人間工学にもとづいた設計を採用したエルゴノミクスチェア。よい姿勢を保ちやすいので、体への負担や疲労を軽減するのに役立つ人気グッズです。モデルによって特徴が異なるため、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エルゴノミクスチェアのおすすめアイテムをご紹介します。選び方のポイントも併せて解説するので、お気に入りを見つけてみてください。
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エルゴノミクスチェアの特徴

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エルゴノミクスは人間工学を指す言葉。人間工学とは、人間の動作や身体的特徴などを考慮して、自然で無理のない動きで使えるようなシステム・デザインを設計するための学問です。
快適性・安全性・生産性などの向上を目指す学問分野で、作業環境を人間の能力に適応させて体への負担や人為的なミスを軽減するのをサポート。近年は、さまざまな分野で人間工学が応用されています。
エルゴノミクスチェアは、体への負担・疲労を軽減する機能を数多く搭載。一般的なワークチェア・オフィスチェアより高機能で、快適に座り続けやすい製品が多いのが特徴です。
エルゴノミクスチェアのメリット・デメリット
メリット

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エルゴノミクスチェアには体をサポートする機能が豊富に搭載されており、快適な姿勢をキープしやすいのがメリットです。背骨のS字カーブを維持しやすいランバーサポートや調節可能なアームレストなどにより、体への負担を軽減します。
体格・作業内容・環境・好みにあわせて、調節やカスタマイズが行えるのもポイント。長時間快適な作業環境作りをサポートするので、集中力・生産性・業務効率の向上が期待できます。
リクライニング機能やロッキング機能によって、集中する時間とリラックスタイムの使い分けも可能。正しい姿勢を保ちながら、体にとって楽な姿勢で過ごせるのがエルゴノミクスチェアの魅力です。
デメリット

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エルゴノミクスチェアは、一般的なワークチェア・オフィスチェアに比べると大きめサイズのモデルが多いのが特徴。設置スペースによっては圧迫感が生じたり、使い勝手の悪さを覚えたりする場合もあります。
アームレストの高さや脚部のサイズなど、使用しているデスクにしっかり収まるか確認するのが大切。デスクに干渉すると、見た目も使い心地も悪化してしまうので注意が必要です。
また、多機能なぶん価格が高くなりがちで、操作が複雑に感じる可能性があるのも難点。使用シーンや予算を考慮しながらチェックしてみてください。
エルゴノミクスチェアの選び方
座面高が調整できるかチェック

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腰掛けたときに体格やデスクの高さとあっていないと、エルゴノミクスチェアの機能性を十分に活かせない可能性も。反対に、体への負担が増したり作業効率が悪化したりするため注意が必要です。
多くのエルゴノミクスチェアには、座面の高さ調節機能が搭載されています。足裏が床にしっかり接地して膝が直角になるのが理想的な高さといわれているので、対応できるモデルを選びましょう。
とくに、座面の最低高さをチェックしておくのがおすすめ。座面の最低値が高すぎると一番低くしても足裏がうまく接地せず、低すぎると膝を90°にできないケースがあります。
また、座ったときに、肘が自然にデスク上に置ける高さに設定できるかも確認しておくのがポイント。座面が低いと背中や腰が丸まりやすく、高すぎると腕や肩に余計な力が入ってしまいます。
ランバーサポートがあるかチェック

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ランバーサポートとは、背骨が自然なS字カーブを描くようにサポートする腰当てのことです。背骨から腰・骨盤まで背面全体を支えながら、体圧を分散してくれるといわれています。正しい姿勢をキープしやすいので、長時間座った際の負担や疲労を軽減できるのがメリットです。
背もたれと一体型のランバーサポートのなかには、高さや角度を調節できるモデルもあります。体型や作業スタイルにあわせて腰をしっかり支える位置へ設定可能なため、効果的に腰部をサポートするのがポイント。また、ランバーサポートを搭載していない場合は、オプションや別売りのランバーサポートを後付けるのもひとつの手です。
リクライニング機能をチェック

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リクライニング機能とは、背もたれの角度を調節できる機能のことを指します。モデルによって倒せる角度はさまざまですが、角度が広かったり細かく調節できたりする製品ほど多彩な姿勢をとりやすいのが魅力です。
後傾姿勢で作業する機会が多い方にはうれしい機能。長時間作業の合間などに休憩・リラックスしたいときにも役立ちます。
座面のクッション性・奥行きをチェック

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座面のクッション性は、座り心地に大きな影響を及ぼします。一般的なのはウレタン素材で、適度な硬さを備えているのが特徴。低反発タイプであれば体型にあわせて沈み込むので、優れたフィット感を味わえます。
モールドウレタンは硬めで、長期間使用しても型崩れを起こしにくいのがメリット。メッシュ素材は、通気性が高いのがポイントです。高密度であればクッション性が向上するため、快適な座り心地が持続します。
また、座面の奥行きも確認しておきましょう。体型に対して奥行きが狭すぎると、太ももへの圧迫感が増えてしまいます。身長160cm以下の方は座面の奥行きが40~43cm程度、170cmの方は44~50cm、175cm以上の方は50cm以上を目安にするのがおすすめです。なかには、座面の奥行きを脚の長さに応じて調節できるモデルもあるので、チェックしてみてください。
アームレストの調整機能をチェック

