2023年12月1日から「アルコールチェッカー」によるアルコールチェックが義務化されたことにより、アルコールチェッカーの需要はますます高まっています。アルコールチェッカーには燃料電池式や半導体式などさまざまな種類があり、正しい選び方や使い方を知っておくことが大切です。

今回は、アルコールチェッカーの選び方やおすすめ製品についてご紹介します。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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アルコールチェックの義務化

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道路交通法施行規則の改正に伴い、アルコールチェックの義務化が2022年4月1日から(第1段階)と、2023年12月1日から(第2段階)の2段階にわたって行われました。

第1段階では、それまでの緑ナンバー(事業用自動車)だけでなく、白ナンバー(自家用自動車)に対しても目視などによる確認が義務付けられました。第2段階では、目視だけでなくアルコールチェッカーを用いた確認が必須とされています。

なお、アルコールチェッカーで酒気帯びの有無の確認をした際は、その記録を1年間保管することも義務付けられているので、アルコールチェッカーの導入とともに、記録の保存方法についても検討することが大切です。

アルコールチェッカーの選び方

計測方式で選ぶ

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アルコールチェッカーには、主に吹きかけ式・マウスピース式・ストロー式の3種類があります。

吹きかけ式は、本体の吹き込み口に息を直接吹きかけて使うタイプ。専用のアタッチメントが不要なので、本体さえあれば素早くアルコールチェックができる点が魅力です。しかし、息を吹きかけるときに誤って周囲の空気を取り込んでしまうと、正しく測定できない恐れがあります。

マウスピース式は、専用のアタッチメントを差して使うタイプ。吹きかけ式よりもしっかりと息を本体に取り込めるので、不正を防止する効果が高い点が魅力です。ただし、専用アタッチメントの交換やメンテナンスが必要になります。

ストロー式は、市販のストローを差し込んで息を吹き込むタイプです。使い捨てタイプなので、毎回衛生的に使える点が魅力。しかし、定期的にストローを購入する必要があります。

センサーの種類で選ぶ

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アルコールチェッカーには、半導体式と燃料電池式の2種類のセンサーがあります。それぞれの特徴を知ったうえで、購入を検討しましょう。

半導体式は、センサーの表面に付着する酸素量によって、電気の抵抗値が左右される仕組みを利用したタイプです。アルコールを摂取した状態だと、通常よりも体内の酸素量が減り、半導体式センサーの抵抗値も低くなります。

半導体式は比較的安い価格で購入できるメリットがある一方、ニオイの強いモノならアルコール以外でも反応してしまうことがある点に注意が必要です。

燃料電池式は、呼気に含まれるアルコール成分の影響で、電気が発生する性質を利用したタイプです。呼気中のアルコール成分が多いほど、電気の発生量も多くなります。アルコール以外にほとんど反応しないため、精度が高い点が魅力。一方で、半導体式よりも高価になりやすいのが難点です。

記録の保存方法に合わせて選ぶ

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アルコールチェッカーで検知した内容を保存する方法にも注目しましょう。

「非クラウド連携型」は、管理ソフトをパソコンにインストールし、アルコール検知器で計測したデータをソフトに取り込む方法。手書きに比べてミスや不正が起きにくい一方、複数のデバイスで別々に管理されているデータをまとめたい場合に、作業の手間が生じます。

「クラウド連携型」は、専用アプリなどと連携してデータをクラウド上に保存する方法です。クラウドを同期しているデバイス同士なら、いつでもどこでもデータの共有や確認ができます。不正や抜け漏れの防止につながり、管理者の作業を簡素化できるのも魅力です。

「アナログ型」は、紙や手書きでデータを管理する昔ながらの方法です。パソコンやスマホが必要ないため、簡単に始められるのがメリット。しかし、管理が煩雑になるだけでなく、管理方法によってはデータ改ざんなどの不正が行われるリスクがあります。

使用回数・期限をチェック

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アルコールチェッカーのセンサーは、製品ごとに使用回数や期限に上限があります。回数か期限のいずれかが上限に達した場合、交換やメンテナンスが必要になるので、製品ごとの寿命をしっかり把握しておきましょう。

大人数で1台のアルコールチェッカーを共有する場合は、使用回数上限が多い製品を選ぶのがおすすめ。反対に、1人で1台の製品を使うなら、使用回数の上限はそれほど多くなくても問題ありません。

なお、アルコールチェッカーの故障やメンテナンスにスムーズに対応してもらえるよう、アフターサポート体制の整ったメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。

アルコールチェッカーのおすすめ

タニタ(TANITA) アルコールチェッカー EA-100

タニタ(TANITA) アルコールチェッカー EA-100

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息を吹きかけるだけで、手軽にアルコール濃度をチェックできるアルコールチェッカーです。ワイシャツの胸ポケットにスッキリ収まるコンパクトサイズなので、持ち運びの際にもかさばりません。

