少年野球から社会人野球まで、多くの軟式野球選手が活用する「軟式バット」。飛距離を出すために反発性能を向上したり、軽量な設計にしたりと、各製品で工夫がなされています。
しかし、軟式バットは種類が豊富で、どのようなタイプを選べばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、軟式バットの選び方とおすすめ製品についてご紹介します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
軟式バットと硬式バットの違いとは?
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af2a9e66e5-500x210.jpg)
By: zett-baseball.jp
軟式バットと硬式バットで大きく異なる点は重さです。軟式バットはおよそ700g程度の重量。一方で硬式バットは、およそ900g程度の重さがあり、軟式バットと比べると重めに作られています。理由は、軟式と硬式のボールの硬度や重量に違いがあるためです。
また、金属製の軟式バットでは、軽量性に優れたアルミ素材が採用されていることが多く、少年野球などでも扱いやすい設計。対して硬式の場合は、「超々ジュラルミン」と呼ばれる強度の高い金属素材が用いられるなど、硬球にも耐えられる作りが特徴です。
軟式バットの選び方
素材で選ぶ
コスパがよく初心者におすすめの金属バット
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af4200f7b0-500x500.jpg)
By: rakuten.co.jp
金属バットは、さまざまな種類の軟式バットのなかでも価格が安く、軽量性に優れたモデルが多い傾向があります。耐久性も良好で、長く性能を発揮しやすいのもメリットです。また、金属バットは芯が広めで、ボールを飛ばしやすいのも特徴。軟式野球初心者におすすめです。
金属バットは製品により、チタン・アルミ・ジュラルミンなど、採用されている金属が異なります。アルミ製の金属バットは種類が多く、豊富なラインナップから選択できます。
飛距離を重視するなら複合バット
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664c399a73256-500x490.jpg)
By: amazon.co.jp
複合バットは、カーボンなどの複合素材を使用したタイプです。バットの芯や外装にカーボンやウレタンフォームを採用しているモノは、打球の反発性が向上。ボールに飛距離を出したい方に適しています。
しかし、複合バットは、金属バットに比べて導入コストが高くなりやすい点に注意が必要。予算に余裕のある方であれば、中級者や上級者に限らず、初心者にもおすすめです。
飛距離やパワーを上げる練習用に役立つ木製バット
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af48772ff2-500x43.jpg)
By: amazon.co.jp
木製バットは、ほかのタイプに比べて芯で捉えるのが難しく飛距離が出にくいのが特徴。天然素材のため定期的なお手入れが必要なほか、バッティングの際に折れる可能性がある点には注意が必要です。
木製バットのメリットは、比較的安価で導入しやすい点や、飛距離が出にくい分パワーを出す練習に使いやすい点にあります。
打感のよさから、ノック用のバットとして採用されているケースも。ノック用の木製バットは、通常のバットに比べて重量が軽く、長時間の練習でも疲れにくいのがポイントです。また、長尺に作られており、飛距離を出しやすい傾向があります。
重視するポイントを考慮して重さを選ぶ
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af56ba9ede-500x500.jpg)
By: rakuten.co.jp
軟式バットは、飛距離をアップさせたいなど、重視したいポイントを考慮したうえで適した重さのモノを選ぶようにしましょう。
飛距離を出したい中級者や上級者には、重めのバットがおすすめです。しかし、必要以上に重いバットを選ぶと振り遅れやすいのが留意点。バランスのよい重量のバットを検討してみてください。
操作性を考慮したい初心者には、軽量なバットが向いています。バットを振り慣れていない方はパワーを出しにくいため、重たいバットを選ぶとケガにつながる場合があります。
長さは脇から指先までの長さ×1.3cmを目安に選ぶ
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af5d819c94-500x500.jpg)
By: mizuno.com
