産地によって味や香りの違いを楽しめる「高級コーヒー豆」。特に一般的なコーヒー豆と比べて、香り・味・口当たりがよいのが特徴です。栽培から精製、焙煎方法までこだわり抜いて作られているモノが多くあります。
そこで今回は、おすすめの高級コーヒー豆をピックアップ。希少価値の高いモノや有名な銘柄、産地による特徴、おすすめのメーカーをご紹介します。ぜひ、高級コーヒー豆選びの参考にしてみてください。
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高級コーヒー豆と一般的なコーヒー豆の違いとは?
高級コーヒー豆は一般的なコーヒー豆と比べて、香り・味・口当たりがよいのが特徴です。特定の産地でていねいに栽培され、収穫・加工にもこだわって作られています。
高級コーヒー豆は、一般的なコーヒー豆と異なる品種です。香りのよいアラビカ種は、高級コーヒー豆に使われることが多く、苦みの強いロブスタ種は一般的なコーヒー豆として流通しています。
高級コーヒー豆の主要な産地は、ブラジル・コロンビア・ジャマイカなどの中南米、エチオピア・ケニアなどのアフリカ、タイ・インドネシアなどのアジアが有名。産地によって変わる香りや味わいの違いを楽しめるのも、高級コーヒー豆の魅力です。
高級コーヒー豆の選び方
有名な銘柄をチェック
ブラックアイボリー
ブラックアイボリーは象が摂取し、体内で発酵し排出したコーヒー豆から作られています。世界一高価なコーヒー豆とうたわれる、象が作る希少な高級コーヒー豆です。
コーヒー豆に含まれるタンパク質が象の消化酵素により分解されることで、苦みが消えてマイルドな味わいになるのがポイント。チョコレートやピーチのような香りを楽しめます。話題作りにもおすすめです。
コピ・ルアク
コピ・ルアクは、ジャコウネコが食べて熟したコーヒーの実の消化されずに排せつされた豆を集めて洗浄したモノ。独特の風味と香りが特徴で、希少価値の高い高級コーヒー豆です。
オランダの植民地時代に、インドネシアにコーヒーの木が持ち込まれました。地元の労働者がジャコウネコのふんに混ざったコーヒー豆を見つけて飲んでみたのが始まりとされています。
ジャコウネコが食べるのは、完熟したおいしいコーヒーの実のみ。実の部分だけ消化され、豆は消化されずに排せつされます。コーヒー豆は、腸内で発酵されることで独特のアロマをまとっているのがポイントです。
ブルーマウンテン
ブルーマウンテンは、ジャマイカで生産される「コーヒーの王様」と称される高級コーヒー豆。優雅な香りとなめらかな舌触り、酸味・甘み・苦みの調和がとれた味わいが特徴です。
ジャマイカの東側にあるブルーマウンテン山脈の内側の「ブルーマウンテンエリア」で栽培されたコーヒー豆だけが「ブルーマウンテン」と呼ばれます。収穫はひとつずつていねいに手摘み。天日干しのあとにハンドピックされています。
ブルーマウンテンエリアは、雨量が豊富な弱酸性の土壌のコーヒー栽培に適した険しい山岳地帯。標高800〜1200mの昼夜の激しい温度差により、甘みやコクを引き出された、高級コーヒー豆です。
パナマ・ゲイシャ
パナマ・ゲイシャとは、パナマで栽培されているゲイシャ種の高級コーヒー豆のこと。フルーティーで華やかな味わいが特徴で、コーヒーの概念が変わるほどといわれています。中南米でコーヒー豆の不作が続き、エチオピア原産のゲイシャ種を輸入して栽培したのが始まりです。
エスメラルダ農園のゲイシャ種が国際オークションの「ベスト・オブ・パナマ」で最高落札価格を記録し、注目されるようになりました。栽培が非常に難しいため、市場には多く出回っておらず、希少価値が高い高級コーヒー豆です。
