バーベキューやキャンプでの火起こしをスムーズに行える「火起こし器」。火消し壺を兼ねた便利なモノや、ステンレス製の丈夫なモノなどがラインナップされています。しかし、各メーカーからさまざまな火起こし器が展開されており、どれを選べばよいのか迷ってしまうことも。
そこで今回は、おすすめの火起こし器をご紹介。選び方のポイントも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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火起こし器とは?
火起こし器とは、素早く炭へ着火できる便利なアイテムです。火起こし器は縦長のモデルが一般的。本体下部の空気孔から空気を取り込み上昇させる「煙突効果」を利用して、効率的に炭へ着火します。
バーベキューの際に時間がかかりやすい火起こしも、火起こし器があれば数分~数十分放置しておくだけで、簡単に着火可能。火起こし器を使用している最中に食材などの準備を進められるため、スムーズにバーベキューを楽しめるのがメリットです。
火起こし器の選び方
家族やグループの人数に合わせてサイズを選ぶ
火起こし器はさまざまなサイズがラインナップされており、使用する炭の量によってサイズを選ぶのがポイントです。
1~2人でバーベキューをするときは1~1.5kg程度、4~5人の場合は2~3kgの炭が必要といわれています。少人数で使用する場合はガスコンロタイプや小型の火起こし器、大勢で使用する場合には円筒状タイプのような多くの炭が入る製品を選ぶのがおすすめです。
目的に合ったタイプを選ぶ
コンパクトに持ち運べる折りたたみタイプ
火起こし器には、コンパクトに折りたためるモデルがラインナップされています。収納時には3~5cm程度の薄さに折りたためるタイプが多く、荷室が狭い車でも持ち運びやすいのがメリットです。
一方で、折りたたみタイプの火起こし器は構造上パーツ間に隙間があるため、円筒状の火起こし器と比べて炭に着火するまでに時間がかかる傾向にあります。できるだけ早く炭に着火したい方は、円筒状タイプの火起こし器がおすすめです。
短時間で着火させるなら円筒状タイプ
円筒状タイプは、火起こし器のなかでも種類が豊富です。縦長の形状をしており、繋ぎ目がないため、煙突効果で素早く着火できるのが魅力。大型のモデルも多くラインナップされているため、大人数でのバーベキューにも適しています。
一方で、かさばりやすく持ち運びにくいのはデメリット。車の荷室に余裕がある方におすすめです。
取っ手は安全性と持ちやすさをチェック
取っ手の安全性や持ちやすさもチェックしておきたいポイントです。取っ手が金属製の場合、炭に着火している最中に熱を持ちやすく、触れるとやけどをする恐れがあります。
取っ手の素材に木材や樹脂を採用しているモノは、やけどのリスクが低いためおすすめ。取っ手と本体の間に遮熱板を搭載しているモデルもあるので、あわせてチェックしてみてください。
また、取っ手が持ちやすい形状であれば、着火した炭をコンロに移す作業をスムーズに行えます。木製の取っ手は比較的滑りにくいのがメリット。樹脂製の取っ手は指を引っかけやすい形状のモノが多くラインナップされています。
サビにくく耐久性のある素材を選ぶ
火起こし器の主な素材として、スチール製とステンレス製の2種類が一般的です。サビにくさを優先したい方は、ステンレス製の火起こし器がおすすめ。耐久性にも優れているため、長期間使えるのもメリットです。
一方で、ステンレス製の火起こし器は価格が高いのが気になる点。そのため、できるだけ費用をかけずに購入したい方は、スチール製の火起こし器もチェックしてみてください。
火消し機能の有無をチェック
炭を使ってバーベキューを楽しんだあとは、消火する必要があります。消火の方法は火消し壺を使用するのが一般的ですが、別途火消し壺を用意すると荷物が増えてしまうのがデメリット。火起こし器と火消し壺の2WAYで使える製品を選べば、1台で済むため非常に便利です。
一度火消しをした炭は「消し炭」と呼ばれ、火がつきやすいのが特徴。火消し壺を兼ねている火起こし器であれば、消し炭をなかに保管できるため、次回のバーベキューですぐに着火できるのがメリットです。
バーベキューの頻度が高い方は、火消し機能を搭載しているかどうかもチェックしてみてください。
火起こし器のおすすめ
