イヤホンは、音楽を楽しみたいときに便利なアイテムです。イヤホンに採用されているドライバーには、ダイナミック型などの種類が存在します。なかでも「バランスド・アーマチュア(BA)型」のモデルは、中~高音域の再生能力に優れているのが魅力です。
そこで今回は、おすすめのBA型イヤホンをご紹介。選び方のコツも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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バランスド・アーマチュア(BA)とは?
イヤホンは、受け取った音声信号をドライバーによって空気の振動に変換して再生します。「バランスド・アーマチュア(BA)型」と呼ばれるドライバーは、音声信号を受けたコイルに電気が流れてアーマチュアと呼ばれる鉄板が振動。ドライブロッドによって振動板に伝わることで音を再生するタイプです。
補聴器にも採用されているドライバーでもあり、細かな音の再現力に優れています。
BA型イヤホンの特徴
BA型はクリアなサウンドを再生できるのが特徴。音の再現性が高く、中音域から高音域までの再生能力に優れています。
また、音の分離感がよく、繊細な音も再生が可能。アーティストの息づかいなど、細かいニュアンスまでリスニングしたい方におすすめです。また、ダイナミック型に比べて小型なので、コンパクトなイヤホンを探している方にも適しています。
ただし、低音の表現がダイナミック型に比べて苦手なため、迫力ある低音を楽しみたい方にはやや不向き。また、ミドル〜ハイエンドモデルのイヤホンに搭載されていることが多いので、ある程度コストがかかってしまう点も留意しておきましょう。
BA型イヤホンの選び方
接続方式で選ぶ
有線イヤホン
BA型のイヤホンは、接続方式に有線を採用しているタイプが多め。音楽再生機器とケーブルで接続する必要がありますが、音の遅延や途切れが起こりにくいのがメリットです。
また、ケーブル部にリモコンを搭載しているモデルであれば、音楽の再生や停止、着信への応答も可能。手元で簡単に操作できる点が魅力です。
ワイヤレスイヤホン
Bluetooth通信を利用して音楽再生機器とワイヤレス接続できるBA型イヤホンは、有線タイプのケーブルを煩わしく感じる場合におすすめ。ただし、有線イヤホンと比べて音の遅延や途切れが発生しやすい傾向にあるので、気になる方は接続安定性に優れたBluetoothバージョンを選択しましょう。
また、ワイヤレスタイプのBA型イヤホンを購入する際は、駆動時間を確認しておくのも重要なポイント。イヤホンのみの連続再生可能時間に加えて、充電ケースを合わせた再生可能時間もチェックしてみてください。
ケーブルの長さをチェック
有線接続タイプのBA型イヤホンを購入する場合は、ケーブルの長さを確認しておくのがおすすめ。付属ケーブルの長さは1~1.5mが主流ですが、音楽再生機器をカバンに入れたまま音楽を鑑賞したい場合には、長めのケーブルが付属したモデルを選択すると便利です。
なお、ケーブルが短すぎると取り回しが悪く、音楽鑑賞中にイヤホンが外れてしまう可能性があるので注意しましょう。
BA型イヤホンのおすすめ|有線
ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M9
5基のBA型ドライバーを搭載した高音質モデルです。ボーカルや各楽器のバランス、リズムの立ち上がりなどを高精度に把握できるのが特徴。ロスなく自然な高音をリスニングできる「オプティマイズドサウンドパス構造」も採用しています。
全方位から包まれるようなサウンドを楽しめる「360 Reality Audio」に対応しているのも魅力のひとつ。また、音漏れを低減できる「ノイズブロック構造」を採用しているため、周囲が騒がしい環境でもクリアなサウンドを楽しめます。
専用のハードケースが付属しているので、安心して持ち運べるのもメリット。さらに、13種類のイヤーピースが付属しており、遮音性や装着性などを自分に合わせて調節できます。
ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M7
4基のBA型ドライバーを搭載しているイヤホンです。中音域を再生するフルレンジ2基、低音域を再生するウーファー1基、高音域を再生するトゥイーター1基で、幅広い音域をカバーします。ボーカルや各楽器のバランスをしっかり把握できるのが魅力です。
不要な振動を抑えてクリアなサウンドを楽しめる「マグネシウムインナーハウジング」を採用しているのも魅力のひとつ。また、音導管には真鍮を採用し、伸びのある中高音を楽しめます。
