自転車用空気入れは、自転車タイヤの空気を充填できるアイテムです。自転車のタイヤは時間の経過や走行により、空気圧が低下します。タイヤの空気圧が下がったまま走行するとパンクの原因になるので、安全に自転車に乗るためにも空気入れは必須アイテムです。

しかし、自転車用空気入れには種類があり、どれを選べばよいのか分からない方も多いはず。そこで今回は、自転車用空気入れの選び方とおすすめの製品をご紹介します。

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自転車用空気入れの相場とは?

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自転車用空気入れの相場は、搭載している機能や使い勝手のよさによって異なりますが、おおよそ1,000~3,000円ほどです。

コストを抑えたい方は、フロアポンプ式かつインジケーターとよばれる空気圧ゲージがないモデルであれば、1,000~2,000円程度で導入できます。また、持ち運びに便利な携帯ポンプ式のモデルもリーズナブルな傾向にあるので、ぜひチェックしてみてください。

一方で、本格的なスポーツバイク向けのモデルの場合は4,000円を超えるモノも。なかには、見やすい位置にインジケーターが配置されているモデルや、軽い力でもポンプを押せるモデルなどがあります。

自転車のバルブの様式をチェック

英式バルブ(ダンロップバルブ)

英式バルブ(ダンロップバルブ)は、シティサイクルに多く採用されているバルブ様式。クロスバイクでも英式バルブを採用しているモノもあります。

英式バルブはほかのタイプに比べて空気圧は抜けやすい傾向にあるのが難点。快適に走行したい場合は、できるだけこまめに空気を入れるようにしましょう。

仏式バルブ(フレンチバルブ)

仏式バルブ(フレンチバルブ)は、ロードバイクやクロスバイクなどの、スポーツバイクに多く採用されているバルブ様式です。

ロードバイクなどの細いタイヤを採用している自転車は、一般的な自転車に比べてタイヤの強度を上げるために、高い空気圧が求められます。仏式バルブは高圧に空気を充填しても耐えられるつくりが特徴で、外観は細身で長い形状をしています。

米式バルブ

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米式バルブは、主にマウンテンバイクやBMXに採用されているバルブ様式です。ブランジャーとよばれる弁体にバネを装着し、その伸縮する力により弁を開閉する仕組み。外観は、ほかの様式に比べて太くて大きいのが特徴です。

英式や仏式と比較してバルブの根元が頑丈なつくりをしており、空気の漏れが少ない傾向にあります。

自転車用空気入れの選び方

空気入れのタイプを選ぶ

スピーディに空気が入れられるフロアポンプ

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使い勝手のよさを重視する方や、スムーズに空気を入れたい方はフロアポンプがおすすめです。

フロアポンプは地面に置いて手押しで空気を入れるタイプで、体重をかけやすいほか、一度で多くの空気を入れられるのが特徴。定期的な空気入れを行うと、充填する空気量が少なく済むので、短時間で作業が完了します。

フロアポンプはアダプターが付属しているモノが多く、アダプターを取り付けることでさまざまなバルブに使用できるのもポイント。ただしフットポンプに比べてサイズが大きめなため、収納するのに場所を取ります。

コンパクトに収納できるフットポンプ

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自転車用空気入れを使わないときはコンパクトに収納したい方は、サイズの比較的小さいフットポンプがおすすめです。フットポンプは足でポンピングして空気を入れるタイプ。靴箱にも入るほどの大きさなので、省スペースで収納できます。

ただしフロアポンプに比べて一度に入れられる空気の量が少なく、作業に時間がかかってしまうほか、ポンピングするのにコツがいる点には注意が必要です。

口金は簡単に取り付けられるワンタッチ式・トンボ口式がおすすめ

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口金とは、タイヤのバルブに固定する部品のこと。口金の種類は、ワンタッチ式・トンボ口式・レバー式が代表的です。

ワンタッチ式は、バルブに口金を押し込むだけでセットできるタイプ。トンボ口式はクリップのようにバルブへ挟みこんで固定するタイプです。これらの口金は、片手でも着脱しやすく、あまり力を入れる必要がないので、作業性を重視する方におすすめです。

