ミニチュアフードやフィギュア、アクセサリーなどの多彩なハンドメイドが楽しめる「樹脂粘土」。メーカーや樹脂粘土の種類により、造形のしやすさや仕上がりの質感、色合いなどはさまざまです。ラインナップが多いため、どれを選ぶべきか迷う方も多いはず。

そこで今回は、おすすめの樹脂粘土をご紹介します。選び方のポイントも参考に、作りたい作品にぴったりのモノを見つけてみてください。

樹脂粘土の特徴とは?

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樹脂粘土は、樹脂風粘土とも呼ばれ、水と樹脂の微粒子の乳化物である「酢酸ビニルエマルジョン」とほかの原料を混ぜて作られています。自然乾燥させると水分が蒸発し、プラスチックのような質感に硬化するのが特徴です。

オーブン粘土やプラスチック粘土も原料に樹脂を含みますが、自然乾燥では硬くなりません。樹脂粘土は乾かすだけなので、手軽に使用できます。また、乾燥前は柔らかく、細かい造形がしやすいため、繊細な作品作りに挑戦しやすいのもメリットです。

メーカーや樹脂粘土の種類によって、乾燥後の質感や透明度が異なるのも特徴。使い分けることにより、ふんわり感やツルツル感など幅広い質感を表現できます。さらに、絵の具を使えば、着色や色塗りも可能。カラフルな作品作りを楽しむことが可能です。

樹脂粘土の選び方

質感・作りやすさ・強度をチェック

柔らかい雰囲気を出したいなら「軽量樹脂粘土」

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軽量樹脂粘土は、原料に微小中空球樹脂が加えられているのが特徴です。軽くて柔らかく、こねたり伸ばしたりしやすいのが魅力。また、乾燥させると、パンやマシュマロの表面のようなややカサつきのある質感に変化します。

スイーツのミニチュアや動物のフィギュアを作る場合などにおすすめです。なお、軽量樹脂粘土は乾燥後の耐久性がひかえめなモノが多いのが難点。力を加えると割れやすいため注意しましょう。

なかには、乾燥後の弾力性が高いモノも展開されています。耐久性を求める方はチェックしてみてください。

耐久性が高く硬めの質感の「モデナ・コスモス」

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作品の耐久性を重視する方は、「モデナ」や「コスモス」がおすすめ。モデナの樹脂粘土は、乾くと丈夫な上コシがあるため、力を加えても折れにくいのが特徴です。

モデナの樹脂粘土は、乾燥させるとツルツルとした滑らかな質感に変化するのがポイント。透明感や透光性が高いので、光を通すランプや薄さが重要な花びらなどを作る際におすすめです。

コスモスの樹脂粘土は、乾燥後の強度に優れているのが魅力。白さが際立つ、マットな質感に仕上がります。クッキーなどの粘土スイーツを作るのにぴったりです。

透明感を出したいならすけるくんなどの「透明粘土」

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透明粘土は、乾燥させると半透明になるのが特徴。花びらやキャンディーなどの透明感を表現したい場合に活躍します。また、ツルツルとした質感で、ツヤ感が出やすいのも魅力。フルーツのみずみずしさを表現する際にもおすすめです。

なお、絵の具を混ぜると、透明感が損なわれやすいため注意しましょう。透明感を保ちたい場合は、絵の具を少量に抑え、淡い色合いに仕上げるのがポイントです。

アクセサリーなどに使うなら耐水性をチェック

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樹脂粘土は水溶性の原料を使用しているため、乾燥後でも水に濡れると溶けることがあります。ブレスレットやヘアピン、ピアスなどのアクセサリーを作る場合は、耐水性のあるモノを選ぶのがおすすめ。作品に水しぶきや雨がかかった際に溶けにくく安心です。

なお、耐水性があるといっても、生活耐水のモノがほとんど。濡れたままにしたり水に浸したりすると、溶けやすくなるので注意しましょう。また、耐水性のない樹脂粘土を使用する場合は、ニスや防水剤などを活用してみてください。

発色にこだわるならカラー粘土がおすすめ

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樹脂粘土は、絵の具などを混ぜ込むことにより着色できます。少しの量で色の出具合が変わってくるため、つまようじなどを使って絵の具を少量ずつ加え、樹脂粘土の色合いを確認しながら着色するのがポイントです。

なお、よく混ぜないと色ムラになりやすいほか、絵の具を加えすぎると樹脂粘土がベタつき、造形がしにくいのは難点。手軽にカラフルな作品を作りたい方は、鮮やかに着色されたカラー粘土がおすすめです。

