バランスのとれた味わいを楽しめる「ブラジル産コーヒー」。ブレンドコーヒーのベースとして好まれるほか、近年ではスペシャルティコーヒーとして流通する商品も増えているのが特徴です。

そこで今回は、ブラジル産コーヒーのおすすめをご紹介。ブラジルで主に栽培される品種や、コーヒー豆の等級についても解説します。ぜひ、参考にしてお気に入りの商品を見つけてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ブラジル産コーヒーの特徴

世界最大のコーヒー生産国

By: amazon.co.jp

ブラジルは世界最大のコーヒー産出国として知られています。コーヒー生産の歴史も長く、1850年から世界最大規模の生産国と輸出国の地位を維持。年間の生産量は200万~300万トンです。世界で生産されているコーヒー豆のうち、およそ3分の1がブラジルで作られています。

国全体がコーヒー生産に適したコーヒーベルトの圏内に位置していることも、ブラジルで盛んにコーヒーが栽培される要因のひとつ。ブラジルの経済的な発展においてもコーヒーは重要な役割を果たしてきました。

適度な酸味とコクを楽しめるバランスのよい味わいで、日本国内に広く流通しているのも特徴。コーヒーが好きな方は、まずブラジル産コーヒーを意識して選んでみてください。

クセがなく味のバランスが良いコーヒー

By: amazon.co.jp

ブラジル産コーヒーはクセがなく、ととのった味わいが特徴です。苦味も酸味も適度ですが、コクも感じられるボディで後味はすっきりしています。焙煎度合いによって多様な味わいを楽しめるのも魅力。酸味はやさしくナッツやチョコレートを思わせる甘いアロマを有しています。

香りや味のバランスがよいため、コーヒーを評価するときの基準として位置付けられることも。ブレンドコーヒーのベースにぴったりです。コーヒーに飲み慣れていない方やオリジナルブレンドに挑戦してみたい方は、ブラジルコーヒーをチョイスしてみてください。

質より量を重視した生産方法

ブラジルはコーヒーの生産において、質よりも生産量を確保することに重きを置いているのが特徴。大小を含めて30万軒以上のコーヒー農家が存在するブラジルは、大規模農園を中心に「ストリップピッキング」という収穫方法を採用しています。

コーヒーチェリーを枝からしごき取ったり、収穫機で木から振るい落としたりする方法で収穫。効率がよいというメリットもありますが、質の低いコーヒーチェリーが混ざってしまうデメリットがあります。

一方で、品質重視でコーヒーを生産している農園も増えてきており、クオリティの高いブラジル産コーヒーも。ブラジルのコーヒー豆の価格が流通しているコーヒー豆の価格に影響するともいわれています。

ブラジル産コーヒーの選び方

豆の種類で選ぶ

生産量世界一位の「サントス」

By: rakuten.co.jp

サントスはブラジル・サントス港より出荷されるコーヒー豆の総称で、世界で最も生産量の多いコーヒー豆です。品質等級は、No.2~No.8まであります。ライトボディですがコーヒーらしい風味を備えており、焙煎によって魅力的な苦味と甘さに仕上がるのがポイントです。

価格がリーズナブルなのも魅力。さまざまな品種のコーヒー豆と相性がよいため、ブレンドする際に重宝します。マイルドな味わいのコーヒー豆として、日本でも親しまれているのが特徴です。

良質で高級な「カドテアズール」

カドテアズールは、ブラジルのコーヒー豆のなかでも質の高い品種として知られています。濃厚な風味と強い酸味があり、果実味を楽しめるのが特徴です。

ブラジルの「ブルーマウンテン」との異名も。主に標高1000〜1400mの場所で栽培されているのもポイントです。昼夜の寒暖差と恵まれた土壌と雨量によって、質の高いコーヒー豆に成長します。