ケーブルは着脱式で、汎用性の高い3.5mmプラグのケーブルに加えて、高音質を実現する4.4mmバランスプラグのケーブルを同梱。ケーブルを使い分けることで、幅広いデバイスで使用できます。
シュア(SHURE) 高遮音性イヤホン AONIC 5 SE53BACL+UNI-A
3基の高性能なBA型ドライバーを搭載し、正確な空間表現を実現するイヤホンです。自然な低音を再生できる2基の専用ウーファーと、高音を担当する1基のツイーターを搭載。周波数特性をノズルによってカスタマイズできるため、自分好みのサウンドを楽しめます。
人間工学に基づいた薄型設計で、快適に使用できるだけでなく、フィット感に優れているのも魅力のひとつ。最大37dBのノイズを遮断できる高遮音設計なので、周囲が騒がしい環境でも音に集中できます。
ケーブルは着脱式のため、自由に交換できるのも魅力のひとつ。付属の3.5mmケーブルは、マイク内蔵リモコンを備えているので、音量調節やハンズフリー通話などにも対応できます。
シュア(SHURE) 高遮音性イヤホン 第2世代 SE846
低音域から高音域までバランスよく再生できる4基のBA型ドライバーを搭載した高遮音性イヤホンです。低音・中音・高音をそれぞれカバーしており、優れた空間表現を実現できます。
最大37dB遮断できる独自の「高遮音性テクノロジー」を採用しているのも魅力のひとつ。周囲が騒がしい環境でも繊細なサウンドをリスニングできます。人間工学に基づいた薄型設計を実現しており、長時間快適な装着感をキープできる点もメリットです。
ケーブルは着脱式を採用し、リケーブルに対応。自分好みのサウンドにカスタマイズしたい方にも適しています。
オーディオテクニカ(audio-technica) バランスド・アーマチュア型インナーイヤーヘッドホン ATH-E70
優れた分解能で細かい音までリスニングできるBA型イヤホンです。低・中・高それぞれのチューニングが施されたBA型ドライバーを3基搭載し、全音域を正確に再現可能。ステージでのモニタリングやステジオでのミキシング作業などプロフェッショナル用途にもぴったりです。
遮音性に優れており、周囲が騒がしくても音に集中できるのが魅力。ケーブルは耳の後ろから引っ掛けるようにして装着するタイプで、フレキシブルに調節できるため、長時間使用しても快適なフィット感をキープ可能です。
着脱コネクターは、音響特性と耐久性の優れた「A2DCコネクター」を採用。ケーブルも自由に交換できるので、自分好みのサウンドにカスタマイズ可能です。
フィーオ(FiiO) インイヤー型イヤホン FA7S FIO-IEM-FA7S
高級感のあるスタイリッシュなデザインが魅力のBA型イヤホンです。低域・中域・高域それぞれ2基ずつ、合計6基のBA型ドライバーを搭載。迫力のある低域から、繊細な高域まで楽しめます。
ハイレゾの高精細なサウンドを再生できるのも特徴。ケーブルのイヤーフック部分は人間工学に基づいたカーブを採用しているので、長時間装着しても快適な装着感をキープできます。
ケーブルのプラグ部分は、2.5mmバランス・3.5mmアンバランス・4.4mmバランスに付け替えが可能。さまざまなデバイスに接続できます。ステンレス仕上げのおしゃれなモデルを求めている方におすすめです。
水月雨(MOONDROP) S8
高域の伸びのよいサウンドを楽しめるBA型イヤホンです。8基のBA型ドライバーを搭載しており、深みのある低域から繊細な中域、歪みの少ない高域までクリアに再生できるのが特徴。細部まで高解像度なサウンドを楽しめます。
高純度な無酸素銅のケーブルを採用しており、高音質サウンドを再生できるのも魅力のひとつ。汎用性の高い金メッキの3.5mmステレオミニプラグを採用しているので、スマホやタブレットなどのさまざまなデバイスで使用できます。
安定した再生ができる2pinタイプのリケーブルに対応。ケーブルを交換することで、音質のカスタマイズも可能です。
エティモティック(Etymotic) カナル型イヤホン ER4XR
低域の再現力と高解像度を両立したBA型イヤホンです。BA型ながら躍動感のある低域を再生できるのが特徴。高解像度かつパワフルなサウンドで、幅広いジャンルの音楽を楽しめます。また、着脱式のMMCXコネクタの採用により、幅広いケーブルに交換可能です。
BA型イヤホンとしては比較的低価格で購入できるのが魅力。初めて購入する方や、コスパを重視している方はぜひチェックしてみてください。
ドゥームトップサウンド(DUNU-TOPSOUND) DUNU SA6 MK2
自然な音場とディテールを表現できるBA型イヤホンです。3〜5kHzのディップを調節しており、ボーカルの明瞭度と楽器の分離感を向上させているのが特徴。BA型ながら、中音域をキープしつつ優れた低音を再生できます。
