中高生をはじめとして若い世代から根強い支持を集める作家「山田悠介」。サバイバルやデスゲームをテーマにしたホラー作品を得意としています。ほかにも、感動を誘う切ない物語や命の大切さを問う作品などがあり、さまざまなジャンルを楽しめるのが魅力です。

そこで今回は、山田悠介氏のおすすめ小説をご紹介します。テンポよく読みやすい作品ばかりなので、普段あまり読書をしない方もチェックしてみてください。

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若い世代に人気の作家「山田悠介」とは?

山田悠介氏は1981年生まれ、東京都出身の作家です。サバイバルやデスゲームといったホラー作品に定評があるのがポイント。身近なシチュエーションでの恐怖を描いた作品が多く、リアリティを感じやすいことから若い世代を中心に支持を集めています。

代表作は『パズル』『スイッチを押すとき』『@ベイビーメール』などが挙げられ、特に『リアル鬼ごっこ』は映画化もされています。もともと自費出版で刊行された作品でしたが、2015年には累計200万部を超えるベストセラーになりました。

ほかにも『僕はロボットごしの君に恋をする』や『メモリーを消すまで』のように、感動を呼ぶ切ない作品も手がけています。わかりやすいストーリー展開と読みやすい文章で、テンポよく読み進められるのが魅力です。

山田悠介のおすすめ作品

僕はロボットごしの君に恋をする

河出書房新社 著者:山田悠介

僕はロボットごしの君に恋をする

作品の刊行に際し、アニメPVが制作された山田悠介氏の感動傑作。文庫版には3年後を描いたスピンオフ作品が収録されています。

2060年、東京オリンピック開催が迫る東京では、人型ロボットを用いた国家的な極秘計画が進行していました。計画の関係者・健は、同僚・陽一郎や彼の妹・咲に助けられながら奮闘します。しかし、咲の職場にテロの予告が届くことで事態は一変。健はロボットを遠隔操作し、想いを寄せる咲を守ろうとしますが…。

切なさがあふれる2人の恋の結末は、涙なしでは読めない感動作品。泣ける山田悠介作品を読みたい方におすすめです。

俺の残機を投下します

河出書房新社 著者:山田悠介

俺の残機を投下します

山田悠介氏が描いた感動大作です。トップクリエーターたちが手がけたアニメPVも公開されています。全国学校図書館協議会選定図書に選出されている作品です。

家族を捨てて、世界一を目指しているプロゲーマー・一輝。なかなか結果が出ない一輝のもとに謎の3人組が現れます。彼らの行動によって少しずつ心を動かされる一輝。家族関係を修復し、世界大会でも快進撃を見せますが…。待ち受けていたのは最大の試練でした。

大切な人を守るために下す一輝の決断が見どころ。自分自身と向き合い、変化していく登場人物の成長物語を楽しみたい方におすすめです。

メモリーを消すまで

河出書房新社 著者:山田悠介

メモリーを消すまで

緊張感のあるストーリーを楽しめる、山田悠介氏の近未来サスペンス小説。犯罪防止のため、全国民の頭にメモリーチップが埋め込まれている世界の物語です。

記憶削除を担当している機関MOCの相馬は、堕落した組織内の権力闘争に巻き込まれていきます。野望の邪魔になるストリート・チルドレンを消そうとする組織の人間・黒宮。相馬は狙われた子供たちを守れるのでしょうか。

さまざまな出来事を経て辿り着く感動のラストが見どころ。先が気になり、ページをめくる手が止まらなくなる読者が多い山田悠介作品です。

名のないシシャ

KADOKAWA 著者:山田悠介

名のないシシャ

切なさが溢れる山田悠介氏の作品。「死までの時間」を予知し、命を与える力を持つ名無しの少年と人間の少女・玖美の物語です。

玖美から「テク」という名前をもらい、人間らしい感情に目覚め始める少年。しかし、大人になることがない少年と年を重ねる玖美には、避けられない別れが待っていました。

大きく心を揺さぶる切ない結末と、あたたかい読後感が魅力。泣ける小説を探している方におすすめの作品です。

スイッチを押すとき

KADOKAWA 著者:山田悠介

スイッチを押すとき

青少年自殺抑制プロジェクトセンターの監視員が主人公の小説です。2006年にテレビドラマ化、2011年に実写映画化されています。

南洋平が勤める施設に軟禁されているのは、ある実験のために自らの命を絶つ「スイッチ」を渡された子供たち。次々にスイッチを押すだろうという予想に反して、4人の子供たちは7年間も生き続けていました。南は子供たちの生きたいという願いを聞き、施設からの脱走を試みますが…。

