ミクロの世界を観察するのに欠かせない光学機器が「顕微鏡」です。小さすぎて肉眼では視認が困難な微生物や細胞なども拡大して観察できるため、趣味の自然観察はもちろん、子供の自由研究にも重宝します。
そこで今回は、顕微鏡の特徴や選び方を踏まえたうえで、種別ごとにおすすめのモデルをご紹介。小学生向けの安い顕微鏡や、スマホやパソコンと連携できるモノも紹介するので、初めての顕微鏡選びの参考に活用してみてください。
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- 目次
- 顕微鏡の種類
- 顕微鏡の選び方
- 顕微鏡のおすすめ|生物顕微鏡
- 顕微鏡のおすすめ|実体顕微鏡
- 顕微鏡のおすすめ|デジタル顕微鏡
- 顕微鏡のおすすめ|小学生向け
- 顕微鏡の売れ筋ランキングをチェック
- 番外編|顕微鏡の使い方
顕微鏡の種類
生物顕微鏡
生物顕微鏡とは、肉眼では視認するのが難しい微小な生物や組織を観察する際に使う装置のこと。400倍以上の高倍率で対象を拡大できるため、ミジンコやアメーバなどの微生物や、植物や動物の細胞を観察する際におすすめです。
生物顕微鏡で観察を行う際は、微生物や薄く切った組織片を染色した状態でプレパラートや培養容器に入れて、下から照明を当てて透過させるのがポイント。光を透過できないモノは観察できないので、使用の際は試料と呼ばれる観察対象の厚みに注意しましょう。
実体顕微鏡
実体顕微鏡とは、肉眼でも視認できるモノをより大きくして観察する際に使う装置のこと。生物顕微鏡と比べると倍率は40倍以下と低めですが、昆虫や鉱物の観察には十分で、蝶の羽根に付いた鱗粉や鉱物片の構造を観察する際などにおすすめです。
実体顕微鏡では、試料を置くステージと対物レンズとの間にスペースがあるので、ある程度の大きさがある立体的なモノもそのまま観察できるのがポイント。試料を染色したり光を透過させたりする必要もないため、自然観察の際にも手軽に活用できます。
顕微鏡の選び方
倍率をチェック
顕微鏡の総合倍率は、接眼レンズと対物レンズの倍率の積で算出が可能。観察対象によって適した倍率は異なるため、顕微鏡を選ぶ際は事前に倍率を確認しておきましょう。
昆虫の体の細部や鉱物片を観察するには、実体顕微鏡で対応できる10〜40倍程度でも十分。ミジンコやアメーバなどの微生物を観察する場合には100倍以上、花粉や胞子などの構造を観察する場合には200倍程度の倍率がおすすめです。
肉眼では視認できないよりミクロな対象の観察には、より高倍率に対応したタイプが必要。ミドリムシなどの構造を観察する場合には400倍以上、細胞内の構造物や染色体を詳しく観察する場合には、800〜1500倍程度の倍率が使用できる顕微鏡を選びましょう。
接眼レンズの種類で選ぶ
単眼タイプ
単眼タイプの顕微鏡は、観察の際に目で覗く接眼レンズが1本だけ搭載されているタイプ。試料を真上から観察する形になり、像の重なりやブレを抑えつつ平面的に捉えるのに特化しているため、微生物や細胞を観察する際などにおすすめです。
接眼レンズ周りの構造がシンプルな分、双眼タイプに比べて価格がリーズナブルなのも単眼タイプの顕微鏡の魅力。しかし、片目だけで見続けていると目に疲労が溜まりやすくなるので、長時間の観察にはあまり適さないというデメリットもあります。
双眼タイプ
双眼タイプの顕微鏡は、双眼鏡と同じように2本の接眼レンズが左右1対で搭載されているタイプ。両目を使用して観察することで観察対象の動きや立体的な構造をより捉えやすくなるので、動きのある微生物や鉱物片の構成を観察する際などにおすすめです。
負担が片目だけに集中しない分、長時間に及ぶ観察でも疲労が溜まりにくいのも双眼タイプの顕微鏡の魅力。しかし、接眼レンズ周りの設計が複雑になるため、単眼タイプのモノと比べると価格がやや割高になるという欠点があります。
デジタル顕微鏡も人気。スマホと接続できるモノも
最近は、接眼レンズを覗かずに観察が楽しめるデジタル顕微鏡も人気があります。スマホやパソコンを接続することで、各端末搭載のディスプレイに試料を拡大撮影した映像を出力できるのが特徴。学校や会社など、複数人で同時に観察する場合にもおすすめです。
スマホやタブレットとはWi-Fiによるワイヤレス接続、パソコンとはUSBケーブルによる有線接続で使用するのもポイント。スマホとパソコンの両方に対応したデジタル顕微鏡では、端末の種類に応じて接続方法を選択できます。