新種のコーヒー豆「ムンドノーボ」

By: rakuten.co.jp

ムンドノーボは、アラビカ種の一種です。ブルボン種とスマトラ種との自然交配で誕生した新種。ミディアムボディが特徴のコーヒー豆です。味わいには果実味があり、豊かな風味を楽しめます。生産地は、ブラジル南部のサンタ・カタリーナ州。ブラジルを代表するコーヒー豆のひとつです。ほんのりとした酸味を楽しみたい方に向いています。

等級で選ぶ

By: maedacoffee.com

ブラジル産コーヒーを選ぶ際は、等級に注目して選ぶのもおすすめです。コーヒー豆の格付けは国によって基準が異なります。19世紀に「ニューヨーク・コーヒー定期取引市場」が創設されたのをきっかけに、ブラジル産コーヒーの格付けも開始されました。

ブラジルは、サイズと欠点数という2つの基準を基に等級を決定します。ブラジルの等級は「No」で表されているので、気になる方は選ぶ際の指標にしてみてください。

焙煎度合いで選ぶ

バランスよく風味を楽しむなら中煎り〜中深煎り

コーヒーの味わいにバランスを求めるなら、中煎りや中深煎りをチョイスしてみてください。中煎りは日本人がとくに好む傾向にある焙煎度合いで、流通量も多いのが特徴。コーヒー豆の持つ個性を存分に堪能したい方にぴったりです。レギュラーコーヒーやホットコーヒーで楽しみたい場合にも適しています。

中深煎りは、中煎りと深煎りの中間に当たる焙煎度合い。シティローストやフルローストと呼ばれる焙煎と同等です。酸味に対して苦味がわずかに強いため、中煎り以上にコクがあり芳醇な味わいを楽しめます。中煎りでは少し苦味やコクが足りないと感じている方は、中深煎りを試してみるのがおすすめです。

しっかりと苦味を楽しむなら深煎り以上

深煎りは苦味をしっかりと楽しむための焙煎度合い。別名で、フレンチローストなどと呼ばれています。店舗によって深煎りの定義が異なる場合もありますが、強く焙煎することで苦味・コク・ビター感を得られるのが特徴です。

ナッツやスモーキー系の風味を備えやすいブラジル産コーヒーは、深煎りにも適しているのがポイント。一方で、果実味の強いコーヒー豆は深煎りに向いていないといわれています。深煎りは酸味が少なく味わいが濃いため、ミルクを使ったカフェラテや濃く抽出するエスプレッソにおすすめです。

ブラジル産コーヒー豆のおすすめ

ユニマットキャラバン ブラジル サントスNo.2

ユニマットキャラバン ブラジル サントスNo.2

サントスNo.2を楽しめる、ブラジル産コーヒーです。軽めの酸味と、ナッツのような甘さや苦味を楽しめます。コーヒーの生産量が多いブラジルのコーヒーから、厳選したモノのみを使用。ナチュラル製法によって、ブラジルナチュラルの特徴を堪能できるように焙煎しています。

製造を行うキャラバンは、豆の個性に合わせて焙煎方法を細かく調節しているのが特徴。本商品は、浅煎りのシナモンローストに仕上げています。

内容量は200gです。賞味期限は製造日より12ヵ月。飲みやすいけれど、コーヒーらしい味わいを備えた商品を探している方におすすめです。

ローグレード TOKYO COFFEE ブラジル コーヒー豆 オーガニック

ローグレード TOKYO COFFEE ブラジル コーヒー豆 オーガニック

JAS認証を取得しているブラジル産コーヒーです。自然の力を利用して栽培しているのが特徴。豆の種類はサントスです。なめらかなボディとキレのある余韻が魅力。チョコレートのような甘さとやさしい酸味もポイントです。

ナッティーな風味も備えており、お店でも人気を有する商品と謳われています。焙煎の度合いは中深煎り。ハンドドリップに適していますが、エアロプレスや水出しなど多様な淹れ方で楽しめます。ブラジルのコーヒーらしい、バランスのとれた味わいを求めている方におすすめです。

