手軽にだしが取れる「顆粒だし」。なるべく時間をかけずに料理をしたい方にとって便利なアイテムです。しかし、顆粒だしにはかつおだしや昆布だしなど種類が豊富にあるため、どれを選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの顆粒だしをご紹介。選び方や顆粒だしの保存方法、おすすめのレシピなどもご紹介するので、顆粒だし選びの参考にしてみてください。
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顆粒だしとは?
顆粒だしとは、鰹節や昆布などの素材を粉末状にして、調味料などで味付けをした粒状のだしの素のことです。お湯に溶かすだけで簡単にだしができるため、使い勝手がよく家庭でも重宝されています。
顆粒だしはその名の通り顆粒や粉末状のモノが多く、お湯の中に入れるだけですぐに溶けて、だしができあがるのが特徴です。食塩や砂糖をメインで作られているモノは「風味調味料」と呼ばれる場合があります。
顆粒だしの選び方
だしの種類をチェック
かつおだし
かつおだしは、鰹節からとるだしで、芳醇な香りと旨味を持っています。かつおだしは日本人が慣れ親しんできただしのひとつで、和食のベースです。
かつおだしの特徴は、旨味成分となる核酸系の「イノシン酸」が豊富に含まれていること。かつおだしには最初にとる「一番だし」と一番だしを取り終わったあとに再度だしをとる「二番だし」があります。だしが主役の「すまし汁」や「茶碗蒸し」に使うのがおすすめです。
昆布だし
昆布だしは、かつおだしとともに日本料理には欠かせないだしのひとつです。あっさりとした味わいのなかにわずかに塩味を感じられ、素材の味を邪魔しないのが特徴。昆布だしの旨味成分はアミノ酸のひとつである「グルタミン酸」です。ほかの旨味成分と組み合わさると相乗効果が生まれ、料理の味がより引き立ちます。
昆布だしに使用する昆布は産地や収穫した年によって、だしにした際の風味が変わるのがポイントです。自分好みの昆布を見つけてみてください。
煮干し・いりこだし
煮干し・いりこだしは、かたくちいわしやまいわしといった魚介類を素材とするだし。魚介系の味が好みの方におすすめです。
煮干し・いりこだしの旨味成分はかつおだしと同じ「イノシン酸」ですが、かつおだしより酸味が弱く、香りの強いだしが取れます。香り豊かな料理に仕上がるため、味噌汁や麺類のつゆ、煮物などにぴったりです。
あごだし
あごだしはトビウオから取れるだしのことです。だしのなかでも高級品として知られており、九州を中心とした西日本地域で使われています。
トビウオはほかの魚に比べて運動量が多いため、雑味の原因になる脂肪分が少ないのが特徴です。あごだしには「グルタミン酸」や「イノシン酸」が豊富に含まれており、上品で旨味の効いた味に仕上がります。
椎茸だし
椎茸だしは、干し椎茸を戻すときに取れる戻し汁のだしのことです。椎茸だしの旨味成分は「グアニル酸」で、鰹節の「イノシン酸」と同じ核酸系。椎茸の香りも感じられるため、煮物やそうめんのつゆなどに椎茸ごと入れて調理するのがおすすめです。
原材料にこだわるなら成分に注目
化学調味料が気になるなら無添加タイプを
素材の旨味を楽しみたい方は、化学調味料などを使用していない無添加タイプがおすすめです。
添加物が含まれた顆粒だしは、人工的に作られた旨味のため、素材本来の味わいが失われる可能性があります。本格的な味を楽しみたい方は、雑味の少ない無添加タイプを使うのがおすすめです。
塩分を控えているなら減塩タイプ
塩分を控えている方は、減塩タイプがぴったりです。減塩食はもちろん、塩分を気にせず風味の調節ができます。