産地をチェック
良質な酸味が楽しめる「アフリカ」
アフリカのエチオピアは、コーヒー発祥の地として知られています。やわらかな酸味と甘い香り・コクが特徴。モカコーヒーの95%は、エチオピア産です。
タンザニア産の「キリマンジャロ」も有名。芳醇でしっかりしたコクとすっきりした酸味があるのが特徴です。ケニア産のコーヒー豆も質が高くて人気。重厚な風味としっかりしたコクと酸味、上品な香りが楽しめます。
コーヒー初心者には「中南米」
中南米には、世界的にもコーヒー豆の生産量が高く、日本への輸出量が多い、ブラジル・コロンビア・グアテマラ・ホンジュラスなどの国があります。中南米のコーヒー豆は、すっきりとした酸味・甘い香り・さわやかな後味が特徴です。
ジャマイカでは、コーヒーの王様と呼ばれる「ブルーマウンテン」が生産されています。酸味・香り・コクのバランスのよい繊細な味わいの高級コーヒー豆です。
苦みがしっかりとしている「アジア」
ベトナムは、コーヒー豆の生産量が世界2位。香ばしい香りと渋み・苦みが強く、コンデンスミルクを入れて飲む「ベトナムコーヒー」という飲み方が有名です。
インドネシアも、コーヒー豆の生産量は世界4位。スマトラ方式と呼ばれる独特の栽培方法でコーヒー豆を生産しています。独特な苦み・香りが特徴。ジャコウネコのふんから採取する、幻のコーヒー「コピ・ルアク」の生産でも有名です。
ハンドピックをしているかどうか
高級コーヒー豆は、ハンドピックで完熟した実だけを収穫しているのが特徴です。未熟な実と熟した実を選別。乾燥させ、欠陥のある豆や不完全な豆を手で取り除き、質のよい豆だけを使用しています。
欠陥のあるコーヒー豆が混ざると雑味が出てしまうため、グレードの高いコーヒー豆は時間をかけてチェックされているのが特徴。海外で念入りにハンドピックされたモノを、さらに日本で焙煎前後にハンドピックしているモノもあります。
コーヒー豆の鮮度をチェック
高級コーヒー豆を購入するときは、鮮度をチェックすることも大切です。焙煎したてのコーヒー豆は、香りが豊かでコーヒー本来のおいしさを引き出せます。
店舗によっては、コーヒー豆の鮮度にこだわり、焙煎したばかりのモノを提供しているところや、発送の場合に到着までの日数を考えて焙煎しているところも。購入前に鮮度を確認してみてください。
高級コーヒー豆のおすすめメーカー
澤井珈琲
鳥取県米子市で1982年に創業したコーヒーと紅茶の専門店。鳥取・東京・台湾に店舗があります。インスタントコーヒーが主流だった時代から、家庭でコーヒー豆をひいていれる楽しみ方を広めてきました。
ブルーマウンテンの普及に対し、ジャマイカ政府から「BLUE MOUNTAIN 日本優秀賞」を受賞しています。コーヒーの香りと味わいにこだわり、注文後に焙煎をしているのが特徴。ラインナップが豊富で、独自に開発したコーヒーも展開しています。
ニジュウ・イチ企画 カフェ・アダチ
岐阜県の自家焙煎珈琲店。コーヒー品質協会(Coffee Quality Institute)の認定を受けた、コーヒーを評価する味覚鑑定士「Qグレーダー」が、コーヒー豆の品質を厳しくチェックしているのが特徴です。
ストレートコーヒーのラインナップが豊富です。日本全国の主要なコーヒー生豆商社で扱っているほぼすべての生豆を厳しくテスト。納得のいく生豆が見つからない場合は、直接海外に買い付けに行くほど、仕入れにこだわっています。
焙煎には、ドイツ製の最新型プロバット焙煎機を使用。カフェを開業するためのプロへのサポートやコーヒースクールも運営しています。
ロクメイコーヒー