撮影映像を通して単に試料を観察するだけではなく、端末に写真や動画として観察時の様子を記録できるのもデジタル顕微鏡の魅力。観察内容の復習などにも活用可能です。
照明をチェック
照明の有無も顕微鏡選びでは重要なポイントです。照明が搭載されていないモノだと、観察の際は自然光や室内照明を取り込んで使用する必要があるため、設置場所が限定されてしまうのが難点。明るさに左右されずに好みの場所で観察を楽しみたい場合は、照明を搭載した顕微鏡を選びましょう。
また、照明に使われている光源の種類にも注目。一昔前までは明るさにムラの少ないハロゲンランプが顕微鏡に使われる照明の主流でしたが、最近はより小型で消費電力が少なく、寿命も長いLEDランプを備えたタイプが増えています。
顕微鏡での観察を快適に楽しみたいのであれば、LEDランプを照明に採用したモノを選ぶのがおすすめです。
値段をチェック
顕微鏡の価格は、ピンからキリまでさまざま。小学生向けのモデルは数千円から購入できますが、研究や業務向けのモデルのなかには10万円を超えるモノもあります。目的に応じて具体的な予算を把握しておきましょう。
小学生が日々の学習や自由研究に使う分には、5000円以下の安い顕微鏡でも十分。より充実した観察を楽しみたい場合や、中学に進学した後も使い続けたい場合は、2万円程度までを目安に学習用顕微鏡を選ぶのがおすすめです。
趣味で自然観察を行う大人向けの顕微鏡としては、価格が2〜3万円クラスのモノがコスパ良好。充電バッテリーを内蔵したモノや、照明の明るさを調節できるモノなど高機能な顕微鏡を選ぶ場合は、6万円程度までを目安にしましょう。
携帯性の高いハンディタイプも
野外での自然観察で積極的に使いたい方には、ハンディタイプの顕微鏡がおすすめです。一般的な顕微鏡は重さが数kgを超えるモノが大半なのに対し、ハンディタイプの顕微鏡は100gにも満たないのが特徴。加えて、大きさも手のひらサイズとコンパクトなので、バッグへの収納や持ち運びが手軽に行えます。
小型ボディに乾電池やボタン電池で駆動できるLEDライトを内蔵しているため、電源の確保が難しい野外でも軽快に自然観察が楽しめるのもハンディタイプの顕微鏡のポイントです。
また、スマホアダプターが付属するモノなら、スマホのカメラを併用してより高倍率での観察や撮影も楽しめます。通常の顕微鏡と比べて価格が安いのも魅力です。
顕微鏡のおすすめ|生物顕微鏡
ビクセン(Vixen) セレストロン 顕微鏡 CM1000C 36204
ワンランク上の性能を持つ単眼タイプの生物顕微鏡です。剛性の高い金属製ボディを採用しており、安定した視野でピント調節や観察が行えるのが特徴。微動と粗動の操作を1つで行えるピントハンドルにより、高倍率時のピント合わせも高精度に行えます。
2種類の接眼レンズと3種類の対物レンズが同梱しており、40〜1000倍まで5つの倍率で観察できるのもポイント。また、植物や動物の細胞をプレパラートに封入した10枚のスライド標本が付属するので、開封後すぐに顕微鏡を使った観察が楽しめます。
白色LED照明を搭載しており、2種類の給電方式で使えるのも魅力。室内での通常使用ではACアダプタ、電源の確保が難しい野外での自然観察では乾電池と、シーンに応じて給電方式を選べます。さまざまな場所で顕微鏡での観察を楽しみたい方にもおすすめです。
スウィフト(SWIFT) 両眼タイプ生物顕微鏡 SW350B 40X-2500X
コスパに優れた双眼タイプの生物顕微鏡です。2本の接眼レンズと4本の対物レンズが付属しており、レンズの組み合わせで40〜2500倍に設定可能。リーズナブルな価格ながら幅広い倍率に対応するため、コスパ重視の方におすすめです。
粗動と微動の動作が1つのハンドルで行えるので、初めての方でも直感的にステージの高さを調節できるのもポイント。また、ステージにはプレパレートの位置決めに役立つ目盛りを備えており、下部には明るさの調節が可能なLED照明も搭載しています。
人間工学に基づいて設計された双眼ヘッドを採用しているのも魅力。覗きやすいように30°の傾斜が付いているほか、360°の左右回転機構も備えているため、複数人で一緒に試料を観察する際にも重宝します。