軟式バットの長さは、少年用で68~80cm、一般用で83~85cmが主流です。自身に合うバットの長さを選ぶ際は、脇から指先までの長さ×1.3cm程度を目安にしましょう。飛距離と操作性のバランスが良好なので、参考にしてみてください。
バランスのよいスイングよりも飛距離を重視したい方に向いているのは、遠心力が働きやすい長めのバット。スイング時の操作性を重視したい方には、目安の長さよりも短めのバットがおすすめです。
バランスをチェック
飛距離を伸ばすならトップバランス
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af62a80a57-500x500.jpg)
By: rakuten.co.jp
トップバランスの軟式バットとは、重心の位置が先端側にあるモノのことを指します。トップバランスは遠心力が働きやすく、スイングにパワーが生まれやすいため、打球の飛距離を伸ばしたい方におすすめです。
しかし、先端側に重さを感じやすく、パワーに自信のない方はバットコントロールが難しくなる点に注意しましょう。
コントロールしやすいミドルバランス
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af699f22a1.jpg)
By: rakuten.co.jp
ミドルバランスの軟式バットとは、重心の位置が中心部にあるモノのことを指します。トップバランスに比べ、バットを握ったときに軽く感じやすいのが特徴。スイングスピードが速くなり、振り抜きをスムーズに行えます。
打球の飛距離やバットコントロールなどのバランスが良好なので、さまざまな方におすすめです。
グリップの太さを選ぶ
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af6ef95d26-237x800.jpg)
By: amazon.co.jp
軟式バットは、グリップの太さでも打球の性質が変わります。一般的に太いグリップは操作性がよく、バットコントロールがしやすくなる傾向に。細いグリップは遠心力が働きやすくなるので、打球に飛距離を出したい方におすすめです。
なお、グリップの太さは別途グリップテープを用意すれば調節できるため、迷ったときはグリップが太すぎないバットを選んでみてください。
好みのデザインで選ぶ
![](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664af75a6d39c-500x500.jpg)
By: zettshop.net
軟式バット選びの際に似た性能のモデルで迷ったときは、自身の好みに合うデザインを選びましょう。日々の練習や試合でお気に入りのバットを使うと、モチベーションアップにつながります。
メーカーや製品によっては、同じバットでも複数のカラーラインナップを展開している場合があります。お気に入りのバットが見つかった際は、ほかのカラーが展開されているかも確認してみるのがおすすめです。
軟式バットのおすすめ
ミズノ(MIZUNO) 軟式用ビヨンドマックス エリプス 1CJBR17682
バットの面を変えることで、打球の性質を使い分けられるモデルです。本製品は、楕円形状の芯材を採用したモデル。面部分ではラケットのようにボールを捉えやすく、凸部分では打ちごたえのある力強い打球を打てます。
本体にカーボン・グラス・ポリウレタン素材を採用した複合バットです。サイズは82cm、重量は平均680gのスペック。やや軽量なモデルではあるものの、遠心力が働きやすいトップバランス仕様で、長打を狙うプレイヤーにおすすめです。
外観は、ネイビーのカラーを基調としているほか、模様もあしらわれています。専用バットケースが付属しており、保管や持ち運びが簡単です。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用 マグナインパクト 1CJFR10483
硬めの打球感と、力強い弾き性能が特徴の軟式バットです。芯材に金属を、打球部の外装にFRP管を採用した複合バット。内部に、高反発材の「MG-RINGフォーム」を配置することで、インパクト時に優れた反発力を発揮します。
先端部に重心のあるトップバランス仕様で、飛距離を出しやすい設計。重さは、83cmの長さで平均740gです。カラーは全体的にレッドを基調としており、目立ちやすいデザインに仕上げられています。
バットのサイズは、83cm・84cm・85cmの3種類を展開。専用バットケースが付属し、保管や持ち運びに便利です。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用ビヨンドマックスレガシー ミドル 1CJBR16585
ボールの飛距離を向上した軟式バットです。本製品は、芯材にFRPを、外装に肉厚のウレタンを採用。軟式野球のM号球にマッチした硬度バランスを追求し、優れた反発力と飛距離を実現します。
