イヤホンは、音楽を楽しみたいときに便利なアイテムです。イヤホンに採用されているドライバーには、ダイナミック型などの種類が存在します。なかでも「バランスド・アーマチュア(BA)型」のモデルは、中~高音域の再生能力に優れているのが魅力です。
そこで今回は、おすすめのBA型イヤホンをご紹介。選び方のコツも解説しているので、併せて参考にしてみてください。
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バランスド・アーマチュア(BA)とは?

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イヤホンは、受け取った音声信号をドライバーによって空気の振動に変換し、音を再生します。「バランスド・アーマチュア(BA)型」と呼ばれるドライバーが採用されている場合、音声信号を受け取ったコイルに電気が流れて、アーマチュアと呼ばれる鉄板が振動。この振動がドライブロッドを介して振動板に伝わり、音が再生されます。
補聴器にも採用されているドライバーでもあり、細かな音の再現力に優れています。
BA型イヤホンの特徴

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BA型は、クリアなサウンドを再生できるのが特徴。音の再現性が高く、中音域から高音域までの再生能力に優れています。
また、音の分離感がよく、繊細な音も再生が可能。アーティストの息づかいなど、細かいニュアンスまでリスニングしたい方におすすめです。また、ダイナミック型に比べて小型なので、コンパクトなイヤホンを探している方にも適しています。
しかし、低音の表現がダイナミック型に比べて苦手なため、迫力のある低音を楽しみたい方にはやや不向き。また、ミドル〜ハイエンドモデルのイヤホンに搭載されていることが多いので、ある程度コストがかかってしまう点も留意しておきましょう。
BA型イヤホンのおすすめ|有線
ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M9
5基のバランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載した人気のBA型イヤホン。フルレンジ×2基・ウーファー・トゥイーター・スーパートゥイーターを搭載しています。各ドライバーユニットが補完し合い、中高域から低域までハイレベルの音質を実現しています。
ボーカルや楽器、リズムの立ち上がりを正確に把握する能力と、スムーズな高音域のレスポンスも特徴。演奏の細かなニュアンスも再現します。また、リケーブルにも対応しているため、自分好みのサウンドを追求したい方にもおすすめです。
加えて、非磁性体金メッキプラグを採用しているのもポイント。一般的な磁性体メッキのプラグと比べ、電流の流れを阻害しにくく、よりクリアなサウンドが期待できます。
ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M7
4基のBAドライバーを搭載したBA型イヤホンです。複数のBAドライバーを備えたイヤホンならではの高音質なサウンドが魅力。ライブステージのモニターにも適した音質と謳われています。
「オプティマイズサウンドパス構造」を採用しているのもポイントです。各BAドライバーユニットから再生された音が、最適化された経路を通る仕組みにより、ロスを抑えてサウンドを耳まで届けます。
合計13種類のイヤーピースや、持ち運びに便利なハードケースなど、付属アクセサリーが充実しているのも特徴。リケーブルにも対応しているので、長く愛用できるイヤホンを探している方にもおすすめです。
オーディオテクニカ(audio-technica) バランスド・アーマチュア型インナーイヤーヘッドホン ATH-E70
低中高3基のBAドライバーを搭載した、モニタリングにおすすめのBA型イヤホンです。優れた分解能による緻密な音場が魅力。繊細さを要するスタジオでのミキシング作業などにも適しています。
フレキシブルに調整できる専用コードも特徴です。フィット感が持続しやすいので、長時間の使用も快適。また、音響特性と耐久性にこだわった自社設計の着脱コネクタを採用しているのもポイントです。持ち運びに役立つケースやイヤーピースが付属しています。
エティモティック・リサーチ(Etymotic Research) ER4XR
BA型ドライバーに精通した「エティモティック・リサーチ」のBA型イヤホン。1基のドライバーで、高解像度と低域再現力をどこまで両立できるかにチャレンジしたアイテムです。
躍動感のある低音と、エネルギッシュな中高域を楽しめるのも魅力です。また、日本最大級のオーディオビジュアルアワードである「VGP」において、複数の受賞歴があるのも注目ポイント。BA型イヤホンでも低音を重視したい方におすすめのアイテムです。
フィーオ(FiiO) FA19 FIO-IEM-FA19
設計とチューニングに3年を費やした、フラッグシップモデルの高級BA型イヤホンです。高域用×4基、中域用×2基、低域用×4基と、片耳で計10基ものBAドライバーを搭載しているのが特徴。すべての帯域において自然かつなめらかで解像度が高く、原音に忠実なサウンドを求める方におすすめです。
深みのある低域を実現する「ネガティブ・フィードバック低域向上システム」や、クリーンで豊かな中域再生を叶える「ノッチフィルターテクノロジー」など、さまざまな技術が搭載されています。
シュア(SHURE) 高遮音性イヤホン AONIC 5
3基のBAドライバーを搭載したBA型イヤホンです。2基の専用ウーファーがクリアで自然な低音を、1基のツイーターが優れた空間表現を実現します。遮音性にも優れているため、臨場感のあるリスニングが可能です。