アズワン(AS ONE) 充電式生物顕微鏡 E-300HQ-LED Cordless 1-3445-02
充電機能を搭載した高性能な双眼タイプの生物顕微鏡です。充電して繰り返し使えるニッケル水素単3充電池を4本内蔵しているのが特徴。事前に充電しておけば電源コードを取り外した状態でもLED照明が使えるため、野外での自然観察にもおすすめです。
45°の傾斜と360°の左右回転機構を採用した双眼ヘッドを搭載しており、複数人で使用する場合に共用できるのもポイント。また、眼幅を55〜73mmの範囲で調節可能なので、子供と一緒に使用する場合にも快適に観察が楽しめます。
一軸粗微動方式のピントハンドルを搭載しているため、大まかなピント合わせから細かな追い込みまでシームレスに行えるのも魅力。加えて、接眼レンズ1本と対物レンズ4本が同梱しており、40〜1000倍の範囲で倍率を4段階から選べます。
ミザールテック(MIZAR-TEC) 生物顕微鏡 ML-1200
最大倍率1200倍を実現した単眼タイプの生物顕微鏡です。微動装置付きのメカニカルステージを搭載しているため、プレパラートの微調節がしやすいのが特徴。各ハンドルを回すことで、快適かつ本格的な観察ができます。
光源に反射鏡を採用しているため、電力を使用せずに観察できるのもメリット。本格的な観察ができるモノを探している方におすすめのモデルです。
レイメイ藤井 ハンディ顕微鏡 DX RXT1144
使いやすさを追求したハンディタイプの生物顕微鏡です。ズームレバーによって、100倍・150倍・200倍・250倍の4つの倍率を使い分けられます。鉱物の表面や花粉など気軽に観察できるのが魅力です。付属のスマホアダプターとカメラのズーム機能を使うことで、1200倍以上の倍率での撮影もできます。コスパと携帯性に優れており、初めて顕微鏡を使う方にもおすすめです。
植物の細胞などを観察する際は、下から光を当てる「透過モード」が便利。単3形乾電池1本でLEDライトが自動で点灯するため、環境を問わず明るい状態で観察できます。
また、本体は自分好みのプレパラートが作れるスライドガラスとカバーガラスが付属。ハンドストラップが搭載されており、屋外で持ち歩く際も安心です。
顕微鏡のおすすめ|実体顕微鏡
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) 携帯型顕微鏡 Do・Nature STV-40M
どこへでも軽快に持ち歩きやすいハンディタイプの実体顕微鏡です。重さ75g、サイズ幅32×奥行き55×高さ101mmと軽量コンパクトなのが特徴。携帯性に優れているため、登山やキャンプの最中に自然観察を手軽に楽しみたい方におすすめです。
倍率を20〜40倍の範囲で調節できるズーム式の対物レンズを搭載しているのもポイント。植物や昆虫に直接近付けて観察が楽しめるほか、付属のスライドグラスやスタンドを使えば、花粉や鱗粉などミクロな物体の観察にも活用できます。
安価ながらLEDライトを内蔵しているのも魅力。薄暗い森のなかでも明るい視界で快適に観察可能です。照明の電源にはボタン電池3個を使用しており、携帯に便利な専用ケースも同梱します。
スウィフト(SWIFT) 双眼実体顕微鏡 S304-LED
高性能ながらリーズナブルな価格を実現した実体顕微鏡です。広視野角の接眼レンズを搭載しており、広々とした視界で快適に観察が楽しめるのが特徴。また、4穴付きの対物レンズ部を備えており、総合倍率は20倍と40倍の2種類に対応しています。
鏡筒の高さを調節できる鏡筒固定ネジを採用しているのもポイント。調節範囲が広く、ある程度の大きさのある試料も置きやすいので、岩石・植物・昆虫などの観察におすすめです。また、ネジを緩めても急激に落下しない安全設計も備えています。
手頃な価格ながら低消費電力かつ長寿命のLEDランプを搭載しているのも魅力。部屋の奥など光量の乏しい場所でも試料の表面を明るく照らせるため、細部まではっきりとした見やすい視界で観察が楽しめます。
ニコン(Nikon) ネイチャースコープ ファーブルミニ NSFM
手軽に持ち運べる実体顕微鏡です。直径11mmの実視野と倍率20倍を実現しながら、重さ395g、高さ156〜202×奥行き89×幅90mmと軽量コンパクト。ヘッドを上下に180°回転させるとより小さく収納できるため、野外での自然観察にもおすすめです。