1974年に奈良で創業した自家焙煎のスペシャルティコーヒーの専門店です。焙煎技術の日本大会・ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ (JCRC)で優勝した実績のある焙煎人が所属しています。
焙煎所では、16種類以上のコーヒーを試飲でき、バリスタと一緒にお気に入りのコーヒーを見つけることも可能。おしゃれなコーヒーギフトも豊富に取りそろえているため、プレゼント選びにおすすめです。
高級コーヒー豆のおすすめ
澤井珈琲 ブルーマウンテン木樽ギフトセット
木樽入りの高級コーヒー豆、ブルーマウンテンのギフトセットです。クラシックなミニチュアのコーヒー木樽に焙煎したての「ブルマンサンライズ」と「ブルマンビンテージ」の2種類が入っています。
「ブルマンサンライズブレンド」は、ブラジル産の完熟コーヒー豆とジャマイカ産の最高品質のブルーマウンテンブレンドです。中強煎りのハイロースト。朝の一杯にふさわしい豊かな風味とフレーバーの高級コーヒー豆です。
「ブルマンビンテージ」は、本物のブルーマウンテンをぜいたくに使用しています。中煎りのシティローストタイプ。ブルーマウンテンの優雅な香りと、野生味があふれるスペシャリティコーヒー・アフリカ・ムーンの味わいを楽しめます。
それぞれ160g入り。檜の木箱に入っています。木樽はコーヒーを飲み終わったあと、小物入れやディスプレイとしても使用可能。大切な方へのギフトに高級コーヒー豆を贈りたい方はチェックしてみてください。
ロクメイコーヒー コーヒー豆 ロクメイブレンド
毎日のコーヒータイムに合う、スペシャルティコーヒーの特性を生かしたハウスブレンドです。かんきつ系のやさしい酸味とチョコレートのような風味を感じる、飲みやすいマイルドな味わい。酸味・苦み・甘みのバランスがよく、毎日飲んでも飽きないようブレンドされています。
グアテマラ・ケニア・ブラジルのコーヒー豆をブレンド。焙煎度は中煎りです。内容量は、100g・250g・500g・1kgの種類があります。
食事やスイーツに合わせるのはもちろん、おもてなしにもぴったり。初めてスペシャルティコーヒーを試す方におすすめの高級コーヒー豆です。
ニジュウ・イチ企画 カフェ・アダチ ブルーマウンテン パナマ ゲイシャ
高級コーヒー豆2種類の詰め合わせです。古くから親しまれている「ブルーマウンテンNo.1 」と、人気が出てきた「パナマ・ゲイシャ」を楽しめます。ブルーマウンテンNo.1は、ブルーマウンテンのなかでも最高ランクに位置し、苦みの少ない高級コーヒー豆です。
パナマ・ゲイシャは、スペシャルティコーヒーを代表するといわれ、さわやかな酸味が特徴。各100g入りです。黒地に金色の装飾の入った高級感のあるコーヒー缶に詰められています。
Qグレーダーという、コーヒーの味覚鑑定士がていねいに吟味した高級コーヒー豆。大切な方へのコーヒーギフトを探している方は、チェックしてみてください。
BLACKIVORY COFFEE COMPANY ブラック・アイボリー 豆
象が作る希少な高級コーヒー豆です。ブラックアイボリーは、象が摂取し体内で発酵して排出されたコーヒー豆を使用しているのが特徴。世界一高価なコーヒー豆とうたわれています。
タイ北部にある象の保護センター「ゴールデン・トライアングル」で製造。コーヒー豆に含まれるタンパク質が象の消化酵素により分解されることで、苦みが消えてマイルドな味わいになるのがポイントです。チョコレートやピーチのような香りを楽しめます。
内容量は35g入りです。黒に金字の高級感のあるパッケージに入っているため、プレゼントにも適しています。世界一高価な高級コーヒー豆を試してみたい方におすすめです。
