ダンベルやバーベルを使用するフリーウエイトをはじめ、マシントレーニングでも活躍する「トレーニングベンチ」。しかし、種類が豊富なのでどれを選べばよいか迷う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、トレーニングベンチの選び方とおすすめのモデルをご紹介します。トレーニングメニューや設置スペースなどを考慮して選んでみてください。
トレーニングベンチの選び方
種類をチェック
フラットベンチ

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フラットベンチは床と平行な作りで、オーソドックスなタイプです。耐荷重は200kg以上と高めのモノが多く、大きな負荷をかけるトレーニングでも安定感が良好。また、ほかのトレーニングベンチと比べてリーズナブルなので、初心者にもおすすめです。
角度調節はできませんが、ダンベルフライやダンベルクランチ、ベンチプレスなど、ダンベルやバーベルを使うトレーニングにも十分対応できます。選ぶ際は、トレーニング中に身体や器具が床にぶつからないよう、床からの高さに注目してみてください。
インクラインベンチ

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インクラインベンチは、角度を変更できる背もたれが付いたトレーニングベンチ。価格はフラットベンチと比べてやや高価なモノが多いですが、上体を起こして行うトレーニングができます。
例えば、頭側を高くした姿勢のインクラインベンチプレスは、大胸筋の上部や三角筋前部に負荷をかけられるのが特徴です。
ベンチの角度が大きいほど大胸筋上部や三角筋への刺激が増加し、小さいほど大胸筋中部から大胸筋上部にかけて刺激が入ります。そのため、トレーニングに慣れてきて、鍛えたい筋肉の部位を微調整したい中級者や上級者におすすめです。
デクラインベンチ

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デクラインベンチは、頭の位置を身体より低くする角度調節ができるトレーニングベンチ。滑り落ちないように、脚を引っ掛けるパッドが搭載されたタイプが多く販売されています。
脚が頭よりも高い位置になることで、水平なフラットベンチでは難しい部位にアプローチできるほか、可動域を増やせるのも特徴。また、トレーニングメニューのバリエーションを追加できるため、筋トレのマンネリ対策にも繋がります。
アジャスタブルベンチ

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アジャスタブルベンチは、フラットベンチとインクラインベンチの機能を兼ね備えたトレーニングベンチです。背もたれを水平にすればフラットベンチとして、角度を付ければインクラインベンチとして使用できるので、幅広いトレーニングを行えます。
価格は高い傾向がありますが、初心者から上級者まで使えるため人気のタイプ。なかには、背面だけでなく座面の角度を変更できるモノもあります。座面の角度を調節することで、お尻が滑ることなく安定し、より踏ん張りを効かせたトレーニングができるのがポイントです。
フォールディングベンチ

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フォールディングベンチは、コンパクトに折りたためるトレーニングベンチ。使用しないときはコンパクトに収納できるため、一人暮らしの方やトレーニングベンチを設置したままにしたくない方におすすめです。
選ぶ際は、折りたたみ方が簡単かどうかを確認してみてください。また、重量があると動かすのが大変なので、持ち運びやすいよう取っ手が付いているモノが便利です。
シート幅をチェック

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トレーニングベンチを選ぶときは、シート幅も重要なポイントです。ブルガリアンスクワットなど、身体を支えるためだけのトレーニングなら、幅が狭くても問題ありません。
しかし、ベンチプレスなどシートに背中を預けるトレーニングでは、自分に合った幅が必要。狭すぎて背中やお尻がはみ出してしまうと、身体がぐらつきやすくバランスが不安定になります。一方、広すぎると肩などがつっかえてしまい、十分な可動域が得られず負荷をかけにくくなるのがデメリット。
標準体型の方は、約24~26cmを目安にして選んでみてください。身体が大きめの方は、自分のボディサイズとトレーニングベンチのサイズを比べながら選ぶのがおすすめです。
耐荷重をチェック

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トレーニングベンチの耐荷重は、製品によって違いがあるものの約200kgが一般的です。自分の体重と、ダンベルやバーベルなどのトレーニング器具を合わせた重量を考慮して選んでみてください。
また、トレーニングを継続するうちにトレーニング器具のウエイトを増やしていく場合が多いため、余裕を持って耐荷重を選ぶのも大切なポイントです。
シートの角度調節ができるかチェック

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インクラインベンチやアジャスタブルベンチなどのトレーニングベンチは角度調節が可能。角度を変更することでトレーニングの幅が広がるほか、負荷をかける筋肉の部位を微調整できるのが特徴です。
初心者は、まずフラットベンチの状態からトレーニングを始めて、慣れてきたらベンチの角度を付けるのがおすすめ。そのため、フラットベンチとインクラインベンチを合わせたアジャスタブルベンチが便利です。
折りたたみ式かチェック