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 大型火起し器 UG-3292
多くの木炭にまとめて火をつけられる火起こし器です。本製品の1回の目安は、長さ15~17cmの炭を約1~1.5kg。煙突効果により簡単に火起こしが可能で、大型のバーベキューコンロを使用する際に適しています。
取っ手の素材には、熱を持ちにくい天然木を採用。熱避け用のプレートも搭載しており、使い勝手に優れています。
サイズは約16×26.5×高さ27cm、重量は約0.95kg。素材は本体に亜鉛めっき鋼板、目皿に亜鉛めっきを施した鉄を採用しています。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 炭焼名人 FD火起し器 M-6638
コンパクトに収納できる折りたたみタイプの火起こし器です。収納サイズは約15×20.5×5.5cm、重量は約1kg。持ち運びやすいモデルを探している方におすすめです。
使用時の本体サイズは約幅18.5×奥行19×高さ20.5cm。煙突効果により空気の対流を促すため、木炭だけでなく、備長炭にも簡単に着火できます。
素材は本体には亜鉛めっき鋼板、目皿とハンドルにはクロムめっきを施した鉄を採用。使用時の大きさが約幅23×奥行25×高さ28cmの大サイズもラインナップされています。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 大型火消しつぼ 火起し器セット M-6625
火起こし器と火消し壺のセット製品です。火消し壺のなかに火起こし器を収納できるため、持ち運びに便利。使用後の炭は火消し壺のなかで保管できるため、炭の再利用も可能です。
サイズは火消し壺が約外径21×高さ22.5cm、火起し器が約外径18×高さ20cm、製品重量は約1.7kg。スタンドが付属するため、地面でも安全に火起こしできるのがおすすめポイントです。
素材は火消し壺本体・フタにはアルスター鋼板、火起し器には亜鉛めっき鋼板、スタンド・ハンドル・つまみにはクロムめっきを施した鉄を採用しています。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 炭焼き名人 ハンディ火起し器 M-6636
ガスコンロなどを使ってスピーディーに着火できる火起こし器です。鍋底に空いた穴は、火の粉や燃えかすがガステーブルに落ちにくい構造のため安心して使用可能。ベランダや自宅の庭で行うバーベキューで重宝します。
取っ手の素材には天然木を使用しており、素手で持ち上げられるのがポイントです。また、リーズナブルな価格も魅力です。
サイズは約14.5×33×高さ6cm、重量は約0.2kg。本体の素材には、メラミン樹脂塗装が施された鉄が採用されています。
ユニフレーム(UNIFLAME) チャコスタII 665435
本体の素材にステンレス鋼を採用した火起こし器。本体側面に施された細かい穴から空気を取り込み、簡単に火起こしができます。取っ手を含めた使用時サイズは約19×24.5×28cm。一度に火起こしできる炭の量は約1kgです。
取っ手の素材には熱伝導しにくい直径0.5cmの鉄を採用しています。持ち上げてもぐらつきにくい安定した設計なのもメリット。薪を入れられる大きさと強度を備えており、湿った薪でも完全燃焼させられます。
収納時サイズは約28×19×3cm、重量は約1.2kg。別売りで、収納ケースとして使える「インスタントスモーカーケース」もラインナップされています。
コールマン(Coleman) チャコールスターター 2000026789
サビに強いステンレス製の火起こし器です。本製品は折りたたみタイプで、収納時サイズは約31×3.5×1.9cm、重量は約1.2kg。持ち手付きの収納ケースが付属するため、持ち運びやすい火起こし器を探している方におすすめです。
使用時サイズは約17×16×29cm。本体下部の穴からトーチなどで着火したあと、約10分で炭火が完成します。空気口の形状が、コールマンのロゴでもあるランタン型なのも魅力のひとつです。
バンドック(BUNDOK) 炭火起こし&火消し缶 BD-411
火起こし器と火消し壺の2WAY仕様の製品です。本体底部の穴を開けたり閉じたりすることで、火起こし器と火消し壺の切り替えが可能。火消し壺として使用する際には、使用後の炭を入れて保存ができる点もメリットです。
