ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の一部で収穫されるコーヒーの品種「ブルーマウンテン」。収穫から生産まで厳しく品質管理されており、基準を設けて格付けしています。ブルーマウンテンの商品には、焙煎度合いの違いや等級など多くの種類があり、何を選べばよいのか迷うのではないでしょうか。

そこで今回は、おすすめのブルーマウンテンをピックアップしました。選び方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ブルーマウンテンコーヒーとは?

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ブルーマウンテンコーヒーとは、ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の内側で収穫されたコーヒーの品種。コーヒーを栽培している地域は「ブルーマウンテンエリア」と呼ばれています。1728年に総督ニコラス・ローズ卿がフランス領マルチニークからコーヒーの苗を持ち込んだことがはじまりです。

ハイチ難民から豆の栽培・生産技術が伝授され、急速に発展。一時期衰退があったものの、1948年にジャマイカでコーヒー産業公社の設立と永続的なコーヒー生産品質向上を目的とする援助・規制を国が実施する法律が制定されました。世界ではじめてブランド化したコーヒー豆ともいわれています。

ブルーマウンテンコーヒーの栽培環境

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ジャマイカのブルーマウンテンエリアは、山脈東部の標高800〜1200mにあります。激しい斜面で水はけがよく、1日の寒暖差は約8℃以上です。土壌には、海底の有機物が多く含まれ、コーヒー豆の栽培に必要な栄養分が豊富。8℃以上の寒暖差により、日中はコーヒーの実が膨らみ、夜に収縮します。

毎日コーヒーの実が伸縮することで、引き締まったコクのある生豆が完成。栽培地域は、頻繁に青みがかった霧が発生する場所です。霧の水分で、土壌に適度な湿度が行きわたり、繊細な味わいになります。青みがかった霧は、ブルーマウンテンコーヒーの由来。土壌・気温・湿度など、コーヒー豆の栽培に適した環境です。

ブルーマウンテンコーヒーの味わい

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ブルーマウンテンコーヒーの特徴は、バランスのよさ。酸味と苦味のバランスがよく、マイルドな口あたりと上品な香りを感じられます。軽やかなコクと奥深い甘みもあるため、飲み終えたあとの余韻を楽しめるのも魅力です。

バランスのよさと上品な香りから「コーヒーの王様」と称されることもあるブルーマウンテン。飲み始めから飲み終わりまで、バランスのよい味わいと飲み応えがあるコーヒーです。

ブルーマウンテンコーヒーの選び方

等級で選ぶ

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ブルーマウンテンコーヒーは、豆の大きさで4つの等級に格付けされています。格付けは、最上位のNo.1からNo.3とSELECTの4つ。スクリーンと呼ばれるふるいの大きさで分類しています。No.1は、サイズ17(6.75mm)から18(7.15mm)未満かつ、豆の欠点率が300gにつき3%未満です。

No.2は、サイズ16(6.35mm)以上17(6.75mm)未満かつ、豆の欠点率が300gにつき3%未満。No.3は、サイズ15(5.96mm)以上16(6.35mm)未満かつ、豆の欠点率が300gにつき3%未満です。

SELECTは、No.1から3に含まれず、スクリーンサイズが15(5.96mm)以上18(7.15mm)未満かつ豆の欠点率が300gにつき5%未満。商品のなかには、No.1などグレードが書かれたモノがあるため、表記を参考に選ぶとよいでしょう。

焙煎度合いで選ぶ

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ブルーマウンテンは、焙煎度合いにより味わいや香りが変化。全く焙煎していない状態を「生豆」と呼び、焙煎度合いは8種類あります。ライトロースト・シナモンローストは、日本では浅煎りに分類。酸味が際立ち、弱い苦味が特徴です。

ミディアムロースト・ハイローストは、日本の中煎りに分類されます。苦味と酸味のバランスがよい焙煎度合いです。シティロースト・フルシティローストは、中深煎り。コクや苦味が強く香りを楽しむときにおすすめです。フレンチロースト・イタリアンローストは、深煎りに分類されます。酸味は少なく苦味が強いため、苦味を楽しみたいときの焙煎度合い。