サーティーフーズ パオコーヒー ブラジル・ピーベリー

サーティーフーズ パオコーヒー ブラジル・ピーベリー

ブラジル産コーヒーのなかでも、個性が際立っている商品です。特徴的な味や香りを楽しめるストレートコーヒーシリーズのひとつ。珍しい種類のコーヒー豆を、個性を活かす焙煎によって仕上げています。コーヒー好きな方への手土産にもぴったりです。

ピーベリー豆とは、通常は2粒入りのコーヒーの実に1粒しか入っていないことによって、実の中いっぱいに成長したコーヒー豆のこと。エッグ形でかわいい外観です。

ブラジルのコーヒーらしい、ナッツのような香りが凝縮されています。香り高いため深みを感じられる味わい。一方でクセのない風味で、飲みやすいのも魅力です。少し変わったブラジル産コーヒー豆を探している方は、チェックしてみてください。

土居珈琲 ブラジル ダテーラ農園

土居珈琲 ブラジル ダテーラ農園

ブラジルのダテーラ農園で育ったコーヒー豆です。ダテーラ農園では、生産・栽培・収穫・精選・輸出までを一貫して行っているのが特徴。各ロットにおける農法や収穫時期をデータベース化しながら管理しています。

質の高い農園として、世界中のコーヒー関係者から注目されているのも特徴です。コーヒーらしい苦味と甘み、香りを堪能できる商品。余韻は長く、優雅な印象と謳われています。

焙煎と販売を行う土居珈琲は、少量生産で顧客のニーズに合わせた商品作りを目指しているお店。質が高く、丁寧に焙煎されたブラジル産コーヒーが欲しい方におすすめです。

ヒロコーヒー ブラジル シャパドン ボタニカ農園

ヒロコーヒー ブラジル シャパドン ボタニカ農園

ボタニカ農園のヒロコーヒー専用区画で栽培したコーヒー豆。品種は、カツアイアマレロ・ムンドノーボ・カツアイベルメーロです。「人と自然が生み出した奇跡の農産物が、変わらず世界で愛され続ける様に活動する事」を掲げるヒロサート認証農園でもあります。

チョコレートのような甘さと、余韻の長さが特徴。ふくよかな重厚感のある味わいで、個性を楽しめるスペシャルティコーヒーです。焙煎度合いは中深煎り。容量は100gです。特別感のあるブラジル産コーヒーが欲しい方は、チェックしてみてください。

前田珈琲 ストレート豆 完熟ブラジル豆 牛若丸

前田珈琲 ストレート豆 完熟ブラジル豆 牛若丸

貴重なブルボン種を使用したブラジル産コーヒーです。栽培地は、ブラジルの高地にあるモンテ・アレグレ農園。原料の果肉除去は「パルプド・ナチュラル」を採用しています。果皮の固い未熟な豆は取り除き、完熟豆のみを高い精度で収集。クセのないクリアな味わいを実現しています。

やや深めの焙煎に仕上げることで、適度な苦味と甘みを楽しめるコーヒーです。「完熟豆が持つ秀逸な味わいを知って欲しい」という思いから販売されている商品。同店のこだわりが詰まったストレートコーヒーです。

容量は200g。賞味期限は焙煎後90日です。ブラジル産コーヒーらしい味わいを堪能したい方は、ぜひ検討してみてください。

イヌイットコーヒーロースター ブラジル プラナウト フレンチロースト

イヌイットコーヒーロースター ブラジル プラナウト フレンチロースト

焙煎士が厳選したブラジルのコーヒー豆です。ナチュラル精製の「グレープチェリー」。ブラジル産ならではの香ばしいナッツのアロマと、チョコレートのような甘さが特徴です。苦味と甘みのバランスがよく、厚みのある味わいを楽しめます。

焙煎度合いは、フレンチロースト。豆の個性を活かした焙煎を行っています。ミナスジェライス州プラナウト農園の豆を使用。栽培地の標高は1100~1200mです。品種はカツアイ・ムンドノーボ・アカイア。深めに焙煎したブラジル産コーヒーを探している方におすすめです。

