布をピンと張りながら固定できる「刺繍枠」。糸を思いどおりの部分に通しやすく、きれいに刺繍を仕上げられるのがメリットです。サイズや形状、素材などさまざまなモノが展開されているので、どれがよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、刺繍枠の選び方のポイントと、おすすめの刺繍枠をご紹介します。完成した作品をそのまま飾れるおしゃれなモノもあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
刺繍枠の選び方
素材をチェック
木材

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木材は丈夫でしなりやすく、刺繍枠に布がフィットしやすいのが特徴。よれを予防しながら布をきれいに固定でき、刺繍をきれいに仕上げたい方におすすめの素材です。木目を活かしたおしゃれなモノも多く展開されています。
なお、環境により、変形したりカビが生えたりする可能性もあるので注意が必要。高湿度な場所を避けて保管すると安心です。
プラスチック

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プラスチックを素材に採用した刺繍枠は、カラフルなモノが多いのが特徴。刺繍枠のまま作品を飾っておきたい方におすすめです。また、布への色移りも心配なく、気軽に使用できます。
一方、木材のようにしならないのがデメリット。無理に力を入れるとヒビが入ったり、折れたりしやすいので注意が必要です。
サイズをチェック
初心者には8~10cmがおすすめ

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刺繍枠は8cm前後の小さなモノから40cm前後の大きなモノまで展開しています。8〜10cmサイズの刺繍枠は手になじみやすいので、細かい作業におすすめです。
また、大きな刺繍枠よりも布をしっかり固定しやすく、きれいに刺繍を仕上げやすいのがメリット。さらに、コンパクトで持ち運びしやすいのも魅力です。ワンポイント刺繍などにも重宝するのでチェックしてみてください。
大きめの図案に挑戦するなら12~15cmのモノを

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大きめの図案に挑戦するなら、12〜15cmサイズの刺繍枠がおすすめです。より広い範囲を1度に刺繍できるので、布を動かす回数を抑えられ効率よく大きな作品を仕上げられます。なお、大きな刺繍枠は布を正しく固定するのが難しいため、中級者や上級者におすすめです。
形状をチェック
四角形

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四角形の刺繍枠は、20cm以上の大きいサイズが主流。1度に広範囲を刺繍できるので、大きな作品を作りたい方におすすめ。一部ではなく布全体を固定して使うのが一般的。全体の構図や色合いを確認しながら刺繍可能です。
なお、刺繍する部分が広く、そのぶん扱いにくいため慣れてきた中級者や上級者に適しています。小さいサイズもありますが、角があるので布をきれいに張るには多少のコツが必要です。
円形・楕円形

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円形と楕円形は、もっともスタンダードな刺繍枠の形状です。ラインナップが豊富なので、好みに合う素材やサイズ、カラーなどを探しやすいのが魅力です。
円形は手になじみやすいのも特徴。持ちやすく動かしやすいため、刺繍がはかどります。また、15cm以下の比較的小さいサイズを多く展開しているので、初心者にもおすすめの形状です。
枠へのセット方法をチェック
ネジ式タイプ

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ネジ式タイプは、円形や楕円形の刺繍枠に多く採用されているセット方式です。内枠と外枠の間に布を挟み、外枠に付いているネジを締めることで布を固定します。
薄めの布も厚めの布もネジで調節しながらしっかりと固定できるので、作業中に布がゆるみにくいのがメリット。刺繍しやすく、初心者にもおすすめのセット方法です。
なお、ネジの部分に糸が引っかかりやすいのがデメリット。なかには、糸が引っかからないようネジ部にカバーが取り付けられているモノもあるため、気になる方はチェックしてみてください。
ワンタッチタイプ

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ワンタッチタイプは、内枠に布を被せて、その上から外枠をはめ込むだけなので装着が簡単。初心者にもおすすめです。また、ネジがなく、作業中に糸が引っかかる心配がないのもメリットとして挙げられます。
一方、ネジ式タイプに比べると、布を固定する力が弱いのがデメリット。くわえて、厚手の布の場合、上手く固定できない可能性があるため留意しておきましょう。
ロールタイプ

