パソコンを活用して音楽を制作する、DTMの作業環境を整えるのに欠かせないアイテムが「DTMデスク」です。使用するDTM機材を一箇所で管理でき、作業スペースを広く取れるので、より快適に創作活動を進められます。

ただし、DTM作業に使うデスクには必要な性能がいくつか存在するため、初めて購入する方は迷ってしまいがちではないでしょうか。そこで今回は、DTMデスクの選び方を踏まえたうえで、おすすめのモデルをご紹介します。

DTMデスクの特徴

広大な作業スペースを確保できる

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一般的な勉強机やパソコンデスクと比べて、天板の幅や奥行きが広めに設計されているのがDTMデスクの主な特徴です。DTMデスクを導入することで、創作活動を行うためのスペースをより広く取れます。

通常のパソコンデスクではデスク上のスペースが限られており、パソコンやモニター以外を起きにくいのが難点。DTM作業では多くの機材を同時に使用するため、デスクスペースが狭いと作曲や編集などの作業効率が低下する場合もあります。

DTMデスクは、幅の広いMIDIキーボードや大型ディスプレイなどを設置してもデスク上のスペースに余裕があるので、広々とした作業領域を確保可能。今使用しているデスクのスペースに窮屈さを感じている方にもおすすめです。

使用する機材を一箇所で管理できる

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DTMでの音楽創作はパソコンとDAWがあれば簡単に始められます。しかし、徐々にオーディオインターフェイス・MIDIキーボード・モニタースピーカーなどの機材が増えてしまう場合もあるので注意が必要。使用する度に各々のDTM機材を収納場所から個別に取り出していたのでは、すぐに作業を始めにくいため効率が悪くなります。

大きな天板を活用することで、創作に使う機材をまとめて設置できるのもDTMデスクの特徴です。高機能なモデルだと、スピーカー用の台座や、キーボード用のスライダーなどを搭載しているのも魅力。DTMデスク上で創作に必要な機材をまとめて管理できるため、いつでもスムーズに作業を開始できます。

創作時のモチベーションを高められる

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デスク上の作業環境は創作時のモチベーションに直結します。人の性格にも寄りますが、上にさまざまな機材やモノが雑多に散らかったデスクでは、曲を作ろうという気になりにくいのが難点。DTMデスクでは使用する機材をデスク上の各位置に整理整頓できるため、創作意欲が湧きやすい整った作業環境を用意できます。

素材にもこだわったおしゃれなモノが多いのもDTMデスクの特徴です。天板・スピーカー台座・キーボードスライダーなどに各機材を設置した状態だと存在感がさらに増し、音楽スタジオのような雰囲気が自宅で手軽に得られます。デスクの外観を見るだけでもモチベーションが向上するので、DTMにより深く没頭したい方にもおすすめです。

DTMデスクの選び方

天板をチェック

幅は88鍵のMIDIキーボードが置けるモノを

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DTMデスクはなるべく天板の幅が広いモノを選ぶのがおすすめです。特に88鍵の大型MIDIキーボードを設置する場合は注意。88鍵盤のキーボードは一般的なピアノと同じ鍵盤の数を備えており、設置には広いスペースが必要です。

88鍵MIDIキーボードの一般的な幅は130cm前後と大きめ。配線などのスペースも考慮すると、天板の幅が140cm以上あるDTMデスクを選びましょう。

鍵盤の数がより少ない49鍵盤や61鍵盤のMIDIキーボードを選ぶ際も天板の幅は重要。無理なく設置して快適に使用するためには、最低でも幅が100cm〜120cm以上のDTMデスクが必要です。

奥行はモニターを設置しても狭くならないモノを

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天板の奥行きもDTMデスク選びには見落とせないポイントです。最近のPCモニターは薄型のデザインが採用されていますが、スタンドを含めると20〜30cm程度の奥行きスペースが必要。加えて、MIDIキーボードの奥行きは平均で30cm前後あります。

DTMデスクを選ぶ際は、PCモニターやMIDIキーボードなどが無理なく設置できる奥行きがあるかも確認しましょう。奥行きは最低でも60cm以上、より快適な作業スペースを確保したい場合はできれば70cm以上のモノを選ぶのがおすすめです。

奥行きに余裕があれば、顔がPCモニターに近づきすぎるのを防げるので、長時間の創作でも体への負担を軽減できるのも魅力。また、本やスマホなども置ける余裕が作れます。

天板の上部に台座があると便利

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DTMデスクをより便利に使いたい方には、天板の上部に台座を備えたモデルがおすすめです。天板上部の台座にPCモニターやスピーカーなどを設置できるのが特徴。一般的な一枚天板のデスクと比べて、天板に設置する機材の数を減らせるので、天板上の作業スペースをより広く確保できます。

デスク上のスペースを立体的に活用できるのもポイント。天板の幅や奥行きがやや小さなDTMデスクでも作業が比較的しやすくなるので、スペースの限られた部屋にDTMデスクをコンパクトに設置したい場合にも重宝します。