ハンドルを含むサイズは約27×16.5×29.5cm、重量は約1.22kg。本体の素材は表面処理鋼板とスチール、取っ手はスチールとフェノール樹脂を採用しています。取っ手が指に馴染みやすい形状なのもメリットです。
バンドック(BUNDOK) FD炭火起こし BD-496
折りたたみタイプの火起こし器です。収納時サイズは約15×22×6cm、重量は約0.81kg。収納ケースが付属するため、持ち運びやすい火起こし器を探している方におすすめです。
素材にはサビにくいステンレスを採用しています。使用時サイズは約19×15×21cmで、形状は炭をまんべんなく入れやすい角形。比較的リーズナブルなのもおすすめポイントです。
ウェーバー(weber) ラピッドファイヤーコンパクト チムニースターター 7447
バーベキュー製品を手掛けるアメリカのブランド「ウェーバー」の火起こし器。底網の形状にピラミッド型を採用し、炭を密集させたときに火が通りにくい中心部を底上げすることで、素早い着火を実現。着火剤に火をつけたあと、約15~20分間放置するだけで簡単に火起こしが完了します。
取っ手の素材には、熱を持ちにくいサーモプラスチックを採用。ヒートシールドも取り付けられているため、やけどから手を守ります。
本製品のサイズは高さ20.5×幅14.5×奥行26.5cm。コンパクトサイズのため、ポータブルグリルでの使用におすすめです。サイズが高さ32×幅20.5×奥行32.5cmのモデルもラインナップされています。
ホールアース(WHOLE EARTH) STAINLESS CHARCOAL STARTER WE23DZ89
本体・ロストル・取っ手のすべてにステンレスを採用した火起こし器です。本製品は折りたたみタイプで、収納サイズは幅16×奥行4×高さ23cm、重量は約1kg。収納ケースが付属するため、持ち運びやすい火起こし器を探している方にピッタリです。
使用時サイズは幅15×奥行15×高さ23cm。コンパクトな製品のため、ソロキャンプにおすすめです。
ホンマ製作所 火起し達人 F-110 12540
薪ストーブやアウトドア用品の製造・販売を手掛ける「ホンマ製作所」の火起こし器です。煙突の上昇気流効果をヒントに生まれたシンプルな筒型。適切な筒の径と長さにより、木炭であれば約5分で着火が完了します。
目皿の上に本製品を置き、なかに新聞紙・割り箸・木炭を入れたあと、下穴から新聞紙に着火。木炭に火がついたら、火ばさみを用いて本製品を持ち上げるだけで火起こしできます。火ばさみ・割り箸・軍手が付属するのが嬉しいポイントです。
サイズは直径11×高さ39cm、重量は約0.3kg。素材にはサビにくいステンレスを採用しています。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS) 5WAYチャコールスターター
炭おこし・焚火台・焚き火コンロ・スモーカー・バーベキューコンロの5WAYで使用できる火起こし器。バーベキューコンロとして使用する場合は、オプションの焼き網を用意する必要があるものの、さまざまな用途で使える火起こし器を探している方におすすめです。
ハンドルを複数搭載しているのが本製品の特徴。両手で操作できるため、火がついた炭をスムーズにコンロに移せます。折りたたみタイプで、収納サイズは約27.5×22.5×9cm、重量は約2.83kg。持ち運びに便利な収納ケースが付属します。スタンドを広げれば、焚き火台として使えて便利です。
武田コーポレーション 2way火起こし火消しつぼ FSK08-16
火起こし器と火消し壺の2WAYで使える製品。本体側面のツマミをスライドさせるだけで、火起こし器・火消し壺の切り替えが可能です。
本体はスチール製で、サイズは使用時が約幅27×奥行16.5×高さ29cm、収納時が約幅20×奥行20×高さ29cm。取っ手にはスチールとフェノール樹脂が使われています。
火消し壺として使う際に閉じたフタが開かないよう、ロック機能が搭載されているのもメリット。バーベキューの頻度が高い方におすすめです。
ロッジ(LODGE) チャコールチムニースターター A5-1
ダッチオーブンやスキレットなどを手掛けるアメリカのメーカー「ロッジ」の火起こし器です。サイズは16.51×27.9×高さ30.5cm、重量は約1.3kg。煙突効果により、ダッチオーブンやバーベキューに必要な炭やチャコールブリケットに素早く着火できます。
