楽器を練習する際、テンポを合わせるために欠かすことのできないメトロノーム。
200年以上にわたって活躍してきた機械式のメトロノームは、カチカチという音がうるさかったり実際のライブ演奏では使えないといったことがありました。ベルリンの新興企業が開発したのは、振動や光でテンポを刻む、ウエアラウルなメトロノームSoundbrenner Pulseです。
見た目は時計そのもの。それにしてはフェイスが大きいのは、腕や脚に巻いて使用することを想定しているためです。バンドなどで複数の人が同時に演奏する場合も、最大10個まで同期可能です。
使い方は簡単。フェイスをタップするだけでbpm(1分間あたりに刻む拍数)を設定でき、振動かLEDフラッシュライトでテンポを知らせてくれます。内蔵の偏心モーターにより振動を作り出してハプティクス(触感フィードバック)を実現していますが、従来のスマホに採用される振動よりも6倍も強力だそうで、ロックバンドのドラマーなど激しいビートを刻む人にも伝わるようになっています。
Bluetoothを介して専用アプリと連動させれば、300bpmまで設定できるだけでなく、スマホ自体をメトロノームとして機能させることも可能。さらに曲のセットリストを保存したり、ビートをオリジナルにカスタマイズできたりと機能も充実しています。
バッテリーは4~5時間ほど持つので、毎日30分練習して1週間に1回充電するなど練習スケジュールも立てやすいかもしれませんね。
現在Indiegogoで資金を募っており、計画通りいけば2015年11月頃の出荷となります。
知らない間にメトロノームもデジタルになりました。直接身体に伝わるのでリズム感が身に沁みつくのが早いかも?