また、サウンドチューニングができるのもポイント。交換式ノズルにより、バランス・ウォーム・ブライトと3種類のサウンドシグネチャーが選択できます。リケーブルにも対応しているため、自分好みのサウンドを追求したい方にもおすすめです。
なお、本体カラーは、ブラックやクリアなどがラインナップされています。おしゃれなデザインも魅力のアイテムです。
ウェストンオーディオ(Westone Audio) MACH70 WA-M70
低域に1基、中域に2基、高域に4基と、合計7基のBAドライバーを搭載したBA型イヤホン。細かな表現まで楽しめる、解像度の高いサウンドが魅力です。低域に重点を置いたチューニングが施されているため、バランスのよいサウンドを味わいたい方にも適しています。
また、人間工学に基づいた設計を採用しているのもポイント。長時間使用しても疲れにくいイヤホンを求める方におすすめです。加えて、高い耐衝撃性・耐水性・防塵性をもつペリカンケースが付いてくるのも魅力のひとつ。持ち運んで使うことが多い方にもぴったりです。
ウェストンオーディオ(Westone Audio) Pro X30
プロも納得と謳われる音場と解像度を実現するBA型イヤホン。3基のバランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載し、それぞれが低域・中域・高域を担当しています。力強い低域、明瞭な中域、冴えわたる高域という特性により、さまざまなステージで活躍します。
特許取得のイヤーチップは優れたフィット感と遮音性を提供。軽量かつ装着感も快適です。5サイズ展開のSTARシリコンイヤーチップとTRUE-FITフォームイヤーチップが付属し、自分の耳に合ったモノを選びやすいのも魅力です。
アラミド繊維を用いて作られた「着脱式 LINUM BAX T2 ケーブル」は、極細ながら高い強度と耐久性を持っています。タッチノイズに強く、取り回しにも優れた設計です。
キューディーシー(qdc) Hifi 5SH QDC-HIFI-5SH-V2
音楽のリスニングに特化したBA型イヤホンです。片側5基のBAドライバーに加え、3wayサウンドチャンネルと3wayクロスオーバーを採用。分離感と空間感のある、明瞭なサウンドを楽しめます。
3.5mm・2.5mm・4.4mmの切替ができる3in1プラグも特徴。抜き差しするだけで、アンバランス接続とバランス接続の切り替えが可能です。また、リケーブルに対応しているのもポイント。自分好みのサウンドを追求したい方にもおすすめです。
KIWIEARS Orchestra Lite KE-ORL
8基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載したBA型イヤホン。高音域に2基、中音域に4基、低音域に2基のドライバーを採用。自然でバランスの取れた音色を提供します。スタジオモニター並みの性能を目指して作られたと謳われているのが特徴です。
4芯の7n無酸素銅ケーブルを同梱し、サウンドを最大限に引き立てる工夫も。軽量設計のため、ステージなどでの使用にも適しています。ケーブル交換対応可能な2Pin接続です。
各ユニットは、エンジニアによる2回の品質管理検査を受けており、左右チャンネルの周波数マッチングが行われています。エンジニアが1台ずつ手作りで製造した、プロフェッショナル仕様の高いパフォーマンスを発揮するモデルです。
セーオーディオ(THIEAUDIO) Valhalla THI029
片側19基のドライバーが生み出す優れた解像度のBA型イヤホン。緻密なチューニングにより、各ドライバーの役割が分担され、不要な負担が軽減されています。独自のプレシジョン・ベース・システム搭載で、迫力ある低音を体感できるのも特徴です。
「4ウェイ・パッシブ・クロスオーバー・ネットワーク」と「4ボア・アコースティック・チュービング・システム」により、全帯域での正確な周波数分割と音のつながりを実現。また、航空宇宙産業でも使用されるグレード5チタン製ハウジングは軽量でありながら堅牢な設計で、長時間の使用でも快適な装着感を与えます。
一人のエンジニアが各ユニットを手作業で組み立て、丸一日かけて完成させる、品質へのこだわりが詰まった製品。動作テストや外観のチェックなど、厳しい品質管理も行われています。
BA型イヤホンのおすすめ|ワイヤレス
ソニー(SONY) ワイヤレスステレオヘッドセット WF-SP900
音楽プレーヤー機能を搭載したワイヤレスBA型イヤホン。本体に4GBのメモリーを備えているため、スマホがなくても音楽再生を楽しめます。なお、プレーヤーモードでは、最大6時間の連続再生が可能。外音取り込みにも対応しているので、移動時も安心です。
クリアでナチュラルな音質も魅力のひとつ。低音域の上げ下げなど、専用アプリでイコライザー調整ができるのもポイントです。また、ハンズフリー通話に対応しているのもメリット。音楽再生だけでなく、普段使いしやすいアイテムを求める方にもおすすめです。
ワンモア(1MORE) Sleeping-Earbuds Z30
睡眠時の使用にも適したBA型ワイヤレスイヤホン。厚さ7.5mm、片側2.7gの薄型軽量設計を採用し、圧迫感を抑えて装着できます。横向きで寝る方にもぴったり。安定したフィット感で、寝返りをうっても外れにくいのもメリットです。
最大24dBのパッシブノイズキャンセリング機能を備え、静かな睡眠環境を実現。さらに、ヒーリングモードと音楽モードの2種類から選べるリスニングモードを搭載しています。充電ケースを併用すれば、ヒーリングモードでは約32時間、音楽モードでは約24時間の連続使用が可能です。
バランスドアーマチュアドライバによって、繊細かつバランスの取れた音を楽しめるのがポイント。クリアなサウンドを体感できます。
BA型イヤホンの選び方
BA型イヤホンは有線のモデルがメイン