素材には鋳鉄を採用。ハンドルが熱を持ちにくいウッドタイプなのもおすすめポイントです。
グリーンライフ(GREEN LIFE) 火おこし兼用火消しつぼ HOT-150
火起こし器と火消し壺の2WAYで使える製品です。火消し壺として使う際には上下にフタを装着します。フタにはロック用のフックが搭載されているため、消火中に開いてしまう心配がないのがおすすめポイントです。
ハンドルを折りたたんだときのサイズは約幅19×奥行15.5×高さ26cm。素材にはスチールを採用しています。
キャンピングムーン(CAMPING MOON) 炭火おこし器 MT-18
2011年に発足したアウトドア用品ブランド「キャンピングムーン」の火起こし器。耐久性に優れたステンレス製です。取っ手には傾斜が付いており、着火した炭を出しやすく、手前に傾きにくいのがメリット。取っ手は直径0.5cmの高耐久設計なのも魅力です。
本製品は折りたたみタイプで、収納時サイズは30×18×3cm。専用の収納袋が付属するため、持ち運びやすい火起こし器を探している方におすすめです。
本体下部には燃料投入窓を搭載しているため、焚き火台としても使用可能。市販の焼き網をセットすれば、ミニサイズのバーベキューコンロとしても使用できます。
キャンピングムーン(CAMPING MOON) 2WAY チャコールスターター MT-19
火起こし器とロケットストーブの2WAYで使える製品です。火を起こしている最中にゴトクをセットし、料理を一品作るといった使い方も可能。使用時サイズは約横18×縦18×高さ30cm、ゴトクサイズは約20×20cmです。
素材にはサビにくく、耐久性に優れる18-8ステンレスを採用しています。焚き火台と同等の板材で、高温に耐えるスペックです。
収納時サイズは約幅30×縦18×厚み2cm、重量は約2.47kg。専用の帆布ケースが付属するため、持ち運びにも便利です。
ベアボーンズ(BAREBONES) チムニーファイヤースターター
洗練されたデザインや機能美が特徴のブランド「ベアボーンズ」が手掛ける火起こし器です。本体は耐久性に優れたスチール製で、シックなブラックカラーが魅力。取っ手にはウォールナットが使われているほか、スチール製の熱反射板が搭載されているため、熱から手を守りながら使用できます。
サイズは長さ26.7×幅17.8×高さ28cm、重量1.18kgです。おしゃれなモデルを探している方はチェックしてみてください。
火起こし器の使い方
火起こし器を使う際には、まずは使用するコンロの火床に丸めた新聞紙や着火剤をセットしましょう。炭を入れた火起こし器を着火剤の上に重ね、着火剤に火をつければ、数分後には炭に火がつきます。
炭を並べるときには、炭を詰めすぎるのではなく、炭同士に適度な間隔が空くように配置するのがポイント。火が通りやすい小さな炭を先に入れるとスムーズに着火します。
また、着火剤を火起こし器で覆っていても、隙間から火が漏れる恐れがあります。着火剤へ着火する前には、燃えやすいモノがないかチェックしましょう。
着火した炭が入った火起こし器は高温なので、素手で触れるとやけどしてしまいます。コンロへ炭を移すときには、着火剤の火が落ち着くのを待ち、必ず耐熱手袋を着用して火起こし器を持つようにしましょう。
安全な火の消し方
バーベキューを使用したあとは炭の後処理をする必要があります。安全に炭火を消す方法としては、火消し壺を使用するのが一般的。火消し壺を使用すれば、消火した炭を入れたまま保存できるため、次回のバーベキューで再利用できるのもメリットです。
フタ付きの大きめの空き缶に入れても消火は可能。ただし、缶が非常に高温になるため、やけどには注意が必要です。
また、金属など不燃性のバケツに水を張り、炭をひとつずつ投入して消火する方法もあります。一方で、消し炭を再利用するためには乾燥させる必要があるため、再利用したい方は火消し壺がおすすめです。また、炭に直接水をかけると、高温の蒸気によりやけどをする危険性があります。
火起こし器は、火消し壺としても使えるモノやガスコンロで着火できるタイプなど、さまざまなモデルがラインナップされています。使う炭の量やコンロのサイズなど、使用シーンをイメージして選ぶのがポイントです。本記事を参考に、自分にピッタリの火起こし器を見つけてみてください。