バリアフリー化が進み、公共施設などであればほとんどの施設でスロープが取り付けられるようになり、車椅子に乗った人でも利用しやすくなりました。しかし、海ではそうはいきません。これからの季節海をぜひ楽しみたいところですが、砂浜は砂の摩擦が高く、車輪も沈んでしまうため、車椅子での移動は不可能のように思えます。

しかしそんな状況を一変する優れものが、スペインのバレンシア工科大学で開発されました。その名も、砂浜でも走行できる車椅子「SandRoller」です。

まず見た目からして、普通の車椅子とは違うことがわかりますね。タイヤは三輪あり、どの車輪も砂に沈んでしまわないように太く設計されています。しかし、SandRollerのこだわりはホイールとリム部分にあります。

車椅子を自身で動かす時に回すのがリムですが、このSandRollerのリムは、回すと通常の車椅子のスピードの半分しか出ませんが、ホイールには2倍の力がかかるように設計されています。これはつまり、砂浜でこれまでの半分の力で前進することを意味しているんです。砂の上で車椅子が走行できない理由は摩擦力が一番の原因なので、半分の力でいいのは大きなメリットといえるでしょう。

また、水陸両用となっていて、海の中に入ってもホイールは浮かないためちょっとした水遊びもできちゃいます。もちろん潮風や海水に錆びにくい使用になっています。さらに車輪は持ち運びやすいように取り外しも可能です。

現在このアイテムはクラウドファンディングサイト、Kickstarterにて資金調達を開始。1500ユーロの出資でSandRollerが一台入手可能です。