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BA型イヤホンのラインナップは、有線のモデルがメインです。有線モデルのイヤホンのメリットは、ノイズなどの影響を受けにくく、音の純度が高い点。BA型イヤホンの魅力であるクリアなサウンドを堪能したい方には有線モデルが適しています。
また、充電する必要がないのもポイント。製品によっては、リケーブルやイヤーピースを変更できるなど、拡張性を高められるのも魅力です。
一方で、ケーブルが引っかかったり絡んだりするのが気になる方には、ワイヤレスのモデルがおすすめ。イヤホンをつけたままでも動きやすいため、通勤・通学やスポーツを楽しむ際にも適しています。有線のモデルよりラインナップは少なめですが、気になる方はぜひチェックしてみてください。
搭載しているBAドライバーの数をチェック

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BA型イヤホンは、一般的に中〜高音域の再生が得意です。一方で、再生周波数帯がせまく、低音域の再生が苦手な傾向があります。
広い音域のサウンドを楽しみたいなら、搭載しているBAドライバーの数をチェックするのがおすすめ。低域・中域・高域それぞれのドライバーを搭載し、再生周波数帯のせまさをカバーしているモデルも存在します。
モデルによってドライバーの数はさまざまなので、自分の好みや聴きたい音楽に合わせて選んでみてください。
リケーブルに対応しているか

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リケーブルに対応しているBA型イヤホンは、音質の変化を楽しめるのがメリットです。ケーブルを付け替えるだけで音を変化させられるので、音楽ジャンルや用途に合わせた使用が可能。自分の好みにぴったりのサウンドを実現しやすくなります。
また、断線してしまった際に、ケーブルの交換ができるのも魅力。まるごと買い替える必要がないため、お気に入りのイヤホンを長く使い続けたい方におすすめです。
中高音の再生能力に優れているBA型イヤホン。各メーカーから有線タイプやワイヤレスタイプなど、さまざまな製品が販売されています。購入する際は、搭載されているドライバーの数やサウンドのクオリティ、フィット感などもチェックするのがおすすめ。好みのBA型イヤホンを使用し、快適に音楽を鑑賞してみてください。