大切な本を守る「ブックカバー」。思わず触れたくなるような上質な素材を使ったモノや、デザイン性に優れたアイテムが豊富です。

そこで今回は、高級感のある革製ブックカバーのおすすめブランドとモデルを厳選してご紹介します。経年変化を楽しめるのも革製品の魅力のひとつなので、ぜひお気に入りを見つけて革を育ててみて下さい。

革製ブックカバーの選び方

サイズで選ぶ

文庫サイズ

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文庫本は、サイズが105×148mm前後とコンパクトなサイズ感が特徴。文庫本に対応するブックカバーも豊富な種類があるので、好みのアイテムが選びやすいのが魅力です。

単行本サイズ

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文庫本に比べて高価で、高級感があるのが単行本。キレイな状態を保ち続けるためにも単行本サイズのブックカバーを使うのがおすすめです。

ただし、気を付けたいのが本のサイズ。単行本サイズの多くは「四六判(127×188mm程度)」ですが、なかには「菊判(150×220mm程度)」と呼ばれるさらに大きなサイズもあります。また、本の厚みもさまざまなので注意が必要。本のサイズに対応しているモノかどうかは、事前にチェックしておきましょう。

新書サイズ

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新書は主に、教養や専門分野などの解説書を中心とした「ノンフィクション」を扱っています。出版社ごとに新書レーベルがあり、若干の違いはあるものの、新書の多くは103×182mm程度、もしくは106×173mm程度のサイズです。

コンパクトサイズですが、縦の長さが文庫本よりやや長いので、ブックカバーを選ぶ際は新書サイズであることを確認しましょう。

革の種類で選ぶ

硬くて頑丈な「牛革」

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牛革は、牛の年齢や性別によって革の性質が異なり、それぞれの特徴を生かした製品へと加工されています。最高級革製品として使われるのは、「カーフ」と呼ばれる生後6カ月以内の仔牛の革です。大人の牛と比較して、表面が滑らかであること、繊維のきめが細かくて柔らかいことなどが特徴。

次いで上質とされる革は「キップ」と呼ばれ、生後6カ月から2年までの牛の革を指します。「カーフ」よりも厚く頑丈で、汎用性の高さが魅力です。

その他に、丈夫で幅広く利用されている革には、雄牛の「ステアハイド」や、雌牛の「カウハイド」などがあります。数多くの種類がある「牛革」は、自分にぴったりのアイテムが探しやすく人気の高い素材です。

薄くて軽い「豚革」

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「豚革」は牛革に比べて薄くて軽く、通気性のよさが特徴。豚の毛穴は3つの穴が三角形に並んでいるという独特な形状です。この穴が皮を貫通していることで、豚革の優れた通気性と軽さが実現しています。

また、豚革は国内で飼育から皮革製品の製造までを一貫して行うとともに、海外へ輸出している唯一の素材。その品質の高さは各国から高い評価を得ています。

豚革は、皮の裏側を起毛させる「ピッグスエード」が人気。手触りがよく高級感があり、好みが分かれる個性的な豚の毛穴が目立たなくなるのが特徴です。また、革表面が艶のある美しいアメ色をした「アメ豚」と呼ばれる革製品も、高級牛革と同等の革製品として注目されています。

肌触りが滑らかな「馬革」

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全体的に繊維が粗く、強度は牛革よりやや劣るものの、滑らかで柔軟性のある素材なので、衣料品に使用されることも多い「馬革」。

特に「コードバン」と呼ばれる馬のお尻部分の皮は、緻密な繊維で強度が高く美しい光沢が特徴。その採取量の少なさと、皮革に仕上げる職人の少なさから、極めて希少価値の高い高級素材として知られています。

また、使えば使う程しなやかになじみ、経年変化が楽しめるのも魅力。柔らかくシワになりにくい「馬革」は、衣料品のほか、高級紳士靴やランドセルなどにも使われています。

しおりの有無で選ぶ

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しおり付きのブックカバーは、個別にしおりを用意する必要がなく、うっかり忘れてしまったときにも便利なアイテム。同素材の革製しおりが付いているモノが多く、ブックカバーに縫い付けるなどして一体化したタイプと、個別で利用できるタイプがあります。

一体化したタイプは、カバーに紐状のしおりが縫い付けられていたり、カバーに入った切れ込みがしおりとして使用できたりと、機能性だけでなくデザイン性にも優れているのが特徴。さっとページに挟めて落とす心配もありません。一方、個別に利用できるしおりは、使わないときにカバーの袋部分などに収納できると便利です。

革製ブックカバーのおすすめブランド

伊東屋(itoya)

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1904年創業、東京・銀座に本店をかまえる老舗文房具店「伊東屋」。2015年にリニューアルオープンした本店「G.Itoya」は、「“モノを買うところ”から“過ごせるところ”へ」というコンセプトのもと、文房具の魅力を体感できる店舗へと生まれ変わりました。店内はフロアごとにテーマが設けられ、オリジナル商品から世界各国の話題の商品まで、ありとあらゆる文房具が揃っています。

