排気管や自動車のマフラー、飲食店のダクトなど、高温になりやすい箇所のメンテナンスや修理に便利な「耐熱テープ」。用途別に適した素材や粘着性が異なり、なかには1000℃以上の超高温にも耐えられる耐熱テープも存在します。
耐熱テープは、氷点下から300℃以上の高温まで耐えられるアルミ製、さらに高温の環境ではシリカ製など、種類はさまざま。今回は、シーンに合わせた製品の選び方とおすすめの耐熱テープをご紹介します。
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耐熱テープのおすすめアイテム
トラスコ中山(TRUSCO) シリカテープ TST-0850
耐熱衝撃性に優れている高純度シリカ繊維で作られた耐熱テープ。最大1000℃での使用に耐えられるため、高温断熱材や排気ダクトの断熱材、高温緩衝材などとして活躍します。また、急熱・急冷に耐えられると謳われているのもおすすめポイントです。
幅5cm×長さ30mのテープは柔軟性に優れており、屈曲した配管でもしなやかにラギングできます。さらに、アスベストやリフラクトリーセラミックファイバーを含まないため、安全性を求める場合にもおすすめの耐熱テープです。
アズワン(AS ONE) ホンテス工業 アルミナテープ AT-25S 1-2770-01
素材にアルミナ長繊維を使用し、耐熱性や強度、柔軟性に優れた耐熱テープです。最大1200℃まで使用できるので、高温が想定される環境での利用におすすめ。加工性・耐食性・電気絶縁性・弾性・低吸湿性も高いため、幅広い用途で活用できます。
幅2.5cm×長さ10mの長いテープなので、配管や配線といったさまざまな部分に巻きつけることが可能。接着力を持たないため、所持している耐熱ワイヤーなどで固定する場合におすすめの耐熱テープです。
ニトムズ(Nitto) 耐熱アルミテープ P-11HT J3020
軟質のアルミ箔と耐熱性に優れたシリコーン系粘着剤を採用した耐熱テープです。-60~316℃の温度範囲で使用可能。ポット式ストーブや湯沸かし器のダクト、エンジンルーム内など高温になりやすい部分を補修したり補強したりする場合に役立ちます。
幅5.08cm×長さ9.14mの幅広タイプなので、効率よく広範囲に貼れる耐熱テープを探している方にもおすすめです。
スリーエム(3M) スコッチ 耐熱アルミテープ ALT-38
厚みのあるアルミ箔にシリコン系粘着剤が塗布された耐熱テープです。-54~316℃の温度範囲で使えると謳われています。石油ストーブや風呂の煙突、温風ダクトなどを補修したり補強したりする場合におすすめです。
屋外と屋内の両方で利用できるため、幅広いシーンで活用できます。また、比較的お手頃で、手に取りやすいのもうれしいポイント。コスパのよいおすすめの耐熱テープです。
マクセル(maxell) スリオンテック アルミテープ ツヤなし No.8063
ツヤなしタイプのアルミ箔が採用された耐熱テープ。加えて、耐熱性と耐候性に優れたシリコーン系粘着剤を使用しており、-30~300℃と幅広い温度範囲で使用できるのがおすすめポイントです。
高温になりやすいガスコンロ周辺・煙突・エンジンルーム・マフラーの補修や補強に便利。キッチンアルミシートの固定用テープや、排気筒の目地シール、空調ダクトシールとしても活躍する製品です。
ソフト99コーポレーション(SOFT99) 99工房 マフラー高耐熱テープ 09212
航空機エンジン補修用としても採用される、超耐熱粘着素材を使用した耐熱テープです。アルミ箔とシリコーン系接着剤を組み合わせており、耐熱温度が310℃と高いのが特徴。車のマフラーなどの小さな亀裂や穴を塞ぎたい場合におすすめです。
