刺繍のしやすさにこだわって設計された「刺繍針」。フランス刺繍針・クロスステッチ針などの種類が展開されており、製品によってサイズ・形状が異なります。手に馴染みやすいモノや、糸通り・布通りのよいモノなどが人気です。
とはいえラインナップが多いため、どれを選ぶべきか迷いがち。そこで今回は、おすすめの刺繍針をご紹介します。選び方も参考にして、理想的なモノを見つけてみてください。
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刺繍針とは?
刺繍針とは、刺繍糸を使って布に刺繍を施すために使う針のこと。フランス刺繍針・クロスステッチ針を含むさまざまな種類があり、種類ごとに針穴・針先の形状・サイズが異なります。各刺繍の技法に合わせて、縫いやすさにこだわって設計されているのが特徴です。
刺繍の技法に適した刺繍針を使うことで、よりスムーズに刺繍できます。また、糸割れ・布割れのしにくさにこだわったモノを選ぶことで、刺繍をよりきれいに仕上げやすいのもメリットのひとつです。
刺繍針と縫い針の違い
縫い針は、布と布を縫い合わせるために使う針のこと。刺繍針とは用途が異なります。一般的に細い手縫い糸を1本だけ通して使うので、針穴が小さいのが特徴です。また、用途が縫い合わせることに絞られているため、種類が少なく、どの製品も形状が似ています。
一方、刺繍針は太さのある刺繍糸を通して使うので、縫い針よりも針穴が大きめ。布通りをよくするため、細長い針穴を採用したモノが多いのもポイントです。縫い針と刺繍糸の見分け方が分からない方は、参考にしてみてください。
さらに、刺繍針では縫い針と同じように針先が尖ったタイプだけではなく、針先が丸くなったタイプなどもあり、種類が豊富。刺繍の技法に合わせて、縫いやすいモノを選べます。
刺繍針の種類
フランス刺繍針
「フランス刺繍針」は、尖った針先と細長い針穴を備えているのが特徴です。フランス刺繍とは、布に写した図案の線に沿って針をチクチク刺しながら刺繍する技法。針先が尖っているので、さまざまな布にf針を刺しやすく、洋服から小物まで幅広く刺繍を施せます。
また、針穴が細長いため、引っ掛かりが少なく布通りがよいのもメリット。加えて、布に大きな穴があいてしまう心配を減らせます。細めの刺繍糸・刺繍針を使えば、繊細な作品に仕上げることも可能です。
さらに、日本の伝統的な刺繍「刺し子」も技法が似ているので、フランス刺繍針を代用できます。しかし、刺繍のしやすさにこだわるなら、刺し子専用に設計された「刺し子針」がおすすめ。胴部が長めで、模様の針目が大きくても縫いやすいのがメリットです。
クロスステッチ針
「クロスステッチ針」は、針先が丸く加工されているので見分け方が簡単です。クロスステッチとは、布目と布目の隙間に針を刺し、布目ごとに糸をクロスさせて刺繍する技法。丸い針先が触れても布・糸が割れにくいため、きれいに仕上げやすいのがメリットです。
また、布目の隙間に針を刺して刺繍する技法であれば、クロスステッチ以外でもクロスステッチ針を代用できます。スウェーデンの伝統刺繍である「ツヴィスト刺繍」や、キャンバス布とウール糸を使う「ニードルポイント」などをする場合にもおすすめです。
刺繍針の選び方
刺繍糸に負担のかからない太さのモノを選ぶ
細すぎる刺繍針は、刺したときにできる布の穴が小さいため、刺繍糸が通りにくいのが難点。糸が割れたり傷んだりする原因になります。一方で、太すぎると布に大きな穴があいてしまうので注意が必要。使用する刺繍糸に適した太さの刺繍針を選ぶことが大切です。
刺繍針の太さは、0.5~2mm前後と製品によってさまざま。刺繍針のサイズは号数で表示され、数字が大きくなるほど細くなります。なお、号数が同じでも刺繍針の種類ごとにサイズが異なるため、初心者の方は太さが何mmなのかを確認して選ぶのがおすすめです。