本製品は、半導体ガスセンサーを採用。センサー寿命は、購入後1年経過、またはセンサー使用回数が1000回になったときです。センサー使用回数が1000回を超えると、画面表示で知らせます。

カラーバリエーションは、ホワイトとネイビーの2種類が展開されています。ポケットに入る、小ぶりなアルコールチェッカーを探している方におすすめです。

キングジム(KingJim) アルコールチェッカー BAC10-WHITE

キングジム(KingJim) アルコールチェッカー BAC10-WHITE

半導体式ガスセンサーを採用しており、コストパフォーマンスに優れたアルコールチェッカー。持ち運びやすいコンパクトサイズなので、携帯用としておすすめです。

0.01mg/L単位、100段階で測定結果を表示し、測定値0.15mg/L未満で緑色に点灯、測定値0.15mg/L以上で赤色に点灯します。電源をオンにして20秒待機し、吹き込み口から呼気を吹きかけるだけで測定可能です。

専用マウスピースが5個付属しているため、複数人での共有も可能。センサー寿命は、購入後1年または1000回です。コスパに優れた半導体式のアルコールチェッカーがほしい方は、ぜひチェックしてみてください。

ライノプロダクツ(RHINO PRODUCTS) 燃料電池センサー式 アルコールチェッカー ACT-200

ライノプロダクツ(RHINO PRODUCTS) 燃料電池センサー式 アルコールチェッカー ACT-200

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高機能な燃料電池センサーを搭載した、高精度のアルコールチェッカーです。エタノール以外にはほとんど反応しないと謳われており、高い精度での測定が可能。測定回数は約50000回で、1回の使用当たり0.3円のため、ランニングコストが低いのも魅力です。

マウスピース式を採用しており、呼気をしっかりとセンサーに当てられるため、周りの環境の影響を受けずに正確な測定ができます。専用のマウスピースが10個付属しているので、複数人で共有する場合も衛生的に使用可能です。

測定結果は4桁で表示され、小さなガス濃度まで検知してくれるので、より細かい測定が可能。コンパクトな携行型のため、出先で急に運転しなければならないときにもすぐにアルコールチェックできます。

高精度なマウスピース式の製品を探している方におすすめです。

エレコム(ELECOM) アルコールチェッカー ホワイト ALSmart HCS-AC01BTWH

エレコム(ELECOM) アルコールチェッカー ホワイト ALSmart HCS-AC01BTWH

改正道路交通法施行規則に対応した、コンパクトサイズのアルコールチェッカーです。ポケットにすっぽり収まるサイズで、持ち運びにおすすめ。息を吹きかけた後、わずか約5秒で測定結果を表示します。

無料のスマホアプリと連携すれば、測定結果を簡単に記録・蓄積できるため、1年間の記録保存義務にも簡単に対応可能。記録データは、メールやチャットアプリで簡単に送信できるのも魅力です。

センサーには、アルコール以外に反応しにくく、精度の高い燃料電池センサーを採用。閾値を超えたアルコールを検出するとLEDライトが赤く光り、ブザー音が鳴ります。専用のマウスピースが5個付属しているので、衛生的に使えるのも魅力です。

スマホとの連携機能が搭載された、コンパクトサイズの製品を求める方におすすめです。

中央自動車工業 ソシアック・ネオ SC-502

中央自動車工業 ソシアック・ネオ SC-502

電気化学式センサーを搭載した、長寿命のアルコールチェッカーです。市販のストローを差し込んで使うストロー式で、ストローは使い捨てなので衛生的に使用可能。コンパクトなハンディタイプのため、自宅や出張先でも気軽にチェックできます。

Bluetooth通信で専用のスマホアプリと連動し、測定結果を管理用パソコンにリアルタイムで送信できます。なお、本体には3000件の測定履歴を記録可能。息を検知できなければエラー表示が出るので、不正防止に役立つのもポイントです。

また、ABS樹脂を使った本体ケース部分には、抗菌物質が含まれています。センサーメンテナンスのタイミングがきたら知らせてくれるので、メンテナンス忘れを防げるのも魅力。スマホアプリと連携できる、長寿命な製品を求める方におすすめです。

オーム電機(OHM) アルコールテスター 08-1190

オーム電機(OHM) アルコールテスター 08-1190

本体に直接息を吹きかけるだけで、簡単にアルコール濃度を測定できるアルコールチェッカーです。吹き込み部分は回転式なので、衛生的に使用できます。測定結果は、グリーン・オレンジ・赤の3種類で表示され、視認性に優れているのもおすすめポイントです。