破損部のサビや汚れなどを落とし、破損部が完全に覆われるように耐熱テープを数回巻きつけるだけなので、簡単に補修できます。また、比較的お手頃で、手に取りやすいのもうれしいポイントです。
ニトムズ(Nitto) 耐熱アルミガラスクロステープ J3520
基材にガラスクロスアルミ箔を採用した耐熱テープ。テープ自体に強度があるため、貼りやすいのがメリットです。また、耐熱性に優れたシリコン系接着剤が塗布されており、-50~250℃とさまざまな温度で使用できます。
粗面によくなじむうえ、引っ張り強度が高いと謳われているのもおすすめポイント。ポット式ストーブや高温ダクトなどの補修に向いています。さらに、幅5cm×長さ3mの幅広タイプなので、効率よく広範囲に貼りやすいのも特徴です。
スリーエム(3M) スコッチ アルミテープ 耐熱・耐寒用 KAL-25
アルミ箔の基材にアクリル系粘着剤が塗布された耐熱テープ。-50~150℃の温度範囲で使用できます。また、耐熱性だけではなく、耐候性・耐水性・耐油性・導電性も高いと謳われているのも特徴。すき間シールや防水シール、防湿シールとしておすすめです。
屋内だけではなく、屋外でも使えるため、幅広い用途で活用できます。さらに、比較的安いので、手に取りやすいのもうれしいポイント。コスパのよい耐熱テープを探している方は、チェックしてみてください。
Tuloka アルミガラスクロステープ
ダクトや配水管、エアコンの管など保護や修復に使える汎用性の高い耐熱テープです。ガラスクロスにアルミを蒸着させているのが特徴。ガラス繊維が含まれているため耐引裂性があります。低温地帯から約200℃程度まで対応可能です。
銀色のテープなのでダクトに貼っても目立ちにくく、きれいに修復できるのがポイント。感圧粘着剤を採用しており、安定した粘着性能を発揮します。丈夫なアルミテープを探している方におすすめです。
スリーエム(3M) ガラスクロステープ 361 19mm×10m
強靭なガラスクロス基材を使用し、引っ張り強度に優れた耐熱テープ。また、シリコン系接着剤を採用しており、耐熱性が高いのも特徴です。断熱材の結束や固定に便利。溶射マスキングやダクトシールといった、耐熱性が求められる用途でも活躍します。
さらに、はがしたあとに、のり残りが少ないと謳われているのもメリット。なるべく被着面を汚したくない場合にもおすすめの耐熱テープです。
中興化成工業 チューコーフロー ふっ素樹脂粘着テープ AGF-100FR
ガラスクロスの基材に、ふっ素樹脂を含浸させた耐熱テープ。テープ表面が非粘着性・離型性・滑り性・耐薬品性・撥水性に優れると謳われています。また、シリコン系接着剤が塗布されており、最大200℃と使用できる温度が高いのもメリットです。
ヒートシール機や真空包装機のセパレーターなど、平滑性や非粘着性が求められる場合に活躍します。さらに、電気絶縁性と寸法安定性が高いと謳われているのも特徴。絶縁テープとして使いたい方にもおすすめの耐熱テープです。
トラスコ中山(TRUSCO) 耐熱ガラスクロステープ 19mm×10m TMGC1910
ガラスクロスの基材に、シリコン系接着剤が塗布された耐熱テープ。連続使用温度は180℃なので、熱くなりやすい部分に使用できます。また、引っ張り強度に優れると謳われているため、耐熱性が求められる配管の結束や保護におすすめです。
絶縁破壊強度が11kV/mmと高いので、耐熱電線の接続部やヒーター線などの絶縁用としても活躍します。さらに、白色なのもポイント。白っぽい配管に貼った場合に目立ちにくい耐熱テープを探している方にもおすすめです。
スリーエム(3M) 耐熱ポリイミドテープ 7413D
