10万円を超えるハイエンドクラスから1000円台の格安モデルまでラインナップが豊富に揃っている「掃除機」。数年前までは吸引力重視の風潮があり、パワフルなクリーナーが人気でしたが、ここ最近は吸引力に加えて、軽くて使いやすい製品も注目されています。
ジャンルとしてはスティック型のコードレスタイプが主流。ただし、サイクロン式や、バッテリーを搭載したコードレスを採用するなど、使い勝手を考慮すれば本体は重くなり、価格も高くなります。
そこで今回はコードレスにはこだわらず、「コードありでもいいから実売価格1万円以下のモデル」を模索。その結果、シロカの「モップ付きスティッククリーナー」にたどり着きました。興味がある方はぜひご一読ください。
まずはスペックをチェック
使用時の大きさは幅25.1×高さ111.5×奥行18.5cmと、一般的なスティッククリーナーとほぼ同サイズ。ゴミはダストカップに溜まり、内部にはフィルターを搭載しています。
コードありタイプなので、バッテリーの稼働時間などには左右されません。コードの長さは約5mと制限はありますが、未使用時はコードを本体に巻きつけることになるため、操作性と収納のしやすさを考えると許容できる長さといえます。
フロアヘッド+α
本製品は名前の通り、モップが付属しているのが特徴。フロアヘッドにセットする仕様で、乾拭きができる「マイクロファイバーモップ」のほか、濡らしても使える「ふき取りシート」が付属品として3枚、セットして使う「シート固定板」が同梱されています。スティッククリーナーの重さはそれらを含めると、トータル約1.9kgです。
市販品を使ったアレンジも可能
シートに関しては市販品でも代用することが可能。ウエットティッシュでも使い捨てのクロスでも難なくセットできます。ただし、生地自体が薄すぎると掃除をしている際に拭いている手応えを感じないので、厚めのモノを用意するか、布を重ねるかして対応するのがおすすめです。
吸引力はしっかりパワフル
今回はフローリングとカーペットで吸引力をテスト。お茶っ葉を撒き、使い勝手を検証しました。フローロングではスイスイをゴミを吸い取り、コードありとしてのパワフルさを実感。ヘッド周りも柔軟に動くので、手返しよく掃除ができました。
一方、カーペットではそのパワフルさが仇と感じてしまうほど、ガッチリと吸引。奥に潜んだゴミまでしっかりと吸い上げてくれることの表れとも言えますが、ヘッドを引き剥がすにはある程度の力が必要となります。見た目はスリムですが、吸引力はかなり強いため、その点は留意しておきましょう。
運転音は従来の掃除機と同じ
※音量要注意
吸引力が高いぶん、運転音も大きめ。スペック上では73dBと表記されていますが、これは従来からある掃除機と同程度のレベルです。
ただし、何度も往復して掃除機をかける必要がないので、結果的に掃除の時間が短く済むのはメリット。吸引力と運転音の大きさは相関関係にあり、また価格差にも影響が出てきます。購入を検討している方はぜひ確認しておきましょう。
ヘッドロックで立てかけOK
フロアヘッドを装着した場合は垂直の状態でロックできるので、自立させて立て掛けることが可能。なお、収納する際はコードを本体に巻きつけられるため、特に煩わしさは感じません。
スリムなデザインと落ち着いたカラーも相まって、違和感なく部屋置きできるのもポイント。ちょっとした合間にも使いやすいので、一人暮らしの方や部屋の隅に置く掃除機を探している方にもおすすめです。
シロカ(siroca) モップ付きスティッククリーナー SV-M251
本製品は多くのスティッククリーナーと比べてヘッドとダストカップの位置が近いので、スティックハンドル部分を持った際の重さがなく、手元に負荷がかかりにくいのが特徴。一方、先太りしているため、ソファ下などの隙間を掃除する際は本体が引っ掛かってしまうので、その点は注意が必要です。
ただ、実売1万円以下という点を考慮すると性能は十分。動作音に目をつぶれば、コスパはかなり良好です。リーズナブルな掃除機を探している方にとっては候補となるアイテムなので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。
今回紹介したシロカの「モップ付きスティッククリーナー」は、パーツを外せばハンディクリーナーとしても使用することが可能。隙間ノズルは本体に備わっているほか、付属品として布団ノズルも用意されています。ただ、ハンディとして使うにはやや重ため。コードありなので、使用シーンも制限されるので注意が必要です。ぜひ用途を確認したうえで活用するようにしましょう。