収納力も重要

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収納力の高さもDTMデスクの選択には重要なポイントです。DTMでは多くの機材を使用しますが、使わないときはきれいに整理整頓しておけると便利。収納性に優れたDTMデスクを選べば、常にデスク上のスペースを広く確保できます。

また、天板の下にキーボードを収納できるスライドテーブルを備えたモノもおすすめ。MIDIキーボードを収納しておけば、普段は邪魔にならず、引き出すだけで素早く創作を始められます。

ほかにも、ラックが付属するDTMデスクも便利。使用頻度の少ない機材を整頓するのに重宝するほか、創作に活用する本やCDなども身近に置けます。

配線穴があるタイプはコードをまとめられる

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配線をまとめたい方は、配線穴が備えられているモノがおすすめです。機材の数が増えるほど配線が複雑になり、デスク上が雑多になりがち。デスク上が散らかるのはもちろん、無造作に広がったコードで作業スペースが実際よりも狭く感じてしまう場合もあります。

配線穴が搭載されたモデルなら、各機材のコードを特定の場所でまとめられるので便利。使う機材のコードが増えても、デスク上をきれいに保ちつつ、作業スペースを広く確保できます。

配線穴を複数備えたDTMデスクもあるので、使用する機材の数や規模に適したモノを選びましょう。

L字デスクもおすすめ

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デスク上のスペースを広く確保したい場合には、L字型のDTMデスクもおすすめです。2枚の天板が連結したL字型の形状を採用しており、天板上のスペースをより広く確保できるのが特徴。作業用と機材置き場用とでデスク上のスペースを分けたり、DTMなど趣味用のパソコンと仕事用のパソコンを並べて設置したりする際などにも活躍します。

L字型のDTMデスクは直角の配置で機材を設置できるため、椅子の向きを変えるだけで即座に別の作業へ移行できるのもポイント。使用する機材の数や作業の工程が増えるほど重宝します。また、部屋の隅にも置きやすいデザインなので、部屋の限られたスペースを有効活用したい場合にも便利です。

DTMデスクのおすすめ

ロウヤ(LOWYA) 木製パソコンデスク コンセント付き F802_G1013_0010OJ


頑丈な天板で重量のある機材を複数設置できる

優れたコスパでDTM初心者からにも適したDTMデスクです。オークの木目を再現した全面化粧仕上げを採用しており、手頃な価格ながら美しい外観を楽しめるのが特徴。ハニカム構造の天板は耐荷重約40kgと頑丈なので、PCモニターやMIDIキーボードなど重量のあるDTM機材を複数台設置する場合にもおすすめです。

幅140cm、奥行き70cmの広々とした天板を備えているのもポイント。DTMで創作を行う場合にもゆったりとした作業スペースを確保できます。機材コードの整頓に便利な配線穴を搭載しているのも魅力。加えて、配線穴の隣にはコンセントを2口備えており、スマホやタブレットなどの充電にも活用が可能です。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) シンプルワークデスク 100-DESKF007


低価格なデスクで広々と作業ができるワイドサイズ

広大な作業スペースが低価格で入手できるDTM対応デスクです。横幅180×奥行き60cmとワイドサイズなのが特徴。天面は耐荷重50kgを備えているため、パソコンやDTM機材をたっぷり置いて使える安いデスクを探している方にもおすすめです。

天板裏にある補強パイプの位置が内側に設計されており、モニターアームなどのクランプ機器を取り付けられるのもポイント。フレームはマグネットに対応しているので、ヘッドホン用のフックやテーブルタップを貼り付けられます。

天板の素材に汚れに強いメラミン化粧板を採用しているのも魅力。また、横幅60〜180cmまでの9サイズが展開されています。複数のサイズを3台組み合わせれば、既製品が合わない部屋でもL字型の作業環境を作ることも可能です。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) ラック付きI字デスク RTID-120


収納力が高いデスクで作業がしやすい

たっぷりの収納力を備えたコスパ良好のDTM対応デスクです。手頃な価格ながら、ディスプレイ用の台座とラックを搭載。PCモニターは天板から約10cm高い位置に設置でき、無理のない姿勢で作業可能なので、長時間の作曲や編集を行う方にもおすすめです。

天板にはメラミン樹脂化粧板が採用されており、幅約120cmとDTM作業に使いやすいのも魅力。台座を含む奥行きは約55cmで、下にはキーボードなどを収納可能です。加えて、台座の右側にはスマホ充電などに使えるコンセントを2口備えています。

また、天板下に収まるラックも便利。中央の棚板は高さを7段階で調節できるため、雑誌やタワーPC本体など置くモノに合わせてアレンジが可能です。

ロウヤ(LOWYA) 木製L字型デスク コンセント2口付き F803_G1001_2000OJ

天然木のような質感と手触りのL字型DTM対応デスクです。オーク木目を再現したプリント化粧板が特徴。表面に凹凸があり、本物の木のような質感が味わえます。

天板の幅は156×156cm、奥行きは60cmとワイドサイズなのもポイント。デスク中央に内脚のないデザインを採用しているため、椅子に座ったまま作業位置の変更がスムーズに行えます。

