「投光器」は、広い空間を照らしたいときに便利なアイテム。懐中電灯と違い、設置した状態で広範囲を照らせるため、夜間に作業をするときに便利です。モデルによって設置の仕方や明るさに違いがあるので、用途に応じて適切なモノを選ぶ必要があります。
そこで今回は、投光器のおすすめをご紹介。選び方も解説しているため、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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投光器とは?
投光器とは、反射鏡やレンズを用いて、特定の方向に光を照射する器具のことです。工事現場・キャンプ場・看板の照明・スポーツ施設などで使用されています。
照明器具の照射方向を自由に設定しやすく、特定の箇所を照らしたいときに便利です。製品によって明るさはもちろん、光の広がり方や設置方法に違いがあるので、用途に合ったモデルを選ぶようにしましょう。
投光器の選び方
光源のタイプをチェック
消費電力が少なく省エネな「LED」
LEDとは「Light Emitting Diode」の略で、電気を流すことで明るさが得られる光源です。日本語で「発光ダイオード」とも呼ばれています。
LEDは白熱電球と違い、フィラメントを熱して発光させる仕組みではありません。流れる電流をそのまま光に変換しているため、白熱電球よりも消費電力を低減できます。寿命が長く、長期間使用しやすいタイプです。
価格が安い「水銀灯」
水銀灯とは、水銀蒸気中の放電による発光を利用した光源。水銀灯タイプの投光器は、ほかのモデルと比べて値段が安い傾向にあります。
ただし、国際的な水銀規制である「水俣条約」により、2021年以降は水銀を使った製品の製造・輸出・輸入は禁止に。また、ランプ効率が乏しいことから、これまで水銀ランプが使われていた場所の多くでは、LEDやメタルハライドランプなどに切り替えられています。
どうしても水銀灯タイプを購入したいのであれば、「バラストレス水銀灯」がおすすめです。安定器の役割を有したバラストフィラメントが内蔵されているため、手軽に取り扱えます。さらに、点灯と同時にバラストフィラメントが発光するので、すぐに明るさが得られるのも特徴です。
自然な光を演出できる「メタルハライドランプ」
メタルハライドランプとは、各種金属蒸気中の放電により発する光源です。略称で「メタハラ」と呼ばれることもあります。水銀灯と同じく水銀が使われていますが、水俣条約の規制対象には該当しません。
水銀灯と比べてランプ効率がよく、演色性も良好。演色性とは、太陽光と比較してモノを見たときの、色の見え方の違いです。そのため、メタルハライドランプの方が太陽光に近い自然な光を演出できます。
ただし、ほかのタイプと比べて値段が高い傾向にあるので注意が必要です。予算に余裕のある方や、自然光に近い照明が必要な方は購入を検討してみてください。
とにかく明るさを重視するなら「ハロゲンランプ」
ハロゲンランプとは、白熱電球の一種。電流を流した際の抵抗によりフィラメントを高温にし、温度放射の原理によって光を発する光源を指します。一般的な白熱電球と異なるのは、ガラス球に石英ガラス、封入しているガスにハロゲンガスを採用している点です。
ハロゲンランプは一般的な白熱電球よりもランプ効率がよく、色温度が高い傾向にあります。とにかく明るさを重視する方におすすめです。ただし、点灯中は高温になりやすいため、近くに可燃物を置かないように注意しましょう。
明るさをチェック
投光器を選ぶ際は、明るさも要チェック。LEDタイプの明るさは、ルーメン(lm)の単位で表されます。ルーメンとは、光源がすべての方向に放射する光の量のこと。数値が大きいモノほど明るいモデルです。
光源がLED以外のタイプは、主にワット数(W)で表されます。ただし、ワット数は消費電力を表す単位のことで、ルーメンのように明るさを示す単位ではない点に留意しておきましょう。なかには、LED以外のタイプでも、ワット数をルーメン換算で表示している場合があります。
屋外で使用するなら防水性能をチェック