ブックカバーもさまざまな商品を取り扱っていますが、老舗文房具店である伊東屋オリジナルブランドは特に注目したいところ。オリジナリティ溢れるデザインと、高い機能性を兼ね備えたアイテムが豊富です。

人気シリーズには、「色」を大切にし、発色のよい素材や色の変色を防ぐ加工が施された「カラーチャート」や、伊東屋を象徴するブランドとして名高い「ロメオ」シリーズなどがあります。

カクラ(KAKURA)

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「日本のデザイン」「必要最小限のデザイン」「温もりもデザイン」という3つの想いを込め、できる限り環境に配慮した素材を使い、手仕事にこだわった製作を続けている「カクラ」。1998年に紙製品の開発からスタートした同ブランドは、紙・土・革など自然の素材を用い、それぞれの素材の持ち味を生かしたモノづくりをしています。

同ブランドの革製品は、植物の渋(タンニン)を用いて鞣された牛革「ナチュラルレザー」を使用。また、軽さを重視しているので、あえて裏革を付けないのが特徴です。革の裁断から手縫いでの縫い上げまで、ほぼ全ての工程を同ブランドの工房で行っており、丁寧な仕上がりが魅力。ナチュラルレザー特有の自然な美しさが際立ち、使い込むほどに愛着の湧く革製品です。

エムピウ(m+)

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一級建築士である村上雄一郎氏が立ち上げた、革製品のブランド「エムピウ(m+)」。ブランド名には、村上氏の「m」に、イタリア語で「ピウ」と読む「+」を合わせ、「作り手+誰か」によって完成するものという意味が込められています。

同ブランドの代表的な革製品が「ミッレフォッリエ」シリーズの財布。開くと、小銭入れ・カード入れ・札ばさみで留められた紙幣の全てが見渡せるという、斬新で機能的なデザインです。

このシリーズをはじめとする多くの革製品に、植物の渋(タンニン)でなめした「タンニンなめし」の革を使用。使うほどに変化する革の表情が楽しめます。機能性の高さと、存在感のあるデザインで注目を集める人気ブランドです。

スリップオン(SLIP-ON)

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1983年に創業し、革小物、机上文房具全般の企画・製作を行う「スリップオン」。財布や眼鏡ケース、カードケースなど、革製品だけでもさまざまなアイテムが揃っています。また、丈夫な合成皮革から、上質な天然牛革・山羊革など、素材の特徴を生かした製品づくりには定評があります。

革小物は14のシリーズを展開。特に、タンニン鞣しの「ヌメ革」を使用し、革本来の豊かな風合いが特徴の「Rio(リオ)」や、柔軟性のあるソフトレザーを使用した「Noir(ノワール)」シリーズなどが人気です。

イルビゾンテ(IL BISONTE)

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1970年、イタリア・フィレンツェの小さな革製品の店からスタートした「イルビゾンテ」。イタリア語で「水牛」を意味し、製品に刻印されている水牛のロゴマークが目印です。使えば使うほど深みのある色、手になじむ柔らかさに変化する、タンニン鞣しの「ヌメ革」を使用したアイテムが豊富に揃い、日本限定のコレクションも展開されています。

さらに、2008年にはメンズコレクションとして誕生した「イルビゾンテウォモ(IL BISONTE UOMO)」は、革本来の美しさが際立つ定番アイテムに加え、上品かつユニークなアイテムが豊富に揃っています。

革製ブックカバーのおすすめモデル

伊東屋(itoya) ロメオ オイルキップブックカバー

1914年に発売された「ROMEO万年筆」からスタートし、2009年新たにオリジナルブランドとして復刻したロメオシリーズのブックカバー。

素材には、上質な中牛の革に、たっぷりとオイルを染み込ませた「オイルキップ」を使用しています。薄くて丈夫で、手触りがよいのが特徴です。高級感があるブックカバーなので、ビジネスシーンにもおすすめです。

伊東屋(itoya) カラーチャート ブックカバー

発色のよい鮮やかな色合いが目を引く、カラーチャートシリーズの革製ブックカバー。カラーバリエーションは全6色です。傷が目立ちにくい、型押し加工が施された牛革を使用。ベース部分(凹部分)とトップ部分(凸部分)で色の濃度を変えることで、表面に立体感を出しています。

ブックカバー左側の折り返し位置はフリーになっているので、厚みのある本でもある程度までは対応可能。また、本体にはしおりが縫い付けられています。

カクラ(KAKURA) 手縫いレザーブックカバーshinsyo

上質な牛革を使用し、ひとつひとつ手縫いで仕上げられたブックカバーです。始めは張りのある風合いですが、使っていくうちにツヤが増していきます。また、軽くするために裏革は張らず、代わりにでんぷん糊を刷毛塗りすることで毛羽立ちを抑えています。