厚さ0.025mmのポリイミドフィルムに、特殊なシリコン系粘着剤が塗布された耐熱テープ。銅板に貼りつけて260℃で30分加熱したり、メチルエチルケトンやエタノールなどに浸漬したりしたあとでも、のり残りなくきれいにはがせると謳われています。
また、高温下での寸法安定性に優れているのもおすすめポイント。電子基板のハンダリフロー工程でのマスキングや、電子部品の仮固定といった用途で活躍する耐熱テープです。
寺岡製作所(TERAOKA) カプトン粘着テープ 650S #25
耐熱性や耐化学薬品性に優れたポリイミドフィルム「カプトン」を使用した耐熱テープ。また、シリコン系接着剤が塗布されており、はがしたあとにのり残りしにくいと謳われています。高温乾燥塗装やハンダメッキ用のマスキングテープとしておすすめです。
電子機器や部品の絶縁や固定にも役立ちます。さらに、テープ厚0.05mmのため、薄さが求められる部分に使用しやすいのもメリット。耐熱フィルムなどのスプライシング用としてもおすすめの耐熱テープです。
スリーエム(3M) ポリイミド基材シリコーン両面粘着テープ 4390
ポリイミドフィルムの両面に、シリコン系粘着剤が均一に塗布された工業用の耐熱両面テープ。幅広い温度範囲で安定した接着特性を発揮するほか、シリコンゴムやポリエチレンなどへの接着力に優れると謳われています。
耐熱性や耐薬品性が求められる用途におすすめ。ハンダリフロー時に電子部品を固定する場合や、平板を貼り合わせる場合などに活躍します。
また、両面テープの接着剤面が、特殊加工された剥離ライナーで保護されているのもポイント。簡単にライナーを剥離できると謳われているため、作業がはかどります。
DanYun 耐熱絶縁ポリイミドテープ
帯電防止処理が施された耐熱テープです。電子部品の仮止めや耐熱マスキングに適しています。テープ部分の粘着力が高いため、接着剤は不要。凹凸がある部分でも使用できるのがポイントです。
耐熱温度は連続使用で260℃。短期であれば300℃まで対応しています。耐熱性だけでなく絶縁性も優れているので、電子部品の絶縁にも使用可能。高い耐久性を有しながらも、厚さが0.06mmと薄いのも特徴です。
寺岡製作所(TERAOKA) ポリエステルフィルム粘着テープ 631S #25
ポリエステルフィルムにアクリル系粘着剤が塗布された耐熱テープ。UL温度定格130℃の耐熱性があり、絶縁性に優れると謳われています。トランスの外層・内層や電子部品などの絶縁におすすめです。
粘着力が高く、コイルに巻いても端末はがれを起こしにくいと謳われています。電子部品を固定したい場合にも便利です。また、リーズナブルな点も魅力。安くて使いやすい電気絶縁用の耐熱テープを探している方はチェックしてみてください。
スリーエム(3M) ポリエステルフィルムテープ No.1318
ポリエステルフィルムに、難燃性粘着剤が塗布された耐熱テープ。最大130℃まで使用できるほか、耐薬品性や耐溶剤性などにも優れており、耐熱性や耐久性が求められる用途に向いています。また、絶縁耐力も高いため、電子部品の絶縁や固定におすすめです。
テープの厚さが0.06mmなので、薄さが求められる部分に貼りたい場合にも適しています。さらに、色が透明で、被着体の色が透けて見えるのも特徴。印字ができるのもメリットです。
Zakata 自動車用絶縁テープ
耐久性のある耐熱テープです。自動車のワイヤーハーネスの結束に使えるテープで、素材にはポリエステルを採用しています。耐熱温度は約-40〜105℃。耐摩耗・耐腐食・耐老化・耐油などにも優れています。
粘着性も高いのもポイント。腐食しにくいためしっかりと固定できます。手で裂けるので、ハサミなどの道具が必要ないのも便利なポイントです。
ニトムズ(Nitto) ニトフロン ふっ素樹脂粘着テープ No.903UL