投光器を屋外で使用するなら、防水・防塵性能を有するモデルを選ぶのがおすすめです。防水性および防塵性を確認するには、製品にIP等級を備えているかをチェック。IP等級とは、電気機器内への異物の侵入をどれだけ防止できるかを表した数値のことです。
例えば「IP67」と表記されている場合、6の箇所に入る数字は固形物体の侵入に対する防塵レベル、7の箇所に入る数字は水の侵入に対する防水レベルを意味します。両方とも数字が大きいほど、異物の侵入を防ぎやすいため、投光器を屋外で使用する場合は、IP等級の高いモデルを選ぶようにしましょう。
形状をチェック
投光器の形状には、主にクランプ式・クリップ式・スタンド式・設置式・三脚式があります。用途に合ったモデルを選ぶようにしましょう。
クランプ式とクリップ式は、現場に設置されたモノに対して投光器を挟み込んで設置するタイプ。省スペースで設置できるのがメリットです。スタンド式は、持ち運びが便利なタイプ。屋外での作業やキャンプなどのさまざまなシーンで利用できます。
設置式は、一度設置した場所から移動せずに使うタイプなので、屋外での使用や常備灯としておすすめです。三脚式は、光の角度を自由に変えられるほか、持ち運びにも便利。広い作業場を照らすのに適しています。
電源のタイプをチェック
投光器の電源は、充電式とコンセント式の2種類があります。充電式は、内蔵されたバッテリーを充電すると点灯できるタイプです。コンセントがない場所でも使用できるので、さまざまな場所で使いたい方におすすめ。ただし、点灯時間に制限がある点には注意が必要です。
コンセント式は、名前の通りコンセントから電力を供給するタイプ。使用できる場所が限られるものの、バッテリーの残量を気にせず点灯できます。そのため、コンセントが近くにあり、決まった場所で投光器を使う方におすすめです。
また、点灯・消灯を切り替えられるスイッチを搭載したモデルもラインナップ。スイッチがあると、電源コードを抜き差しする必要がなくて便利です。
投光器のおすすめ
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) PROLEDS LED投光器 5500lm LWT-5500CK
国が定める安全基準の検査に合格した電化製品に表示される、PSEマークを取得しているLED投光器です。明るさ5500lmのLEDライトは、約10年間取り換え不要と謳う長寿命がメリット。LEDの光の波長で虫が寄りにくいのもポイントです。
防塵・防水性能IP54を有しており、雨天でも安心して使用ができます。屋外での使用が多い方におすすめのモデルです。
クランプ式の本体は、傾き角度・水平角度2つの調節ネジで設置場所に合わせた細かいライティングが可能。広範囲を照らす約120°の広配光で、作業現場や災害時の照明としても活用できます。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) PROLEDS LEDワークライトパネル 防水仕様 スタンドタイプ LWT-10000S-WP
明るさが広がる配光角度約100~290°の可動式ワイドパネルを搭載したLED投光器です。2枚のLEDパネルが左右に分割する可動式を採用。傾き角度も調整できるので、状況に合わせたライティングが可能です。
10000lmの明るさで、色や形を認識しやすい昼白色を採用しています。また、防塵・防水性能IP65を有しており、屋外のハードな環境でも安心して使用が可能です。
三脚スタンドは、高さ88cm~185cmまで調整が可能。コンセントを搭載しており、複数台を連結して使用する際に便利です。本体質量は3.8kgと軽量化を実現。持ち運びやすさも魅力です。
グッド・グッズ(GOODGOODS) 充電式投光器 YC100-NB
照射距離約50mと謳う、明るさ11000lmのLED投光器です。充電式とコンセント式に対応できるのがポイント。バッテリー切れの心配がなく使用できます。
コンパクトな本体は、質量2.15kgの軽量化を実現。持ち運びや収納に便利なうえ、手持ちでの使用も可能です。スタンド式はもちろん、吊り下げや三脚式にも対応可能。汎用性の高さが魅力です。
