朝食やランチタイムの後などに楽しみたい「おいしいコーヒー」。缶コーヒーやインスタントコーヒーとは違い、深い味わいを求める方は、やはり香り高い“挽きたて”がおすすめです。

そこで今回は挽きたてのコーヒーを味わうために欠かせない、おすすめのコーヒー豆をご紹介。あわせてコーヒー初心者に向けた、豆の種類や選ぶ際のポイントなども解説します。ぜひ、購入を検討している方は参考にしてみてください。

コーヒー豆の種類

アラビカ種

アラビカ種はエチオピアが原産といわれているコーヒー豆。現在では世界各地へと広がり、それぞれの土地の土壌や気候に応じたさまざまな改良品種が生産されています。世界で流通されているコーヒー豆の6割近くはアラビカ種。カフェやレストランで口にするコーヒーにも使用されているほど、メジャーな品種です。

アラビカ種のコーヒー豆は、花のような甘い香りと酸味の強い味わいが特徴。土地に応じてさまざまな個性を持つ品種が生産されており、主なものとしては「ブラジル」・「コロンビア」・「グァテマラ」・「マンデリン」などがあります。

ロブスタ種

ロブスタ種はコンゴが原産といわれています。正確にはカネフォラ種の1品種に属するコーヒー豆で、世界流通量の3割近くを占めている品種です。安価で簡単に入手できることから、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどにも多く使われています。

栽培が比較的簡単なのもロブスタ種の特徴。アラビカ種と違って標高300〜800mの低高度でも栽培が可能なほか、病害虫に対しても高い抵抗力を持つため育てやすく、大量生産に向いています。

一方で、風味ではアラビカ種にやや劣るのが難点。麦茶に似た香ばしい香りと渋みのある強い苦味がロブスタ種の特徴です。また、深めに焙煎することが多いですが、その際に特有の泥臭さが出るのもポイント。飲み方としてはストレートはあまり適さず、苦味や臭みを抑えるために複数の品種とブレンドして飲むのが一般的です。

リベリカ種

リベリカ種はアフリカの西海岸にあるリベリア共和国が原産のコーヒー豆です。以前は西アフリカのみで生産されていましたが、最近ではベトナムやフィリピンなどの東南アジアでも生産されています。

ロブスタ種と同様、低地栽培が可能で病害虫にも強い特性を持ちます。一方で、果実の成熟までに時間がかかることに加えて、大木に生長するので収穫に多くの手間がかかるという側面もあり、ほかの2品種と比べて収穫量がとても少ないのが難点です。

また、リベリカ種はほとんどが産地の中だけで消費されてしまうので、産地外へはあまり流通されません。そのため、日本で見る機会は少ないですが、アラビカ種やロブスタ種とは違った風味を楽しめるのが魅力です。

コーヒー豆の選び方

産地をチェック

同じ品種のコーヒー豆を栽培していても産地によって風味が微妙に異なるので、産地の確認はコーヒー豆選びのなかでも重要な要素です。購入する際は販売サイトに記載されている風味の特徴を参考にしつつ、気に入ったコーヒー豆はその産地を1つ1つ覚えるようにすると、理解が深まります。

なお、コーヒー豆の有名な産地はアフリカや南米に集中していますが、インドネシア・ベトナム・フィリピンなど、東南アジアの国々でもコーヒー豆は栽培されています。アフリカ産や南米産とは一味違った風味のコーヒー豆が楽しめるので、さまざまな産地のコーヒー豆を飲み比べてみるのがおすすめです。

焙煎度をチェック

焙煎(ロースト)とはコーヒーの生豆を煎る加熱作業のこと。同じ品種のコーヒー豆でも焙煎の度合いによって何通りもの異なる風味を引き出せるようになります。焙煎度には浅いものから順に浅煎り・中煎り・深煎りの主に3種類があり、それぞれの段階ごとに独特の風味を楽しめるのがポイントです。

浅煎り

浅煎りは、コーヒー豆にうっすらと焦げ目が付いた状態からシナモン色に変わった状態までを示します。

浅煎りのコーヒー豆は、生豆特有のフルーティーさがまだ残っているのが特徴。また、酸味が強く引き出される傾向にあり、コーヒーの苦味をあまり感じることなく爽やかで軽い口当たりを楽しめます。

お茶のようにあっさり飲めるので、焼き菓子や生のフルーツが入ったスイーツとの相性も良好。近年コーヒー業界で新しい流行として人気を高めていることでも知られている焙煎度合いです。

中煎り

中煎りは、栗色の見た目まで焙煎された状態を指す呼び名です。市販のレギュラーコーヒーには中煎りのコーヒー豆が使用されることが多く、日本人に最も馴染み深い焙煎度合いでもあります。

中煎りのコーヒー豆は、酸味と苦味のバランスが取れているのが特徴。また、香りもフルーティーさも残っている場合があります。コーヒー豆本来の風味を感じやすいので、主にブラックで飲みたい方におすすめです。