レバー式はしっかりとバルブに固定できるぶん安定して空気を入れられますが、セットする際に両手を使うため、ほかのタイプに比べて手間がかかります。

インジケーター付きなら適切な空気圧を保てる

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タイヤを適切な空気圧になるよう管理したい方は、インジケーターが付いている自転車用空気入れを選びましょう。

特に、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクは、タイヤの耐久性を高めるために高圧で空気を入れる必要があります。そのほか、乗り心地にも影響するので、インジケーター付きの自転車用空気入れを使うのがおすすめです。

自転車以外の空気入れもできる交換アダプター付きに注目

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自転車用空気入れには、ボールや浮輪などのレジャーアイテムに空気を入れられるアダプターが付属しているモノもあります。自転車のほかにも空気入れが必要なアイテムを持っている方は、専用のアダプターが付属しているかをチェックしておきましょう。

アダプターは自転車空気入れの口金にセットできるアイテムで、空気を入れたい製品のバルブに応じて使い分けます。

なかには、米式用の口金に英式用のアダプターを接続して使うなど、バルブ様式を変えられるモノもあるので、複数のバルブに使用したい方は仕様をよく確認してみてください。

自転車用空気入れのおすすめ

パナレーサー(Panaracer) 自転車用空気入れ フロアポンプ BFP-PSLD8-B

パナレーサー(Panaracer) 自転車用空気入れ フロアポンプ BFP-PSLD8-B

自転車タイヤやポンプの人気メーカーである「パナレーサー」のコストパフォーマンスモデル。本製品はインジケーターを搭載していない分リーズナブルなので、導入コストを抑えたい方におすすめです。

口金は英式・米式・仏式に対応。口金部分がトリプルヘッド仕様で、様式に合わせたアダプターを取り付ける必要がありません。また、口金の差し込み口には対応するバルブの絵を表示しているので、使い勝手も良好です。

本体はクリップなしでバルブに差し込めるため、スムーズに空気入れが行えます。充填圧力の上限は700kPa。ただし、英式バルブの場合は500kPaが上限です。

パナレーサー(Panaracer) 楽軽ポンプ 樹脂製フロアポンプ BFP-PSA

パナレーサー(Panaracer) 楽軽ポンプ 樹脂製フロアポンプ BFP-PSA

空気入れの作業を楽に済ませたい方におすすめの自転車用空気入れ。本製品は軽いポンピングで空気を入れられるモデルです。

口金は英式・米式・仏式に対応。付属のアダプターにより、ボールや浮輪の空気入れも行えます。空気圧の上限は仏式と米式で700kPa、英式で500kPa。本体のカラーは、ブラック・イエロー・レッドの3種類を展開しています。

パナレーサー(Panaracer) 樹脂製フロアポンプゲージ付 BFP-PGA

パナレーサー(Panaracer) 樹脂製フロアポンプゲージ付 BFP-PGA

インジケーター付きで使いやすい自転車用空気入れです。本製品は長めのホースを採用しており、自転車と空気入れが離れていても作業が可能。インジケーターは見やすい仕様のため、ロードバイクやクロスバイクなどの空気圧管理にもおすすめです。

口金は英式・米式・仏式のバルブすべてに対応。本体素材は樹脂を採用しているので、軽量で簡単に取り回せます。また、フロアポンプ仕様で、一度に入れられる空気量が多いのもポイントです。本体カラーは、ブラックとイエローの2種類を展開しています。

パナレーサー(Panaracer) ミニフロアポンプ BFP-AMA

パナレーサー(Panaracer) ミニフロアポンプ BFP-AMA

フットステップ付きで利便性を高めた小型タイプの自転車用空気入れです。本製品はサイズが全長約34cmとコンパクトなモデル。自転車のフレームに取り付けられるアタッチメントが付属しているので、空気入れを携帯したい方におすすめです。