ウォーターレジスタント仕様なのもポイント。多少の水滴が付いても気にせず観察を継続できるので、天気の悪い日や水辺でも重宝します。
表面にフラット形状、裏面にカップ形状を採用したリバーシブル仕様のプレートを搭載。取り外し可能で、顕微鏡に三脚を取り付ければ、プレートに置けない大きな立体物も観察できます。
ピント位置を固定できるトルク調節機構を備えているのも魅力。観察中にピントが不意にずれるのを防げます。
ホーザン(HOZAN) 実体顕微鏡 L-51
被写体をじっくり観察できる双眼タイプの実体顕微鏡です。左右独立式の視度調節機構を採用しているため、鏡筒内で正確な視度調節ができます。回転式対物レンズが搭載されており、総合倍率は10倍と20倍。植物や昆虫の細部を観察する際におすすめです。
対物レンズには、専用のレンズフィルターが付属。レンズの表面が汚れるのを防止できるのがメリットです。そのほか、静電気対策用の導電性カラーマットも搭載されています。
ピント調整は鏡筒上下式を採用。また、別売の接眼レンズやコンバージョンレンズを使用することで、最大5〜80倍の倍率で観察できるのも魅力です。
島津理化 実体顕微鏡 VCT-VBL1e
総合倍率20倍・40倍を実現した、双眼タイプの充電式実体顕微鏡です。光源に白色LEDを採用しているため、屋内などの薄暗い場所でも手元を明るく照らせるのがメリット。自然光に近い色合いで観察したいときに便利です。対物レンズは回転変倍式を採用。レンズ交換せずに20倍と40倍の倍率切り替えができます。
45°傾斜した鏡筒のデザインも特徴。左右の目幅や視度の調節が簡単にできるので、より立体的に正立像の観察が楽しめます。支柱は上下に大きく稼働するポール式を採用し、鉱物など厚みのある被写体を観察する際に便利です。また、本製品は充電式を採用。フル充電で約50時間の連続使用が可能なロングライフバッテリーと、LEDライトによる低消費電力を両立させているのも魅力です。
ケニス LED双眼実体顕微鏡 NL-LED
回転変倍式の実体顕微鏡です。落斜照明と透過照明を搭載しており、5段階で明るさを調整できるのが特徴。自然光が不十分な場所でも使いやすいのがメリットです。微動ハンドルを大きめに設計することで、簡単にハンドルを回せるのも魅力。機能的で使いやすいモノを探している方におすすめです。
本体サイズは116×190×268mm。鏡筒形式は45°傾斜仕様で目幅と視度の調節ができます。接眼部には目当てゴムが採用されており、見やすさを重視した設計が施されているのも嬉しいポイントです。
顕微鏡のおすすめ|デジタル顕微鏡
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) デジタルマイクロスコープ Do・Nature STV-451M II
パソコンの画面でミクロの世界を観察できるデジタル顕微鏡です。顕微鏡本体の上部に取り付けて使用できるデジタルビュアが付属するのが特徴。USBケーブルでWindowsパソコンに接続すると、ディスプレイ上で試料の観察や撮影が楽しめます。
2種類の光源ランプを採用しているのもポイント。試料を下から照らす透過LEDライトと、上から照らす反射LEDライトを試料に応じて使い分けられます。金属や鉱物など、光を透過しない試料を観察する場合にもおすすめです。
重さ約320g、サイズ約112×134×220mmで、鏡筒部分だけを取り外して使用できるのも魅力。照明の電源には単3形乾電池が使えるので、ハンディタイプの顕微鏡としても活用可能です。倍率は光学ズームによって50〜200倍の範囲で設定できます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) デジタル顕微鏡 LPE-06
HDMI接続で外部モニターに映像を出力できるデジタル顕微鏡です。モニター下にボタンが配置されており、画面を見ながら顕微鏡の操作が可能。撮影台は昇降調節に対応しており、ツマミを回すことで簡単に位置を調整できます。
microSDを差し込めるカードスロットを備えており、写真や動画のデータを記録できるのもポイント。本体は350万画素CMOSセンサーを搭載しているため、高画質でデータを記録したい方におすすめです。