IP65の防塵・防水性能を有しているので、海上作業や船上作業にもおすすめ。また、視認性に優れた赤色警告灯を搭載しており、もしもの場合に危険を周囲に知らせられるのもメリットです。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) LED投光器 800-LED035
軽量・コンパクトで持ち運びに便利なLED投光器。災害の備えとしてもおすすめの製品です。本体重量は約699gで、折り畳むと厚み3.7cmとかさばらないので、重ねて複数の保管もできます。
明るさは最大1500lmで、多数のLEDチップを基板に直接実装する「COB」を採用。明るく放熱性が高いので、安心して使いやすいのが特徴です。また、光量は強・弱に加えてSOS・フラッシュと4モードを搭載。ボタン1つで切り替えができます。
繰り返し使える充電式を採用。フル充電で、強モード2.5時間、弱モード6時間の点灯が可能です。また、防水性能IPX4を有しており、屋外作業やキャンプなどでも安心して使用できます。
パナソニック(Panasonic) 工事用充電LEDマルチ投光器 EZ37C3
2面のフレキシブルライトが自在に可動し、床置きや吊り下げなどマルチな用途に対応するLED投光器です。明るさは1500lmで、面ライト内の独自配置したLEDで、前方だけでなく180°の広範囲を照らせます。
同メーカーの14.4V・18V・21.6Vのバッテリーに対応できるのがポイント。本製品はバッテリー付きですが、手持ちのバッテリーがあれば使用できるので、買い足す必要がなく経済的です。
明るさは3段階の切り替えが可能。目的の場所を自在に照らす、使い勝手に優れた投光器を探している方におすすめです。
高儀(TAKAGI) LEDクリップライト SAKUTO NEO CLT-90SLA
花のような形状が特徴的なLED投光器です。LEDランプの開閉によって照射範囲が変わる仕様で、閉じて広範囲照射、開いて前面照射と切り替えができます。屋内作業におすすめの投光器です。
頑丈なスチール製クリップに加えて、対象物を傷付けにくい表面加工を施した強力マグネットも搭載。ランプの上下角度・方向の調節もできるので、さまざまな場所へ設置が可能です。
約5mと長い電源コードを採用しており、複数台の使用も対応できる連結コンセントを搭載しています。
高儀(TAKAGI) EARTH MAN ハロゲンワークライト WLT-260
置く・吊り下げと、2WAYの設置方法に対応するハロゲンライト投光器。室内・屋外兼用の防雨タイプかつ約3mのコンセント式で、使い勝手は良好です。
本体は、奥行き285×幅215×高さ370mmのコンパクトサイズ。重さ1.3kgで、気軽に持ち運べるのが特徴です。リーズナブルで持ち運びに便利なハロゲン投光器を探している方におすすめです。
マキタ(Makita) 充電式スタンドライト ML809
明るさ10000lmのLED投光器です。前方向約10m横方向約10mと、広範囲を照らせるのが特徴。明るさを強・中・弱3モードに切り替えができ、さらにライトの角度を240°無段階で調整できます。
バッテリー使用時は、防塵・防水性能「IP65」を有しているのがポイント。屋外や水気の多い場所でも安心して使えます。また、充電式とコンセント式どちらにも対応できるハイブリッド式を採用。さまざまなシーンで活用したい方におすすめです。
持ち運びやすいスタンド式に加えて、専用の三脚にも対応可能。高さ1300~2000mmまで調節可能な三脚式ライトとして使用できます。
マキタ(Makita) 充電式タワーライト ML814
高さ125〜224cmまで、無段階の高さ調整ができる三脚一体式タワー型投光器です。狙って照らす「スポット照射」や、特定範囲を照らす「エリア照射」に対応。使用する状況に合わせた照射方法が選択できます。
3個の可動式ライトヘッドは、真下も照らせる180°の回転機能を搭載。上下220°・左右230°の首振りも実現しており、さまざまな角度の照射に対応できる投光器を探している方におすすめです。