本体の重量は200g。口金は英式・米式・仏式のすべてに対応しており、ボール・浮輪用のアダプターも付属しています。フットステップは折りたたみ式で、未使用時はコンパクトに。空気入れの際は安定したポンピングが可能です。

カラーはシルバーとブラックの2色を展開。どちらもシンプルなデザインで、携帯時に幅広い自転車にマッチします。

ブリヂストン(BRIDGESTONE) スマートポンプ PM-501

ブリヂストン(BRIDGESTONE) スマートポンプ PM-501

小径車の空気入れにもおすすめのオリジナル英式トンボ口を搭載した自転車用空気入れです。口金はクリップのようにバルブへ固定できる仕組みで、しっかりと空気を入れられます。

本体は操作性がよく、軽い力でポンピングが可能。空気圧は500kPaまで充填できます。軽量プラスチック製で、重量は約700g。また、日本の安全規格であるSGマークを取得しているほか、10万回の作動耐久試験をクリアしているので、安心して使えます。

口金は英式バルブに対応。アダプターにより、ボール・浮輪の空気入れも可能です。

サギサカ(SAGISAKA) 超カル アルミタンク付きポンプ 33329

サギサカ(SAGISAKA) 超カル アルミタンク付きポンプ 33329

蓄圧タンク付きで軽くポンピングできる自転車用空気入れです。本製品はポンピングが軽いため、楽に空気を入れたい方におすすめ。グリップは握りやすい形状で、ポンピングの際に力を入れやすい設計です。

口金は英式と米式のバルブに対応。付属のアダプターを使えば、ボールや浮輪などのアイテムにも空気入れが可能です。最大空気圧は約800kPa。日本の安全規格であるSGマークに準拠したモデルなので、安心して使えます。

本体はアルミ製ボディを採用し、耐久性が良好。重量は約715gです。

ジーヨ(GIYO) 携帯用ミニフロアポンプ 大型ゲージ付 GM-642

ジーヨ(GIYO) 携帯用ミニフロアポンプ 大型ゲージ付 GM-642

フロアポンプおよびハンドポンプの両方で使える自転車用空気入れです。高圧で入れたいときはフロアポンプを、空気の入れやすさを重視する場合にはハンドポンプにするなど、用途に応じて使い分けられるのが特徴です。

本体は大型のインジケーターを搭載。空気を充填しながら圧力のチェックが可能です。口金は向きを入れ替えるだけで、英式・米式・仏式のすべてのバルブに対応。ほかには、ロック機能も搭載しています。

重量は157gと軽量なので、自転車用空気入れを携帯したい方におすすめです。カラーはブラックとシルバーの2色をラインナップしています。

ジーヨ(GIYO) 携帯用フロアポンプ GM-64

ジーヨ(GIYO) 携帯用フロアポンプ GM-64

ロードバイクやマウンテンバイクなどにおすすめの携帯用自転車空気入れです。本体は米式と仏式のバルブに対応しています。

本体はコンパクト仕様のうえ、重量は約157gと軽量で、持ち運びに便利。付属品として車体取り付け用ブラケットを同梱しているのもポイントです。

本体はハンドルとフットステップを搭載しており、ポンピングが簡単。ハンドルとステップは折りたたみ式で、未使用時はコンパクトになります。ホースは360°回転するので作業性も良好。口金は抜け防止機能を搭載しています。

パナレーサー(Panaracer) フットポンプS ゲージ付きフットポンプ FTP-BKG-S

パナレーサー(Panaracer) フットポンプS ゲージ付きフットポンプ FTP-BKG-S

大型のインジケーターが付いている、フットポンプ式の自転車用空気入れです。本製品は英式・米式・仏式のバルブに対応。仏式には付属アダプターを使用することで空気入れが可能。また、ボール・浮輪用のアダプターが付属しているのもポイントです。

充填圧上限は500kPa。インジケーターは最大圧上限を示すレッドゾーンを表示し、空気圧管理がしやすい設計です。本体はポンピングの際に高い安定感を発揮できるフットステップを搭載。フットステップは折りたたみ式で、未使用時はコンパクトになります。