減塩タイプのなかには、パッケージに塩分カットなどと表示されているモノも。減塩でも素材の香りやコク、旨味をいかしている商品なら、普通のタイプと同様に料理をおいしく仕上げることが可能です。
容量をチェック
使う量に合わせて容量を確認してみてください。顆粒だしには、一度の料理で使う程度の量が入った使い切りタイプやたっぷり入ったボトル入りなどさまざまなタイプが販売されています。
使い切りタイプは一人暮らしの方や、使用頻度が低い方におすすめです。ボトルタイプの多くが大容量のため、家族の料理や調理頻度が多い方に適しています。
できるだけ密封して湿気を避けて保存しなければいけないので、すぐに使い切れる容量を選ぶようにしてみてください。
顆粒だしのおすすめ
味の素 ほんだし
香り・コク・味わいが楽しめる3種の鰹節を使用した、香り高くおいしい和風の顆粒だしです。熟練した職人が最長2週間いぶしており、削りたての香りが楽しめます。
使いやすい小袋タイプから、スティックタイプや600gの大袋までラインナップも豊富。料理にサッと入れるだけで、和風メニューを簡単においしく仕上げられる顆粒だしです。
理研ビタミン 素材力だし 本かつおだし
鹿児島と静岡の鰹節を使用しており、削りたての香りと旨味が特徴の顆粒だしです。厳選した素材を使用して、食塩も加えていないのが特徴。ていねいにだしをとっており、毎日の料理がおいしくなると謳う顆粒だしです。
使いやすいスティックタイプで1袋に5gずつ入っているため、料理の際に計量もしやすいのもポイント。内容量は、30g・60g・140gから選べます。手軽に使える顆粒出しを探している方におすすめです。
大東食品 利尻昆布だし 風味調味料
あっさりとした利尻昆布の旨味をいかした顆粒だしです。利尻昆布は透明で風味もよく高級感あふれるだしが取れ、会席料理などに使われています。
お湯の中に入れるとサッと溶け、鍋物・湯豆腐・味噌汁・お吸物・茶碗蒸し・煮物などさまざまな料理に活用可能。味にも使いやすさにもこだわりたい方におすすめです。
シマヤ こんぶだしの素
北海道産の昆布粉末を使用した、素材の味をいかす顆粒だしです。まろやかな味でお吸物や煮物などの料理をワンランクアップすると謳われています。きゅうりと昆布だしを混ぜ合わせ、10分漬けるだけでおいしい浅漬けが簡単にできあがり。1袋8gずつ小分けされているので計量も簡単です。
表示を義務付けおよび推奨されているアレルギー物質を含む原料は使用していないので、アレルギーが気になる方はチェックしてみてください。
理研ビタミン 素材力だし こんぶだし
北海道産昆布の粉末を使用し、上品な香りと旨味にこだわって作られた顆粒だしです。厳選素材を使用しており、食塩は不使用です。
健康に気を付けている方や乳幼児の離乳食などにも使えます。計量に便利な1袋5gのスティックタイプ。内容量は、30g・60g・140gと揃っており、使い勝手のよいサイズを選べます。少しずつ使いたい方にぴったりの顆粒だしです。
シマヤ 優れだし和風いりこ
瀬戸内海伊吹島産のいりこ粉末を使用して作られた顆粒だし。いりこ本来の豊かな香りとコクを追求し、食塩は無添加で仕上げています。
「伊吹いりこ」は、漁獲から加工まで、鮮度へのこだわりをもって徹底した管理がなされ、上品で濃厚な旨味が特徴です。スティック1本に5g入っているので、料理に使いやすいのも魅力。環境に配慮しプラスチックの使用量を削減した紙製パッケージを採用しており、味以外の部分もこだわった顆粒だしです。
ムソー だし亭や いりこだし