ふっ素樹脂フィルムを採用し、離型性や滑り性が高い耐熱テープ。摺動部の擦れ対策に役立ちます。また、電気特性・耐熱性・耐候性・耐薬品性・撥水性・非粘着性などに優れると謳われているのもおすすめポイントです。
シリコン系粘着剤が塗布されており、-60~200℃と幅広い温度範囲で使用できます。さらに、さまざまな材質に接着しやすいのも特徴。電線やケーブルの絶縁、ハンダづけ時のマスキング、プリンターのジャミング対策などにおすすめの耐熱テープです。
エーモン工業(Amon Industry) 超強力両面テープ 3930
アクリルフォーム基材に、アクリル系接着剤が塗布された耐熱性両面テープです。透明なので、接合部分が目立ちにくいのがメリット。-20〜200℃の温度範囲で使用できるほか、耐候性・耐薬品性・振動吸水性に優れると謳われています。
鉄・ステンレス・アルミ・ガラス・アクリルなど、効果的に接着しやすいのもポイント。車にバイザーやクリアパーツなどを取りつける場合に活躍します。また、幅7.5×長さ14cmのシートタイプなので、必要なサイズや形にカットして使えるのもメリットです。
安いため、手に取りやすいのもうれしい点。コスパのよいおすすめの耐熱性両面テープです。
スリーエム(3M) スコッチ 超強力両面テープ 耐熱用 KHR-19
強靭かつ柔軟性に優れたアクリルフォーム基材に、耐候性の高いアクリル系粘着剤が塗布された耐熱両面テープ。被着体の変形や縮みになじみやすく、振動する場所でも強力に接着すると謳われています。
使用温度範囲が-20~180℃と、耐熱温度が高いのもメリット。キッチンなど高温になりやすい環境で使いたい場合におすすめです。また、屋内だけではなく、屋外での使用にも対応しています。
さらに、内装タイル・ガラス・金属を含むさまざまな素材の接着に対応しているのも特徴。さまざまな用途で活用できるおすすめの耐熱両面テープです。
スリーエム(3M) スコッチ 耐熱性クレープマスキングテープ 214-3MNE
190℃で1時間の使用に耐えられる耐熱マスキングテープ。クレープ紙の基材とゴム系の接着剤を採用しています。簡単にはがせるので、塗装時の塗り分けや仮固定、プリント基板のマスキングなどの用途で使いたい場合に便利です。
クレープ紙は柔軟性があるため、鋭いカーブの周囲に接着しやすいのもポイント。また、はがしたあとにのり残りが起こりにくいほか、銅や銀にしみが残らないと謳われているため、被着面を汚したくない場合にもおすすめです。
幅1.2cm×長さ50mと長さがあるため、たっぷり使えます。さらに、リーズナブルなので、コスパ重視の方にもおすすめの耐熱マスキングテープです。
テサ(tesa) クレープマスキング粘着テープ 4341
140℃の耐熱性を備えたマスキングテープ。自動車の塗装工程やプリント基板のハンダリフロー工程で利用したい場合などにおすすめです。また、クレープ紙の基材に、天然ゴム系の接着剤を塗布しているのも特徴。はがしたあとにのり残りしにくいと謳われています。
曲線部になじみやすいのもメリット。さらに、手で切れるため、ハサミを使う手間を省きたい方にもおすすめの耐熱マスキングテープです。
テサ(tesa) 高耐熱・高耐摩耗ケーブル・ハーネス用粘着テープ 51036
PET布製の基材に、高機能アクリル系の接着剤が塗布された耐熱テープ。3000時間の耐熱温度が150℃と高いため、高温になりやすい環境での使用に適しています。また、浮きやはがれに強いと謳われているのもおすすめポイントです。
さらに、耐摩耗性に優れているのもメリット。自動車のエンジンルームで、ワイヤーハーネスを結束したり、部品の摩耗対策をしたりする場合におすすめの耐熱テープです。
トラスコ中山(TRUSCO) プレミアムビニールテープ 19mm×20mm