また、製品安全協会の規格であるSGマークを取得しているので、安全性も良好です。

サギサカ(SAGISAKA) フットポンプ 箱入り 33341

サギサカ(SAGISAKA) フットポンプ 箱入り 33341

軽快にポンピングができる、フットポンプ仕様の自転車用空気入れです。本製品はインジケーターを搭載したモデルで、空気圧を確認したい方におすすめ。口金は英式と米式に対応しているほか、付属のアダプターによりボールや浮輪などの空気入れも行えます。

本体はステップに滑り止めゴムパッドを配置。ポンピングの際にしっかりと踏み込みやすく、しっかりと空気を入れられます。口金はトンボ口式で、バルブへの着脱がスムーズ。本体サイズは約25×9×8cmとコンパクトで、限られたスペースにも収納が可能です。

ブリヂストン(BRIDGESTONE) マルチミニポンプ PM-006P

ブリヂストン(BRIDGESTONE) マルチミニポンプ PM-006P

コンパクトなサイズで、自転車用空気入れを携帯したい方におすすめのモデルです。本体は英式バルブに対応。付属のアダプターでボール・浮輪の空気入れも可能です。サイズは約20×3cm、重量は約80gと軽量かつコンパクトで、持ち運びの負担を軽減します。

本体は収納ホース付きで、空気入れが簡単です。充填可能圧力は354.55kPa。また、SGマーク付きのため、安全性も良好です。本体カラーは、ブラック・グリーン・ブルーの3色を展開しています。

自転車用空気入れの売れ筋ランキングをチェック

自転車用空気入れのランキングをチェックしたい方はこちら。

自転車に空気を入れる頻度は?

自転車のタイヤに空気を入れる頻度は、1~2週間に1度が目安です。空気の量が少ない状態だと、タイヤのなかにあるチューブが走行中に折れたり、タイヤとリムに挟まったりしてパンクしやすくなります。

こまめにメンテナンスすることが難しい場合は、シティサイクルなら1か月に1度、スポーツバイクなら2週間に1度は空気を入れるようにしましょう。

自転車の空気の入れ方

英式バルブ(ダンロップバルブ)

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英式バルブ(ダンロップバルブ)を採用しているタイヤに空気を入れる際は、はじめにバルブの位置が下にくるようにタイヤの位置を合わせます。

バルブの先端にはキャップが付いているので取り外してください。次にキャップ下にある最も太い部分のナットを締めましょう。

準備が終わったら、自転車用空気入れの口金をしっかりとバルブに差し込みます。差し込みが甘いと、空気が漏れてしまうため注意してください。

空気が入れ終わったら空気入れの口金を取り外し、キャップを閉めます。口金をバルブから取り外したときに空気が抜ける音がしますが、この音は空気入れのチューブに溜まった空気が抜けている音で、使用上の問題はありません。

仏式バルブ(フレンチバルブ)

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仏式バルブ(フレンチバルブ)のタイヤに空気を入れる際は、はじめにバルブの位置が下にくるよう、タイヤの位置を合わせてください。

次に仏式バルブに付いているキャップを外します。キャップを外すとバルブの先端にナットがあるので、反時計回りに回して完全に緩めてください。緩めたナットはタイヤの内部ゴムの圧着を外すために一度指先で軽く押し、空気を抜きます。

少し空気を抜いたら、空気入れの口金をバルブに差し込みます。口金のロック機能でしっかりと固定したのを確認できたら、ポンピングして空気を注入してください。

空気を入れ終えたら口金をバルブから取り外し、緩めたナットを締め直します。最後にキャップを被せて完了です。

米式バルブ

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米式バルブのタイヤに空気を入れる際も、ほかのタイプと同様にバルブの位置が下にくるようタイヤ位置を調整します。

次にバルブに付いているキャップを外してください。キャップを外したあとは、ポンプの口金を差し込んでロックし、ポンピングして空気を入れます。空気を入れ終わったら、バルブから口金を外し、キャップを閉めて完了です。