天然素材からできており、防音性や断熱性に優れている「コルクマット」。赤ちゃんやペットのいる家庭では、購入を考えている方も多いのではないでしょうか。製品によって素材やサイズなどが異なるので、ニーズに合わせた選び方が必要です。

そこで今回は、コルクマットの選び方やおすすめの製品をご紹介します。特性も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

コルクマットのデメリット

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さまざまなシーンで安心して使いやすいコルクマットですが、いくつかデメリットが存在します。たとえば、多くのコルクマットは水洗いできますが、しっかりと乾かさないと伸縮してしまう点には注意が必要です。

また、コルクマットの内側に使われていることも多い「EVA」という素材は熱に弱く、変色・変形しやすい点にも留意しておきましょう。使用時には、直射日光や火元に注意することが大切です。

重い家具を上に置くと後が残りやすい点もデメリットのひとつ。一部分がへこむと目立ってしまうので、長く使い続けるための工夫が必要です。

反りやへこみなどのデメリットがあるコルクマットですが、耐久性に優れた製品も展開されています。使用場所や用途を考慮して、長く使えるコルクマットを選んでみてください。

コルクマットのメリット

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コルクマットは「コルクガシ」という樹皮が原材料となっている天然素材で、老若男女問わず安心して使いやすい製品。通気性や断熱性に優れているうえ、さらさらした肌触りのモノが多いので、オールシーズン快適に過ごせるのが魅力です。

肌触りはさらさらしていながら、滑りにくいのも特徴。子供やペットが走り回っても足腰への負担が少なく、転倒対策としてもぴったりです。

また、コルクは抗菌素材なのでダニが発生しにくいのもメリットのひとつ。表面にある細かな気泡はホコリを抑制しやすいという特性もあり、赤ちゃんや小さな子供がいる家庭におすすめです。

高い弾力性と防水性を備えているのもうれしいポイント。衝撃や音にも強いため、小物などの落下音やペットが走り回る音などを吸収し、周りに響きにくくします。さらに、コルクは水を通しにくい素材なので、水回りの使用にもおすすめ。水がこぼれてもサッと拭くだけで簡単に掃除できます。

コルクマットの選び方

断熱効果や防音効果を重視するなら厚みをチェック

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コルクマットは厚みに比例して、クッション性や断熱・防音効果がアップします。一般的に、厚さ4~20mm前後の製品が多く展開されていますが、効果を重視するなら10mm以上のモノを選ぶのがおすすめです。しかし、厚みがあるほど価格が高くなる傾向にあるので、使用用途に合わせて適した厚みを選ぶようにしましょう。

子供部屋などで防音性やクッション性を重視したい場合や、冷暖房の効率を上げたい場合は、10~20mmの厚手の製品がおすすめ。ただし、厚みがあると扉や引き出しを開閉するときに邪魔になるケースもあるので注意が必要です。使用場所も考慮しながら、厚さを選んでみてください。

サイズと必要枚数をチェック

広めのスペースに敷くなら45~60cm角

リビングなどの広いスペースに敷くなら、1枚あたり45~60cm角の大判サイズを選ぶのがおすすめ。1枚で広範囲をカバーできるほか、つなぎ目が少ないので見た目が美しいのがメリットです。

ただし、サイズを調節しにくい点には注意が必要。部屋の形状やインテリアの配置に合わせて調節したい場合は、カッターナイフを使用して自分で大きさを変えてみてください。

サイズ調節しやすいのは30cm角

トイレや脱衣所などの狭いスペースには、サイズ調節しやすい30cm角のコルクマットがおすすめ。簡単に微調整ができ、カットする手間を軽減可能です。

さらに、汚れなどでマットを交換する際に、交換する範囲を少なく抑えやすいのも魅力。水回りやペットのいるスペースなど、頻繁に交換する可能性のある場所に敷く場合は、30cm角を選ぶのがおすすめです。

ただし、多くの枚数を用意する必要があり、スペースの広さによっては敷くのに時間が掛かりやすい点がデメリット。事前に何枚必要なのかを計算して、なるべくお得なセット購入などを検討してみてください。

必要枚数は畳数を目安に

コルクマットは畳数に合わせて販売されていることが多いので、敷くスペースの畳数をチェックしておきましょう。1畳以下のモノから、6畳・8畳タイプなど、さまざまな製品がラインナップされています。たとえば6畳の場合、30cm角なら108枚程度のコルクマットが必要です。