国産のいわし・枕崎産の鰹節・北海道産昆布の素材をいかして作られた顆粒だしです。アミノ酸やたんぱく加水分解物などは不使用で、味わい深くさまざまな料理に使用できます。
1袋に8g入っており、味噌汁なら6〜7杯分、鍋物なら6〜7人分が目安と計算しやすいのが魅力。化学調味料が気になる方は、チェックしてみてください。
ユウキ やさしい味わいのあごだし
あごだしならではの深みある香ばしさが際立つ顆粒だしです。あごだしとかつおがベースの優しい味に仕上がっています。
あご本来の味とコクを感じられるのが魅力。塩味はマイルドで、素材の味を引き立てます。内容量は60g・110g・400gをラインナップ。煮物めんつゆなど、さまざまな料理に幅広く使いたい方におすすめです。
味の素 ほんだし 焼きあごだし
炭火でじっくり焙ったあごを使用し、甘みと香ばしさが楽しめる和風の顆粒だしです。うどん・おでん・汁物などさまざまな料理に使え、しっかりとしたコクと香りを感じられます。煮物やパスタなどに使用するのもおすすめです。
使いやすいスティックタイプで、内容量は1本8gです。溶けやすいため、加熱しなくても食材とよく混ざります。使いやすいだしを探している方にぴったりです。
味の素 休日だし。きのこだし
厳選した椎茸とマッシュルームを贅沢に使った、豊かな香りと深い旨味が特徴の顆粒だしです。休日にゆっくり楽しむことをイメージした商品で、特別感のある素材をたっぷり使っています。風味や味わいがより楽しめるよう、食塩を減らしているのも特徴です。
使うだけで、普段の食材や料理が風味豊かでワンランクアップした味わいになると謳われています。1本6g入りで、少量ずつ使いたい方にぴったりです。
マルシマ 本枯れ和風だし お徳用
本枯れ鰹節と北海道産昆布で作られた和風の顆粒だしです。素材の持つおいしさにこだわり、旨味がアップし料理の味を引き立てます。
本枯れ鰹節は、国内で水揚げされた新鮮な本かつおを、落葉樹の煙でいぶし、じっくりと時間をかけて熟成。臭みがなく旨味の濃い風味豊かなだしが取れるので、和風・中華・煮込みなど幅広い料理に活躍します。内容量はお徳な200g。家族の多い方や頻繁にだしを使う方におすすめです。
かね七 風味調味しいたけだし
椎茸をベースに、各種調味料や鰹節を配合した顆粒だしです。使いやすいスティックタイプで、1本4gと少なめの容量が特徴。1本で味噌汁約4杯分のだしが取れます。
椎茸の旨味が感じられ、お吸物・煮物・丼物・茶碗蒸しなどにぴったり。椎茸のだしがよく出る顆粒出しを探している方におすすめです。
スカイ・フード 四季彩々 和風だし 食塩無添加
静岡県の焼津や枕崎産の鰹節、北海道羅臼産の昆布など、国産の素材にこだわって作られた和風の顆粒だしです。塩分無添加なので、自分好みの塩加減に調理できるのが特徴。化学調味料・保存料・甘味料・着色料は不使用です。
お湯にすぐに溶けて、簡単に本格だしの風味が楽しめます。味噌汁・うどん・煮炊き物などの和風料理にもぴったり。塩分が気になる方におすすめです。
柳屋本店 減塩だしの素 かつお
従来製品より塩分を98%カットしていると謳われている、減塩タイプの顆粒だしです。素材の旨味が引き立つ焼津産の鰹節を使用しています。素材由来の塩分以外には、余計な塩分は加えていないのが特徴です。
内容量は6gで12袋入りで使い勝手がよいサイズ。味噌汁・煮物・炒め物・うどんといったさまざまな料理に使えます。毎日の食事で塩分が気になる方におすすめです。
柳屋本店 だしの素 椎茸
国産の椎茸粉末を使用して作られた顆粒だしです。お湯にサッと溶けるため、煮物や炊き込みご飯のだしにぴったり。椎茸の風味が広がり、煮物やそうめんつゆに入れるとコクが増しておいしく仕上がります。