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アームレストに腕を置いて、着座姿勢の際に体へかかる負担を軽減したり、体圧を分散させたりできるのがポイント。人の腕は体重の15~20%程度あるといわれているため、腕をのせることで肩・首への負荷や疲労感を和らげられます。
アームレストには固定タイプと可動タイプがありますが、可動タイプだと体型や姿勢にあわせて調節できて便利。前後・左右・上下・角度などモデルによって調節幅はさまざまなので、事前にチェックしておくのがおすすめです。
なかには、オプションで追加やカスタイマイズできるモデルもあります。腕を自然な位置でサポートして疲労抑制や作業効率向上に役立つ重要なパーツのため、有無や仕様をしっかり確認しておきましょう。
素材をチェック

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背もたれや座面といった体に触れる箇所にメッシュを採用したエルゴノミクスチェアは、優れた通気性やフィット感を備えているのが魅力。長時間座っても蒸れを軽減して、快適な座り心地が持続します。
ファブリック製は、やさしい肌触りとやわらかい質感を味わえるのが特徴。カラーバリエーションが充実しているので、インテリア性を重視したい方にもおすすめです。
合成皮革を採用したモデルは通気性が低いですが、汚れや摩擦に強く、お手入れしやすいのがポイント。高級感のあるワークスペースを演出できるのも魅力です。
キャスターの有無をチェック

