物語を通して、人生に大切な教訓を伝える小説家「喜多川泰」。“自己啓発小説の旗手”とも謳われ、国内外から高い評価を集めています。デビュー作『賢者の書』以降、意欲的に数々の小説を発表し、国内累計100万部を突破したベストセラー作家です。
今回は、そんな喜多川泰の手掛けた小説から、おすすめの作品をご紹介。人気作から映画化された名作まで、魅力とともに解説します。ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。
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喜多川泰とは?
喜多川泰は1970年東京都生まれ、愛媛県育ちの小説家です。東京学芸大学を卒業後、1998年に横浜で学習塾「聡明舎」を創立。授業のかたわら、自己啓発の研究を続けてきました。2005年に『賢者の書』で作家デビューします。
『君と会えたから……』は2作目にして、早くも10万部を超えるベストセラーになりました。2018年には、『「また、必ず会おう」と誰もが言った』が映画化もされています。その後も意欲的に小説を出版し、国内で著作累計100万部を突破しました。
さらに、多くの作品が海外でも翻訳出版されており、アジアを中心とする4か国で親しまれています。執筆活動以外にも、全国各地での講演やオンラインセミナーなども開催。“出会った人の人生を変える講師”としても高い人気を誇る、ベストセラー作家です。
喜多川泰作品の魅力
“自己啓発小説の旗手”とも謳われる喜多川泰。同氏の作品は人生をより良く生きるために大切な教訓を、物語のなかで説いていく形式で書かれているのが特徴です。著者の独特の世界観は「喜多川ワールド」とも呼ばれ、国内外から高く評価されています。
仕事や学校、進路など、誰しもが抱えうる悩みを持った人々が喜多川泰作品の中心。そんな登場人物たちの鬱屈とした人生を、明るく照らすような名言が数多く登場します。
喜多川泰作品はどれも、今までの自分の考えを改められたり、前向きになれたりする読後感が魅力です。登場人物の年齢層や、作品のテーマも幅広いので、小学生から大人まで楽しめる物語が揃っています。
人生に勇気や希望が持てる小説を読みたい方、一般的な自己啓発書は読み慣れないという方に、おすすめの小説家です。
喜多川泰のおすすめ小説
手紙屋 僕の就職活動を支えた十通の手紙
ディスカヴァー・トゥエンティワン 著:喜多川泰
喜多川泰の3作目にあたる長編小説であり代表作。社会に貢献する意味を、大学生の主人公が10通の手紙とともに学んでいく感動作です。累計部数10万部を突破しました。
就職活動に出遅れ、将来に思い悩む西山諒太。平凡な大学4年生の彼はある日、カフェで奇妙な「手紙屋」という広告を目にします。たった10通の手紙をやりとりすることで、さまざまな夢を叶えてくれるというのです。
“平凡な人生を変えたい!”と、そんな思いに突き動かされた諒太は、「手紙屋」に手紙を書き始めるのでした。
諒太と「手紙屋」がやりとりする、10通の手紙の内容が本作品の中心。本文の途中に差し込まれた美しい写真とともに、働くことの意味や真の成功について見つめ直せます。仕事に悩む社会人にもおすすめの喜多川泰作品です。
賢者の書 新装版
ディスカヴァー・トゥエンティワン 著:喜多川泰
喜多川泰のデビュー作。人生に絶望していた男が、9人の賢者の教えが書かれた1冊の本をきっかけに、運命を変えていきます。“まったく新しいファンタジー風味の自己啓発書”として、10万部を突破した注目作です。
思うようにいかない日々に絶望を感じていたアレックスは、ある日、公園で1人の少年に出会います。9人の賢者と出会う旅を続けているという、14歳の少年・サイード。彼は、この公園で最後の賢者と会うことになっているというのです。
サイードの許しを得て、旅の集大成である「賢者の書」を読み始めたアレックス。そこには、サイードのさまざまな冒険譚と、賢者たちから学んだ数々の知識が記されていたのでした。
ストーリー仕立てでわかりやすく人生の教訓を説く、喜多川泰の原点を感じられる名作。ファンタジー小説が好きな方にもおすすめの自己啓発書です。
運転者 未来を変える過去からの使者
ディスカヴァー・トゥエンティワン 著:喜多川泰
人の持つ「運」をテーマにした、喜多川泰の感動小説。ファンタジーテイストな物語のなかで、運の本質について考えさせられる人気作の1つです。
主人公の修一は、生命保険会社の中年営業マン。契約実績は最悪かつ、家庭にも問題を抱えています。そんな泣きたくなるような状況に陥っていたとき、たまたま乗ったタクシーの運転手が、“人の運を変えるのが私の仕事です”と不思議なことを言い出すのです。
涙が止まらなかったという読者も多い本作品。共感できる数々の名言とあわせて、物語としての巧みな構成も見どころになっています。報われない努力などないと信じさせてくれる、おすすめの喜多川泰作品です。
「また、必ず会おう」と誰もが言った。
サンマーク出版 著:喜多川泰
2013年に映画化もされた、喜多川泰の青春小説。“青春の「痛み」と「成長」がストレートに胸に響く感動作”として、12万部を突破しているベストセラー小説です。2018年にはミュージカル化もされています。
主人公は熊本県内の高校に通う17歳の秋月和也。自分をよく見せるためについてしまった小さな嘘が原因で、単身、ディズニーランドに行くことになります。ところが、不運が重なり、所持金わずかの状態で最終便の飛行機に乗り遅れてしまうのです。
