イヤホンは、音楽を楽しみたいときに便利なアイテムです。イヤホンに採用されているドライバーには、ダイナミック型などの種類が存在します。なかでも「バランスド・アーマチュア(BA)型」のモデルは、中~高音域の再生能力に優れているのが魅力です。

そこで今回は、おすすめのBA型イヤホンをご紹介。選び方のコツも解説しているので、併せて参考にしてみてください。

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バランスド・アーマチュア(BA)とは?

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イヤホンは、受け取った音声信号をドライバーによって空気の振動に変換し、音を再生します。「バランスド・アーマチュア(BA)型」と呼ばれるドライバーが採用されている場合、音声信号を受け取ったコイルに電気が流れて、アーマチュアと呼ばれる鉄板が振動。この振動がドライブロッドを介して振動板に伝わり、音が再生されます。

補聴器にも採用されているドライバーでもあり、細かな音の再現力に優れています。

BA型イヤホンの特徴

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BA型は、クリアなサウンドを再生できるのが特徴。音の再現性が高く、中音域から高音域までの再生能力に優れています。

また、音の分離感がよく、繊細な音も再生が可能。アーティストの息づかいなど、細かいニュアンスまでリスニングしたい方におすすめです。また、ダイナミック型に比べて小型なので、コンパクトなイヤホンを探している方にも適しています。

しかし、低音の表現がダイナミック型に比べて苦手なため、迫力のある低音を楽しみたい方にはやや不向き。また、ミドル〜ハイエンドモデルのイヤホンに搭載されていることが多いので、ある程度コストがかかってしまう点も留意しておきましょう。

BA型イヤホンのおすすめ|有線

ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M9

ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M9 2018

5基のバランスド・アーマチュア・ドライバーを搭載した人気のBA型イヤホン。フルレンジ×2基・ウーファー・トゥイーター・スーパートゥイーターを搭載しています。各ドライバーユニットが補完し合い、中高域から低域までハイレベルの音質を実現しています。

ボーカルや楽器、リズムの立ち上がりを正確に把握する能力と、スムーズな高音域のレスポンスも特徴。演奏の細かなニュアンスも再現します。また、リケーブルにも対応しているため、自分好みのサウンドを追求したい方にもおすすめです。

加えて、非磁性体金メッキプラグを採用しているのもポイント。一般的な磁性体メッキのプラグと比べ、電流の流れを阻害しにくく、よりクリアなサウンドが期待できます。

ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M7

ソニー(SONY) ステレオヘッドホン IER-M7 2018

4基のBAドライバーを搭載したBA型イヤホンです。複数のBAドライバーを備えたイヤホンならではの高音質なサウンドが魅力。ライブステージのモニターにも適した音質と謳われています。

「オプティマイズサウンドパス構造」を採用しているのもポイントです。各BAドライバーユニットから再生された音が、最適化された経路を通る仕組みにより、ロスを抑えてサウンドを耳まで届けます。

合計13種類のイヤーピースや、持ち運びに便利なハードケースなど、付属アクセサリーが充実しているのも特徴。リケーブルにも対応しているので、長く愛用できるイヤホンを探している方にもおすすめです。

オーディオテクニカ(audio-technica) バランスド・アーマチュア型インナーイヤーヘッドホン ATH-E70

オーディオテクニカ(audio-technica) バランスド・アーマチュア型インナーイヤーヘッドホン ATH-E70 2016

低中高3基のBAドライバーを搭載した、モニタリングにおすすめのBA型イヤホンです。優れた分解能による緻密な音場が魅力。繊細さを要するスタジオでのミキシング作業などにも適しています。

フレキシブルに調整できる専用コードも特徴です。フィット感が持続しやすいので、長時間の使用も快適。また、音響特性と耐久性にこだわった自社設計の着脱コネクタを採用しているのもポイントです。持ち運びに役立つケースやイヤーピースが付属しています。

エティモティック・リサーチ(Etymotic Research) ER4XR

エティモティック・リサーチ(Etymotic Research) ER4XR 2016

BA型ドライバーに精通した「エティモティック・リサーチ」のBA型イヤホン。1基のドライバーで、高解像度と低域再現力をどこまで両立できるかにチャレンジしたアイテムです。