また、苦味が強い場合は砂糖で、酸味が強い場合はクリームで和らげられるので、幅広い味わい方が楽しめるのもポイント。料理やスイーツにも合うので、比較的飲みやすい焙煎度合いです。

深煎り

By: amazon.co.jp

深煎りは長時間煎ることで、色が濃い茶褐色から黒褐色へと変わり、コーヒー豆の表面に油分が浮かび上がるのが特徴です。

深煎りのコーヒー豆は強い苦味が魅力で、口に含むと深いコクのあるビターな味わいが口全体に広がります。一方、酸味についてはほとんど感じません。豊かな香ばしさも深煎りしたコーヒー豆の特徴です。

深煎りの豆で淹れたコーヒーは強い苦味で口の中をリフレッシュできるので、朝の目覚めや食後の口直しにもおすすめ。エスプレッソ用として使われるほか、カフェオレやカプチーノにすればデザートやおやつのお供にもなる焙煎度合いです。

飲み方で選ぶ

コーヒー豆を選ぶ際は、自分の味わいたい飲み方に適したコーヒー豆の品種や焙煎度をチョイスしましょう。コーヒー豆には特定の飲み方でその風味をより強く引き出せる品種や焙煎度があります。

販売サイトや包装袋の商品説明には「おすすめの飲み方」が記載されていることがあるため、より自分好みのコーヒーを見つけたい方はチェックしておきましょう。

コーヒー豆のおすすめ銘柄

加藤珈琲店 ゴールデンブレンドコーヒー

加藤珈琲店 ゴールデンブレンドコーヒー

ホンジュラス産とコロンビア産のコーヒー豆を使ったブレンドコーヒー。世界の珈琲鑑定士が認めた最高品質のコーヒー豆を30%以上使用しているので、高級コーヒー豆の味わいを手軽に楽しめます。

焙煎度合いは、中程度の深煎りであるシティロースト。コクと甘みと酸味がバランスよく調和しているほか、深煎り特有の苦味がアクセントになっています。口当たりもマイルドなので飲みやすいのが特徴です。

おすすめの飲み方はブラック。少量ごとに時間をかけてじっくり焙煎されているので、ブラックで飲めばコーヒー豆が本来持つ味の個性をストレートに楽しめます。初めてコーヒー豆を購入する方にもおすすめのコーヒー豆です。

ジニスコーヒー(Diniz Coffee) Specialty Coffee Kenya Red Mountain

ジニスコーヒー(Diniz Coffee) Specialty Coffee Kenya Red Mountain

品質に対する高いこだわりを持っていることでも有名なジニスが販売している、風味の豊かなケニア産のコーヒー豆です。購入してから焙煎が行われるため、コーヒー豆が本来持つ甘みを新鮮なまま味わえます。入門用のコーヒー豆としてもおすすめです。

しっかりとしたフルーティーな香りがした後、口に含むとパッションフルーツのようなシトラス系の風味とダークチョコレートのような風味が混ざり合った芳醇な味わいが楽しめます。また、黒糖を連想させる強い甘みとバランスの取れた適度な酸味、そしてベルベットのような滑らかな口当たりも魅力です。

おすすめの飲み方はブラック。特に、ペーパードリップで抽出すればコーヒー豆の風味をより豊かに楽しめます。チョコレート系の洋菓子との組み合わせに適しているのも特徴です。

小川珈琲店 有機珈琲フェアトレードモカブレンド

小川珈琲店 有機珈琲フェアトレードモカブレンド

1952年に創業した京都の老舗コーヒー店である小川珈琲が販売するコーヒー豆。本製品には、エチオピアとグアテマラからフェアトレードで仕入れた有機栽培のコーヒー豆が使用されているのが特徴です。

フェアトレードとは、労働環境・生活水準の向上や自然環境に配慮した農業を積極的に進める発展途上国の生産者に対して、利益を多めに支払うことで支援する仕組みのこと。値段は通常のコーヒー豆よりもやや割高ですが、本製品を購入するだけで現地でコーヒー豆を栽培する生産者の活動を応援できます。

香り高く爽やかな味わいが本製品の特徴。焙煎度合いは中煎りで、苦味・酸味・コクのバランスが取れています。特に、フルーツを連想させる酸味が特徴で、後味がすっきりしているのもポイントです。

パオコーヒー(PAOCOFFEE) ビターエスプレッソ

パオコーヒー(PAOCOFFEE) ビターエスプレッソ

とにかく苦味の強いコーヒーが好みという方におすすめのグアテマラ産コーヒー豆です。焙煎度合いは焙煎が最も進んだ段階である極深煎りのイタリアンロースト。酸味はほとんどありませんが、濃厚なコクと強い苦味のなかにもグアテマラの爽やかな風味が感じられます。後味がすっきりしているのもポイントです。