帰れなくなり、1人途方に暮れる和也。そんな彼に声をかけてくれたのは、空港内の土産物売り場で働く女性でした。
思い通りにいかないことにも見舞われる人生と、その素晴らしさを、和也のささやかな冒険を通して伝えていきます。人間の生きる力や人との縁の大切さを学べる、おすすめの1作です。
君と会えたから…… 新装版
ディスカヴァー・トゥエンティワン 著:喜多川泰
喜多川泰のデビュー2作目にして、10万部を突破した人気作の1つ。高校生を主人公にした感動の物語とともに、人生を変える7つの教えを説いていきます。
将来に対する漠然とした不安を抱えながらも、無気力に過ごしていた高校生のヨウスケ。ある夏の日、実家の本屋で店番していたヨウスケの前に、美しい少女・ハルカがやってきます。次第に仲を深めていく2人でしたが、ハルカには秘密があり…。
自分の持つ時間や夢について考えさせられる1作。爽やかで切ない青春小説としても楽しめます。中高生にもおすすめの喜多川泰作品です。
上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
ディスカヴァー・トゥエンティワン 著:喜多川泰
“誰もが驚く展開の、新感覚小説。”と謳われる、喜多川泰の6作目。常識に囚われた青年の失敗続きの人生を描きながら、本当に夢を実現するための5つの新常識と3つの方法を提案します。
成功を夢見て上京した青年・祐介の人生から物語はスタート。誰もが思い描く「理想の人生」を追い求めていたはずの祐介でしたが、いつしか常識に流されて夢を忘れてしまっていました。
後悔する祐介に贈られた父の手紙には、夢を実現する「成功者」の生き方がつづられていたのです。
常識の殻をやぶり、新たな考え方を身につけられる喜多川泰作品。人生の節目に読んでおきたい、16冊の本のリストも付いています。もう一度、理想を追いかける勇気をくれるおすすめ小説です。
ソバニイルヨ
幻冬舎 著:喜多川泰
中学生の主人公と、AIロボットの交流を描いた感涙の長編小説。自分らしく生きる勇気をくれる、喜多川泰の名作です。
主人公の隼人は勉強嫌いで、周囲の目ばかりが気になる少年。些細な出来事がきっかけで、仲の良かった友人との関係がもつれ、孤立してしまいます。そんなある日、隼人が部屋で出会ったのは、長期間不在になる父親が残していったロボット・ユージでした。
隼人に「アイ」を伝えるために生まれたというユージ。ユージが伝える心に沁みる名言に加え、ストーリーの評価も高く、読みごたえがあるのも本作品の魅力です。大人から子どもまで楽しめる「喜多川泰ワールド」を、存分に堪能してみてください。
「福」に憑かれた男
サンマーク出版 著:喜多川泰
閉店に追い込まれた小さな本屋が、復活を遂げるまでを描いた喜多川泰作品。人生に逆境が訪れる意味や、願いを実現するために考えるべきことを教えてくれる自己啓発小説です。
突然他界した父に代わって、実家の本屋を継いだ秀三。店舗を大きくすることを夢見ていた秀三でしたが、集客が激減するなどのピンチに見舞われます。
意気消沈した秀三は店を閉めることを決意しますが、実はこれらの出来事はすべて秀三に憑いている「福の神」の仕業だったのです。
秀三と「福の神」の2つの視点から語られる構成が本作品の特徴。さまざまな困難にぶつかりながら、商売を続ける秀三の成長も見どころになっています。ほほえましく清々しい読後感にひたれる、おすすめの1作です。
株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者 新版
ディスカヴァー・トゥエンティワン 著:喜多川泰
喜多川泰の“デビュー10年目の最高傑作”と謳われる1作。10年の時を超えて届けられる、かつての自分からの手紙を通して、新たな一歩を踏み出す人々を描いている作品です。
45歳で仕事も家族も失った英雄は、一風変わった会社「株式会社タイムカプセル社」に再就職します。そこは未来の自分に向けて書いた手紙を、数年から数十年後に配達する会社でした。
さまざまな事情で配達不能になった人たちに、直接手紙を届けにいく「特別配達困難者対策室」に配属になった英雄。日本だけでなく海外へも渡り、手紙を届けていくなかで、英雄は本当の自分の気持ちに気が付きます。
感動の物語とともに、人生の再出発を応援する喜多川泰作品。手紙の届け先である5人を中心とした、短編集としても楽しめます。隙間時間にも読みやすいおすすめ小説です。
書斎の鍵 父が遺した「人生の奇跡」
現代書林 著:喜多川泰
近未来を舞台に、本や読書の大切さをあたたかく説いた喜多川泰作品。“大人たちに贈る感動のストーリー”と謳われる長編小説です。
物語の舞台は2055年の東京。大手医療機器メーカーに勤め、疲れたような毎日を送る浩平のもとに、父の訃報が届きます。生前、親交が薄れていた父が浩平に残した唯一の遺産は、鍵がかかったままの「書斎」でした。
過去に背負った苦しみから抜け出して、目の前の人生を幸せに生きようと前向きになれる1作。本を読み慣れていない方や、贈り物にもおすすめの喜多川泰作品です。
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物語を通して前向きな生き方を見つけていく喜多川泰作品。思わずメモを取りたくなるような、数多くの名言が登場します。どれから読めばよいのか悩んだときは、自分と同年代の主人公が登場する作品から手に取るのもおすすめ。自分の常識を変えてくれるような言葉を、喜多川泰作品で探してみてはいかがでしょうか。