サイズは新書用のほか、文庫用やコミック用など5種類から選択が可能。いずれも本体にはしおりが縫い付けられており、ブックカバーの折り返し位置を変えることで本の厚みに対応できます。また、しおりの取り替えや、糸の縫い直しなど、アフターケアが充実しているのも魅力。一生モノとして大切に使い続けたいブックカバーです。

エムピウ(m+) ブックカバー ベーシック

一枚革で包む、シンプルなデザインで素材のよさが際立つ革製ブックカバー。使用している牛革には「コンビネーションなめし」が施されています。これは、耐久性のある「クロムなめし」と、エイジングが魅力の「タンニンなめし」を組み合わせた加工方法で、両方のよさを併せ持つ素材です。

サイズは文庫本用で、本の厚みによって調節が可能な折り込み式。ブックカバー左側の折り込み部分に入っている切り込みは、しおりとして使えます。カラーは、ベージュ・ブラウン・チョコ・モカの4色から選択可能です。

スリップオン(SLIP-ON) ブックカバー ノワール フリータイプ文庫判 NSL-2803

化学的な鞣し方法「クロムなめし」の革を使用した、柔らかくて丈夫な「ノワール」シリーズのブックカバー。24色ものカラーバリエーションがあり、発色のよさが特徴です。

また、裏地にはツルツルとした質感のシャンタン生地を使用し、本を差し込む際の抵抗を軽減。さらに、本体の右端には同素材のしおりが縫い付けられ、その下にはカードが収納できるスリットが入っているなど、機能性を追求したデザインも魅力です。

イルビゾンテ(IL BISONTE) レザーブックカバー 411854・006

イルビゾンテのおしゃれな革製ブックカバーです。しっとりと手になじむ上質な革は、使うほどに色合いや風合いが変化します。文庫サイズよりも少し大きめの120x165mmで、ある程度の厚みがある本でもカバーできるサイズ。しおりは付いていませんが、本体内側にしおりを収納できるポケットが付いています

トルヴェ(TOLVE) 本革 ブックカバー TO-C001

使いやすく、シンプルであることにこだわった革製のブックカバー。しおりと、本の厚みによって調整する本体の折り返し部分を付けないことで軽量化を実現しています。素材には上質な牛革を使用し、日本の鞄職人によって丁寧に作り上げられているのが魅力です。

厚みによって異なりますが、600ページまでの文庫本に対応可能。カラーは全6色から選択できる、プレゼントにもおすすめのアイテムです。

マフ ピント(maf pinto) ブックカバー 本革 文庫サイズ

「イタリア植物タンニンなめし革協会」が認定する革を使用したブックカバー。本に接する裏革には、柔らかな手触りの豚革スエードが使われています。サイズは文庫本用で、本体左側の折り込み部分で厚さの調節が可能。こだわり抜かれた素材を使用し、品質の高さを引き立てるシンプルなデザインも魅力です。

BIBLIOPHILIC SUEDE BOOK COVER 文庫

「本のある生活」を楽しむためのブランド、「BIBLIOPHILIC」の革製ブックカバーです。素材は、純国産の高品質な豚革スエードを使用。柔らかく滑らかな手触りで、高い強度と軽さが特徴です。

鮮やかに染められたカラーは全12色のなかから選択でき、購入しやすい価格なので、その日の気分やTPOによって使い分けるのもおすすめ。本体の折り返し部分は、しおりとしても使用できます。

コルボ(CORBO.) クレイワークスホース ブックカバー A5判サイズ CO-8JF-9987

カバーを閉じるための「コンチョ(飾りボタン)」が魅力の製品。本モデルの「クレイワークスホース」シリーズは馬革製で、乾いたような独特なテクスチャーが特徴です。

また、革の表面を軽く擦り、オイル加工やワックス加工が施されていることで生まれる、滑らかな手触りも魅力。付属のしおりは本体ポケットに収納可能です。

番外編:革製ブックカバーのお手入れ方法

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お手入れを怠らなければ、一生モノのアイテムともなる革製ブックカバー。特に「経年変化」が楽しめるヌメ革製のアイテムは、間違った手入れが原因で革を痛めてしまうことがあるので注意が必要です。

革製ブックカバーの日々のお手入れは、乾拭きやブラシで汚れを落とすことが大切。コットンなどの天然素材の布でやさしく拭くか、スエードのような起毛素材の場合は、専用のブラシでなでるようにブラッシングしてください。

また、革の大敵である「水」に濡れると型崩れしたり、シミになったりする恐れがあります。水拭きで汚れを落とすことは避けましょう。万が一濡れてしまった場合は、風通しのよい日陰で自然乾燥させるのがおすすめ。ドライヤーなどで急激に乾燥させると、革が縮み硬くなってしまうことがあるので注意しましょう。

長期間使わない場合にも注意が必要。湿気の多い場所はカビが発生しやすくなるため、風通しのよい保管場所を選ぶようにしてください。