ただし、畳数はあくまで目安なので、部屋の形状などによっては過不足が出ることもあります。足りないと再購入の手間が発生するため、予備分も含めて少し多めに準備するのがおすすめです。

素材と構造をチェック

コルクマットには、表面がコルクで裏面が合成樹脂の二重構造タイプと、コルク100%の単層構造タイプの2種類あります。二重構造タイプは柔軟性・弾力性に優れた樹脂素材を使用していることが多く、クッション性に優れているのが特徴。衝撃や音を軽減しやすいので、子供部屋などでの使用におすすめです。

単層構造タイプは、二重構造タイプよりもクッション性は劣りますが、天然素材100%なので品質面を重視したい方に適しています。また、両面使用できるため、長く使い続けたい方にもおすすめです。ただし、比較的高額な製品が多いので、使用用途や予算に合わせて検討してみてください。

床暖房対応かチェック

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床暖房や暖房器具と併用する場合には、床暖房に対応しているかをチェックしましょう。二重構造タイプで多く使われているEVA素材は熱に弱いので、併用時には注意が必要です。

熱に弱いコルクマットと暖房器具を併用すると劣化しやすく、床を傷付けてしまうこともあります。床暖房対応の製品でも使用温度制限が設けられていることもあるので、事前にしっかりと確認するのがおすすめです。対応している暖房器具を確認したうえで、適切な使い方をしましょう。

つなぎ目が気になる場合はサイドパーツ付きのモノを

見た目を美しく仕上げたいなら、サイドパーツ付きの製品を選びましょう。ジョイント部分にはめ込むだけで簡単につなげられるので、つなぎ目が気になりにくいのがメリットです。

ただし、サイドパーツによって段差ができてつまずいてしまうケースもあるので、使用場所には注意が必要。また、サイドパーツを付けて使用したい場合は、サイドパーツを含めたサイズも確認するようにしましょう。

コルクマットのおすすめ

くらしメーカー コルクマット 144枚 大粒 サイドパーツ付き


サイドパーツ付きのコルクマット。サイドパーツをはめ込むだけなので、端の凹凸を気にせずに敷き詰められるのが特徴です。本製品は、30×30mmの小型サイズ。比較的安い価格で購入できるため、価格重視で選びたい方におすすめです。

通気性に優れており、さらさらの肌触りをオールシーズン楽しめるのも魅力です。大粒タイプと小粒タイプの2種類をラインナップ。大粒タイプは模様がはっきりしているので高級感があり、小粒タイプは強度に優れているのがポイントです。

シービージャパン(CB JAPAN) ジョイントコルクマット 8枚組


コルクとEVA樹脂を使用した2層構造タイプのコルクマットです。クッション性に優れており、音や衝撃を吸収するのが魅力。転倒時の衝撃も少なく、小さな子供のいるスペースでも安心して使いやすい製品です。

また、水洗い可能なので、汚れても簡単にお手入れできます。子供のプレイングスペースに利用したい方や、犬や猫などのペットを室内飼いしている方におすすめです。

サイズは30×30cmで、厚みは8mm。カラーは、優しい風合いのナチュレと、コルクが粗目のネオをラインナップしています。

コモライフ コルクマット 18枚組


30×30cmサイズのコルクマット。18枚セットで、約1畳をカバーできます。サイドパーツが付いており、部屋の形状に合わせて簡単にカットできるのが魅力。組み合わせ自在なので、自分好みにレイアウトしたい方におすすめです。

通気性に優れており、暑い夏場でもさらさらの肌触りを楽しめるのも特徴のひとつ。高い耐水性も備えているので、キッチンマットとして使うのにもぴったりです。さらに、冬場の床冷えを低減する保温性にも優れています。

第三者機関による測定で、ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン検査に合格しているのもうれしいポイント。子供やペットのいる家庭でも使いやすい製品です。

ニトリ コルクマット 9枚入り 7030881


クッション性にこだわっているコルクマット。優れた弾力性により、階下への防音効果が期待できます。走り回る子供の足音が気になる方や、ペットの足腰への負担が気になる方におすすめです。

サイズは30×30cmで、部屋のサイズに合わせて調節できるのもポイント。ハサミで簡単にカットできるので、形状や凹凸に合わせて調節しやすい製品です。9枚セットで、約0.5畳をカバー。同シリーズの45cmサイズ製品とも組み合わせ可能です。