ポリ塩化ビニール樹脂製の基材に、ゴム系接着剤が塗布された耐熱テープ。耐熱・難燃・耐寒性に優れると謳われており、-18~105℃の温度範囲で使用できます。テープの伸びがよいほか、手で切断できるのも特徴です。
絶縁破壊強度が30kV/mm以上と高く、600Vまでの電気絶縁や保護の用途で使えるのもポイント。また、有害物質として知られる重金属の鉛を使用していないため、安全に使いやすいのもメリットです。
さらに、価格が安いのも魅力。価格重視の方やコスパを求める方にもおすすめの耐熱テープです。
Pleasant.japan サーモバンテージ 耐熱テープ psj100
耐熱温度1200℃を謳う、車やバイクパイプ、マフラーに使用するのにおすすめの耐熱テープです。放熱を抑制する効果があるので、パイプやマフラーに巻けば近くにある配線やセンサーへの熱害を防げます。
また、エキゾーストマニホールドに巻けばエンジンルーム全体の温度が下がるため、ラジエーターの冷却効果向上も期待できます。玄武岩繊維を使っており耐久性に優れているのもポイント。ほかにも、冬のアウトドアで活躍する薪ストーブの煙突保護など、幅広い活用方法があります。
車やバイク用で使う場合は、ハーレーなどのアメリカンバイクから原付まで、幅広い車種に利用可能です。
スリーエム(3M) スコッチ 電気絶縁用ビニールテープ Super88
ワイヤーハーネスの結束に幅広く使用できる、絶縁性が高い耐熱テープ。基材と粘着性能が優れており、高温になるエンジンルームや発電機周りでも使用可能です。
105℃までの高温に耐えられるほか、-18℃の低温にも対応しています。耐候性も高いため、屋外でも長期間使えるのがポイント。厚み0.22mmと丈夫ながら柔軟性もあるため、凹凸にもしっかりとフィットします。高性能で汎用性が高い耐熱テープを探している方におすすめです。
トラスコ中山(TRUSCO) 耐熱マスキングテープ TM-WP-36
表面にシワ加工を施したクレープ紙で作られた耐熱マスキングテープです。耐水性に優れており、水性の塗料に使用できるのがポイントです。
簡単に手で切れるので、都度ハサミを準備する必要がないのもメリット。手で切ってそのまま使える耐熱マスキングテープを探している方におすすめです。耐熱温度は150℃。はがした後も粘着剤が残りにくい作りなのも魅力です。
Wabeko シリコンテープ
凹凸があるモノにもフィットしやすい、シリコンゴムでできた耐熱テープです。柔軟になので、貼りにくい場所にも使用できるのがポイント。耐久性や接着力も強いため、長く使用できます。
防水性能に優れているのもポイント。21度の水に48時間浸しても使えると謳われています。絶縁性もあるので、配線の結束からパイプの修繕まで、幅広く使える製品です。
耐熱温度は約-60〜260℃。低温でも高温でも使える防水耐熱テープを探している方におすすめです。
MAEXUS 耐熱両面テープ
車の部品接着におすすめの耐熱両面テープです。耐熱温度は約-30〜150℃。低温地でも固まりにくく、高温地でも溶けにくい製品です。接着力も強力で、内外装のパーツ固定にも適しています。
車以外にも、両面テープが必要なさまざまな場面で活躍。耐熱性があるため屋外でも利用できます。ガラスや金属はもちろん、木材やタイルにも貼れるのがポイントです。
裂いて使いやすいのも魅力。手軽に使える耐熱両面テープを探している方におすすめです。
耐熱テープの選び方
素材で選ぶ
シリカ・アルミナ
溶接現場や自動車の排気管など、1000℃程度の超高温になる環境で使用する耐熱テープを選ぶ場合は、耐熱性に優れた「シリカ」を使用した製品がおすすめ。柔軟性があり、高温になっても弾力を維持できる特徴があります。