彼らを待ち受ける運命に衝撃を受けずにはいられない作品。“最高に泣ける1冊”と謳われている小説です。

キリン

KADOKAWA 著者:山田悠介

キリン

山田悠介作品のなかで、最も切ないとされる作品。精子バンクを利用して誕生した子供の物語です。

容姿端麗な「パーフェクトベイビー」を望む母親は、天才精子バンクで生まれた兄弟に期待を寄せていました。しかし、天才数学者の道を歩む兄とは違い、麒麟の成長は背中にシミが浮かんだときから止まってしまい…。「失敗作」として母親と兄から見放されてしまいます。

家族の絆を信じてやまない麒麟が、残酷な運命に立ち向かう姿に注目。胸が熱くなるような物語を読みたい方におすすめです。

@ベイビーメール

KADOKAWA 著者:山田悠介

@ベイビーメール

山田悠介氏が描く、戦慄の都市型ホラー小説です。2004年にマンガ化、2005年には実写映画化もされました。

えぐられた腹部にへその緒だけを残した女性の変死体が立て続けに発見されます。被害者は全員、死ぬ直前に赤ちゃんの泣き声が聞こえるメールを受け取っていたことがわかり…。事件について調べていた高校教師・雅斗の恋人・朱美のもとにも「ベイビーメール」が届いてしまいます。

はたして、雅斗は恋人の命を助けられるのでしょうか。山田悠介氏の初期のホラー作品を読んでみたい方におすすめです。

Aコース

幻冬舎 著者:山田悠介

Aコース

ゲーセンの新アトラクション「バーチャワールド」に挑む高校生たちを描いた、書き下ろしシリーズ第1弾です。2005年には続編『Fコース』も刊行されています。

メニューのなかから「Aコース」を選択し、炎に包まれた病院に閉じ込められる5人。次々と現れる敵を退けながら脱出を試みますが、設定にはない女性の自殺現場を目撃してしまいます…。次々に起こる不可解な事件。彼らは無事に脱出できるのでしょうか。

エンターテインメントとして楽しめる作品です。テンポよく読み進められる、わかりやすいストーリーもポイント。短時間で気軽に読める山田悠介作品を探している方におすすめです。

パズル

KADOKAWA 著者:山田悠介

パズル

デスゲームを描いた山田悠介氏の作品です。超有名進学校のエリートだけを集めた選抜クラスが、謎の武装集団によって占拠されるところから物語が始まります。

人質にとられた教師を救うためのミッションは、学校の敷地に隠された2000にも及ぶピースを探し出し、パズルを完成させること。48時間というタイムリミットのなか、パズルは完成するのでしょうか。武装集団が犯行に及んだ動機とは…。

スピード感のある展開で一気に読み進めたくなるのがポイント。シンプルな設定の小説なので、読書経験が少ない中高生にもおすすめです。

アバター

KADOKAWA 著者:山田悠介

アバター

自分の分身である「アバター」が世界を支配していく小説です。2011年に実写映画化されました。

高校2年生になって携帯電話を手にした阿武隈川道子は、クラスでは地味な女子です。クラスを仕切っている女王様からSNSサイト「アバQ」に登録させられ、次第に「アバター」を通して自分を表現することにハマっていきます。レアアイテムを手に入れたことで道子の立場は劇的に変わり、ついには学校内のトップに君臨するのですが…。

人間の欲深さ、SNSやネットゲームに依存する恐ろしさを実感できる作品です。

親指さがし

幻冬舎 著者:山田悠介

親指さがし

小学生たちが呪いに巻き込まれていくノンストップホラー小説です。2005年にマンガ化、2006年には実写映画化もされています。

“ねえ、親指さがしって知ってる?”小学生・由美が話した「バラバラ殺人事件」と儀式の話をもとに、同級生・武たち5人がおもしろがって始めた「親指さがし」。儀式を終えると、由美の姿が目の前から消えていたのです。7年後、大学生になった武たちは、あのときの噂が事実だったことを知ります…。

ひとり、またひとりと仲間が殺されていく様子に恐怖が募っていく作品。スリルのあるホラー小説を楽しみたい方におすすめです。

×ゲーム

幻冬舎 著者:山田悠介

×ゲーム

2007年にマンガ化、2010年に実写映画化された山田悠介氏のサスペンス小説。2012年には実写映画の続編として『×ゲーム2』が公開されています。

小久保英明は小学生の頃に、友達4人で「×ゲーム」という遊びを行っていました。ゲームの実態は蕪木毬子への執拗ないじめ。12年後、大人になった彼らの前に現れた蕪木は、壮絶な復讐を始めるのでした。

残虐ないじめや凄惨な事件の描写がリアルで恐ろしい作品。山田悠介氏らしいスピード感のあるホラー作品を読んでみたい方におすすめです。

神様のコドモ

幻冬舎 著者:山田悠介

神様のコドモ

さまざまな物語を「神様の子」の視点で描いた山田悠介作品。1話3分で読める物語が42編収録されています。

『釣り』では、神様の子が逃亡中の殺人犯と出会います。神様の子にとっては生かすも殺すも自由でしたが、あえて生かす選択をした理由とはなんだったのでしょうか。

ほかにも、運命の赤い糸に翻弄される男性を描いた『アカン糸』や、夫の死を受け入れきれない妻に起こる奇跡を描いた『タンポポ』などを収録。短時間で気分転換をしたいときや、すきま時間の読書におすすめです。