明るさは3000lmで、強・中・弱の3モードに切り替えが可能。充電式を採用しており、設置場所を選ばず使用できます。また、IP55の防塵・防水性能を有しているのもポイントです。
山善(YAMAZEN) 防水防塵LEDワークライト スタンドタイプ WLA-S100
高さ930~1800mmまで調節できる三脚スタンド式LED投光器です。2灯左右の合計で約10000lmの明るさを実現。電源スイッチが左右に付いており、別々に点灯できます。
また、前後左右180°までランプの角度を調節できるので、暗い屋内作業やアウトドアなど、さまざまなシーンで活用したい方におすすめです。
電源コード5mのコンセント式を採用しており、さまざまな現場に設置しやすいのが特徴。静電気や感電を防止するアース端子付折れプラグや、コード巻き取りフックを搭載しているのもポイントです。
ハタヤ(HATAYA) 瞬時点灯型150Wメタルハライドライト 単相200V 屋外用 MLF-205KH
白色光の長寿命150Wメタルハライドライト投光器です。再始動時間が約1秒と素早い再点灯が可能。点灯待ちによる作業の中断がありません。
ライトは上下左右に角度調整が可能。床置きはもちろん、単管クランプ・三脚スタンドにも対応できるので、用途に合わせてマルチに使用したい方におすすめです。
バッテリー切れの心配がない5mのコンセント式を採用。50/60Hz兼用200V型電子安定器を内蔵しており、全国で使用できるのがメリットです。
ハタヤ(HATAYA) LEDフォールディングライト 屋外用 LLFL-240K
用途に合わせてライトの照射角度を調整できるLED投光器です。360°の広範囲から、ピンポイントで照らす直下照明として使えるのが魅力。さまざまなシーンに使用できる投光器を探している方におすすめです。
IP65の防塵・防水性能を有しており、雨や砂地でも安心して使用できます。LED光源を守る、汚れ防止カバーが付いているのもポイントです。
明るさは24000lm。照明ON/OFFスイッチが付いており、コンセントの抜き差しする手間を軽減できます。
ハタヤ(HATAYA) スタンド付ハロゲンライト 屋外用 PHCX-505N
高い位置から広範囲を照らす、三脚スタンド式ハロゲンライト投光器。スタンドは、1430~2700mmの高さの間で任意で調整が可能です。明るいハロゲンライトを採用。アルミダイキャスト製で放熱効果の高いデザインもポイントです。
脚が折りたためるので、持ち運びや設置も簡単にできます。屋外用で雨の日に使いやすいのも魅力。さまざまな場所で使用したい方におすすめです。
ハタヤ(HATAYA)400W型メタルハライドライト 屋外用 ドラムスタンドタイプ MLD-410K
雨天時でも使用できるスタンド式投光器です。コードドラムに防雨キャップ付きコンセントを設置。点灯のオン・オフができるスイッチも搭載しているので、電源コードを抜き差しする手間を軽減できます。
自然光に近い明るさで、効率よく照らすメタルハライドランプを採用。明るさは39000lmを実現しています。移動に便利なキャスターを搭載しているのがポイント。仮設照明や移動照明など、屋外のさまざまな用途に使用できるおすすめのモデルです。
トラスコ中山(TRUSCO) 水銀灯 投光器 NTG-300W
低コストなバラストレス水銀灯を使用した投光器です。一般的な水銀灯と違い、バラストレスフィラメントを内蔵しており、安定器の設置工事が要りません。フィラメントと水銀発光の混合色で、自然に近い色調の明るさが特徴です。
クランプ式で、さまざまな場所に取り付けられます。屋内・屋外兼用で明るさは3700lm。リーズナブルながらランプ寿命が8000時間で、コスパを重視する方にもおすすめです。
投光器にはさまざまな光源のタイプがありますが、家庭用で使うならコスパに優れたLEDタイプがおすすめです。モデルによって明るさや設置の仕方に違いがあるので、使用シーンを想定したうえで検討する必要があります。本記事を参考に、お気に入りの投光器を探してみてください。