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エルゴノミクスチェアの多くにはキャスターが搭載されています。スムーズに移動や出し入れができ、掃除が楽に行えるのがメリットです。
キャスター付きを選ぶ際は、使われている素材もチェックするのがおすすめ。床との相性が悪いと、うまく転がらなかったり床面を傷付けてしまったりするケースがあります。
ナイロンを使ったキャスターは、硬めで転がりがよいのが特徴。カーペットなどのやわらかい床面に適しています。ゴム製は、滑りにくくて安定感が高いのがポイント。やわらかくて床が傷付きにくいため、フローリングなどの硬い面にぴったりです。
ウレタンは、ナイロンとゴムの中間の硬さで程よいグリップ感を備えています。傷も付着しにくいので、フローリングやカーペットなどさまざまな床面で使えて便利です。
エルゴノミクスチェアのおすすめ
ハーマンミラー(Herman Miller) アーロンチェア
正しい姿勢とバランスをキープできるように設計されたエルゴノミクスチェアです。特許を取得した「ポスチャーフィットSL」によって、脊椎全体をしっかりサポート。背骨の自然なS字形状を維持します。
背もたれと座面には通気性の高いペリクル素材を使用しているため、熱や湿気などがこもるのを軽減。テンションが異なる8つのゾーンで構成されています。
チルトリミッターやシートアングル調整機能、フルアジャスタブルアームなどを搭載。体格や姿勢にあわせて細かく調節可能です。サイズ・キャスター・カラーのバリエーションも充実しているため、こだわりのワークスペースを作りたい方に適しています。
ハーマンミラー(Herman Miller) セイルチェア
「ゴールデンゲートブリッジ」に着想を得てデザインされた、エルゴノミクスチェアです。背もたれにフレームがない独自構造を採用しており、エラストマー製のストランドを部位ごとに異なる張力で配置。サポート力が高い箇所と自由な可動域を兼ね揃えています。
体の動きに寄り添うハーモニックチルトテクノロジーを搭載。自然でバランスのとれたリクライニング動作で、快適な座り心地が長く持続します。また、座面には、インジェクション成型ウレタンフォームを採用。高いサポート力を発揮します。
ランバーサポートやアームレストなど、オプションも充実。座り心地にも見た目にもこだわりたい方におすすめです。
エルゴヒューマン(Ergohuman) プロ2 オットマン
人気ブランド「エルゴヒューマン」の全機能を搭載したフラッグシップモデルのエルゴノミクスチェア。集中したいときは前傾チルト機能、リラックスしたいときはオットマンを使うなど、オンオフの切り替えがしやすいのがメリットです。
メモリーロッキング機能を搭載しており、お気に入りの角度を110°~138°のあいだで記憶可能。好み・体格・シーンに応じて、心地よい姿勢をキープするのに役立ちます。
さらに、ランバーサポート部のみの硬さ調節ができる独立式ランバーサポートを採用。調節可能なヘッドレスト・アームレストなども配置しています。座面高さ・座面奥行き・リクライニングの調節を、手元のレバー1本で操作できるのもおすすめポイントです。
エルゴヒューマン(Ergohuman) エンジョイ2
ランバーサポートを背もたれに組み込んだエルゴノミクスチェアです。着座した際に背中全体を支えるのが特徴。可動域が広いアームレストも搭載しており、体格やワークスタイルにあわせて体をしっかりサポートします。
フィット感と通気性に優れたメッシュ素材を使用。蒸れを抑制しながら表面の圧力を均等に保つため、長時間快適な座り心地を味わえます。ゆるやかな曲線を基調とした、すっきりシャープなデザインも魅力。カラーバリエーションも充実しています。ハイタイプとロータイプを展開。入門モデルと謳っているので、はじめてエルゴノミクスチェアを購入する方にもおすすめです。
スチールケース(Steelcase) Leap
体のすみずみまでフィットするよう調節できるエルゴノミクスチェアです。直感的に操作できる設計で、快適な使用感を味わるのが魅力。体格・姿勢・好みにあわせて、思い通りのポジショニングを実現しやすいのがおすすめポイントです。
独自形状の背もたれを搭載しており、背骨全体をサポートします。座面はリクライニングに応じて前後にスライドするので、目や手の位置を適切な距離に保ちやすいのがメリット。姿勢を変えた際に集中力が切れにくいため、作業効率向上にも役立ちます。
座面クッションにはエアポケットを内蔵。やわらかいエッジで、太もも下への圧迫感を軽減します。調節可能なランバーサポートやアームレストも搭載。長時間作業する機会が多い方におすすめです。
オカムラ(OKAMURA) フィノラ
イタリア発の「イタルデザイン」と共同開発したエルゴノミクスチェアです。ダイナミックで斬新なデザイン性と優れた機能性が融合。高級感のある軽やかな仕上がりで、ワークスペースをスタイリッシュに彩ります。
透け感と強度・耐久性を両立したメッシュを使用。ファブリックのカラーバリエーションが豊富なため、好みや部屋の雰囲気にあわせやすいのもおすすめポイントです。
4方向へ自由に動くアジャストアームをはじめ、多彩な姿勢・体格にフィットする機能を搭載。背もたれやキャスターなど、機能面でも多彩な組み合わせを楽しめます。操作も簡単なので、スムーズに心地よい姿勢をとりやすいのが魅力です。
プラス(PLUS) ベネス
背筋をまっすぐに保ちやすいエルゴノミクスチェアです。背もたれと座面には立体的な曲面を施しており、腰をしっかりサポート。座面はわずかに前傾しているため、太ももと上半身の角度を90°より大きくして骨盤を立たせやすいのが特徴です。
座面には独自機構の「坐骨ポケット」も配置しています。着座すると坐骨周辺が沈み込んで、お尻全体をサポート。前滑りを予防しながら骨盤を後方から支えるため、安定感のある座り心地を味わえます。
ロッキング強度の自動調節や座面の奥行き調節機能を搭載。シーンや体格に応じて、心地よい姿勢をとりやすい製品を探している方におすすめです。
フレキシスポット(Flexispot) BS12
座面にファブリックを使ったメッシュ素材と、モールドウレタンを採用したエルゴノミクスチェアです。特殊加工で仕上げており、優れた通気性と柔軟性を兼ね揃えているのが特徴。長時間座っても心地よさが持続します。
背もたれにはS字カーブを設けており、背中にしっかりフィット。座面もカーブしているため、腰への負担を軽減します。調節可能なヘッドレスト・アームレスト・ランバーサポートを搭載。優れたサポート力を発揮するのが魅力です。
さらに、リクライニング・ロッキング機能を備えているため、オンオフの切り替えもスムーズに行えます。多機能ながら、価格が安いのがうれしいポイント。コスパ重視の方にもおすすめです。
ラシカル(Rasical) GrowSpica Base
腰背部分がセパレート構造のエルゴノミクスチェアです。腰の部分が突起しているので、背骨がカーブを描いて姿勢をキープしやすいのが特徴。弾力性のある独立可動式ランバーサポートも搭載しています。
ランバーサポートは、座ったまま前方に4段階動かせるのがポイント。最大2.5cm突き出すため、前傾姿勢で作用する際でもしっかり腰を支えます。サポート範囲が広いので、猫背になりがちな方にもおすすめです。
背もたれ・ヘッドレスト・アームレスト・座面奥行きを細かく調節できるため、体格や姿勢にあわせやすいのがメリット。小柄な方も使いやすいのが魅力です。
デュオレスト(DUOREST) NEXT1
可動式の背もたれを採用した、独創的なフォルムが特徴のエルゴノミクスチェアです。体格や姿勢にあわせながら、背もたれを左右・上下に調節できるのがメリット。3段階のリクライニング機能も備えています。
体重を感知して適切な強さでリクライニングするのがポイント。楽に体勢を変えられます。座面は前後にスライド可能。前方へ長く引き出せば、リラックスしやすい姿勢でくつろげます。
調節可能なアームレスト・ヘッドレストを搭載。ヘッドレストが付いていないモデルもラインナップされています。カラーバリエーションが充実しているため、おしゃれなインテリアとしても活躍。機能性・デザイン性・強度を兼ね揃えたおすすめモデルです。
人間工学にもとづいた設計により、体への負担・疲労を軽減しながら正しい姿勢で長時間座りやすいエルゴノミクスチェア。体へのサポート力が高くて快適に作業しやすいため、作業効率や生産性を向上させるのにも役立ちます。多機能なモデルが揃っているので、お気に入りを見つけてこだわりのワークスペースを作りましょう。