躍動感のある低音と、エネルギッシュな中高域を楽しめるのも魅力です。また、日本最大級のオーディオビジュアルアワードである「VGP」において、複数の受賞歴があるのも注目ポイント。BA型イヤホンでも低音を重視したい方におすすめのアイテムです。

フィーオ(FiiO) FA19 FIO-IEM-FA19

フィーオ(FiiO) FA19 FIO-IEM-FA19 2024

設計とチューニングに3年を費やした、フラッグシップモデルの高級BA型イヤホンです。高域用×4基、中域用×2基、低域用×4基と、片耳で計10基ものBAドライバーを搭載しているのが特徴。すべての帯域において自然かつなめらかで解像度が高く、原音に忠実なサウンドを求める方におすすめです。

深みのある低域を実現する「ネガティブ・フィードバック低域向上システム」や、クリーンで豊かな中域再生を叶える「ノッチフィルターテクノロジー」など、さまざまな技術が搭載されています。

ファイナル(final) B2 FI-B2BSSD

ファイナル(final) B2 FI-B2BSSD 2019

音場感などにこだわって設計されたBA型イヤホン。響きや距離感を感じられるクラシックのコンサートや、臨場感のあるアーティストのライブ音源など、音場感に富んだサウンドの再生におすすめです。

快適なつけ心地もおすすめのポイント。長時間使用しやすい、3点で支える圧迫感の少ない設計を採用しています。

分解可能な構造で修理がしやすく、長く使い続けられるBA型イヤホンを探している方にもぴったり。また、価格と性能のバランスがよいため、コスパが高く高音質なカナル型イヤホンを探している方にもおすすめです。

シュア(SHURE) 高遮音性イヤホン AONIC 5

シュア(SHURE) 高遮音性イヤホン AONIC 5 2020

3基のBAドライバーを搭載したBA型イヤホンです。2基の専用ウーファーがクリアで自然な低音を、1基のツイーターが優れた空間表現を実現します。遮音性にも優れているため、臨場感のあるリスニングが可能です。

また、サウンドチューニングができるのもポイント。交換式ノズルにより、バランス・ウォーム・ブライトと3種類のサウンドシグネチャーが選択できます。リケーブルにも対応しているため、自分好みのサウンドを追求したい方にもおすすめです。

なお、本体カラーは、ブラックやクリアなどがラインナップされています。おしゃれなデザインも魅力のアイテムです。

アズラ(AZLA) ASMR専用イヤホン ASE500 ASMR

アズラ(AZLA) ASMR専用イヤホン ASE500 ASMR 2023

ASMRを楽しみたい方のために作られたBA型イヤホンです。SonionのプレミアムBAドライバーをフルレンジで採用し、高精細かつ正確なサウンドと、優れた高音域再生能力を実現。音響専門家の監修のもと、ASMRだけでなくゲームプレイ時に空間を認識しやすいようチューニングされています。

ドライバーとケーブル以外のすべてに、シリコン素材を使用しているのも特徴です。モチモチとしたやさしいつけ心地は、リラックスタイムにもぴったり。また、比較的価格が安いのもおすすめのポイントです。

ウェストンオーディオ(Westone Audio) MACH70 WA-M70

ウェストンオーディオ(Westone Audio) MACH70 WA-M70 2022

低域に1基、中域に2基、高域に4基と、合計7基のBAドライバーを搭載したBA型イヤホン。細かな表現まで楽しめる、解像度の高いサウンドが魅力です。低域に重点を置いたチューニングが施されているため、バランスのよいサウンドを味わいたい方にも適しています。

また、人間工学に基づいた設計を採用しているのもポイント。長時間使用しても疲れにくいイヤホンを求める方におすすめです。加えて、高い耐衝撃性・耐水性・防塵性をもつペリカンケースがついてくるのも魅力のひとつ。持ち運んで使うことが多い方にもぴったりです。

キューディーシー(qdc) Hifi 5SH QDC-HIFI-5SH-V2

キューディーシー(qdc) Hifi 5SH QDC-HIFI-5SH-V2 2024

音楽のリスニングに特化したBA型イヤホンです。片側5基のBAドライバーに加え、3wayサウンドチャンネルと3wayクロスオーバーを採用。分離感と空間感のある、明瞭なサウンドを楽しめます。