チューニングスイッチを搭載しており、ワンタッチで異なるサウンドに変更できるのも魅力のひとつ。チューニングは、正確でバランスの取れたサウンドと、パンチのある低音サウンドの2種類から選択可能です。チューニングを切り替えることで、幅広いジャンルの音楽を快適に楽しめます。
職人によって作られた高品質かつおしゃれなイヤーシェルを採用しているのもポイント。汎用性が高い高級モデルを探している方におすすめです。
シーオーディオ(See Audio) Bravery
原音に忠実なサウンドを再生できるモニターライクなサウンドを実現したBA型イヤホンです。低域用に2基、中域用に1基、高域用に1基の合計4基のBA型ドライバーを搭載。全帯域でバランスの取れたサウンドを実現でき、正確なモニタリングが可能です。
3.5mmプラグのケーブルが付属しており、汎用性が高いため幅広いデバイスで使用できます。高い接続性を実現した2pinコネクタのリケーブルに対応しているのもポイントです。
3サイズのイヤーチップを同梱しており、自分の耳に合ったフィット感を実現できる点もメリット。さまざまなジャンルの音楽を高解像度で楽しめるモデルを求めている方は、ぜひチェックしてみてください。
BA型イヤホンのおすすめ|ワイヤレス
フィーオ(FiiO) Bluetooth対応完全ワイヤレスイヤホン FW1 FIO-FW1
最長21時間再生できるロングバッテリーが魅力のBA型イヤホンです。ボーカルとの相性がよいダイナミックな低音から、表現力豊かな高域まで再生できるのが特徴。自然な音質を楽しみたい方におすすめです。
途切れにくい優れた接続安定性を実現する「LDSアンテナ」を搭載しているのも魅力。外出先や移動中でも快適に音楽を楽しめます。
直感的に操作できるタッチセンサーを備えている点もメリット。本体をタッチするだけで、楽曲操作などを手軽にこなせます。小型かつ軽量設計で、耳に収まりやすいため、快適な装着感を実現可能です。
ソニー(SONY) ワイヤレスステレオヘッドセット WF-SP900
本体にメモリーを内蔵したBA型のワイヤレスイヤホンです。容量は4GBで約920曲の楽曲を保存可能。近くにスマホがなくてもイヤホン単体で音楽を楽しめます。ランニング用途など、身軽に音楽を聴きたい方におすすめです。
Bluetoothによるワイヤレス接続も可能。また、IP65/IP68相当の防水・防塵性能を備えているので、汗や雨を気にせずさまざまな場所で使用できます。
専用アプリと連携することで、自分好みの音質にカスタマイズ可能。機能性・汎用性の高いモデルを求めている方はチェックしてみてください。
サウンドピーツ(SoundPEATS) 完全ワイヤレスイヤホン Sonic Pro
日本人の耳を意識したチューニングが施されているBA型の完全ワイヤレスイヤホン。高域の再現能力に優れており、ボーカルなどを聴きやすいのが特徴です。
低遅延かつ高音質を実現できるaptX Adaptiveコーデックに対応しているのも魅力のひとつ。さらに、ほとんど遅延を感じない「低遅延ゲームモード」を備えているので、動画やゲームなども快適に楽しめます。
最大15時間再生できるロングバッテリーを内蔵。比較的リーズナブルに購入できるため、コスパを重視している方にもおすすめです。
SHANLING 完全ワイヤレスイヤホン MTW100
片耳わずか約4.7gの軽量設計が魅力のBA型ワイヤレスイヤホンです。Knowles社のBA型ドライバーを搭載しており、繊細なディテールを表現できるのが特徴。バランスの取れたサウンドを実現しているので、長時間リスニングしても聴き疲れしにくいのが魅力です。
IPX7相当の高い防水性能を備えているため、外出先でも気兼ねなく使用可能。また、充電ケースと合わせて最大24時間再生できるロングバッテリーを内蔵しているのもポイントです。おしゃれなデザインなので、見た目にこだわりたい方もチェックしてみてください。
カナルワークス(CANALWORKS) ユニバーサルイヤーモニター CW-U91BT2
さまざまなジャンルの音楽を楽しめるBA型のワイヤレスイヤホンです。超小型のBA型ドライバー4基をまとめた「クアッドBAドライバー」を低域に2基、中域に1基、高域に1基搭載。幅広い帯域をカバーしているため、楽器の音やボーカルのディテールなどを正確に再生できます。
AAC・aptX・aptX LLなど豊富なコーデックに対応しているのも魅力です。
中高音の再生能力に優れるBA型イヤホン。各メーカーから有線タイプやワイヤレスタイプなど、さまざまな製品が販売されています。購入する際は、搭載されているドライバーの数やサウンドのクオリティ、フィット感などもチェックするのがおすすめ。好みのBA型イヤホンを使用し、快適に音楽を鑑賞してみてください。