世界一早いバスタブ「Carpool DeVille」
バスタブ(浴槽)とは、ゆっくりとつかって疲れを癒やすもの。そんな常識も関係ないのが、今回ご紹介するCarpool DeVille。Carpool DeVilleは、なんと自動車とバスタブを合体させてしまった製品なのです。ものすごい発想ですよね!
「世界一早いバスタブを目指す」とうたっているように、Carpool DeVilleは運転をしながらバスタブにつかることができるようです。製品開発はアイデア勝負の世界ですが、ここまでのアイデアは、そうそう浮かびませんよね。
Carpool DeVilleの開発風景
Carpool DeVilleの開発風景をご紹介しましょう。Carpool DeVilleの開発には、1969年製のキャデラックを使用しています。キャデラックを選ぶところも、なかなか良いですよね。
こちらは、スチール板で車体の補強を行っている場面です。バスタブには大量の水が入るので、その重さに耐えられるよう、巨大なスチール板を使用していることがわかります。
バスタブ用の“型”にグラスファイバー樹脂を流し込み、作成したバスタブ。これを車体に設置した様子が、下の写真です。
塗装などを行ったのち、フレームを装着。いよいよ完成に近づいてきていますね。
バスタブ内の水は、エンジンの熱を利用してあたためます。写真は、助手席下に設置してあるヒートエクスチェンジャー。Carpool DeVilleの中でも非常に重要なパーツの一つです。
最後に、ダッシュボードなどの各部パーツを設置し、完了です。なお下の写真は、SCTAの安全基準を満たすために必要な、ロールケージ。
完成した姿がこちらです!とてもバスタブには見えませんね。
Carpool DeVilleの目標は、Bonneville Salt FlatsにあるSCTAのコースを走らせ、世界で最も早いバスタブとして認定されること。達成できなかったときには、残りのファンドは全て、Save the Salt Coalitionへの募金に充てるとのことです。