなどを使った緑色のそうめんなど種類もさまざま。虹のような七色のそうめんを詰め合わせた商品もあります。子供と一緒に楽しんだり、プレゼントにしたりして、楽しんでみてください。
ギフト用なら高級感のある木箱に入ったモノがおすすめ
三輪そうめんは袋入りの商品から、木箱に収められた贈答用の商品まで、さまざまなパッケージのモノがラインナップされています。自宅用で楽しみたい方や、ひとり暮らしの方に贈りたい場合は袋入りがおすすめ。簡易包装なら、リーズナブルに手に入れられるのもメリットです。
お中元や大切な方への贈り物などには、高級感のある木箱に入った商品が適しています。お土産やプレゼントなら、紙箱タイプのパッケージも便利です。持ち運びしやすいうえ、使い終わった後に処分しやすいのがメリット。メーカーによってデザインが多種多様なので、選ぶ楽しみも魅力のひとつです。
三輪そうめんの老舗メーカー・有名メーカー
奈良県三輪素麺工業協同組合
品質や伝統の技法などを確保・継承するために作られた協同組合。60名もの生産者が所属しています。明治28年に仲買業者や製粉業者などを含めた関係者団体として「三輪素麺組合」を設立。昭和22年、時代や環境の変化に対応すべく、現在の組織名に改めて再出発しています。
生産者内で品質を統一するため、小麦粉・塩・油などの原材料を本組合で一括購入。生産者が製造した商品を組合で買い上げ、販売業者に卸すシステムを導入しています。また、検査員が各生産者の検査を実施したり、生産者に知識や情報の提供をしたりしているのも特徴です。
農林水産省の品質表示基準よりも、厳しい基準を設けているのがポイント。そうめんは「三輪の神杉」「三輪の緒環」「三輪の瑞垣」「三輪の誉」の4等級に分かれており、なかでも「三輪の神杉」は1束あたり600本という極細麺です。
池利
嘉永3年創業、170年もの歴史を持つ三輪そうめんメーカーです。つやのある光沢、なめらかな舌触り、歯応えなどを追求した、オリジナルブレンドの小麦を使用。国家資格である手延べ製麺技能士が2日間の天候を予測し、その都度適した塩加減に配合した塩水を使っています。
「誉」規格の「三輪素麺 三輪」をはじめ、「緒環」規格の高級そうめん「しづの緒環」「山辺の道」「翁 蒼龍の糸」をラインナップ。国産の小麦を使用した「国内産小麦使用 三輪素麺」や、吉野葛を配合した「吉野葛入り 三輪素麺」もあります。
また、素麺をカラフルに色付けした商品も開発。「三輪の四季」「色撫子」「七色そうめん」は、子供と一緒に食べたり、お土産にしたりするのにおすすめです。現地では「千寿亭」というレストランも展開しています。
三輪そうめんのおすすめ|高級・ギフト
奈良県三輪素麺工業協同組合 三輪の誉
幅広い層に親しまれているレギュラー規格の三輪そうめんです。1束あたり350~400本と、一般的なそうめんと同じくらいの細さ。手延べ製法の基本に従って作られており、食べやすさが魅力です。
厳選した小麦粉と塩を使った、小麦の風味を感じられる味わいが特徴。舌触りがよく、小麦のほのかな甘みが口の中に広がります。高級感のある木箱に収められており、お中元や特別な贈り物に便利です。
木箱入りは18束・28束・48束の3種類をラインナップ。ほかにも、自宅用に便利な袋タイプや紙箱タイプ、国産小麦を100%使用した商品もあります。茹で時間はおよそ2分、賞味期限は製造日より2年半。手に取りやすいギフト用の三輪そうめんが欲しい方におすすめです。
奈良県三輪素麺工業協同組合 三輪の神杉
本組合が定める等級のうち、最高級のランクに位置する三輪そうめんです。1200年にもわたって受け継がれる手延べの技術を詰め込んで作った、超極細のそうめん。1束あたり約600本も入る細さで、茹で時間も約50秒と短いのが特徴です。
厳選した小麦粉と塩を使い、12~3月の厳寒期に限定して生産。通常よりも長い36時間かけて作る、つややかな麺肌と上品な口当たりがポイントです。小麦粉の風味を生かした、細麺ながら強いコシを感じられる味わいに仕上げています。