豆や粉の商品は、中煎りから中深煎りが主な焙煎度合いです。アイスコーヒーに適したリキッドタイプは、フレンチローストもあります。焙煎前の生豆の商品もあるため、好みの焙煎度合いで選びましょう。

ストレートかブレンドかで選ぶ

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ストレートとは、同じ地域で収穫されたコーヒーだけを使ったモノです。ストレートのなかでも、ひとつの農場で生産された豆だけを使用したモノを、シングルオリジンと呼びます。農園ごとの特徴が楽しめるのが魅力です。

ブレンドは、複数の銘柄を合わせてオリジナルの味を作る方法。ブレンド方法は、プレミックス製法とアフターミックス製法の2種類があります。プレミックス製法は、生豆の段階でブレンドしたコーヒーを焙煎する方法。効率よくコーヒーが作れる反面、豆ごとに適した度合いで焙煎できず、風味が損なわれる可能性があります。

アフターミックス製法は、種類ごとに適した度合いで焙煎した豆を調合する方法です。手間と時間がかかる反面、銘柄ごとに適した度合いで焙煎するため、より美味しく仕上がります。豆の種類や製法を元に、好みの商品を探してみてください。

ブルーマウンテンコーヒーのおすすめ

ウエストフィールド ブルーマウンテンブレンド50

ウエストフィールド ブルーマウンテンブレンド50

ブルーマウンテンを50%配合したブレンドコーヒーです。華やかな香りとコシのある味わい、上品な飲み口ながらすっきりした後味が特徴。ジャマイカ・パナマ・コロンビアの豆をハイローストまたはシティローストで焙煎しています。

アフターミックス製法でブレンド。コーヒー豆を入れる袋は、アルミ蒸着したフィルムを使った袋にワンウェイバルブを採用しています。

酸素・水蒸気から守り、光線を遮断する袋と、内部のガスを逃がして外気の侵入を防ぐバルブにより、コーヒーの鮮度を保持。挽き方は、細挽きなどの指定だけでなく、持っている器具に合わせて選べます。和食やフルーツのケーキなど、さっぱりした味つけにおすすめです。

ヒロコーヒー ブルーマウンテン NO,1

ヒロコーヒー ブルーマウンテン NO,1

ジャマイカのセントアンドリュー・クライスデール地区で収穫された豆を使ったコーヒー。ナッツのような香りとほどよい酸味、上品な苦味が特徴です。同地区は、標高1000〜1250m、収穫エリアの中央に位置するため「ザ・ハート・オブ・ザ・ブルーマウンテン」と呼ばれます。

収穫した実は、大量の水を使って精製し乾燥。苦味や雑味のないフレーバーに仕上がります。焙煎度合いは、豆本来の香りが楽しめるミディアムローストです。

焙煎したてに発生する炭酸ガスを排出し、空気と光を遮断する窒素充填アルミパック包装を採用。脱酸素剤不使用で、長く香りを保てます。内容量は、100g・200gをラインナップ。コーヒーをストレートで味わいたい方におすすめです。

・100g

・200g

銀河コーヒー ブルーマウンテン セントピータースNo1

銀河コーヒー ブルーマウンテン セントピータースNo1

ブルーマウンテンのなかでも高品質なセントピータースのコーヒーです。果実の酸味とまろやかな苦味、さわやかな後味が特徴。酸味・苦味・甘み・コクのバランスがよく、上品な味わいが楽しめます。

余韻が長く味わえるため、飲むほどに深い味わいを感じられるのも魅力です。セントピータース地区の標高は、930〜1050m。火山性の肥沃で水はけがよく、雨が多く降る地域です。コーヒー栽培に適した環境がそろい、高品質な果実に仕上がります。

焙煎方法は、コーヒーの風味を引き出す3段焙煎。生豆・豆・粉・ドリップバッグを展開しています。焙煎度合いは中煎り、豆の挽き方は中挽き。自家焙煎したい方や手軽さを求める方におすすめです。

キーコーヒー KEY DOORS+ 香り広がるブルーマウンテンブレンド

キーコーヒー KEY DOORS+ 香り広がるブルーマウンテンブレンド

ブルーマウンテンをベースに、コロンビアなどを合わせたブレンドコーヒー。調和のとれた酸味・苦味と上品な味わい、軽やかなコクが特徴です。世界中から上質なコーヒーを厳選して調達。豆ごとに適した度合いや時間を見極めてやや深煎りに焙煎しています。