2つのサポートバーを設置することで、内脚レスでも合計耐荷重45kgを実現しているのも魅力。足元には高さの微調節が可能なアジャスターを備えているので、気になるガタつきも軽減できます。

ベスティア(Bestier) ゲーミングデスクL字パソコンデスク

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シンプルながら機能性に優れたL字型のDTM対応デスクです。高級感のあるカーボン調PVCシートの天板は、幅140×140cm、奥行き70cmと広々とした仕様。左右の組み換えが自由に行えるため、デスクレイアウトを自分好みにカスタマイズしたい方にもおすすめです。

便利な装備が充実しているのもポイント。片方の天板には台座を備えており、PCモニターなどの設置が可能です。また、天板の側面にモニターヘッドホンや飲み物のボトルを置けるホルダーフックも付属します。

耐荷重は左右天板45.3kg、台座11.3kg、中部板23.4kg。背面のクロスバーがデスクをしっかり補強することで、横揺れを抑えた頑丈な構造を実現しています。足元が広々と使えるフレーム設計が採用されているのも魅力です。

クイックロック(QUIK-LOK) キーボードスライダ付2段ワークステーション Z250

イタリアの老舗スタンドブランド「クイックロック」のDTMデスクです。全体のサイズが幅111.8×奥行き56.5×高さ91.4cmと比較的コンパクトなのが特徴。高い収納力を備えながら省スペース設計なので、置き場所の都合でDTMデスクの導入を諦めていた方にもおすすめです。

頑丈なフレームに支えられた天板や台座の表面には、厚めのコーティングが施されており、傷が付きにくいのもポイント。また、幅69.5×奥行き35.5cmのキーボード用スライドトレイを備えているため、複数のキーボードを使い分ける場合にも重宝します。

ザオール(Zaor) ComboDesk

音楽に携わるプロのニーズを考慮して設計されたDTMデスクです。天板と台座の間に3U規格のラックスペースを2つ搭載。モニターコントローラーやオーディオインターフェイスなどの機材を、指先で快適に操作できる位置にマウントできるため、捜索時の作業効率を高めたい方にもおすすめです。

天板下に機材の出し入れがしやすいスライド式のテクニカルトレイを搭載しているのもポイント。最大で幅105×高さ15.1cm、耐荷重15kgまでのDTM機材を収納できます。また、トレイは機材を操作しやすいように9.1〜15.1cmまでの高さ調節も可能です。

天板が幅125cmと広々としているのも魅力。また、デスクの背面には、各種ケーブル・ACアダプター・外付けHDDなどを収納できる大容量のケーブルストックを備えています。

ゾモ(Zomo) スタジオワークステーション Studio Desk Milano

優れた機能性と収納力を誇るプロ仕様の高級DTMデスクです。天板と台座の間に4Uサイズの機材を収納可能な3つのラック棚を搭載。作曲や編集の際に、多くのDTM機材を同時に操作したい方に適しています。

天板のサイズが幅152.5×奥行き45cmと広大なのもポイントです。さらに、引き出し式のキーボードトレイも幅148×奥行き45cmとワイド設計が採用。耐荷重20kgと頑丈なので、88鍵盤の大型MIDIキーボードを設置することも可能です。

右側の足元にラックスペースを搭載しているのも特徴。DTM作業で使用する大容量の外付けHDDやタワーPC本体などの収納に重宝します。質感の高い洗練されたデザインも魅力です。

プロスタイル(ProStyle) Home Recording Table KWD-100

省スペース設計ながら、優れた収納力を持つ高性能DTMデスクです。全体サイズは幅122×奥行き60×高さ112cmとスリムながら、台座下の左右それぞれにラックマウントスペースを搭載。オーディオインターフェイスやマルチエフェクターなどを設置できるので、限られたスペースを有効活用したい方にもおすすめです。

幅100×奥行き40cmの引き出し式サブテーブルを備えているのも特徴。61鍵のMIDIキーボードやシンセサイザーなどを設置可能です。メインテーブルは幅122×奥行き60cmで、サブテーブルを収納した状態でも鍵盤を演奏しやすいようにくぼみが設けられています。

台座下左右のラックマウントスペースに配線穴が設けられているのもポイント。また、左右側面には、モニターヘッドホンなどを手の届く位置に保管できるハンガーフックも搭載されています。

プロスタイル(ProStyle) Home Recording Table KWD-200

プロミュージシャンも愛用する大型のDTMデスクです。幅150×奥行き75cmの広大なメインテーブルを搭載。88鍵盤など大型のMIDIキーボードやミキサーなど多くの機材が置けるため、機材レイアウトの自由度や操作性を重視する方にもおすすめです。

幅60×奥行き24cmの台座を上部左右に搭載しているのもポイント。複数台のモニタースピーカーを横置きするときや、デュアルディプレイの設置などに活用が可能です。

また、機材の収納スペースとしても使えるベースプレートの下部に、ロック付きのキャスターを搭載しているのも魅力。部屋のレイアウトを変更したいときでも、スムーズに移動が可能です。