少年野球から社会人野球まで、多くの軟式野球選手が活用する軟式バット。飛距離を出すために反発性能を向上したり、軽量な設計にしたりと、各製品で工夫がなされています。
しかし、軟式バットは種類が豊富で、どのようなタイプを選べばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、軟式バットの選び方とおすすめ製品についてご紹介します。
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軟式バットと硬式バットの違いとは?

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軟式バットと硬式バットで大きく異なる点は重さです。軟式バットはおよそ700g程度の重量。一方の硬式バットはおよそ900g程度で、軟式バットと比べると重めに作られています。理由は、軟式と硬式でボールの硬度や重量に違いがあるためです。
金属製の軟式バットでは、軽量性に優れたアルミ素材が採用されていることが多く、少年野球などでも扱いやすい設計。対して硬式の場合は、「超々ジュラルミン」と呼ばれる強度の高い金属素材が用いられるなど、硬球にも耐えられる作りが特徴です。
軟式バットの選び方
素材で選ぶ
コスパがよく初心者におすすめの金属バット

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金属バットは、さまざまな種類がある軟式バットのなかでも価格が安く、軽量性に優れたモデルが多い傾向があります。耐久性も良好で、長く性能を発揮しやすいのもメリットです。また、金属バットは芯が広めで、ボールを飛ばしやすいのも特徴。軟式野球初心者におすすめです。
金属バットは製品により、チタン・アルミ・ジュラルミンなど、採用されている金属が異なります。アルミ製の金属バットは種類が多く、豊富なラインナップから選択できます。
飛距離を重視するなら複合バット

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複合バットは、カーボンなどの複合素材を使用したタイプです。バットの芯・外装にカーボンやウレタンフォームを採用しているモノは、打球の反発性が向上。ボールに飛距離を出したい方に適しています。
しかし、複合バットは金属バットに比べて導入コストが高くなりやすい点に注意が必要。予算に余裕がある方であれば、中級者や上級者に限らず、初心者にもおすすめです。
飛距離やパワーを上げる練習用に役立つ木製バット

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木製バットは、ほかのタイプに比べてボールを芯で捉えるのが難しく、飛距離が出にくいのが特徴。天然素材のため定期的なお手入れが不可欠で、バッティングの際に折れる可能性がある点には注意が必要です。
木製バットのメリットは、比較的安価で導入しやすい点や、飛距離が出にくい分パワーを出す練習に使いやすい点にあります。
打感のよさから、ノック用のバットとして採用されているケースも。ノック用の木製バットは、通常のバットに比べて重量が軽く、長時間の練習でも疲れにくいのがポイントです。また、長尺に作られており、飛距離を出しやすい傾向があります。
重視するポイントを考慮して重さを選ぶ

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軟式バットは、飛距離をアップさせたいなど、重視したいポイントを考慮したうえで適した重さのモノを選ぶようにしましょう。
飛距離を出したい中級者や上級者には、重めのバットがおすすめです。しかし、必要以上に重いバットを選ぶと振り遅れやすく注意が必要。バランスのよい重量のバットを検討してみてください。
操作性に重きを置きたい初心者には、軽量なバットが向いています。バットを振り慣れていない方はパワーを出しにくいため、重たいバットを選ぶとケガにつながる場合があります。
長さは脇から指先までの長さ×1.3cmを目安に選ぶ

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軟式バットの長さは、少年用で68~80cm、一般用で83~85cmが主流です。自身に合うバットの長さを選ぶ際は、脇から指先までの長さ×1.3cm程度を目安にしましょう。飛距離と操作性のバランスが良好なので、参考にしてみてください。
バランスのよいスイングよりも飛距離を重視したい方に向いているのは、遠心力が働きやすい長めのバット。スイング時の操作性にウエイトを置きたい方には、目安の長さよりも短めのバットがおすすめです。
バランスをチェック
飛距離を伸ばすならトップバランス

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トップバランスの軟式バットとは、重心の位置が先端側にあるモノのことを指します。トップバランスは遠心力が働きやすく、スイングにパワーが生まれやすいため、打球の飛距離を伸ばしたい方におすすめです。
しかし、先端側に重さを感じやすく、パワーに自信のない方はバットコントロールが難しくなる点に注意しましょう。
コントロールしやすいミドルバランス