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ロールタイプは、サイズが大きい四角形の刺繍枠に多く採用されているセット方法です。刺繍枠の上下や左右の棒に布を巻きつけて、クリップで挟んだり、糸で縫い付けたりして布を固定します。
縦や横に引っ張って布のよれをしっかりと伸ばせるので、大きな布をきれいに固定しやすいのがメリットです。なお、布を正しく固定するには多少のコツを要するため、中級者や上級者に適しています。
ハンズフリータイプの刺繍枠なら裏側の確認が簡単

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ハンズフリータイプは、スタンドが付いているのが特徴です。刺繍枠が自立するので、手で持つ必要がないのが魅力。また、刺繍枠の表側だけでなく裏側も簡単に確認できます。
両手が使えるため、細かい部分の刺繍がしやすいのもポイント。糸のからまりやつまりなども手早く解けます。表側も裏側も丁寧に仕上げたい方は、ぜひチェックしてみてください。
刺繍枠のおすすめ|四角形
成田技研 刺繍枠 四角型 8cm×8cm

外枠の凹凸構造により、作業中に布がずれるのを防げる刺繍枠です。ネジ式で、布をしっかり固定できるのがポイント。布の張りをキープできるので、針を刺しやすくスムーズに刺繍を仕上げられます。
外枠はプラスチック製ながら、枠の形を自由に変えられるのも魅力。別売の三角形や楕円形の内枠にもフィットするため、楽しみ方が広がります。
刺繍枠の一辺の長さが8cmと小さめサイズなので、初心者にもおすすめ。ハンカチなどにワンポイントの刺繍を入れたい方や、小さな作品を作りたい方はチェックしてみてください。
ディーエムシー(DMC) スクエアフープ M U2094

横28×縦28cmと大きめサイズながら、使わないときはコンパクトにして収納できる組み立て式の刺繍枠です。工具を使わずにパーツをつなぎ合わせるだけで、簡単に組み立てられます。刺繍教室やサークルなどで使用したい方にもおすすめです。
布の固定方法も簡単。刺繍枠に布を被せ、上下左右の棒に布を巻きつけながら付属のクリップで四方を留めます。布の張りがゆるみにくいよう設計されているため、きれいに刺繍を仕上げられるのもメリットです。
刺繍枠がスクエア型なので、手で持ちやすいのもポイント。大きな作品に挑戦したい方はぜひチェックしてみてください。
STTS 刺しゅう枠 スタンドタイプ

スタンド式の刺繍枠です。刺繍枠を立てて使えるので、裏側を確認しながら丁寧に刺繍を仕上げられます。刺繍枠を手で持ち上げなくてもよいため、長時間作業して手や腕が疲れにくいのもメリットです。
横25×縦30cmと刺繍枠のサイズが大きいので、大きな作品を作りたい方に適しています。また、布の固定方法は、上下の棒に布を巻きつけながら付属のクリップで留めるだけと簡単。布を上下に引っ張りながら固定できるので、大きな布でもよれないように正しくセットできます。
さらに、本体は組み立て式を採用。使用しないときは分解して省スペースで収納できるため便利です。
伊真坊 木製 大型刺しゅう枠

布のサイズに合わせて、縦の長さを5段階に調節できるロール式刺繍枠です。最大縦39×横52cmの大きな作品に挑戦できるほか、小さめの布にも対応可能。さまざまなサイズの作品作りを楽しめます。
木材を使用しており、手になじみやすく、あたたかみのある外観も魅力。また、力を加えても折れたり割れたりしにくいので、長く愛用できます。
エディ工房 刺繍台セット