また、ボイラーや製鉄所など、さらに温度の高い1200℃以上の高温が想定される場合は「アルミナ」を使用した製品を選びましょう。ただし、アルミナを使用した耐熱テープは粘着力を持たないことが多いため、耐熱性のあるワイヤーなどで固定する必要があります。
なお、シリカ・アルミナ製品は電気絶縁性に優れているのもポイント。電気工事現場などでも活躍します。
アルミ
-50℃程度の超低温から、300℃以上の高温まで幅広く対応するのがアルミ製テープの特徴。ボイラーの排気管など、野外に露出しており温度変化が激しい部分などにおすすめです。
アルミ製の耐熱テープは引っ張り強度が高く、多少の力が加わっても簡単には破れないのも魅力。キッチンのシンクや換気扇付近、そして弾力のある鉄鋼素材の接合部分など、常に振動を受ける場所への使用に適しています。
ハサミで簡単に切断できるため、換気・排煙ダクトなどのちょっとした補修にも便利。価格が安いうえ対応できる場面が幅広いので、予備の補修用耐熱テープとして常備しておくのもおすすめです。
ポリイミド・ガラスクロス
工業用製品に耐熱テープを使用する場合、ポリイミドやガラスクロスを使用したモノがおすすめ。アクリル系粘着剤を使用したポリイミドテープは、電子部品の部位保護やマスキングなどに向いており、約260℃の高温にも耐えられます。
また、ポリイミドを使用した耐熱テープでシリコーン系粘着剤を使用したモノは、薬品にも強いのが特徴。多くの薬品を使用する工場などで役立ちます。
さらに、ガラスクロス基材を使用したガラスクロステープは非常に強靭で、-50℃程度の氷点下から230℃程度の高温まで対応可能。強い張力を要する部位での補修や結束に適しています。あらかじめ使用する製品の発熱量を把握しておき、適切な耐熱区分の製品を選びましょう。
ポリエステル
耐熱性と強度、そして透明さを重視するなら、ポリエステル製の耐熱テープがおすすめです。透明なため目立つところにも使用しやすく、薄くて扱いやすいので便利。通常の粘着テープでは心配な場面でも、安心して使用できるのが魅力です。
ポリエステル製の耐熱テープは、120℃程度までの高温に対応可能。熱がこもりやすい厨房の天井付近や換気扇、家電量販店の見本品固定など、さまざまな場面で使用できます。
用途に合わせたタイプで選ぶ
両面テープ
両面タイプの耐熱テープは、素材同士を直接張り合わせられるうえ、高温にも耐えられるのが特徴。直射日光を受けやすいベランダや車のボディ、車内のダッシュボードなどへの使用におすすめです。
また、アクリルやシリコーン系粘着剤を使用した両面タイプの耐熱テープは、200℃の高温にも耐えられるモノがあります。強い圧力が加わる補強板の接合や、温度の高い箇所の絶縁、部品保護などに使用可能です。
両面タイプの耐熱テープは製品によって粘着力が異なり、さまざまな厚さ、幅のモノがあります。たとえば、重量のあるモノは厚めの製品を使用するなど、粘着力と耐熱性のどちらを優先するのかしっかり考慮しましょう。
マスキングテープ
マスキングテープは絶縁性に優れ、かつ薬剤に強いコーティングが施されているのが特徴。金メッキなどの蒸着を行う過程では工程における高温から素材を守り、薬剤の潜り込みを防止する役割を果たします。
なお、ゴム系粘着剤を使用したマスキングテープは、連続して使用できる時間に制限があります。パッケージに「連続耐熱時間◯分」と記載されている場合は、それ以上の長時間加熱に耐えられない場合があるため注意しましょう。
通常のテープでは保護しにくい、高温部を補修できる耐熱テープ。自動車部品からキッチンまで活躍する場面はさまざまです。必要な用途に応じて適切な耐熱テープの種類は変わるので、適したテープを選ぶことで今後の作業を効率的に進められます。本記事を参考に、必要な場面に合った耐熱テープを探してみてください。