経験豊富なブレンダーが、コーヒーの品質を生かした割合でブレンド。中挽きし、真空状態にして袋詰めしているため、煎りたての香りが長時間保てます。内容量は180gです。賞味期限は18ヵ月。ハンドドリップでじっくり抽出した香り高いコーヒーを楽しみたいときにおすすめです。

松屋珈琲 ジャマイカ ブルーマウンテン No.1

松屋珈琲 ジャマイカ ブルーマウンテン No.1

ブルーマウンテンNo.1の生豆。苦味・酸味・甘み・コク・香りのクセがなく、バランスのとれた味わいが特徴です。コーヒーの生育に適した環境下で手作業により栽培。収穫した豆のなかから一定の基準をクリアしたグレードNo.1のみを集めています。

焙煎前の生豆なので、自分で好みの焙煎度合いで仕上げられるのも魅力です。内容量は200g。自家焙煎からコーヒーを楽しみたいときにおすすめです。

すてきなじかん 辻本珈琲 グルメドリップコーヒー ブルーマウンテンブレンド

すてきなじかん 辻本珈琲 グルメドリップコーヒー ブルーマウンテンブレンド

ブルーマウンテンNo.1をブレンドしたドリップコーヒー。柔らかな酸味とほどよい苦味、甘さと余韻が長く感じられるのが特徴です。高品質な等級No.1をベースに、コロンビア・インドネシア・リントンマンデリンなど、グルメコーヒーのみをブレンドしています。

豆ごとの個性を生かし、中煎り(シティロースト)で焙煎。挽きたての香りと味を楽しめるよう、焙煎から24時間以内にドリップバッグへ充填しています。1杯あたりの内容量は、10g。1杯・50杯・100杯・800杯を取り揃えています。賞味期限は、1年。コーヒーが持つ高い香りを手軽に味わいたいときにおすすめです。

小川珈琲クリエイツ 京珈琲ブルーマウンテンブレンド ドリップコーヒー

小川珈琲クリエイツ 京珈琲ブルーマウンテンブレンド ドリップコーヒー

ドリップバッグタイプのブルーマウンテンです。優雅な香り・甘みと繊細な口あたり、柔らかな味わいが特徴。京都で培われた伝統の技と知識で作りあげた「食の匠」が考案しました。京都府食品産業協会による厳しい基準を満たした証の「京ブランド食品認定マーク」が付いた商品です。

京ブランド食品認定の基準は、優雅な香りと上品な口あたり、ほどよい飲みごたえ、さわやかな後味を兼ね備えていること。1杯あたりの内容量は10gです。5杯・20杯・5杯×12袋・5杯×36袋のラインナップがあります。自分へのごほうびや大切な方への贈り物などにおすすめです。

・5杯

・5杯×3袋

UCC上島珈琲 珈琲探究 ブルーマウンテンブレンド インスタントコーヒー

UCC上島珈琲 珈琲探究 ブルーマウンテンブレンド インスタントコーヒー

ブルーマウンテンブレンドのインスタントコーヒー。甘く優雅な香りが立ち、調和がとれた苦味・酸味・コクが特徴です。1981年に開設された同社の直営農園で収穫した実を中心に、世界各国から厳選した素材を使用しています。

こだわりの製法で作られた商品です。容器が瓶タイプのため、保存性が高く扱いやすいのも魅力。内容量は45gです。賞味期限は36ヵ月。手軽にいれられるため、職場用など、持ち運びにおすすめのコーヒーです。

ハマヤ ブルーマウンテンNo.1ブレンド

ハマヤ ブルーマウンテンNo.1ブレンド

インスタントのブルーマウンテン。香り・酸味・コクのすべてにおいてバランスのとれた味わいが特徴です。ブルーマウンテンのなかでも高品質なNo.1を中心に、コロンビアなど複数種をブレンド。お湯を注ぐだけで手軽に飲めるフリーズドライに仕上げています。