茹でてから時間が経過してものびにくく、にゅうめんにしたり炒め物にしたりしても美味しく食べられるのが魅力です。内容量は15束・28束・57束の3種類で、賞味期限は製造日より2年半。特別な贈り物として三輪そうめんを選びたい方におすすめです。
池利 三輪素麺 三輪
オリジナルブレンドの小麦粉を使った高級な三輪そうめんです。シンプルながらこだわりぬいた原料を使用。製造されてから1年を経過していない「新物」で、小麦の豊かな風味を強く感じられます。
熟練した素麺師が伝統的な手延べ製法で製造。「おもし」と呼ばれる素麺師が、日々の気温や湿度に合わせて塩加減を調節しています。清涼感を感じさせる透明感、手延べそうめんならではの歯応え、なめらかな舌触りと喉越しが特徴です。
ランクは「誉」で茹で時間の目安は2分ほど。賞味期限は製造日より3年半です。いずれも高級感のある木箱に収められており、お中元や特別な贈り物に向いています。内容量12束・15束・18束・24束・32束・66束の6種類をラインナップ。小麦の風味が堪能できる三輪そうめんです。
池利 しづの緒環つゆ付き
高級三輪そうめんとめんつゆをセットにした商品です。麺は通常よりも細い「緒環」。専用の熟成庫で寝かせることによってコシと風味が増し、細くなめらかな喉越しを楽しめます。めんつゆは静岡県焼津製のかつお節をぜいたくに使用。豊かな風味で、そうめんだけでなく料理の調味料としても使えます。
届いたらすぐに麺を茹でて食べられるのが嬉しいポイントです。高級感のある木箱に収められており、お中元や特別な贈り物にも使えます。内容量は麺が10束と20束、つゆはいずれも150ml×2本。めんつゆが付いた三輪そうめんが欲しい方におすすめです。
三輪そうめんのおすすめ|家庭用
玉井製麺所 ほんまもん三輪素麺
1913年創業の製麺所が作った、家庭用の三輪そうめんです。少人数の小さな製麺所ながら、伝統的な手延べ製法を守っているのがポイント。奈良県三輪素麺工業協同組合の認定を受けており、商品には鳥居印の帯が付いています。
小麦粉は良質な専用の強力小麦粉を使用。手延べに伴う熟成と天日干しにより、小麦粉の豊かな風味と力強いコシのある麺に仕上げています。塩はフェロシアン加工物を添加していないにがりを含んだ国産塩。油は「サラダ油の王様」とも呼ばれ、ビタミンEを多く含む国内産の綿実油を使っています。
11~3月の厳寒期にのみ作られる商品です。内容量250gの袋タイプに加え、450g・700g・1000g・2000g・3000g・4000gの紙箱タイプをラインナップ。さらに、5kg・9kg・18kgの木箱タイプもあります。。原材料にこだわった三輪そうめんを選びたい方におすすめです。
玉井製麺所 ほんまもん三輪素麺 芳醇
国産の小麦にこだわった三輪そうめんです。奈良県三輪素麺工業協同組合に認定された「鳥居印」の商品のなかでも、初の試みと謳う商品。真っ白で美しい麺、弾力のある食感、小麦の芳醇な風味を楽しめる希少価値の高い一品です。
厳選された北海道産の小麦を使用。塩はフェロシアン化合物を添加していない、にがりを潤沢に含んだ国産塩を使っています。油は「プレミアムオイル」とも呼ばれる、油臭が少ない良質な国産こめ油です。
内容量250gの袋タイプのほか、1kg・2kg・9kgの木箱タイプもラインナップ。木箱は高級感と趣のあるデザインで、家庭用だけでなく贈答用にも使えます。国産小麦にこだわった三輪そうめんを味わってみたい方におすすめです。
三輪素麺みなみ 神舞
麺の細さにこだわった、三輪そうめんです。1束あたり750本という細さ。茹で時間も30秒で済みます。厳寒期の短期間にしか製造できない、希少価値の高い一品。品質を保つため、製造後1年間の熟成期間を厳守して出荷しています。
極細麺ながら、コシの強さをあわせ持っているのがポイント。パッケージは紫を基調とした、風雅な趣を感じさせるデザインです。1束・2束・3束・4束・7束入りをラインナップ。ほか、10束・14束・26束入りの紙箱タイプ、15束・16束・32束・48束の木箱タイプがあります。麺の細さを徹底的に追求した三輪そうめんが欲しい方におすすめです。