糸の本数に合った針穴の大きさかどうかをチェック
刺繍糸にもさまざまな太さがありますが、一般的によく使われているのは25番。6本の細い糸が束になった状態でラインナップされており、1〜6本の糸を取って揃え、刺繍針の針穴に通して使います。刺繍の技法や好みに合わせて、糸の太さを調節できるのが特徴です。
糸の本数が多いほど太くなるので、より大きい針穴を搭載した刺繍針を選ぶ必要があります。多くの製品では、25番の刺繍糸を何本取って使えるかの目安を表示しているため、あらかじめチェックして選びましょう。
また、25番以外に8番・5番などの刺繍糸も存在します。25番とは異なり、束を分けずにそのまま使うことが可能です。25番で例えると、8番は3~5本程度、5番は5~6本程度の太さだといわれているので、針穴の大きさを選ぶ際は参考にしてみてください。
適度にしなるタイプだと手に馴染みやすい
胴部がしなりやすい刺繍針は、縫うときに手に馴染みやすいのが特徴です。直線はもちろん、曲線や細かな線を刺繍する際に針を運びやすいのがメリット。刺繍のしやすさを重視する方におすすめです。
なお、よくしなる刺繍針は胴部が比較的柔らかいため、縫っているときに大きく曲がってしまう可能性があります。すぐに曲がってしまうと刺繍しにくいので注意。しなやかさと強度のバランスを考慮し、適度にしなるタイプのモノを選んでみてください。
刺繍針のおすすめ
チューリップ(Tulip) 針ものがたり フランス刺繍針 No.7 THN-019
1948年に国内最大の針産地である広島で創業した針メーカー「チューリップ」のフランス刺繍針です。手縫針シリーズ「針ものがたり」のひとつで、ユーザーの声に基づいて開発されているのが特徴。使いやすさ・縫いやすさにこだわって作られています。
針穴がなめらかで、糸が引っ掛かりにくく、糸を傷めにくいのが魅力です。針先・胴部が高精度に研磨加工されているので、布に針が通りやすいのもメリット。加えて、硬さと弾力のバランスがよく、適度にしなるため、針を運びやすいのもおすすめポイントです。
号数はNo.7で、0.69×38.1mmと標準的なサイズ感。25番の刺繍糸を2~3本取って縫う場合におすすめです。そのほかの号数も展開しているので、用途に合わせてチェックしてみてください。
チューリップ(Tulip) 伝 フランス刺繍針 細番手4サイズ取合せ DEN-023
細番手の刺繍糸を使うときに活躍するフランス刺繍針。No.7~10を含む4種類のサイズがセットになっています。No.7のサイズは0.69×38.1mmと標準的。また、No.10の針はより細いため、繊細な刺繍を施したい場合におすすめです。
さらに、針先が鋭く布通りが非常によいと謳われているので、スムーズに縫いやすい刺繍針を探している方にも適しています。
クロバー(Clover) フランス刺しゅう針 No.3-9 57-039
1925年に創業した老舗ハンドメイド用品メーカー「クロバー」のフランス刺繍針。針先が尖っているため、さまざまな布に刺繍を施せます。布通りがよいので、スムーズに縫いやすいのもメリットです。
加えて、No.3~9を含む7種類のサイズがセットになっているため、刺繍糸の太さなどに合わせて使い分けられます。さまざまなサイズの刺繍針を試してみたい初心者の方にもおすすめ。また、価格が安いので、手に取りやすいのも嬉しいポイントです。
TUKUMO フランス刺繍針 太番手
北欧風のパッケージに仕上げられた刺繍針です。針に金色のメッキを施しているのが特徴。見た目がよいうえ、錆びにくいのがメリットです。
針の素材には、耐摩耗性を備えた鋼を採用しているのもポイント。布通りがよく、スムーズに作業を行えます。また、スレダーが付属しているので、糸通しが苦手な方にもおすすめです。