また、カラー粘土は、単体だけではなく、ほかの樹脂粘土を着色するために使うことも可能。絵の具とは違い、多く加えてもベタつきにくいのが魅力です。さらに、混色することにより、さまざまな色に仕上げられます。

少しずつ使うなら小分けタイプが便利

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樹脂粘土は、時間がたつにつれて乾燥し硬く変化します。水分が少ない状態で樹脂粘土をこねたり造形したりすると、ヒビ割れが発生しやすいので注意。開封後の樹脂粘土は、なるべく早く使い切るのがおすすめです。

小分けタイプの樹脂粘土なら、少しずつ使うことが可能。少量であれば短時間で使い切りやすいため、樹脂粘土が乾燥して硬くなる心配を減らせます。また、数日に分けて大きな作品のパーツを作りたい場合などにも便利です。

もし、開封した樹脂粘土が余った場合は、乾燥しないように工夫をしながら保管しましょう。密閉度の高い保存袋や容器なら、水分の蒸発を軽減できます。なお、長く保管するとカビが発生しやすい点には注意が必要です。

樹脂粘土のおすすめ

パジコ(Padico) 軽量粘土 ハーティソフト 200g 303123

着色や色塗りができカラフルな作品を作れる

柔らかく伸びがよいため、造形がしやすい軽量樹脂粘土。薄い花びらなども作れます。子供と一緒にハンドメイドを楽しみたい方などにもおすすめです。

絵の具を使って着色や色塗りができるのもポイント。発色がよいと謳われており、カラフルな作品を作れます。さらに、乾燥後にしなやかな質感になるのも特徴。フワフワ感を表現しやすいので、スイーツのミニチュア作りなどにおすすめです。

乾くまでに1~2日かかるため、作業中に樹脂粘土が硬くなりにくいのもメリット。初心者の方でも使いやすいおすすめの樹脂粘土です。

パジコ(Padico) 軽量粘土 ハーティカラー 50g 303156

軽い力でこねたり造形したりしやすいのも魅力

手軽にカラフルな作品を作りたい方や、発色にこだわりたい方におすすめの軽量樹脂粘土。色が付いているため、絵の具で着色する手間を省けます。カラー展開が豊富なので、作りたい作品に合わせて選べるのが特徴です。

柔らかく伸びがよいため、軽い力でこねたり造形したりしやすいのも魅力。手にくっ付きにくいと謳われており、快適に使用できます。さらに、軽い樹脂粘土なので、芯材がパーツを支えやすいのも特徴。高さのあるフィギュア作りにもおすすめです。

パジコ(Padico) 軽量粘土 マーメイドパフィー 303131

柔らかく伸びがよくきめ細やかな質感

耐水性があるため、アクセサリーやキーホルダー作りにも活躍する軽量樹脂粘土。軽量なので、耳用のピアスなどを作りたい方におすすめです。

柔らかく伸びがよいため、造形しやすいのも魅力。絵の具を混ぜれば着色ができ、カラフルな作品作りも楽しめます。きめ細やかな質感も特徴。スイーツや動物などをモチーフにしたチャーム作りにもぴったりです。

50gと内容量が少なめで、使い切りやすいのもポイント。小さな作品を作ってみたい初心者の方にもおすすめの樹脂粘土です。

パジコ(Padico) 樹脂粘土 モデナソフト 150g 303124

乾燥後に皮のようなしなやかさを保てると謳われており、力を加えても折れにくい軽量樹脂粘土。作品の耐久性を求める方におすすめです。耐水性に優れており、アクセサリーやキーホルダーを作りたい場合に活躍します。

乾燥させると白磁のような質感になるのもポイントです。また、軽い樹脂粘土なので、芯材がパーツを支えやすいのも特徴。フィギュア作りにも向いています。

パジコ(Padico) 樹脂粘土 モデナ 250g 303109

透明感と透光性があり、透け感のある花びらやランプの傘などを作りたい場合におすすめの樹脂粘土。乾燥後はツルツルとした滑らかな質感に仕上がります。繊維感が少ないため、フードミニチュアなどの質感をよりリアルに表現したい場合にもぴったりです。

曲げや折れに非常に強いと謳われているのもメリット。また、乾燥後は耐水性も高まります。アクセサリーやキーホルダーを作りたい方にもおすすめの樹脂粘土です。

さらに、絵の具やカラー粘土などを使えば、着色することが可能。カラフルな作品作りを楽しめます。

パジコ(Padico) 樹脂粘土 モデナカラー 60g 303116

発色がよいと謳われており、色鮮やかな作品を作りたい場合におすすめの樹脂粘土です。7種類のカラーが展開されているのがポイント。作りたい作品に合わせて選べます。また、混色することにより、より理想的な色合いに仕上げることが可能です。