重心はミドルバランス仕様で、ボールの飛距離とバットコントロールのバランスが良好。アベレージヒッター、パワーヒッターの両方に使いやすい設計です。
バットの長さは85cm、重量は平均750g。カラーはブラック×ブルーで、落ち着きのあるデザインに仕上げられています。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用 グローバルエリート Vコング02 1CJMR16382
![ミズノ(MIZUNO) 軟式用 グローバルエリート Vコング02 1CJMR16382](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664ae3b3474bb-500x510.jpg)
高校野球の硬式新基準に合わせた軟式バットです。高校野球で使われている硬式バットと同じ形状なので、硬式から軟式に移行する方におすすめ。金属バットタイプで、長さは82cm、重さは平均740gです。
素材は、強度や耐久性を向上させるためミクロ組織や微妙な温度条件にこだわって作られた「HS700」を採用。ミドルバランス仕様で振り抜きやすく、幅広いプレイヤーに使いやすい設計です。
バットの表面には、ボールに強烈なスピンを与える特殊研磨加工を施しています。
エスエスケイ(SSK) 軟式FRP製バット MM18 SBB4023
飛距離を出すことに重点を置いた複合素材軟式バットです。ウレタン厚は18mmと分厚く、長打が期待できる設計。ウレタン部分と芯棒のバランスを調整することで、サイズ84cmで平均720gの重量に抑えられています。
ヘッド部分の「マジカルヘッド」により、バットの振り抜きやすさを向上。トップバランス仕様で、パワーのあるバッティングを可能にします。
バットの外観は、ブラックとゴールドを使用したおしゃれな見た目。グリップエンドもかっこよく、デザイン性に優れています。
エスエスケイ(SSK) 軟式FRP製バット MM23 SBB4037
芯に当てたときの飛距離が伸びやすい軟式バットです。本製品は複合バットで、ウレタンの厚みは23mmと分厚い設計。ウレタンのボールを弾き返す復元力により、芯に当てたときはロングヒットが期待できます。
重量は83cmで平均700g。トップバランス仕様、かつ操作性を高める厚めのグリップエンドパーツを採用しており、振り抜きやすい設計です。カラーは、ブラックを基調としながら、落ち着きのあるレッドをプラス。高級感のあるデザインで、所有欲を満たします。
MMシリーズ専用のバットケースが付属。バットにキズが付くのを予防できるほか、持ち運びも容易です。
エスエスケイ(SSK) スカイビート31K RB
高校軟式野球に対応した、反発特性の高い金属バットです。先端部にカーリング加工を施しており、インパクト時の力の分散を軽減。パワーを集中でき、鋭い打球でヒットを狙えます。
素材にはG170の高強度な金属を用い、優れた耐久性を発揮。表面は縦方向の研磨を施すことで、鋭い打球と打ちごたえのある打球感を実現します。
バランスは、幅広いプレイヤーが使いやすいオールラウンド仕様。グリップテープは振動減衰効果を高めるモノを使用し、快適にバッティングを楽しめます。外観は2色ベースのシンプルなデザインで、幅広い世代におすすめです。
エスエスケイ(SSK) ライズアーチ SBB4014
![エスエスケイ(SSK) ライズアーチ SBB4014](https://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/664ae94606524-500x499.jpg)
M号球に対応する、振り抜きやすさに特化した軟式バットです。本体は、反発係数の高いカーボン素材を使用しています。内部は凹凸の構造にしており、インパクトの際にバットが大きくたわんだのち素早く復元。パワーのある打球を実現します。さらに、特殊ラバーシートを配置。反発力がアップするほか、耐久性も良好です。
ヘッド部分は八角形の形状で、軽量性と振り抜きやすさを向上。外観のカーブ状のデザインが、より軽さをイメージさせます。グリップテープは、低反発の振動減衰シートを採用。バッティングの練習量が多い方にもおすすめです。
サクライ貿易(SAKURAI) プロマーク 軟式アルミバット 一般用 ATP-840C
コルク入りで、より軽量性に特化した金属製軟式バットです。本製品は、重量が680~720gと軽めで、パワーに自信のない方でもバットコントロールしやすいモデル。バランスはバットの中心に設定されており、ミドルヒッターにおすすめです。
本体は、スピニング加工やヘラ絞りと呼ばれる加工技術「新スピニング製法」で製作。ミクロン単位の高い精度で成形され、キレイで丈夫な状態を長期間維持できます。