ウフコーヒー(ufu coffee) コピルアクギフト
ジャコウネコが作る幻のコーヒーです。野生のジャコウネコから採取したモノを使用しているのが特徴。コピ・ルアクを専門に取り扱うコーヒー店が販売しています。鮮度を保つため、焙煎所で瓶に入れてコルクで封をしているのがポイント。開けた途端に香りが広がります。
インドネシア・バリ島の無農薬栽培のコーヒー農園で採取されているコーヒー豆を使用。コーヒー農園に侵入したジャコウネコのふんを採取している、天然のコピ・ルアクコーヒー豆です。
インドネシア・バリ島で念入りにハンドピックされたモノを、日本で焙煎前後にさらに2度ハンドピックしているのもポイント。鮮度にこだわり、注文後、到着日に合わせて焙煎を行っています。
内容量は70g入り。瓶入りで、印象的な赤い箱のパッケージに入っています。コーヒーが好きな方へのギフトにおすすめです。
アリズ コピルアク アラビカ
野生のジャコウネコが自然に食べたコーヒーの実から作られる、コピ・ルアクの高級コーヒー豆です。まろやかでチョコレートのような甘い香りを楽しめます。ジャコウネコは完熟した一番おいしいコーヒーの実しか食べないため、最高のコーヒー豆ができるとうたわれています。
1981年からインドネシア・ジョグジャカルタで、コピ・ルアクを生産し続けているメーカーの商品です。採取した実を2〜3年貯蔵することで、バクテリアがなくなり味が研ぎ澄まされるのが特徴。最終段階として、コーヒー豆を手作業でひとつずつチェックするハンドピックを行っています。
内容量は100g。アラビカ種のほかに、ロブスタ種も取り扱っています。賞味期限は製造日より1年。時間をかけて製造した高級コーヒー豆が気になる方におすすめです。
クレエ ゲイシャ2銘柄コーヒーギフト
木樽入りの高級コーヒー豆です。収穫時期や鮮度にこだわって仕入れた生豆を出荷日の当日に焙煎。エチオピア産とコロンビア産の2タイプのゲイシャ種を楽しめます。
エチオピア産は、ミディアムよりのハイローストで焙煎した、アンウォッシュドタイプ。ベリー系の酸味と甘みを感じる、カモミールティーのような口当たりのバランスのとれた味わいです。
コロンビア産もミディアムよりのハイローストで焙煎。ウォッシュドタイプです。フルーティーな甘みと酸味を味わえます。コロンビアやヨーロッパのコンクールで優勝経験のあるモンテブランコ農園の高級コーヒー豆です。内容量は各200g。桐箱に木樽が2つ入っています。コーヒーが好きな方におすすめのギフトです。
ニシナ屋珈琲 パナマ エスメラルダ ゲイシャ プライベートコレクション
高級コーヒー豆、パナマ・ゲイシャです。栽培が難しいため、市場にほとんど出回っていない希少な品種。フルーティーでかんきつ類のような酸味と甘く華やかな香りと上品な味わいを楽しめます。
パナマの標高1600〜1800mのエスメラルダ農園で栽培された、世界から注目を集めている高級コーヒー豆を使用。2010年にパナマの国際オークションで、史上最高価格で落札された記録があります。
精製方法はウォッシュドです。内容量は100gと500gを展開。昭和8年創業の老舗のコーヒー販売店が、輸入・保管・流通・焙煎にこだわって販売する、おすすめの高級コーヒー豆です。
産地によって味や香りの違いを楽しめる高級コーヒー豆。一般的なコーヒー豆と比べて、香り・味・口当たりがよいのが特徴です。そこで今回は、希少で人気のある高級コーヒー豆をピックアップしました。話題性のあるモノやさまざまな産地のコーヒーを飲み比べて、お気に入りを見つけてみるのがおすすめです。