乾燥するとなめらかな質感になるのも特徴。ミニチュアフードのリアルさを出したい場合に活躍します。さらに、乾燥すると折れや曲げに強く変化するため、作品の耐久性を求める方にもおすすめです。

耐水性があるのもポイント。アクセサリーやキーホルダー作りに適した樹脂粘土を探している方は、チェックしてみてください。

パジコ(Padico) 樹脂粘土 モデナペースト 250g 303200

ペースト状の柔らかい樹脂粘土です。こねたり立体的に造形したりするのには不向きですが、作品の表面にトッピングして使用可能。アクリル絵の具を混ぜて着色すれば、チョコレートやクリームなどリアルな質感を表現できます。

着色せずに乾燥すると、半透明になるのも特徴。また、乾燥後は耐水性が高まりひび割れもしにくいので、アイシングにも適しています。

日清アソシエイツ(Nisshin Associates) 軽量樹脂粘土 グレイス ライト 120g 875

乾燥後の弾力性が高く、曲げても折れにくい軽量樹脂粘土。ロープ状であれば乾燥後に編めると謳われており、アレンジの幅を広げられます。きめ細やかな質感に仕上がるため、焼き菓子などのミニチュア作りにおすすめです。

柔らかさとコシの強さを兼ね備えているのもポイント。さらに、カラー粘土や絵の具などを混ぜ込めば、着色も可能です。カラフルな作品作りを楽しめます。

日清アソシエイツ(Nisshin Associates) 樹脂粘土 グレイス 200g 858

乾燥すると透明感が出るため、スイーツなどのしっとりとした質感を表現しやすい樹脂粘土です。樹脂粘土が柔らかく、薄く伸ばしやすいと謳われているのがメリット。花や植物をモチーフにした作品作りに向いています。

さらに、乾燥後の弾力性が高いため、力を加えてもヒビが入ったり折れたりしにくいのも特徴。作品の耐久性を求める方にもおすすめです。

100gずつ小分けされているのもポイント。作品に必要な樹脂粘土の量が分からない場合でも、少量ずつ使えます。数日に分けて作品のパーツを作りたい場合などにも便利です。

日清アソシエイツ(Nisshin Associates) カラー粘土 グレイスカラー 単色4本 8611

樹脂粘土や軽量樹脂粘土に混ぜて着色するためのカラー粘土。絵の具の代わりに使用できます。柔らかくよく伸びるため、混色しやすいのがメリットです。

光沢感のある鮮やかな色で、きれいに発色しやすいのもポイント。さらに、混ぜる量を調節したり、別売のほかのカラー粘土と混ぜ合わせたりすれば、さまざまな色合いの樹脂粘土を作れます。作品の色にこだわりたい方は、チェックしてみてください。

日清アソシエイツ(Nisshin Associates) 樹脂粘土 コスモス 250g 856

作品の強度や耐久性を求める方におすすめの樹脂粘土です。ツルツルとした陶器のような質感に変化するのが特徴。クッキーなどのミニチュアフードを作りたい場合に向いています。

コシのある樹脂粘土ながら、薄く伸ばしたり細かく造形したりしやすいのも魅力。絵の具やカラー粘土を混ぜ込めば着色も可能。カラフルな作品を作りたい方にもおすすめの製品です。

125gずつ小分けされており、少量で使用できるのもメリット。使い切りやすいため、作業中に樹脂粘土が乾燥して硬くなる心配を減らせます。

タミヤ(TAMIYA) デコレーションシリーズ 樹脂粘土 フルーツ作りの達人 100g 76636

小分けされているので、少しずつ使いたい方におすすめの樹脂粘土。短時間で使い切りやすいため、樹脂粘土が乾燥して硬くなる心配を減らせます。数日に分け、さまざまな作品を作り上げたい場合に便利です。

伸びがよいのもメリット。また、乾燥後にツルツルとした硬めの質感に変化するため、キャンディやフルーツなどのミニチュア作りにもぴったりです。さらに、絵の具を使えば着色が可能。カラフルな作品に仕上げられます。

アイボン産業 すけるくん 透明ネンド 200g

乾燥すると半透明になる樹脂粘土。透明感のある作品を作りたい場合や、フルーツのみずみずしさを表現したい場合に向いています。絵の具を混ぜて着色可能。色が濃すぎると透明感が損なわれやすいため、色合いを調節しながら使用するのがおすすめです。

別売の「すけるくんコート液」を使用すれば、透明感やツヤ感をさらにアップさせることも可能。お皿やキャンディのミニチュア作りにも活躍します。