リアル鬼ごっこ 改訂版

幻冬舎 著者:山田悠介

リアル鬼ごっこ 改訂版

累計200万部を突破している山田悠介氏の大ヒットホラー小説です。映画化もされています。

西暦3000年、国王は7日間にわたる大量虐殺を開始。虐殺の内容は、「佐藤」姓を持つ人間を皆殺しにするというモノでした。佐藤翼は妹を救うために立ち上がります。

映画・マンガ・ゲームアプリなど、メディアミックス作品が多いのが特徴。山田悠介氏の代表作を読んでみたい方におすすめの作品です。

レンタル・チルドレン

幻冬舎 著者:山田悠介

レンタル・チルドレン

人身売買ビジネスを題材にした山田悠介氏のホラー作品です。息子・優を病気で亡くした泰史と冬美は、子供のレンタルと売買を行う会社P.I.を紹介されます。

リストから優とそっくりな子供を見つけた2人。迷わず購入しますが、1ヵ月経つと子供は急速に老化し、ついには顔が溶けてしまいました。泰史は真相を探るためにP.I.の研究所に忍び込みます。「レンタル・チルドレン」の裏には一体何が潜んでいるのでしょうか。

山田悠介氏ならではのテンポのよいストーリー展開と、文章の読みやすさが魅力。気軽に読める小説を探している方におすすめです。

あそこの席

幻冬舎 著者:山田悠介

あそこの席

山田悠介氏が描く、学校を舞台にしたサスペンス・ホラー小説です。2005年には実写映画化もされています。

ある学校に転入してきた瀬戸加奈。加奈の席は、座った生徒が自殺したりノイローゼになったりすると噂されている「呪いの席」でした。ほどなくして始まった嫌がらせは加奈の妹にまで及び、徐々に激しさを増していきます…。

狂気に満ちた登場人物の描写が魅力です。最後まで飽きずに読み進められるのもポイント。人間の内に潜む闇を覗き見たい方におすすめの作品です。

特別法第001条DUST

幻冬舎 著者:山田悠介

特別法第001条DUST

ニートを題材にした山田悠介氏の小説です。ニートと呼ばれる若者たちを「世の中のゴミ」とし、流罪にする法律が定められた世界の物語。マンガ化もされています。

ある日突然、孤島へ島流しにされた章弘と5人の若者たち。生死を賭けたサバイバルのなかで、友情や恋愛、裏切りを経験していきます。刑期は500日。島から脱出できるのは、一体誰なのでしょうか。

テンポのよいストーリー展開が魅力です。リアリティのある題材で、感情移入しやすいのもポイント。山田悠介氏の独特な世界観を楽しみたい方におすすめです。

パラシュート

幻冬舎 著者:山田悠介

パラシュート

山田悠介氏が贈る、怒涛のノンストップ・サバイバル・サスペンスです。大学生・賢一と光太郎がテロリストに拉致されるところから物語は始まります。

首相が拉致事件をなかったことにしたことで用無しになった2人。テロリストは彼らをジェット機から突き落とします。パラシュートのおかげでなんとか助かった賢一は、復讐を心に誓うのでした…。

国に見放され、大切な友達を失った賢一の復讐劇が見どころ。疾走感のある物語を楽しみたい方におすすめです。

自殺プロデュース

幻冬舎 著者:山田悠介

自殺プロデュース

山田悠介氏のサスペンス・ホラー小説。自殺する人間を音楽で送り出す、大学の極秘サークルを描いた物語です。

サークルのメンバー・白川琴音は、美人指揮者・真理乃の指揮のもとで演奏をすることが喜びでした。しかし、ある自殺志願者が死ぬのをやめようとしたとき、真理乃の態度が豹変します…。

完ぺきな死を求めて自殺をプロデュースしていく、登場人物たちの狂気に満ちた行動が見どころ。スピード感と読みやすさを求める方におすすめの山田悠介作品です。

ドアD

幻冬舎 著者:山田悠介

ドアD

人間の本性をあらわにする、壮絶な殺人ゲームを描いた山田悠介氏の小説。ブログで発表されたプロローグから第4章までと、その後のストーリーが楽しめる作品です。

施錠された部屋に拉致監禁された大学のテニスサークル仲間の8人。誰か1人を犠牲にしなければ脱出はできません。さらに、部屋をひとつ抜けてもまた次の部屋が待っているのでした…。

極限状態に置かれた者同士が見せる、裏切りや優しさなどの人間ドラマが描かれています。展開がわかりやすいので、エンターテインメントとして小説を楽しみたい方におすすめです。

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