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ミドルバランスの軟式バットとは、重心の位置が中心部にあるモノのことを指します。トップバランスに比べ、バットを握ったときに軽く感じやすいのが特徴。スイングスピードが速くなり、振り抜きをスムーズに行えます。
打球の飛距離やバットコントロールなどのバランスが良好なので、さまざまな方におすすめです。
グリップの太さを選ぶ

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軟式バットは、グリップの太さでも打球の性質が変わります。一般的に太いグリップは操作性がよく、バットコントロールしやすいのがポイント。細いグリップは遠心力が働きやすいので、打球に飛距離を出したい方におすすめです。
なお、グリップの太さは別途グリップテープを用意すれば調節できるため、迷ったときはグリップが太すぎないバットを選んでみてください。
好みのデザインで選ぶ

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軟式バット選びの際に似た性能のモデルで迷ったときは、自身の好みに合うデザインを選びましょう。日々の練習や試合でお気に入りのバットを使うと、モチベーションアップにつながります。
メーカーや製品によっては、同じバットでも複数のカラーを展開している場合があります。お気に入りのバットが見つかった際は、ほかのカラーがあるかどうかも確認してみるのがおすすめです。
使用場所や公式戦によっては禁止されているバットがある点に注意

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軟式バットは使用場所や公式戦によって使えないモノもあります。例えば、多くのメーカーの軟式バットはバッティングセンターでは使用できません。バッティングセンターは耐久性のある硬いボールを用いていることがあり、軟式バットが破損しやすいためです。
金属バットや複合バットは、全日本軟式野球連盟主催の試合では公認のモノしか使えません。公式戦で使用したい場合は、「JSBB」マークが付いているかチェックしてから選ぶようにしましょう。
さらに、地域によってローカルルールが設けられている場合や、草野球でもチーム独自のルールが設定されている場合もあります。購入前にあらかじめルールを確認することが大切です。
軟式バットのおすすめ
ミズノ(MIZUNO) 軟式用ウィングゾーン 1CJMR17783
高校軟式野球の公式試合でも使用できる金属製の軟式バット。バットのバランスを中間に設定したミドルバランスタイプです。中距離を打つミドルヒッターにおすすめの製品ながら、ロングヒットも狙えます。
素材には超々ジュラルミンを採用。表面部は特殊研磨加工されており、ボールに強烈なスピンをかけられます。扱いやすい軟式バットを探している方にぴったりな製品です。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用セレクトナイン 1CJMR15182
素材に超々ジュラルミンを使用した軟式バット。サイズは82cmで、重さは平均670gです。
バットの先端にバランスを置いたトップバランスタイプの製品。ヘッドの効いたスイングで、ボールに負けずに振り抜けます。
カラーはレッドのみの展開です。表面にはラメ塗装加工が施されており、キラキラとした見た目が特徴です。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用ビヨンドマックスレガシー ミドル 1CJBR16585
重さのあるスイングバランスのモノを探しているパワーヒッターにおすすめの軟式バット。バットのバランスが中間にあるミドルバランスタイプの製品です。ロングヒットも狙えます。
素材にカーボン・グラス・ミズノレガシーPUフォームを組み合わせた複合バット。打撃部には従来モデルより細い芯を採用し、ウレタン肉厚設計を実現しています。反発力が高く、飛距離が出やすいのがメリットです。
独自の新素材ウレタンにも注目。M号球に合う硬さ・柔らかさを追求した適切な硬度バランスで、反発力を高めています。遠くまで打球が飛びやすい軟式バットが欲しい方にぴったりです。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用ウィルドライブ レッド ミドル 1CJMR17982
力強い弾きと打感を求める方におすすめの金属製軟式バット。素材に超々ジュラルミンを使用しており、ボールをしっかり弾いて野手を超える打球を実現します。