作業がしやすいように角度を調節できるスタンド付き刺繍枠です。無理のない姿勢で作業ができるように角度を調節できるのが魅力。また、裏側も確認しやすく、丁寧に仕上げられるのもメリットです。
布のセット方法にネジ式を採用。外枠と内枠の間に布を挟みながらネジを締めてしっかりと固定できるので、作業中も布の張りを維持できます。
刺繍面のサイズは横35×縦26cmで、比較的大きな作品を作れるのもポイント。さらに、スタンドを取り外すことでコンパクトに収納できるのも魅力です。
刺繍枠のおすすめ|円形・楕円形
ルシアン(LECIEN) 刺しゅう枠 8cm

内枠にすべり止め用のゴムを搭載し、作業中に布がゆるみにくいネジ式の刺繍枠。布の張りをしっかり維持できるので、きれいに刺繍を仕上げやすいのが魅力です。直径約8cmの小さい刺繍枠なため、小さな布にワンポイント刺繍を入れたい方はもちろん、初心者にも適しています。
素材に木材を使用しているのもポイント。丈夫でしなりやすく、折れにくいので長く愛用できるおすすめアイテムです。
クロバー(Clover) カラフル刺しゅう枠

やわらかいパステルカラーの色合いがおしゃれな刺繍枠。完成させた作品を刺繍枠に入れたまま飾りたい方にもおすすめです。プラスチック製なので、布への色移りを心配せずに使用できます。
直径10cmと小さめサイズながら、大きなネジを搭載しネジを回しやすいのもポイント。使いやすいため初心者にも適しています。
また、ネジ先にカバーが付いているので、作業中に糸がネジ部に引っかかりにくいのも特徴のひとつ。刺繍に集中しやすさにも配慮されたおすすめアイテムです。
クロバー(Clover) フリーステッチングフープ12cm

外枠のネジと内枠のエッジにより、布をしっかりと固定できる刺繍枠です。布の張りを保てるので、きれいに刺繍を仕上げられます。また、ネジ部にはカバーが取り付けられ、作業中に糸が引っかかりにくいのもメリットです。
本体サイズは約直径13cm。布を動かせば、より大きな図案にも挑戦できるおすすめアイテムです。
ディーエムシー(DMC) デイジーフープ M MP002/150

小花柄のデザインがかわいいオーバル形の刺繍枠。3色のカラーバリエーションを展開しています。刺繍を完成させた後に、そのままおしゃれなインテリアとして飾っておきたい方や、友人や家族にプレゼントしたい方などにおすすめです。
ネジ式で、しっかり布を固定できるのもポイント。薄手の生地にも厚手の生地にも対応しやすく、さまざまな作品作りに挑戦できます。
ルシアン(LECIEN) ワンタッチ刺しゅう枠 15cm 93-3

ワンタッチで布をセットできる直径約15cmの刺繍枠。内枠に布を被せて外枠を上からはめ込むだけなので、誰でも簡単に使えます。内枠にバネが付いているため、適度な強さで布を固定することが可能です。
刺繍枠の外側にネジを搭載しておらず、作業中に糸が引っかかる心配がないのもメリット。糸のからみを解く手間を省けるため、刺繍に集中できます。
また、刺繍枠の素材にあたたかみのある木材を使用しているのも魅力。手になじみやすく、快適に刺繍を楽しめるおすすめアイテムです。
ディーエムシー(DMC) ラップ(ひざ)タイプ MK0031

約38〜50cmまで高さを調節できるスタンド付きの刺繍枠。使いやすい位置に刺繍枠を固定できるので便利です。また、両手が自由に使えるため、細かい模様などを丁寧に刺繍したい方にもおすすめです。
直径約21.5cmと大きいサイズなので、大きな作品を作りたい方にも適しています。使い勝手に優れたモノを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
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一般的な刺繍枠は布が傷つかないように表面をなめらかに加工しているため、布がすべりやすいのが難点。そのため、ネジやバネ、クリップなどでしっかり布を固定できるモノが展開されています。ゴムやエッジなどを使って布ずれを予防できるモノも人気。本記事を参考にして、使いやすい刺繍枠を探してみてください。