みすや忠兵衛 京都 みすや針 フランス刺繍針 10本入 溝穴
1819年に創業した京都みすや針本舗「みすや忠兵衛」のフランス刺繍針。素材に強固な鋼を使用しているほか、伝統的な焼き入れ法によって仕上げています。丈夫で折れにくいだけではなく、適度にしなるのが魅力。針を運びやすいので、刺繍がはかどります。
加えて、針穴から針先までなだらかに細くなっており、布通りがよいうえ、布割れを防ぎやすいのもおすすめのポイント。針先が尖っているため、さまざまな布に刺繍できます。
また、3種類のサイズがセットになっているので、刺繍糸に合わせて使い分けることが可能。最初にさまざまなサイズを揃えておきたい方はチェックしてみてください。
クロバー(Clover) クロスステッチ針 No.19〜23 57-201
リーズナブルでコスパのよいクロスステッチ針。No.19~23を含む5種類のサイズがセットになっているので、糸の太さに合わせて使い分けられます。25番の刺繍糸を使うなら、No.19は6本以上、No.23は2~3本を取って刺繍する場合におすすめです。
また、針穴が大きいため、よりスムーズに糸を通せます。さらに、針先が丸く加工されており、布割れを防ぎやすいのもメリット。クロスステッチをきれいに仕上げたい方にもおすすめの刺繍針です。
チューリップ(Tulip) 針ものがたり クロスステッチ針 アソート THN-029
ユーザーの声を基に開発した「針ものがたり」シリーズのクロスステッチ針です。針先が丸く加工されており、キャンバス地が布割れしにくいのがメリット。クロスステッチをよりきれいに仕上げたい方におすすめです。
加えて、高精度な研磨加工によって、なめらかな布通りを実現しています。折れにくく適度にしなると謳っているのもおすすめポイント。手に馴染みやすいほか、針を運びやすいので、刺繍がはかどります。
また、No.22~25を含む4種類のサイズがセットになっているため、刺繍糸の太さに合わせて使い分けることが可能です。No.22は0.89×42mmと太めで、25番を4~6本取って使用する場合や、8番・5番を使って刺繍する場合に活躍します。
さらに、ケースが付属するので、刺繍針を保管したい方にもおすすめです。
ディーエムシー(DMC) クロスステッチ針 U1771/3
針先を丸く加工したクロスステッチ針です。生地の穴や折り目に引っ掛かりにくいため、スムーズに刺繍を行いやすいのが特徴。刺繍の完成度を高めたい方におすすめです。
布目の隙間に針を刺す技法であれば、さまざまな刺繍に対応しやすいのもメリット。また、6本入りなので、長期的に使いやすいのも嬉しいポイントです。
オリムパス製絲(OLYMPUS THREAD Mfg) クロス・ステッチ針
先端をやや丸く仕上げている刺繍針です。長さ65mmと48mmの針が2本付属しています。用途に合わせて針を使い分けやすいのがメリットです。
価格が比較的リーズナブルなので、手に取りやすいのもおすすめポイント。これから刺繍針を始める方や、予備用として購入したい方などはチェックしてみてください。
クロバー(Clover) リボン刺しゅうステッチ針 細タイプ 57-081
糸よりも幅のあるリボンを使って縫うときに活躍する刺繍針です。針穴が大きく細長いので、リボンを通しやすいのがメリット。No.22・No.24を含む2種類のサイズがセットになっているため、リボンのタイプに合わせて使い分けられます。
また、細タイプなので、薄地やそれほど厚くない普通地に刺繍を施す場合におすすめです。さらに、価格が安いため、手に取りやすいのも嬉しいポイント。初めてリボン刺繍に挑戦したい方にもおすすめの刺繍針です。