光が被写体に当たりにくいときは、無段階調節のLEDライトが便利。また、光学ズームは20〜500倍までの観察に対応できます。本体は据え置き型を採用しているため、手ブレを気にせず撮影できるのも魅力です。
LED点灯時で最大120分連続使用可能なバッテリーを搭載。ACアダプタ経由で充電しながら使えるので、じっくり観察したいときにも重宝します。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) USB顕微鏡 LPE-07W
パソコンで手軽に観察や撮影が可能なデジタル顕微鏡です。ドライバー不要で、USBケーブルでWindowsパソコンに繋ぐだけですぐに拡大映像が画面に表示されるのが特徴。授業や会議などで複数人と一緒に観察する場合におすすめです。
光学60〜250倍の範囲で調節できる対物レンズを搭載しているのもポイント。後部のボタンをタッチするだけで手軽にUXGA解像度の動画も記録可能です。加えて、明るさを無段階で調節できるLEDライトを先端に備えており、暗所や接写でも明るく撮れます。
高性能な専用ソフトが同梱するのも魅力。記録時の画素数や解像度を細かく設定できるほか、植物が発芽する過程などを記録するのに便利なインターバル撮影機能も使用可能です。また、自由に角度や向きを変えられるフレキシブルアームも付属します。
スリー・アールシステム(3R System) WIFI接続デジタル顕微鏡 3R-WM401WIFI
手持ちで10〜200倍の観察ができるデジタル顕微鏡。タブレットやスマホとWi-Fi接続して使用できるのが特徴です。静止画や動画の撮影が可能。顕微鏡を自由に動かせるので、快適に観察できます。本体サイズはバッテリーを含んで約36×142mmのコンパクトな設計で、気軽に持ち運べるのも魅力です。
光量不足の際は、搭載された8個のLEDライトで調光することが可能。また、本体のバッテリー残量が少なくなった際は、モバイルバッテリーや専用のアダプターから給電できます。使いやすさに優れたモノを探している方におすすめです。
ビクセン(Vixen) セレストロン デジタル顕微鏡ハンディPro
静止画の撮影ができるデジタル顕微鏡です。USB 2.0に対応しており、ケーブル経由でパソコンと接続ができます。倍率20〜200倍まで拡大できるのが特徴。観察用の専用ソフトウェア「Micro Capture Pro」が付属しており、パソコンから簡単に被写体を観察できます。ハンズフリーで撮影した静止画をそのままパソコン本体に保存できるのがメリットです。
そのほか、8段階の輝度調節ができるLEDライトを搭載。また、本体をアームから取り外してハンディタイプとして観察する使い方もできます。観察したデータをすぐに記録をしたい方におすすめです。
顕微鏡のおすすめ|小学生向け
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) 900倍顕微鏡 拡大ビュア付き Do・Nature STV-500VM
複数人で一緒に観察を楽しめる小学生向けの生物顕微鏡です。接眼レンズに取り付けて使用する拡大ビュアが付属するのが特徴。低価格ながら、デジタル機器を使うことなく、観察時の像を3倍に拡大して壁面や天井に投影できます。グループ学習で子供たちに顕微鏡を使わせたい場合におすすめです。
接眼レンズ・プレパラート・メス・ピン・ドライバー・採集容器など、試料の準備や顕微鏡での観察に必要なツールが一式揃っているのもポイント。レンズの総合倍率は100倍・450倍・900倍の3種類に設定可能です。
ステージの下に照明用の電球が搭載されており、薄暗い場所で観察を楽しめるのも魅力。電源には単3形乾電池を2本使用し、予備の電球も同梱します。
ナカバヤシ(Nakabayashi) 学習用撮影顕微鏡900セット PMS-900W
スマホで撮影も楽しめる小学生向けの生物顕微鏡です。付属のスマホアダプターで接眼レンズにスマホを取り付けられるのが特徴。対応サイズは約幅49〜88mm×奥行き100〜155mmと幅広く、観察時の様子を後から子供と見返したい方におすすめです。
レンズの総合倍率を100倍・450倍・900倍の3種類に設定できるのもポイント。安価ながら微生物から細胞まで1台で観察可能です。顕微鏡を使った観察に必要なツールが一式揃っており、扱いも簡単なので、子供の自由研究にも重宝します。