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自宅でトレーニングベンチを使いたいけど、設置したままだと邪魔という方は、コンパクトに収納できる折りたたみ式のモノが便利です。フォールディングベンチはもちろん、インクラインベンチやアジャスタブルベンチなどにも折りたためるタイプがあるので、ぜひチェックしてみてください。
折りたたみ式は耐荷重が少ないと思われがちですが、200kg程度の重さに耐えられるモノも多く登場しています。長期間使うためには、耐荷重もあわせて確認するのがおすすめです。
トレーニングベンチのおすすめモデル
ワサイ(WASAI) トレーニングベンチ MK600
組み立て不要、かつシンプルな構造で初心者でも使いやすいアジャスタブルベンチです。セット方法は、脚を広げて背もたれの傾きを調節するだけと簡単。また、傾きは0°・30°・60°・90°の4段階とわかりやすく、フックに掛けるだけなので楽に調節できます。
フラットでもインクラインでも使えるため、さまざまなトレーニングをこなせるのも特徴です。ダンベルプレスで大胸筋を鍛えたり、インクラインダンベルローイングで広背筋を鍛えたい方におすすめ。なお、耐荷重180kgなので、標準的な重さのダンベルが使えます。
シートは約幅113×奥行き27cmとやや短めで、フラットなら頭がおさまるサイズ感。インクラインの場合は、付属のヘッドシートを取り付けることで頭をもたれることが可能です。コンパクトに折りたためるため、収納性を重視したい方にもぴったり。さらに、約10kgと軽量で比較的楽に持ち運べます。
アディダス(adidas) パフォーマンスユーティリティベンチ ADBE-10225
ドイツのスポーツ用品メーカー「アディダス」ならではの、スポーティなデザインがおしゃれなトレーニングベンチ。デザインにこだわりたい方におすすめです。耐荷重は175kgなので、初心者~中級者に向いています。
背もたれの角度は4段階に調節でき、インクラインとしてもフラットとしても使用可能です。また、座席部の角度調節もできるため、インクラインダンベルプレスをする際にお尻が安定しやすいのがメリット。快適にトレーニングを楽しめます。
さらに、シートの下にフォームアンクルアンカーが付いているのも特徴。足を引っ掛けて固定することでシットアップがしやすくなり、腹筋のトレーニングにも使えます。
ユーテン(YouTen) 折りたたみフラットベンチ YT-OFB
折りたたみ式ながら頑丈かつ安定感のある設計で、重いダンベルを使いたい方にぴったりのトレーニングベンチです。厚みのある鉄板を使用し、耐荷重300kgの強度を実現。また、横や縦のぐらつきを抑えられるように、ねじ込み式ロックや全面接地のワイドな脚を採用しています。
フラットベンチの高さを38.5~46.5cmまで調節できるのもポイント。トレーニングの種目や踏ん張りやすさに合わせて使えます。ダンベルプレスはもちろん、下半身を鍛えられるブルガリアンスクワットや、お尻や太もものトレーニングができるヒップスラストにもおすすめです。
使用しないときは、2つに折りたたんでコンパクトに収納できるので便利。なお、高級感のあるレザー調シートを使用しており、出しっぱなしにしたい方にも適しています。
ユーテン(YouTen) 4WAYトレーニングベンチ

フットレストとハンドル付きで、ダンベルを使わないトレーニングも楽しめるトレーニングベンチ。腹筋を鍛えるドラゴンフラッグや、背筋に効果的なバックエクステンションなどのトレーニングをこなしたい方におすすめです。
また、背もたれと座席部分の角度を細かく調節できるのも特徴。背もたれは10段階、座席部は5段階に設定できます。フラットはもちろん、インクラインやデクラインとしても使用でき、400通りのセッティングが可能。毎日同じトレーニングではもの足りないため、角度をいろいろと調節したい方にぴったりです。
耐荷重500kgなので、重いダンベルを使いたい中級者や上級者に適しています。さらに、滑りにくいシートを採用し、トレーニング時の身体のずれを軽減できるのもメリット。折りたたみ式のためコンパクトに収納可能で、持ち運びに便利な持ち手も付いています。
ユーテン(YouTen) マルチシットアップベンチ YT-MSUB02SV

フラットベンチとしてもシットアップベンチとしても使える、2WAY仕様のトレーニングベンチ。シットアップベンチとして使用する場合は、シート片側の脚を折りたたんだり、もう片方の脚の長さを調節したりして傾斜を持たせられます。
足を引っ掛けてシットアップできるレッグクッションに加えて、手で握れるハンドルも付いており、ドラゴンフラッグも可能。腹筋をしっかり鍛えたい方におすすめです。
また、フラットベンチとして使用する場合は、耐荷重300kgと強度が高いため、重いダンベルを使いたい方に適しています。使用しないときは、厚さ23cmとスリムに折りたたむことが可能。押入れなどに収納したい方にもぴったりです。
リーボック(Reebok) リーボックデッキ RSP-16170