しげとし珈琲 ブラジル・リオブリリアンテ農園 メルカンタ

しげとし珈琲 ブラジル・リオブリリアンテ農園 メルカンタ

ブラジルのリオブリリアンテ農園のコーヒーです。すぐれた品質のブラジル産コーヒーを入手するため、海外の腕利きコーヒートレーダー・メルカンタから自社輸入しています。クリアなフレーバーや甘さのあるマイルドな質感が魅力。長く続く余韻にもこだわっています。

焙煎を手がけるのは、焙煎歴25年の店長。古い直火式焙煎機を使いこなして、余韻の長いコーヒーを作り出しています。容量は200g。コストパフォーマンスにすぐれた、ブラジル産コーヒーを探している方におすすめです。

前田珈琲 インスタント珈琲

前田珈琲 インスタント珈琲

ブラジルのサントスNo.2を贅沢に使用したインスタントコーヒーです。コーヒーを抽出した直後にフリーズドライ製法によってコーヒーをインスタント化。鮮度の劣化をなるべく避け、淹れたてのコーヒーの味わいを楽しめます。

ブラジル・サントス港から出荷される質の高いコーヒー豆を使用しているのが魅力です。内容量は100g。気軽に本格的なブラジル産コーヒーを楽しみたい方におすすめです。

アップス(UP’S) 京都西陣珈琲 ブラジル イエローブルボン

アップス(UP’S) 京都西陣珈琲 ブラジル イエローブルボン

黄色の実から採取される、希少なイエローブルボンのブラジル産コーヒーです。甘さがあり、シンプルな味わいで万人受けする味わいが特徴。焙煎度合いは中煎りで、マイルドな飲み口を楽しめます。

生産者は、ミナスジェライス州のアルコイス農園。環境への配慮などを行った世界基準UTZ認証を取得しています。コーヒとミルクを7:3で割って、カフェオレにするのもおすすめです。

賞味期限は4ヵ月。抽出の際は、コーヒーメーカーやハンドドリップなど、お好みの方法で抽出してみてください。

路珈珈 ROKUMEI COFFEE ブラジル ベラビスタ農園 パルプドナチュラル

路珈珈 ROKUMEI COFFEE ブラジル ベラビスタ農園 パルプドナチュラル

ブラジル・ベラビスタ農園のコーヒー豆です。ブラジルらしいマイルドな味わいで、アーモンドチョコレートのような風味を楽しめるのが特徴。冷めてくると、果実味が感じられると謳われています。焙煎度合いは中煎り。品種はブルボンアマレロです。

ベラビスタ農園では代々受け継がれてきた知識のみならず、農業大学で農学と栽培に関する知識を習得。さらに、新しいテクノロジーも導入しています。環境にも配慮しながら、良質なコーヒー豆を栽培しているのが魅力です。

焙煎を行う「ROKUMEI COFFEE」でも、CO2排出量の少ない焙煎機を導入しています。サステナブルにもこだわったブラジル産コーヒーが気になる方におすすめです。

ブラジル産コーヒーの売れ筋ランキングをチェック

ブラジル産コーヒーのランキングをチェックしたい方はこちら。

ブラジル産コーヒーの美味しい淹れ方

By: amazon.co.jp

ブラジル産コーヒーはバランスのよい味わいなので、浅煎りから深煎りまで美味しく淹れられるのが特徴です。現地ではエスプレッソかカプチーノが一般的な淹れ方。ホットで飲むのが主流とされています。

また、他国の豆とも相性がよいためブレンドのベースとしてもぴったりです。コロンビアとグアテマラをブレンドすれば、甘くてコクのある味わいに。コロンビアとエチオピアの組み合わせでは、酸味を楽しめる華やかな味わいを楽しめます。

ストレートはもちろんですが、さまざまな淹れ方を試せるのがブラジル産コーヒーの魅力。ぜひ、お気に入りの淹れ方を探してみてください。