ステージの下にある反射鏡は裏に光源ランプを搭載しているのも魅力。室内が暗くて反射鏡の角度調節では十分な明るさが得られない場合でも、スイッチ1つで明るく見やすい視野が確保できます。
FACAID 子供顕微鏡セット
自由研究におすすめの小学生向け生物顕微鏡セットです。単眼タイプの接眼レンズを搭載し、最大約1200倍の倍率で観察できるのが特徴。専用のスマホホルダーが付属しており、接眼レンズに装着することで被写体の様子をスマホのカメラで撮影できるのがメリットです。
本体にLEDライトが搭載されているのもポイント。細胞や繊維など細かな被写体を観察する際に活躍します。拡大倍率は3種類の対物レンズを回転することで切り替え可能です。
ピンセットやコレクションボトルなど、観察が楽しくなる付属品が充実。プレゼント用としてもおすすめの顕微鏡セットです。
iBaste 顕微鏡
屋外での観察に対応した、小学生向けのポケット顕微鏡です。片手で気軽に観察できるのがメリット。拡大倍率は約120倍を実現で、肉眼では見られない世界を楽しめます。本体重量は約40gと持ち運びやすい設計。親子で屋外で使いたい方におすすめです。
子供が操作しやすいシンプルな設計もポイント。ズームリングやフォーカスリングなどダイヤルを使い、約0.01秒で被写体に焦点を合わせられると謳われています。また、被写体を見やすくするライトが搭載されているのも魅力です。
番外編|顕微鏡の使い方
①安定した場所に置いてレンズをセットする
顕微鏡を観察に使用する場合は、まずテーブルなど安定した平面の上に顕微鏡を設置しましょう。凹凸や傾きがある場所だと顕微鏡の水平を維持できないため、精度の高い観察が難しくなります。
設置場所が決まったら、次はレンズを顕微鏡に取り付けましょう。接眼レンズ、対物レンズの順に上からセットすることで、内部にホコリが入るのを防げます。対物レンズはまず一番低倍率のモノを使用し、必要に応じて倍率を上げていくのがおすすめです。
②反射鏡を調節する
レンズのセットが完了したら、反射鏡の角度を調整しましょう。LEDランプなどの照明を搭載しない顕微鏡では、反射鏡を使って自然光や室内照明を取り込み、観察に適した明るい視野を確保する必要があります。
接眼レンズを覗きながら反射鏡の角度を調節し、見やすい明るさに設定しましょう。なお、照明を搭載する顕微鏡では、照明のスイッチを入れるだけで簡単に準備を進められます。
③プレパラート・観察物をセットする
反射鏡や照明の用意が完了したら、試料を封入したプレパラートをステージにあるクリップを使って固定しましょう。プレパラートをセットした後は、ステージを横から見ながら上下に動かし、対物レンズから1mmくらいの位置まで近付けます。
対物レンズが接触するとプレパラートが割れてしまう場合があるため、ステージの位置を調節する際は注意が必要。なお、実体顕微鏡の場合は、プレパラートは使わず、試料をステージに直接置いて使用します。
④ピントを合わせる
プレパラートや試料のセットが完了したら、見やすいように対物レンズのピントを合わせましょう。至近距離まで近付けた対物レンズを試料から少しずつ離すことで、視野全体がピンボケせずシャープに見える位置を探します。
ピント合わせの際は、絞りを使って明るさの調節も同時にしておくのがおすすめ。対物レンズの内部には「絞り」という機構があります。絞りを開くと視野が明るくなり、閉じると暗くなるので、明るさの微調節に活用可能です。
顕微鏡を使う際の注意点
顕微鏡を設置する際は、テーブルなど水平で安定した場所がおすすめ。わずかでも凹凸や傾きがあるとプレパラートや試料の位置がずれてしまう場合があるので、高い精度を保ちつつ細部を観察するのが困難になります。
また、直射日光の当たる場所に顕微鏡を設置したり、レンズで太陽や明るいモノを直接見たりしないことも重要な注意点。万が一見てしまうと、強い光で目の奥にある網膜を傷付けてしまいます。子供が使用する場合は特に気を付けましょう。
肉眼では視認することさえ難しいミクロの世界も、顕微鏡を使えば手軽に観察が楽しめます。また、スマホやパソコンに接続して使えるデジタル顕微鏡を使えば、初心者の方でも観察時の様子を写真や動画として同時記録も可能。気になった顕微鏡を入手して、ミクロの世界に潜む奥深い自然や生命の魅力を発見してみてください。