長さは82cmでやや短めに設計されているのもポイント。バットのバランスを中間に配置したミドルバランスのバットで、操作性を重視する方にぴったりです。ロングヒットも狙う中距離打者に適しています。重量は平均670gです。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用 グローバルエリート LYPEC 1CJMR18084
素材に軽量金属「ZX70」を使用した金属製軟式バット。重量は平均570gで、長さは84cmに設計されています。コントロールしやすく、ボールを捉えやすいモノが欲しい方におすすめです。
バットのバランスを先端に配置したトップバランスの製品。ヘッドの効いたスイングを可能にし、軽量ながらボールに負けずに振り抜けます。ロングヒッターにぴったりです。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用ホットメタル トップ 1CJMR17884
素材に超々ジュラルミンを使用した金属製軟式バット。アメリカの硬式バットに多く使用されているハイグレード合金を採用しています。高音の打球音が響くため、気持ちよくバッティングできます。
バットのバランスを先端に配置したトップバランスの製品です。ヘッドの効いたスイングを可能にし、ボールに負けずに振り抜けます。中級〜上級者のロングヒッターにぴったりです。
長さは84cmで、重量は平均780gあります。JSBBマークが付いているのもポイントです。
エスエスケイ(SSK) 軟式FRP製バット MM23 ウレタン厚23mm SBB4037
素材にFRPとウレタンを組み合わせて使用した軟式バット。打撃部のウレタン厚は23mmで、「ウレタンが厚いほど反発率は上昇する」ことにこだわって作られたモデルです。また、ウレタン成分の改良により、従来モデル「MM18」より反発率を8.4%高めています。
よりボールを飛ばしたいと考えているプレイヤーにおすすめです。サイズは83cm・84cm・85cmがラインナップ。さらに、84cmのモノは重さ710g平均の通常タイプに加え、重さ740g平均のヘビータイプが展開されているのもポイントです。
ブラック×レッドのかっこいいカラーリングも魅力。専用ケースが付属しているため、持ち運びの際に便利です。
ローリングス(Rawlings) HYPERMACH 4ORCE MASTER BR4FHM4CM
操作性に優れた複合軟式バット。細かいバットコントロールがしやすいバットが欲しい方におすすめです。サイズは640g平均の83cm、650g平均の84cm、660g平均の85cmの3種類がラインナップされています。
エアパッド内の空気を50%増やした「MAX FORCE BOUNCE TECHNOLOGY」にも注目。打球部の反発性を高め、弾き返すような打感を得られます。さらに、軟式ボールと相性のよいウレタン素材・硬度に設定しているのも特徴です。
打球部表面に縦の溝が刻まれているのもポイント。インパクト時にボールにしっかり食いつきます。スピンがかかりやすいので、打球が伸びやすいのがメリットです。
ハイパーマッハ3のテーパー構造により、スイング時にしなりやすく、加速できるのも魅力。また、打感が手に残りやすいバットが欲しい方におすすめです。
ゼット(ZETT) 軟式FRP製バット モンスターブラックキャノンHYDRA BCT31585
ボールを遠くに飛ばすことに特化した複合軟式バット。重心を先端に配置したトップバランスの製品で、遠心力を活かしたパワフルなスイングが可能です。パワーに自信のあるロングヒッターの方におすすめです。
打撃部の発泡ウレタンは肉厚の22mmに設定。さらに、ウレタン部分をキャップ下まで伸ばしており、先端で打撃しても飛距離が伸びやすいのがメリットです。
カーボン本体の真ん中付近を太く設計しているのもポイント。曲げ強度を向上させ、芯を外して打撃しても衝撃を感じにくい仕様です。スイートスポットが広く感じられるのも特徴です。専用バットケースが付属しており、手軽に持ち運びできます。
ゼット(ZETT) 軟式金属製バット ウイニングロード BAT35513
素材に超々ジュラルミンを使用した金属製軟式バット。長さは83cmで、重量は570g平均です。軽量で振り抜きやすいモノが欲しい方に適しています。
テーパー部分の重量をグリップ側と先端方向に分けて設計しているのも特徴。ヘッドの強度を高め、速球に負けずに振り抜けます。
打球部表面に縦磨き加工がされているのもポイント。打球にスピンがかかり、飛距離を出しやすいのが魅力です。
サクライ貿易(SAKURAI) PROMARK 軟式アルミバット 一般用 84cm ATP-850
中距離を打つミドルヒッターにおすすめの軟式バット。バランスを中心近くに設定したミドルバランスの製品です。コンパクトスイングとパワーヒッティング、どちらにも対応できます。