ディーエムシー(DMC) タペストリー針 U1768/7
大きめの針穴を備えた刺繍針です。スムーズに糸を通しやすいのが魅力。また、24号サイズの細い仕様で、25番の刺繍糸なら1〜2本取って刺繍するのに適しています。
針先が丸いタイプのため、布目ごとに糸をクロスさせるクロスステッチなどを行いやすいのもおすすめポイント。布・糸が割れにくく、きれいに仕上げられます。
ディーエムシー(DMC) エンブロイダリー針 U1765/3
尖った針先を採用している刺繍針です。織の細かい布など、さまざまなファブリックに対応しやすいのが特徴。また、セット内容が充実しているため、汎用性を重視して選びたい方におすすめです。
大きい針穴を備えているのもポイント。糸が通しをスムーズに行いやすく、使いやすさを重視する方にも適しています。
オリムパス製絲(OLYMPUS THREAD Mfg) スウェーデン刺しゅう針 紙包入り
布の織り目に糸を通して模様を作るスウェーデン刺繍に適した刺繍針です。針先がゆるやかにカーブしているため、布をすくいやすいのが特徴。縦・横・斜めに糸をわたすパターンを繰り返しやすく、スムーズに刺繍を施せます。
針穴を細長く仕上げているのもポイント。引っ掛かりが少なく布通りがよいため、初心者でも作業を進めやすいのも魅力です。さらに、布に大きな穴があいてしまうリスクを軽減できます。
チューリップ(Tulip) 高級キルト針 No.9 TQ-002
キルトトップ・中綿・裏布の3層を一緒に縫うキルトステッチに適した刺繍針です。太さは0.53mmと比較的細いため、刺したときにできる布の穴が小さく、見栄えよく仕上げやすいのが魅力。作品のレベルをワンランク上げたい方におすすめです。
高品質で布通りがよいのもポイント。使いやすいため、刺繍に慣れていない方でもスムーズに作業を進められます。
クロバー(Clover) 刺し子針 57-232
布通りのよい刺し子針です。針先が鋭く尖っているため、スムーズに布に針が通りやすいのがメリット。また、一般的なフランス刺繍針と比べて胴部が長めなので、大きな針目で縫いやすいのも特徴です。
加えて、長さと太さが異なる4種類のサイズがセットになっているため、刺し子糸の太さや刺繍のしやすさに合わせて使い分けられます。さらに、リーズナブルで手に取りやすいので、初めて刺し子に挑戦したい方にもおすすめの刺繍針です。
オリムパス製絲(OLYMPUS THREAD Mfg) 刺し子針 OLY30499
1908年に創業した刺繍糸・手編み糸・手芸用品メーカー「オリムパス製絲」の刺し子針。刺し子専用に開発されており、針先が尖っているのが特徴です。また、長さが異なる4本がセットになっているため、縫いやすさに合わせて使い分けられます。
さらに、リーズナブルなので、価格を重視する方にもおすすめの刺繍針です。
チューリップ(Tulip) 刺し子針 Big Eye Straight THN-103
ボディがよくしなるため、縫うときに手に馴染みやすい刺繍針です。直線から曲線や細かな線まで、幅広い刺繍をスムーズに行いやすいのが特徴。また、ケースが付属しており、針を携帯しやすいのもメリットです。
針のボディから針穴までを真っ直ぐに設計しているため、日本の伝統的な「刺し子」で刺繍する方にもぴったり。刺繍のしやすさを重視する方におすすめの製品です。
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刺繍針は針穴の大きさや胴体の太さなどによって、使いやすさが異なります。初心者の方は、サイズ違いの針がセットになったモノがおすすめ。針を試すことで、理想的なサイズを見つけやすいのがポイントです。また、刺繍糸に応じて使い分けられるため、作品の幅を広げたいときにも便利です。