また、全日本軟式野球連盟(J.S.B.B)公認モデルで、試合や練習で安心して使えるのもポイントです。
サクライ貿易(SAKURAI) プロマーク 軟式アルミバット 一般用 ATP-850
軽量でミドルヒッターにおすすめの全日本軟式野球連盟(J.S.B.B)公認軟式バットです。重量は約700g。重心をより中心に設定したミドルバランスを採用し、振り抜きやすい設計です。
優れたバットコントロールを発揮するため、コンパクトなスイングを好む方におすすめ。反発性が良好で、パワーヒッティングにも対応が可能です。
素材には「極薄アルミスーパー6363」のアルミ合金を使用。「新スピニング製法」により硬く丈夫に仕上がっており、長く使えます。
ゼット(ZETT) ブラックキャノン MAX BCT359
超速の打撃で、ヒット率の向上が期待できる軟式バットです。本製品には、カーボン素材を採用。三重管最内層の肉厚を薄くしているほか、最外層の内側に特殊ラバーを内蔵することで、跳躍器具のような反発性能を発揮します。
打撃部側よりもグリップ側の強度を上げており、打撃時のバットの反りを軽減。スイングのパワーロスが少なくなり、反発性能が向上します。
スペックは、83cmサイズで平均710gの重量。バランスはバットの先端部分に寄せているので、ロングヒットを狙いたい方におすすめです。グリップテープは、粘りのある加工を施したポリウレタン素材を使用。クッション性がよく、手袋なしでもスイングしやすい設計です。
カラーバリエーションが豊富で、好みの色を選びやすいのも嬉しいポイント。付属品として、ブラックキャノンシリーズ専用のケースが付いています。
ゼット(ZETT) ブラックキャノンGREAT BCT350
高い弾き性能を備えた軟式バットです。三菱ケミカルの国産カーボン材を使用しています。打撃部の構造にもこだわり、インパクト時のバットのたわみ性能を向上。優れた飛距離を実現します。
また、グリップ側の強度を上げることで、打者のスイングスピードやパワーを効率的にバットへ伝達。M号規格のボールを飛ばしやすいように設計されています。
打撃部とグリップにはカーボン素材を採用。重量は83cmサイズで平均710gです。キャップとスカートパーツを搭載し、高級感のある仕上がりに。デザイン性に優れているので、野球のモチベーション向上にもおすすめです。
ゼット(ZETT) モンスターブラックキャノン 軽量タイプ BCT314
ゼットの人気シリーズ「ブラックキャノン」のモデルです。本体の重量は、83cmサイズで平均680g。軽量な作りで、素材にはFRPと発泡ウレタンを使用しています。
打撃部の発泡ウレタンを肉厚にしており、打撃時に大きなたわみと反発力を発揮。ボールとバットの接触時間が長く、ボールの変形量が少なくなることで、飛距離を向上しています。
発泡ウレタンの外側には硬質の高反発素材を、内側には軽量素材を採用。反発性と軽量性の両立を実現します。グリップテープはノンスリップPU製で、高いグリップ力を求める方におすすめです。
ゼット(ZETT) ウイニングロード BAT354
軟式バットのなかでも、特に軽量性に優れたモデルです。本製品の重量は平均570g。軽いため、シャープなスイングを求める方におすすめです。
バランスは、バットの先端部分に配分。テーパー部分の重量をグリップ側と先端方向に分けることでヘッドを強化し、速球に負けないヘッドの強さを実現しています。
バットの表面には長手方向に特殊磨き加工を施し、ボールの捉えやすさやスピンの性能を向上。グリップテープはクッション性のあるポリウレタン素材を採用しています。
ゼット(ZETT) ノックバット BKT148
硬式と軟式の両方で使える木製のノックバットです。朴とメイプル素材を採用しています。サイズは91cmで、通常のバットよりも長めの作り。重量は平均600gで、長時間のノック練習に使いやすい設計です。
デザインは、天然木にネイビーカラーを加えたツートン仕様でおしゃれ。ブラックカラーで93cmのモノもラインナップしています。
アシックス(Asics) GOLDSTAGE 軟式木製バット 3121B181
プロ選手使用モデルの軟式バットです。本製品は、アオダモ・ホワイトアッシュ・メイプル・バーチといった天然素材を用いた木製バット。大谷選手モデル・丸選手モデル・田中選手モデルなど種類が豊富で、好みのモデルを選択できます。
サイズは84cmと85cmの2種類をラインナップしています。重量は84cmで平均770g、85cmで平均780g。重量があるので、バッティングの練習でパワーをつけたい方におすすめです。
軟式バットは、複合バットか金属バットのモデルを選ぶのがおすすめです。複合バットは価格が高めなものの、優れた機能性をもったモノを多くラインナップしているのが特徴。金属バットはコスパがよいので導入しやすく、優れた打感や反発性を有しています。