三輪山勝製麺 吉野葛入り 一筋縄麦縄そうめん
油を使わず、吉野葛を麺の表面に練り込んだ三輪そうめんです。麺と麺がくっ付かないようにしたり、乾燥を防いだりするための油を使用していないのが特徴。油が酸化した臭いがしない商品です。小麦粉本来の甘みと香りを引き出しています。
こだわりぬいて厳選した、専用の小麦を使用しているのがポイント。3割ほどの部分を削り取り、旨み・甘み・香りがあるところだけを用いています。塩には、塩分の残りにくい天日塩を採用。吉野葛を使用した麺は、茹でた後に光沢があり、喉越しのよさが魅力です。
冷やしてもあたためても美味しく食べられます。170g・250gの袋タイプや、900g・1500g・2700g・5000g・9000gの紙箱タイプをラインナップ。900g・1600g・5000gの木箱タイプもあります。油を使っていない三輪そうめんを試してみたい方におすすめです。
三輪そうめん小西 みわのにじ
虹のようにカラフルな三輪そうめんのセットです。ベースは、喉越しがよく独特のコシを感じられる手延べそうめん。赤は、紅しそを練り込んでいます。オレンジはトマト、黄色はしょうが、緑はよもぎをブレンド。青緑色のそうめんには青しそ、青はブルーベリー、紫は紫いもを使っています。
内容量はそれぞれ50gの計350g。賞味期限は常温保存で製造日より2年半です。見た目の華やかな三輪そうめんが欲しい方は、チェックしてみてください。
三輪そうめん松田 夏越そうめん祭り
通常の白いそうめんと、6種類の色付けしたそうめんを詰め合わせたセット商品です。「夏越」とは6月30日のことで、過ぎ去った半年間のお祓いをし、残りの日々の安寧を祈る節目の日。「夏越そうめん祭り」とは、夏越にそうめんを食べて安泰を祈願する行事です。
色付けしたそうめんは、しそを練り込んだ赤、桜の花のピンク、にんじんのオレンジ、かぼちゃの黄色、ほうれんそうの緑、紫いもの紫と計6種類。家族が集まる食卓を華やかに演出します。
流しそうめんにしたり、キャラ弁に利用したりなど、大人も子供も楽しめるのが魅力です。内容量は、400g・800g・900g・1800gの4種類をラインナップ。いずれも花火がデザインされた雅な紙箱に収められています。賞味期限は2年半。家族で囲む食卓を彩りたい方におすすめの三輪そうめんです。
三輪山勝製麺 味わい菜園
吉野葛を使ったノンオイル手延べそうめんに、野菜を練り込んだ三輪そうめんのセットです。国内産小麦を使うことで生み出されるコシの強さとなめらかな舌触りが特徴。喉越しのよさと自然な香りが魅力です。油を使わず吉野葛を練り込むことで、透明感のある光沢が美しい麺に仕上げています。
色付けされているのはにんじんを練り込んだオレンジ、かぼちゃの黄色、小松菜の緑、紫いもの紫の4種類。小麦粉だけでなく、塩・吉野葛・野菜も国産のモノを使用しています。
ラインナップは5束の袋タイプと、18束・32束の木箱タイプです。賞味期限は常温保存で製造日より2年。カラフルなだけでなく、国産原料にもこだわった三輪素そうめんが欲しい方におすすめです。
トライアド okuru のどごしお野菜
緑黄色野菜入りの三輪そうめんセット。三輪そうめん作りの老舗「池利」とのコラボ商品です。昔ながらの手延べ製法で作っているのが特徴。なめらかな食感とコシの強さ、豊かな風味がポイントです。
通常の白いそうめんのほか、トマト入りの赤、かぼちゃの黄色、おくらの黄緑色、しその黄色入り。流しそうめんに彩りを添えたり、アレンジ料理に活用したりして利用できます。
内容量は各50gの計250gで、賞味期限は常温保存で製造日より3年。緑黄色野菜を使った三輪そうめんを味わってみたい方におすすめです。
ひと口に三輪そうめんといっても、ランクが異なるさまざまな商品があります。ランクの高いモノほど麺が細い傾向にあり、細麺ながらコシの強さが魅力。デザイン性の高い紙箱や高級感のある木箱に収められたモノは、お中元や特別な贈り物などにも適しています。家庭用の袋入り商品もあるので、ぜひ試してみてください。