3.5mm・2.5mm・4.4mmの切替ができる3in1プラグも特徴。抜き差しするだけで、アンバランス接続とバランス接続の切り替えが可能です。また、リケーブルに対応しているのもポイント。自分好みのサウンドを追求したい方にもおすすめです。

BA型イヤホンのおすすめ|ワイヤレス

ソニー(SONY) ワイヤレスステレオヘッドセット WF-SP900

ソニー(SONY) ワイヤレスステレオヘッドセット WF-SP900 2018

音楽プレーヤー機能を搭載したワイヤレスBA型イヤホン。本体に4GBのメモリーを備えているため、スマホがなくても音楽再生を楽しめます。なお、プレーヤーモードでは、最大6時間の連続再生が可能。外音取り込みにも対応しているので、移動時も安心です。

クリアでナチュラルな音質も魅力のひとつ。低音域の上げ下げなど、専用アプリでイコライザー調整ができるのもポイントです。また、ハンズフリー通話に対応しているのもメリット。音楽再生だけでなく、普段使いしやすいアイテムを求める方にもおすすめです。

アステル&ケルン(Astell&Kern) UW100MKII IRV-AK-UW100-MKII

アステル&ケルン(Astell&Kern) UW100MKII IRV-AK-UW100-MKII 2023

原音に忠実な音楽を求める方におすすめのワイヤレスBA型イヤホンです。KnowlesのシングルフルレンジBAドライバーを採用し、クリアで正確なサウンドを実現しています。

パッシブノイズアイソレーションと、アンビエントモードを備えているのも便利なポイントです。周囲の音を遮断したいときや、周囲の音を取り込みたいときのどちらのシチュエーションにも対応できます。

ワイヤレス充電や急速充電に対応しているのもポイントです。また、専用クレードルを併用することで、最大29時間の連続再生が可能。スタミナのあるワイヤレスBA型イヤホンを探している方にもおすすめです。

フィーオ(FiiO) 完全ワイヤレスイヤホン FW1 FIO-FW1

フィーオ(FiiO) 完全ワイヤレスイヤホン FW1 FIO-FW1 2020

手頃な価格が魅力のワイヤレスBA型イヤホン。Knowlesのカスタム仕様BAドライバー1基を搭載し、歯切れのよいダイナミックな低域と豊かな中域、細かな表現力に富んだ高域を実現。安価ながら高音質を楽しめます。

SBCやAAC、aptXなどの主要コーデックに対応しているのもポイント。BAドライバーとBluetoothの特性を調整しており、バックグラウンドノイズを軽減しているのも特徴です。

BA型イヤホンの選び方

BA型イヤホンは有線のモデルがメイン

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BA型イヤホンのラインナップは、有線のモデルがメインです。有線モデルのイヤホンのメリットは、ノイズなどの影響を受けにくく、音の純度が高い点。BA型イヤホンの魅力であるクリアなサウンドを堪能したい方には有線モデルが適しています。

また、充電する必要がないのもポイント。製品によっては、リケーブルやイヤーピースを変更できるなど、拡張性を高められるのも魅力です。

一方で、ケーブルが引っかかったり絡んだりするのが気になる方には、ワイヤレスのモデルがおすすめ。イヤホンをつけたままでも動きやすいため、通勤・通学やスポーツを楽しむ際にも適しています。有線のモデルよりラインナップは少なめですが、気になる方はぜひチェックしてみてください。

搭載しているBAドライバーの数をチェック

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BA型イヤホンは、一般的に中〜高音域の再生が得意です。一方で、再生周波数帯がせまく、低音域の再生が苦手な傾向があります。

広い音域のサウンドを楽しみたいなら、搭載しているBAドライバーの数をチェックするのがおすすめ。低域・中域・高域それぞれのドライバーを搭載し、再生周波数帯のせまさをカバーしているモデルも存在します。

モデルによってドライバーの数はさまざまなので、自分の好みや聴きたい音楽に合わせて選んでみてください。

リケーブルに対応しているか

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リケーブルに対応しているBA型イヤホンは、音質の変化を楽しめるのがメリットです。ケーブルを付け替えるだけで音を変化させられるので、音楽ジャンルや用途に合わせた使用が可能。自分の好みにぴったりのサウンドを実現しやすくなります。

また、断線してしまった際に、ケーブルの交換ができるのも魅力。まるごと買い替える必要がないため、お気に入りのイヤホンを長く使い続けたい方におすすめです。