内容量は50g・100gを展開しています。賞味期限は36ヵ月。高品質なコーヒーをインスタントで手軽に楽しみたい方におすすめです。

honu加藤珈琲店 ブルーマウンテンブレンドアイスリキッドコーヒー 無糖

honu加藤珈琲店 ブルーマウンテンブレンドアイスリキッドコーヒー 無糖

ブルーマウンテンのリキッドコーヒー。上品でキレのある味わいが特徴です。コーヒー豆は、スペシャルティをぜいたくに使用。ブルーマウンテンをベースに複数種の豆をフレンチローストに焙煎しています。時間をかけて丁寧に抽出。特殊加工の紙パックを使用し、素材の美味しさが味わえます。

ジャマイカのコーヒー産業公社から、長年にわたり良質な豆を取り扱っている店舗の証である「ブルーマウンテン優秀賞」を受賞した商品です。1本あたりの内容量は、1L。1本・6本・12本をラインナップしています。賞味期限は12ヵ月。アイスコーヒーやカフェオレベースとして楽しみたいときにおすすめです。

・1本

・12本

澤井珈琲 ミニチュア木樽入り ブルーマウンテンギフトセット

澤井珈琲 ミニチュア木樽入り ブルーマウンテンギフトセット

2種類のブルーマウンテンブレンドを詰め合わせたギフトセットです。ブルーマウンテンが持つ優雅な香りを引き出した「ブルマンビンテージ」と豊かな風味とさわやかな酸味の「ブルマンサンライズブレンド」のセット。焙煎度合いは、ブルマンビンテージが中煎り、ブルマンサンライズブレンドは中強煎りです。

インテリアになじむミニチュア木樽入り。木樽の大きさは、縦10×横10×高さ13cmです。1種類あたりの内容量は160g。豆のままと中挽きから選択可能です。賞味期限は300日。母の日やお中元など、贈答用におすすめのコーヒーです。

キャラバンコーヒー ブルーマウンテンブレンド

キャラバンコーヒー ブルーマウンテンブレンド

上品な香りとクリアな味わいを楽しめるブルーマウンテンです。ジャマイカのブルーマウンテンを使用。さわやかな酸味をもつコロンビアをメインにブレンドして仕上げています。フルーツのような酸味と優雅な香り、甘みのある後味が特徴。長く続く余韻を堪能できるのも魅力のひとつです。

焙煎度合いはシナモンローストで浅煎り。内容量は150gで、豆・粉から選べます。賞味期限は製造日より12ヵ月。粉の場合は発送日より6ヵ月です。より上品な風味を楽しみたい方は、ブラックコーヒーで飲むのがおすすめ。優雅な時間を過ごしたい方にぴったりのブルーマウンテンです。

珠屋珈琲 ブルーマウンテンNO.1ブレンド

珠屋珈琲 ブルーマウンテンNO.1ブレンド

宮内庁御用達のブランドが手掛けるブルーマウンテンです。ブルーマウンテンのなかでも品質の高い「NO.1」のみを使用しています。手間と時間がかかる「アフターミックス製法」を採用しているのもポイント。苦味・甘み・酸味・コクのバランスがとれた味わいを堪能できます。

内容量は200gで、豆・粉をラインナップ。賞味期限は1年です。ブルーマウンテンの芳醇な香りをぜいたくに楽しめる商品。コーヒーの苦みが苦手な方におすすめです。

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ブルーマウンテンコーヒーの美味しい飲み方

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ブルーマウンテンは、バランスのよさが魅力のコーヒーです。豆のよさを引き出すには、酸味・苦味・甘みのバランスがとれているとされる中煎りがおすすめ。香りのよさとバランスのとれた味わいを楽しみたいときは、ハンドドリップで抽出するとよいでしょう。

ハンドドリップで抽出するためには、ブルーマウンテンの特徴である上品な味わいを引き出す挽き方の中挽きから中細挽きが適しています。中挽きは雑味のないすっきりとした味わい、中細挽きはバランスのよい味わいです。

抽出したコーヒーの飲み方は、バランスのよさが引き立つブラックがおすすめです。ひと口試してからミルクや砂糖を加えて味の変化を楽しむこともできます。