シンプルかつコンパクトな形状で、省スペースで使いたい方にぴったりのアジャスタブルベンチです。シートが短めなので、女性や小柄な方におすすめ。なお、最大積載重150kgなので、重すぎないダンベルでトレーニングしたい方に適しています。
シートの高さは20cmと35.5cmの2段階、背もたれの高さはフラットを含む3段階に調節可能。高さが低めで、つま先をのせやすいため、下半身を鍛えられるブルガリアンスクワットにもぴったりです。
また、チューブを取り付けられるクリップを搭載しているのもポイント。ダンベルだけでなく、チューブを使ったトレーニングも楽しめます。
ワウト(Wout) トレーニングベンチ

背もたれの角度を11段階と細かく調節でき、幅広いトレーニングに対応できるアジャスタブルベンチです。
シート側も3段階に角度を調節できるため、フラットとインクラインだけでなく、簡易的なデクラインベンチとしても使用可能。シットアップにより腹筋も鍛えられます。
耐荷重200kgで多少重めのダンベルも使いやすく、初心者~中級者の方におすすめ。さらに、フラットにすると幅114×奥行30cmのシートと背もたれには厚めのレザーパッドが付いており、ダンベルプレスや腹筋で身体がぶつかっても痛くなりにくく、快適にトレーニングを楽しめます。
MUSCLE FACTORY フラットベンチ

足を固定できるバンド付きで、ダンベルを使用したトレーニングはもちろん、シットアップにも便利なトレーニングベンチ。耐荷重150kgで、軽めのダンベルを使用する初心者の方におすすめです。また、複雑な組み立てが不要なフラットベンチなので、気楽にトレーニングを始められます。
さらに、使用しないときは脚を折りたたんでコンパクトに収納可能。重量6.8kgと軽量で、持ち運びやすいところもメリットです。部屋が狭く、必要なときのみ設置したい方に適しています。
価格がお手頃で手に取りやすいのもうれしいポイント。安くて使いやすい初心者向けのトレーニングベンチを探している方はチェックしてみてください。
ボディソリッド(Bodysolid) フラット インクライン ディクラインベンチDX GFID-71

背もたれのシートサイズが幅90.5×奥行25cmと長めで、頭がはみ出しにくいトレーニングベンチ。頭が安定することにより余計な力を加えずに済むため、トレーニングにより集中できます。
背もたれの角度を調節すれば、フラット・インクライン・デクラインの3通りの使い方が可能。背筋や腕、肩などさまざまな部位を鍛えたい方にぴったりです。また、レッグアタッチメントが付いており、シットアップで腹筋も鍛えられます。
耐荷重約250kgで、中級者や上級者など高重量のダンベルを使いたい方向け。なお、シートの高さが51cmと高めなので、踏ん張りたいときはトレーニングベンチのU字型の脚を踏むのがおすすめです。
ハイガー(HAIGE) フラットベンチ HG-FB101

3点支持の脚を採用し、チェストプレスをする際に踏ん張りやすいフラットベンチ。ベンチの脚が邪魔にならないため、踏ん張りやすい位置に両足を置けます。3点支持ながら耐荷重400gの耐久性があり、安心して使用できるのが魅力です。
シートサイズは幅105×奥行27×高さ41cmと短めなので、ダンベルプレスをする場合は小柄な方や標準的な身長の方におすすめ。身長が高い方でも、足を引っ掛けるブルガリアンスクワットやダンベルクランチ、背筋に効くワンハンドローイングなどのトレーニングなら快適に楽しめます。
また、クッション素材であるウレタンを中間層に使用した3層構造のシートを採用。トレーニング時の衝撃を吸収しやすい点もメリットです。
アルインコ(ALINCO) アジャスタブルベンチ EX150A

フラットベンチ・インクラインベンチ・シットアップベンチとして使える3WAYトレーニングベンチ。背もたれ部は7段階、座席部は3段階に角度を調節できます。なお、使用体重制限は120kgなので、ほどほどの重さのダンベルを使ってトレーニングしたい方におすすめです。
価格がお手頃で購入しやすいのも魅力。なるべく安くてさまざまな部位の筋肉を鍛えられるトレーニングベンチを探している方は、チェックしてみてください。
FLYBIRD トレーニングベンチ アジャスタブル

座席と背もたれの角度調節やレッグカールなど機能が充実していながら、使い方がシンプルで初心者でも使いやすいアジャスタブルベンチです。
組み立て不要で、複雑な部品を組み合わせる手間がなく、届いた日から手軽にトレーニングを始められます。また、シート角度の調節は、持ち上げてフックに引っ掛けるだけなので簡単です。
フラットベンチやインクラインベンチを利用するトレーニングはもちろん、レッグカールに足を固定したシットアップなどもこなすことが可能。耐荷重は227kgで、重めのダンベルを使ってしっかり鍛えたい方にも適しています。さらに、お手頃な価格も魅力。コスパのよいおすすめのトレーニングベンチです。
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トレーニングベンチを使用することで、自重トレーニングよりも幅広いメニューをこなせます。初めて購入する方には、オーソドックスなタイプのフラットベンチがおすすめです。そのほかにも、角度調節ができるインクラインベンチやアジャスタブルベンチなどがあるので、自分のトレーニングに合わせて選んでみてください。