商品名が示すように、最もおすすめの飲み方はビターエスプレッソ。ガツンとした強い苦味が堪能できます。また、アイスコーヒーにして氷で薄めてもしっかりとした苦味が残るので、夏にバーベキューなど脂っぽい料理を食べた後に口の中をリフレッシュさせる飲み方にもおすすめです。

横砂園 自家焙煎コーヒー豆 注文後焙煎 エチオピア モカ イリガチャフ G1 浅煎り

横砂園 自家焙煎コーヒー豆 注文後焙煎 エチオピア モカ イリガチャフ G1(浅煎り)

サードウェーブコーヒーとして近年の新しいブームになっている浅煎り焙煎が楽しめるコーヒー豆です。原材料にはコーヒー発祥の地エチオピアにある南シダモ地方の高地で栽培されたイリガチャフを使用。バランスの取れた酸味と花のような甘い香りが特徴です。

焙煎度合いには浅煎りを採用しているため、コーヒー豆が本来持つフルーティな味わいが楽しめるのもポイント。おすすめの飲み方はブラックで、口当たりが爽やかなのでフルーツを使った焼き菓子との組み合わせにも最適です。

販売元である横砂園は品質に高いこだわりを持っているのも特徴。「生豆を常備し、注文をいただいてから焙煎する、煎り置きはしない」という方針のもとで製造されているので、煎りたての新鮮なコーヒー豆を楽しめます。

クク(KUKU) ベトナムブレンドコーヒー ベトナム産ロブスタ種

クク(KUKU) ベトナムブレンドコーヒー ベトナム産ロブスタ種

ベトナム南部の高原地帯であるバオロックで丹精込めて作られたロブスタ種のコーヒー豆です。

ココアのような深いコクと甘い香りが風味の特徴。焙煎度合いは深煎りで、ビターチョコレートのような苦味もありますが、全体的に風味のバランスが整っています。味は若干薄めですが飲みやすいのも魅力です。

牛乳やコンデンスミルクを入れれば、本場のベトナムコーヒーと同じように濃厚な味わいが楽しめます。また、しっかりとした苦味があるので、アイスコーヒーにして楽しむのもおすすめです。

エクーア(eecooa) バラココーヒー フィリピン産リベリカ種

エクーア(eecooa) バラココーヒー フィリピン産リベリカ種

コーヒーベルトに位置する隠れた名産地であるフィリピンで生産されたリベリカ種のコーヒー豆。ルソン島南部のバタンガス州とカヴィテ州が主な生産地ですが、1本の木からわずかな果実しか収穫できないため、希少性がとても高いのがポイントです。

バラコは現地フィリピンの言葉で「強い」を意味する言葉ですが、名前の通り強いコクと苦味が特徴。焙煎度合いは中深煎りのシティロースト程度で若干のクセはありますが、酸味は弱いため飲みやすいコーヒーです。

本製品は焙煎したての新鮮なものが空輸されるため、品質が高いのも特徴。現地の人々は米料理や肉・魚の揚げ物を食べる際、このバラココーヒーをスープの代わりによく飲んでいます。

キーコーヒー(KEY COFFEE) トアルコトラジャ

キーコーヒー(KEY COFFEE) トアルコトラジャ

インドネシア産の高級コーヒー豆。品質管理が極めて厳しく行われているのが特徴です。熟練したカップテスターによって最低でも4回のテストが実施されています。

また、生豆の輸送には高級ワインの輸送にも使用されるリーファーコンテナを採用。一定の温度を保ったまま厳しい管理のもとで日本へ輸送されています。

焙煎度合いはやや深煎り。まろやかで芳醇なコクと香り、高地産特有の上質な酸味が味わえます。200gで約2000円と高価なコーヒー豆ですが、熟練の技が堪能できる逸品です。

コピルアク(KOPI LUWAK) コピ・ルアク インドネシア産 幻のコーヒー

コピルアク(KOPI LUWAK) コピ・ルアク インドネシア産 幻のコーヒー

世界のコーヒー愛好家の間で「死ぬまでに一度は飲みたい」と言われている、極めて希少価値の高いインドネシア産のコーヒー豆です。「コピ」はインドネシア語でコーヒー、「ルアク」はジャコウネコのこと。原材料には、ジャコウネコが現地のコーヒー農園で食べた上質な実が、糞として体外へ排出したコーヒー豆のみを使用しています。

ジャコウネコの腸内による発酵や消化酵素の働きにより、適度に酸味が抜けてまろやかになり、コーヒー豆の持つ味わいが一層深くなっているのが特徴。また、独特の香味が醸し出されているのも魅力です。

1粒1粒丁寧に洗って糞を落とし脱穀してから乾燥・焙煎されているので、衛生面の問題はなく安心して飲めます。稀少性が極めて高いことから、50gで約3000円というとても高価な値段が付いていますが、唯一無二の風味が楽しめるのでコーヒー通ならば一度は体験をおすすめしたい逸品です。