素材にはアルミ合金を使用し、新スピニング製法と呼ばれる金属加工技術を採用。ロケットの先端を作る際にも用いられる技術で、ミクロン単位の高い精度でキレイな形状に仕上げています。また、加工時の圧力で硬くなり、丈夫で長持ちするのも特徴です。
超発砲体素材「エナジーフィラー」により、軽量化を実現しているのもポイント。サイズは84cmで、重さは700gです。反発力を高めており、打球がよく飛ぶのもメリットです。
全日本軟式野球連盟公認の製品。公式戦でも使用できる軟式バットが欲しい方にぴったりです。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用プロフェッショナルセレクション 2024ミズノセレクションモデル 1CJWR13284
2024年秋冬モデルの軟式バット。人気選手モデルの軟式バットが欲しい方におすすめです。近藤健介型・22年村上宗隆型・中田翔型の3種類が展開されています。
近藤健介型はややトップバランスに設計されており、滑らかな形状が特徴です。ミドルヒッターからロングヒッターに適しています。カラーはレッド×ブラックです。
22年村上宗隆型はレッド×シルバーのカラーリング。操作性を高めるフレアエンドと、ヘッドを効かせて長打も狙える形状を採用しているのがポイントです。さまざまな場面に対応できる、バランスの取れた作りのモノが欲しい方に向いています。
中田翔型はパワーヒッターにぴったりです。滑らかなテーパーがかかった形状と、先端よりの重心設計を用いています。カラーはレッド×ホワイトです。
ミズノ(MIZUNO) 軟式用バーチ 1CJWR14784
北海道日本ハムファイターズの田宮裕涼選手型の木製軟式バット。グリップはフレア型で、操作性を活かしたバッティングができます。また、単打・長打両方を狙える打球部形状も魅力です。
素材にはバーチを使用しています。比重が軽く、反発性に優れているのが特徴です。フルダイナ加工が施されているのもメリット。重量は平均780gで、長さは84cmです。操作性を重視したい方におすすめのアイテムです。
ゼット(ZETT) 軟式木製バット プロステイタス 84cm BWT30484
プロ野球選手モデルの軟式バットが欲しい方に適した製品。GENDA MODEL・MORI MODEL・SANO MODELの3種類が展開されています。サイズは84cmで、重さは800g平均です。
GENDA MODELは埼玉西武ライオンズの源田選手仕様のタイプ。グリップの細いタイカップが特徴で、操作性に優れています。ヒットを多く打つアベレージヒッターから中距離を打つミドルヒッターにおすすめです。
MORI MODELはオリックス・バファローズの森選手仕様。細身のヘッドと安定したグリップエンド設計になっています。バットコントロールが上手くなりたい方向けです。
SANO MODELは横浜DeNAベイスターズの佐野選手仕様のモデル。小型でスタンダードなヘッドバランス設計で、小指と薬指部分のグリップ力を高めています。ミドルヒッターから飛距離を出したいロングヒッターにぴったりです。
エスエスケイ(SSK) プロエッジ 軟式木製 EBB4003W
エスエスケイの最高峰モデル「プロエッジ」シリーズの木製軟式バット。アドバイザリースタッフであるプロ選手のモデルを再現した製品です。長さは84cmで、重量は800g平均に設定されています。
内部が空洞ではない芯あり仕様なのもポイント。ダイレクトな打感を得られます。本格的に使える軟式バットが欲しい方におすすめです。
カワセ(KAWASE) Kaiser 木製バット 85cm KW-359B
小学生・中学生の練習用バットにぴったりな軟式バット。サイズは85cmで、重さは約850gです。重量感があるため、素振りの練習にも使えます。
価格が安いのもメリット。気軽に使える練習用の木製バットが欲しい方におすすめです。なお、レジャー用・練習用として作られているので、本格的に野球に取り組みたい方には適していません。
ローリングス(Rawlings) MAC JACK 軟式メイプル グラスファイバー強化 BRHW5MGF
素材にメイプルを使用した木製軟式バット。グリップエンドから打球部20cmにかけてグラスファイバーによる補強がされています。耐久性に優れているので、長く使い続けられるモノが欲しい方におすすめです。
長さは84cmで、重量は720g平均。また、直径は63mm平均で、スイング時のバランスがよいのも特徴です。操作性に優れたモノが欲しい方にも適しています。
軟式バットは、複合バットか金属バットのモデルを選ぶのがおすすめです。複合バットは価格が高めではあるものの、優れた機能性を備えたモノが多く展開されているのが特徴。金属バットはコスパがよいので導入しやすく、良好な打感や反発性を有しています。