中身の見えるスタンドタイプなので残量がわかりやすいのもうれしいポイント。内容量は80gで、保存に便利なチャックが付いています。保管しやすい顆粒だしを探している方におすすめです。
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番外編:顆粒だしの保存方法
顆粒だしは、常温での保存がおすすめです。開封後は、直射日光の当たるところや温度・湿度の高いところは避けるようにしてみてください。
また、袋にチャックが付いているモノや容器に移し変えた場合は、できるだけ密封し湿気を避けて保存することが大切。温度変化に弱いため、コンロの近くなどに置くのも避けるようにしてみてください。
番外編:顆粒だしを使ったおすすめレシピ
具だくさん豚汁(4人分)
家族全員で、野菜がたっぷり入った豚汁を楽しめるレシピです。豚バラ薄切り肉80gを約3cm幅に切っておきます。じゃがいも200g・大根150g・にんじん80gはそれぞれをいちょう切りに。ごぼう60gはささがきにして5分ほど水にさらして水気を切ります。糸こんにゃく70gも食べやすい大きさに切っておいてください。
鍋に油を熱し、まず豚肉を炒めます。ある程度色が変わったら野菜を炒め、全体に油がまわったら糸こんにゃくを追加。軽く炒め合わせます。顆粒だし小さじ2/3と水を入れ、煮立ったらアクを取りフタをして10分ほど加熱。野菜が柔らかくなったら、味噌を溶き入れ、食べる前に小ねぎを散らして完成です。
だし香る豚バラと白菜の重ね鍋(4人分)
豚肉と白菜を重ねるだけでできる、簡単かつ見た目も楽しいミルフィーユ鍋のレシピです。白菜1/2株を1枚ずつはがし、豚バラ薄切り肉300gと交互に4回重ねます。重ね合わせた白菜と豚肉を5cm幅に切り、鍋のフチに沿って敷き詰めてください。この作業を3〜4回繰り返します。
顆粒だし大さじ2をまんべんなくふり入れ、水としょうゆと塩を加えて火にかけて加熱。沸騰したらフタをします。白菜と豚肉に火が通ったら、白髪ねぎ、小ねぎ、しょうがを混ぜ合わせて上に盛り付ければ完成です。
味が少し薄いと感じたら、好みで顆粒だしを追加すればおいしく食べられます。シメには、うどんや雑炊を楽しんでみてください。
そぼろ大根(4人分)
鶏ひき肉で作った甘めのそぼろあんを大根にかけた、ご飯によく合うレシピです。大根1/2本を2cm幅の輪切りにし、皮をむいて面取りをしておきます。その際、片面に十字の隠し包丁を入れておくと味がより染み込むので試してみてください。
鍋に大根とたっぷりの水を入れてかために下ゆでします。下ゆでが完了したらお湯を捨て、大根に鶏ひき肉160g・水4カップ・みりん大さじ3・砂糖大さじ2・酒大さじ2・顆粒だし小さじ2を加え、柔らかくなるまで煮ます。
大根が煮えたら、しょうゆ大さじ4と塩少々を追加してください。大根に味が染み込むまでさらに煮ます。最後に小さじ2の水溶き片栗粉でとろみをつけて器に盛り、小ねぎを散らせば完成です。
番外編:顆粒だしは離乳食に使える?
だしに含まれる「グルタミン酸」は母乳にも含まれている成分であることから、顆粒だしは離乳食に使用可能です。
離乳食にだしを使うと赤ちゃんは「グルタミン酸」を感じ取り、離乳食も進みます。赤ちゃん用の顆粒だしもあるので、より安心なモノを使いたいという方は検討してみてください。
家庭で簡単に本格的な味わいが楽しめる顆粒だし。手間なく使いたいなら、特に溶けやすいタイプがおすすめです。サッと入れて溶かすだけで料理が美味しく仕上がります。少量しか使わない方は、小袋に分かれたタイプがぴったり。また、健康に気を使っている方は食品添加物を使っていないモノを選んでみてください。