アールケイプラニング コルクマット バルク 30cmタイプ 36枚セット tw82010

ヴィンテージデザインがおしゃれなコルクマット。板状のコルク樹皮を使用しています。デザイン性に優れており、西海岸テイストや無機質な男前インテリアに合わせたい方におすすめです。

コルクのクラック模様を活かしているため、つなぎ目が目立ちにくいのも魅力のひとつ。ジョイント式を採用しており、1枚あたりの重量は約10gです。カッターナイフで簡単にカットも可能。力のない方でも敷きやすい製品です。

また、水に強いのもうれしいポイント。ダイニングやキッチン周りの使用にもおすすめです。

永柳工業(NAGAYANAGI) オールコルクマット 8畳 69枚セット


コルク100%で作られている、単層構造タイプの日本製コルクマットです。二重構造のコルクマットと異なり、しっかりとした踏み心地を得られるのが特徴。コルクはポルトガル産のモノを使用しています。

厚み4mmの薄型タイプなのも魅力のひとつ。ドアや引き出しの開閉に支障が出にくいので、場所を選ばず使えます。

日本国内の自社工場で製造から出荷まで行っているのもうれしいポイント。安全面に配慮しています。一般的なコルクマットにある反りやすさや不快なニオイ、寿命の短さを軽減しているので、コルクマットのデメリットが気になる方にもおすすめ。品質の高い日本製のコルクマットを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

アジア工房 高品質コルクマット クオリアム 45cm 36枚セット


つなぎ目が気になりにくいコルクマットです。ポルトガル産の天然大粒コルクを使用しており、ジョイント部分が目立ちにくいのが魅力。1枚のコルクのように見えるので、つなぎ目なしに見えるコルクマットを探している方におすすめです。隙間からゴミが入りにくく、掃除の手間も最小限に抑えられます。

シックハウス症候群の原因である、ホルムアルデヒド・キシレン・トルエン検査に合格しているのもうれしいポイント。ホルムアルデヒド発散量は最高ランク相当に認定されていると謳われています。また、裏面にはクッション性に優れているEVA樹脂を採用。子供やお年寄りの転倒時の衝撃を軽減できるのが魅力です。

サイズは45cmで、厚みは8mm。大判サイズで、リビングなどの広いスペースで使いやすい製品です。

タンスのゲン 6畳 超低ホルコルクマット 大判45cm 抗菌 1870000310


シックハウス症候群の対策をしているコルクマット。トルエン・ホルムアルデヒド・キシレン・P-ジクロロベンゼン・エチルベンゼン・スチレン・テトラデカンの7つの物質において、基準に合格したと謳われています。

表面には天然コルク、裏面にはPE樹脂を使用。PE樹脂は、弾力性・防音性・保温性・耐久性に優れているのが特徴です。寒い時期でも素材が硬くなりにくく、小さな子供の転倒対策にもおすすめ。犬などのペットによる汚れや傷に強い点も魅力です。

また、気になる生活音を軽減できるので、アパートやマンションなどでの使用にもおすすめです。サイズは45cm、厚みは8mm。48枚セットになっているので、6畳程度の部屋におすすめです。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) コルクマット 大判 32枚セット ナチュラル COJTM-602


断熱効果の高い厚手のコルクマットです。厚さは20mm。冷暖房の効率を上げるのはもちろん、防音にも適しています。下の階に音が響きにくいので、生活音を気にせず過ごしたい方におすすめです。

裏面にポリエチレン樹脂を使用しており、弾力性に優れているのもポイント。衝撃を吸収しやすいので、ペットや家具による傷対策としても活用できます。さらに、表面は凹凸加工を施しており、滑りにくいのも魅力。小さな子供がいる家庭にもおすすめです。

床暖房に対応しているのも特徴。耐熱温度は80℃です。また、ホットカーペットにも対応しているので、暖房器具と併用したい方はぜひチェックしてみてください。

ウェイモール(WEIMALL) コルクジョイントマット 60cm 32枚セット


60×60cmの大判コルクマット。32枚セットになっており、6畳をカバーできる製品です。3畳であれば15~20枚程度、4.5畳であれば25枚程度で敷き詰められます。

国際規格ISO9001認定工場で生産されているのもうれしいポイント。品質を第三者機関によって認定されている工場の製品なので、安心して使いやすいのが魅力です。

さらに、ノンホルムアルデヒド仕様で、赤ちゃんや小さな子供のいる家庭にもおすすめ。床暖房対応なのもメリットです。低熱温度は70℃で、ホットカーペットにも対応しています。