センサー寿命は、購入後18ヶ月経過またはセンサー検知回数1500回以上になった場合のいずれかです。使用回数については、1500回までのカウント機能が搭載されているので、メンテナンスの時期がわかりやすくなっています。

前回の測定結果を記憶するメモリー機能が搭載されているので、データの記録忘れを防止。また、収納用ポーチが付属しているため、持ち運びにも便利です。使い方が簡単なアルコールチェッカーがほしい方は、ぜひチェックしてみてください。

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) アルコールチェッカー IR-AC002

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) アルコールチェッカー IR-AC002

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単4アルカリ乾電池4本が付属した、携帯型のアルコールチェッカーです。電池付きなので、購入してすぐにその場で使用可能。端末本体に、日時とアルコール測定値を50件までメモリー保存できるため、測定から保存まで対応できます。

また、道路交通法の全項目に対応したクラウド管理サービス「ALPiT」を使用できるのも魅力。専用アプリを通して、どこからでも測定結果を送信できます。全拠点の検査結果をクラウドに自動で記録するので、管理業務の手間を削減できるのがポイントです。

買ってすぐに使えて、端末でもクラウド上でも便利にデータを保存できるアルコールチェッカーがほしい方におすすめです。

フィガロ技研(Figaro) フーゴスマートBt アルコールチェッカー FALC-31ap

フィガロ技研(Figaro) フーゴスマートBt アルコールチェッカー FALC-31ap

高性能な電気化学式センサーと、吹き込み状態を監視する圧力センサーのダブルセンサーを搭載した、高精度なアルコールチェッカーです。圧力センサーの搭載により、吹き込みが悪いとエラー表示が出るため、不正防止につながります。

使い捨てのストロー式を採用しているので、毎回清潔に呼気の吹込みができます。また、呼気がダイレクトにセンサーに届くため、呼気の漏れや周りの空気の取り込みによる誤動作を防止。市販のストローも使用できるので、経済的です。

Bluetoothで専用のスマホアプリと連携すれば、測定結果を簡単に保存できます。毎回の入力作業や紙ベースの管理が不要になるため、記録業務の手間を省けるのが魅力です。ダブルセンサーを搭載し、正確なデータを簡単に保存できる製品がほしい方におすすめです。

パーマン(pa-man) アルコールチェッカー 直吹き式 PAC30

パーマン(pa-man) アルコールチェッカー 直吹き式 PAC30

アルコール検知器協議会認定品であり、国家公安委員会の定める基準を満たしたアルコールチェッカー。ストローを通して息を直接吹き込む直吹き式です。

市販のストローを使用できるので、ストローの交換を気軽に行えます。また、使い捨て式のため、衛生面で安心できるのも魅力。画面はデジタル表示で、視認性に優れています。呼気アルコール濃度は、0.01mg/Lから検出可能です。

アルコールを検出すると、赤色のランプが点灯するだけでなく、警告ブザーが15秒間鳴ります。ストラップが付属しているので、使用中の落下や破損を防止できるのもポイント。扱いやすいストロー式の製品がほしい方におすすめです。

藤田電機製作所 アルコールチェッカー FA-900

藤田電機製作所 アルコールチェッカー FA-900

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マウスピースから5秒間呼気を吹き込むだけで、スピーディーにアルコール濃度を測定できるアルコールチェッカーです。マウスピースは脱着式で、専用の付属品のほか、市販のストローでも代用できます。

本体端末に99件の測定結果を保存できるメモリー機能が搭載されているため、パソコンとの接続が必要ありません。測定結果とともに、年・月日・時間の測定日が記録されます。必要であれば別途クラウドサービスにも連携できるため、データの一元管理も可能です。

センサー交換時期は、液晶画面でお知らせしてもらえます。本体の約半額でセンサーを交換できるサービスがついているため、コスパに優れているのも魅力。便利な製品が気になる方におすすめです。

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アルコールチェッカーの使い方・注意点

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アルコールチェッカーの使い方は、吹きかけ式・マウスピース式・ストロー式のどの種類かによって異なります。製品の取り扱い説明書をよく読み、正しい方法で使いましょう。

なお、アルコールチェックをする直前に摂取した食べ物や飲み物によっては、飲酒をしていなくても反応してしまうことがあります。たとえば味噌汁やキムチなどの発酵食品や、アルコールがわずかに含まれているエナジードリンクなどを摂取した後は、センサーが反応しやすい点に注意しましょう。

また、歯磨きをしたりタバコを吸ったりした後や、ミント系のガムを噛んだ後なども、アルコールチェッカーが反応してしまうことがあります。正しい測定結果を得るためにも、測定前の過ごし方に気をつけてください。